津軽そば
【STORY53】津軽そば
挽きたて、打ちたて、茹でたての三たてがおいしいと言われる蕎麦ですが、津軽にはそうでない蕎麦があります。
江戸時代に生まれたと伝わる「津軽そば」です。
「津軽そば」の作り方はとても手間がかかります。
一昼夜水に浸しておいた大豆を丹念にすりつぶし、その呉汁をそばがきに混ぜ合わせて生地をつくります。
その生地を半日ほどねかせ、熟成させてから、そばを打つのです。
明治から終戦あたりまでは盛んに作られていた「津軽そば」はこのように手間のかかるため、幻のそばともいわれ、弘前市内でも提供している店は数店舗しかありません。