お山参詣
【STORY41】お山参詣
津軽のシンボルとして古くから人々に崇められてきた岩木山。
旧暦8月1日に、集団で岩木山に登り、ご来光を拝む伝統行事「お山参詣」は、五穀豊穣と家内安全を祈願して行われる津軽地域最大の秋祭りです。
津軽一円の村落や地区から集まった人々が、笛、太鼓、手平鉦(てびらがね)によって奏でられる登山囃子に合わせて、「サイギ、サイギ・・・」と唱えながら 徒歩で岩木山神社へ向かい、供物や幟などを奉納した後、旧暦8月1日のご来光を拝むために岩木山頂を目指します。
ご来光を拝んだ後は、下山して無事登拝し たことを岩木山神社に報告。
下山囃子に合わせ、「バダラ」と呼ばれる踊りをしながら帰途に着きます。
旧暦8月1日のご来光に合わせて、前後3日間の日程で行われる「お山参詣」は、日本の山岳信仰の典型のひとつとされる岩木山信仰の中核であり、重要無形民俗文化財に指定されています。