こぎん刺し
【STORY82】こぎん刺し
津軽のこぎん刺しは、江戸時代から農家の野良着の麻布を木綿糸で刺して補強する「刺しこ」から発展しています。
こぎんは麻布に木綿糸で、刺繍模様を一定の規則に従って幾何学的に造形されたもので「東こぎん」「西こぎん」「三縞こぎん」の3種類に分けられます。
「東こぎん」は同一単位の模様が造形されてお り、「西こぎん」は肩シマおよび背に一文字、前に二段異種の模様が入ります。
「三縞こぎん」は肩から背にかけ、また前の胸のところに太い3本の横縞が入っ ています。
現在のこぎんは、野良着のものではなく、ネクタイ・ハンドバック・財布などに活用され、民芸品として高い人気を得ています。