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常設展示

 

常設展リニューアルについて

 

○リニューアルに至った経緯

当館は、昭和52年(1977)に開館し、これまで常設展は弘前藩の歴代藩主の足跡及び江戸時代を中心とした資料を通じて、弘前並びに津軽地域の歴史と文化を紹介して来ました。

しかし、開館以来約40年が経過し、発掘調査の進展や『新編弘前市史』及び『青森県史』の刊行など、ここ数年、調査研究の進展による新たな歴史が紐解かれるようになりました。

このため、市民や観光客の皆様からは、最新の研究成果を含む原始から近現代の歴史や文化に関する展示要望が多数寄せられるようになり、この度、常設展をリニューアルしたものであります。

 

○リニューアルの方針

(1)原始から近現代に至る通史を、各時代を特徴づけるテーマを設けてパネルと資料で紹介する。

(2)子どもたちが親しめる展示とする。

(3)お山参詣やねぷた祭りなどの民俗行事と人々のくらしを紹介する。

 

展示内容

○12のテーマと展示の内容

(1)原始時代

①【幾何学文様と十腰内文化】

弘前市十腰内(2)遺跡出土の土器や石器、国指定重要文化財の猪形土製品(愛称「いのっち」)などの遺物を展示し、縄文時代や十腰内文化を紹介

②【まつりと祈りの場~ストーンサークル~】

弘前市大森勝山遺跡(国指定史跡)出土の土器や石器、円盤状石製品などの遺物を展示し、縄文時代晩期やストーンサークルを紹介

③【稲作の伝播と北限の水田跡】

弥生時代前期の日本最北の水田跡が発見された弘前市砂沢遺跡出土の土器や石器(国指定重要文化財)、遠賀川系土器、奇跡の土偶などの遺物を展示し、稲作伝播と水田跡を紹介

(2)古代

④【古代集落の形成と蝦夷】

弘前市笹森館遺跡出土の「馬の線刻画」土器や石帯などの遺物ととともにパネル資料を展示し、蝦夷と大和朝廷との関わりなどを紹介

 

 原始から古代の展示風景

 

(3)中世~近世

⑤【日本海交易と中世城館】

十三湖を拠点に活躍した安藤氏に関係すると考えられている弘前市境関館出土の中国産陶磁器や鉄鏃などの遺物とともに長勝寺にある嘉元鐘(国指定重要文化財)の拓本を展示し、安藤氏や境関館を紹介

⑥【津軽氏発展と城の移り変わり~大浦城、堀越城から弘前城へ】

弘前市大浦城跡や堀越城跡出土の国産陶磁器や箔押し武具などの遺物とともに後世に描かれた絵図などを展示し、津軽氏や城跡の発展過程を紹介

 

 中世から近世の展示風景

 

(4)近世

⑦【藩政の成り立ちと城下町弘前の発展】

弘前藩初代藩主津軽為信が参陣した関ヶ原の戦いから新田開発などで功績をあげて「中興の英主」とたたえられた4代藩主津軽信政に至る、弘前藩政の確立期を「徳川秀忠御内書」や「御郡中絵図(縮小複製)」などの資料で紹介

⑧【藩政のゆらぎと文化の興隆】

飢饉などによる財政難や蝦夷地警備の功による10万石への昇格、藩校稽古館の開校や津軽塗の確立を「書籍代金覚」などの資料とともに「忍ふ草」などのパネル資料で紹介

 

 近世の展示風景1

 近世の展示風景2

 

(5)近現代

⑨【維新の激動と近代都市弘前の形成】

激動の幕末・維新期の弘前藩の対応から東奥義塾の本多庸一らによる自由民権運動の推進を、「弘前藩知事公印」や「東奥共同会設立趣意」などの資料で紹介

⑩【軍都から学都弘前へ】

廃藩置県後の弘前の経済を支えた旧陸軍第八師団の設置や、藩校稽古館の伝統を引き継いだ東奥義塾などの学校開校とともに終戦後に師団用地への学校建設による軍都から学都への変化を、「弘前第八師団諸営図」や「旧制弘高机とイス」などの資料で紹介

⑪【りんご産業の成立と市域の発展】

「青森県のりんごの開祖」と呼ばれた旧弘前藩士の菊池楯衛から県農事試験場による薬剤散布などによるりんご産業の発展と基盤形成を進めた大正・昭和に至る歴史を「平果洋覧」や「山野茂樹日記」などの資料で紹介

 

 近現代の展示風景

 

(6)民俗

⑫【民俗行事と人々の暮らし】

五穀豊穣を祈念して岩木山に登る「お山参詣」や「ねぷた祭り」(いずれも国指定重要無形民俗文化財)、江戸時代最大の祭りであった「弘前八幡宮の祭礼」の行事と人々に暮らしを、「岩木山参詣往返の図」や「弘前八幡宮祭礼図」などの資料で紹介

 

 民俗の展示風景

 

※展示内容は変更する場合があります。

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