留学生が取材に行く!大森勝山遺跡(2022.11.18)
弘前大学留学生のインターンシップによる世界遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産である「大森勝山遺跡(おおもりかつやまいせき)」の取材記事をご紹介します。
こんにちは、韓国から来たインターンのキム・スヒョンと申します。
本日は、「大森勝山遺跡」の説明をさせていただきたいと思います。
岩木山の北東麓にある「大森勝山遺跡」をご存知でしょうか。1959年から3年間行われた発掘調査により、環状列石等が確認されました。環状列石とは、ストーン・サークルとも呼ばれ、色々な石を並べ、祭祀の時に使われたものと考えられます。縄文時代の晩期、つまり、北海道・北東北の縄文遺跡群の中でも新しい時代の遺跡です。
まず、遺跡に入ると左右から川の水の音が聞こえ始めます。これは岩木山の赤倉沢の流れが途中で別れて、遺跡を挟んで右に大森川、左に大石川が流れているためです。
階段を上がると、広々とした遺跡が見渡せます。遺跡で見られる石は本物ではなく、再現したレプリカのため、石を触ったり、上に乗ったりすることもできます。石は花崗岩、安山岩、流紋岩等、種類が色々あるので、子どもたちがそれぞれの石がどのくらいあるのか探す楽しみもあります。
遺跡の奥、岩木山が見える方向に直径は約13メートルの大型竪穴建物があります。
冬至の日、遺跡から太陽が岩木山の頂上に沈む様子を見ることができます。残念ながらこの5年間は悪天候のため見られませんでしたが、今年こそ見られるかもしれません!
ガイダンス施設の裾野地区体育文化交流センターでは、大森勝山遺跡の出土品等を展示しており、『道南・青森縄文「ドキドキ」スタンプラリー』(※12月11日まで)のスタンプも集めることができます。ぜひ訪問してみてください。
※遺跡は冬期間、雪のため閉鎖されるので、市HPにより確認ください。
大森勝山遺跡ホームページ
https://jomon-japan.jp/learn/jomon-sites/omori-katsuyama