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最勝院五重塔

【重要文化財】

 

 

よみがな
さいしょういんごじゅうのとう
員数
1基
文化財の概要
三間五重塔婆、銅板葺
附・旧伏鉢一箇分「銘・建立寛文六年五月大吉□日」、旧露盤一箇
指定年月日
明治41年4月23日
所在地
弘前市大字銅屋町
所有者・管理者
最勝院
この塔は、寺伝によれば初代藩主為信の津軽統一の過程で戦死した敵味方の供養のために建立したといわれている。従来、明暦2年(1656)に着工し、工事の中断と再開を経て寛文7年(1667)完成と伝えられていた。しかし、平成3年9月に襲来した台風で大きな被害を受け、建立から約330年にして初めての全面解体修理が実施され、その過程で初重の内法(うちのり)(ぬき)から寛文4年(1664)8月の刻名が発見された。塔の組立はこのころから開始されたものと推定される。
明治期の指定説明で「東北地方第一ノ美塔ナリ」とされ、総高は31.2メートル。屋根は宝形造、軒は二軒(ふたのき)(しげ)垂木(だるき)で、組物は各重とも和様三手先(みてさき)である。柱間は、各面中央間を扉とするほかは板壁で、初重は正面のみ連子窓で三面に円窓、二・三重に(こう)狭間(ざま)、四・五重に矩形の(めくら)連子(れんじ)をつくり変化をみせている。また心柱(しんばしら)は杉一本の角柱で、二重目で止まっている。
 
 

問い合わせ先

担当 文化財課(文化財に関すること)

電話 0172-82-1642

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