令和3年度に刊行した発掘調査報告書(PDF)を公開します。なお、本報告書は冊子として300部印刷し、全国の公立図書館等に配布しておりますが、冊子の方には正誤表が挟み込まれております。一方で、下記に公開するPDFデータにおいては、正誤表の内容がすべて修正済となっておりますので、その点をご了承の上でお読みください。
【表紙~12頁】令和3年度 史跡津軽氏城跡(弘前城跡)弘前城本丸石垣発掘調査報告書(7359KB)
【13頁~149頁】令和3年度 史跡津軽氏城跡(弘前城跡)弘前城本丸石垣発掘調査報告書(25321KB)
【150頁~166頁】令和3年度 史跡津軽氏城跡(弘前城跡)弘前城本丸石垣発掘調査報告書(1607KB)
【167頁~194頁】令和3年度 史跡津軽氏城跡(弘前城跡)弘前城本丸石垣発掘調査報告書(2572KB)
【195頁~奥付】令和3年度 史跡津軽氏城跡(弘前城跡)弘前城本丸石垣発掘調査報告書(10255KB)
令和2年10月より着手し、冬期間は休工していた「令和2年度史跡弘前城跡本丸石垣東面(北側)積直し工事」に伴う作業を、4月より再開しました。実際に石を積み直すのは、6月となる予定です。
▽破損石材の補修作業(4月)
▽下乗橋から石垣積直し工事現場を望む(5月上旬)
▽丁張(青ライン)設置作業(5月上旬)
6月23日(水曜日)13時30分より、市長立会いのもと、第1石目の積み直しを行いました。第1石目として据えられたのは番付「イ-504」の石材で、本丸東面南端から約70メートルの地点に位置します。「イ-504」の寸法は、高さ48センチメートル、幅76.5センチメートル、奥行き105センチメートルで、重さは674キログラムあります。また、本丸の「石垣普請番屋」も、この日よりリニューアルオープンしました。
▽石垣積み直し開始
▽石垣普請番屋リニューアル
6月23日(水曜日)の石垣積直し開始以降、7月から8月上旬にかけては、主に石垣の仮組み作業や裏込材洗浄等を進めました。それらの作業を経て、お盆過ぎより石垣の積直しが本格化しています。
▽石垣の仮組み作業
▽裏込材洗浄
▽石垣積直し
▽新補石加工
「令和2年度史跡弘前城跡本丸石垣東面(北側)積直し工事」における工区北端より、石垣の積直しを進めています。下の写真は、石垣16段目付近の積直し状況です。16段目付近は内濠の水面下に相当し、いずれは水没して見えなくなってしまう部分ですが、石垣の基礎部として大変重要な箇所でもあり、丁寧に作業を進めています。
「弘前城本丸石垣修理 令和元年度記念イベント」の参加者がメッセージを記した裏込石を、積直した16段目の石垣背面に敷き詰めました。皆さんが記した未来への想いとともに、史跡弘前城跡を「弘前の宝」として末永く伝えられるよう、決意を新たにして修理工事に臨んでいます。
普段は見ることのできない場所から石垣積直しの様子を見学したり、石垣積直しに使用する裏込石にメッセージを書いたりする公開イベント「弘前城の歴史にふれるday」を開催しました。期間中は、石垣現場見学に668名、裏込石メッセージ記入に1,009名の参加がありました。
▽石垣現場見学
▽裏込石メッセージ
11月1日から7日まで開催した公開イベント「弘前城の歴史にふれるday」において、参加者のみなさんがメッセージを記した裏込石を15段目の石垣背面に敷き詰めました。
現在、上から13段目の積直し作業中です。年内には、12段目の積直しに着手する予定です。
12月22日に石垣13段目の積直しを終え、12月末時点では12段目の石を仮置きしている状態です。「史跡弘前城跡本丸石垣東面(北側)積直し工事」は、令和3年12月30日からの年末年始休暇をはさみ、令和4年1月6日より冬季休工に入りますので、積直し作業は雪解け後の再開となります。
「弘前城本丸石垣修理事業」について、最新の内容を紹介したパンフレットを発行しました。大人向けと児童(小学生)向けの2種類のパンフレットがあります。
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/ishigaki/2021-1209-1613-48.html
弘前城本丸石垣修理事業の実施に当たって専門的立場からの指導・助言を得るため、市は弘前城跡本丸石垣修理委員会・弘前城跡本丸石垣発掘調査委員会を組織しております。会議録は、下記URLで公開しております。
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/gaiyou/chosya/gyousei/toshi_fuzoku_shousai.html
令和2~6年度(2020~2024)石垣積直し工事
令和7年度(2025)天守曳戻し
※状況により、変更になる場合があります。