旧第五十九銀行本店本館は、木造2階建てルネサンス風建築で左右均等(シンメトリー)に調和よく建てられ、柱等の木材は青森県産の「けやき」を、建具も青森県産の「ひば」を使用しています。
設計及び施工を手がけた弘前の棟梁堀江佐吉は、当時の岩淵(いわぶち)惟一(いいち)頭取から腕を見込まれ、「堀江さん、あんたが気がすむようなものをこしらえてくだされば、よござんしょう」と建築の一切を任されました。総工費は約67,000円と弘前市内の同時期の建築に比べ極端に高額で、さらに佐吉晩年の59歳という年齢から、それまでに彼が修得した和洋のすべての技法と精力を投入したと考えられます。
昭和40年、現在の弘前支店の新築によりこの建物は取り壊される予定でしたが、地元住民から保存を強く要望されたため、解体せずに現在地に曳家して保存されることとなりました。
数多い明治の洋風建造物のなかでも構造的技術的に優れ、また、随所に独創的な工夫が加えられている高い水準のものとして昭和47年、建物と棟札が国の重要文化財に指定されました。
佐吉自身が最も心血を注いで造った最高傑作といえる、完成度の高い和洋折衷手法の優れた建築であり、弘前を代表する洋風建築の1つです。
平成30年度より整備工事を進めてきた、旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)が、
令和3年4月17日よりリニューアルオープンしました。
展示内容を大幅に見直し、建物の歴史や魅力を紹介しています。
この機会に明治の弘前が生んだ名匠・堀江佐吉の最高傑作をご鑑賞ください。
弘前市大字元長町26番地
通年
午前9時30分~午後4時30分
ただし、下記の期間は午後6時まで延長します。
■弘前さくらまつり (4月下旬~5月上旬)
■弘前ねぷたまつり (8月1日~7日)
■弘前城雪燈篭まつり(2月上旬)
毎週火曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
※弘前さくらまつり、弘前ねぷたまつり、弘前城菊と紅葉まつり、弘前城雪燈籠まつり期間中は無休
個人 | 一般(高校生以上) | 200円 |
小・中学生 | 100円 | |
団体 | 一般(25人以上) | 100円 |
小・中学生(5人以上) | 無料 |
なお、以下の方は入館料が無料となります。
■65歳以上の弘前市民
■弘前市内の小・中学生と留学生
■障がいのある方(付添人を含む)
■ひろさき多子家族応援パスポート持参の方
旧第五十九銀行本店本館 電話:0172-36-6350
文化財課(岩木庁舎内) 電話:0172-82-1642
文化財情報は、『旧第五十九銀行本店本館』のページでご確認いただけます。
担当 文化財課
電話 0172-82-1642