津軽打刃物
【STORY61】津軽打刃物
鍛冶は、古くより刀鍛冶、農具鍛冶、鉄砲鍛冶と分かれ、近世になって包丁鍛冶が出てきましたが、一般には農具・工具や包丁・鋏などを生産していました。
鍛冶町という町名が示すとおり藩政時代には、弘前でも多くの鍛冶屋が軒を連ね、農具や武器を製造していました。現在では少数となりましたが、その伝統的な技能を受け継いだ職人たちが刃物を中心に作り続けています。
伝統的な火造り「泥塗り」などの焼入れ技術は、優れた切れ味と耐久性に富み、折れず曲がらず欠けない刃物を生み出し、品質の高い包丁類が生産されています。
また、りんごの産地である津軽には欠くことのできない摘果・枝切り用の煎定鉄も高い品質を誇っています。