弘前大学留学生が行く 「帰ってきた!高岡の森どうぶつ園」(2023.06.12)
弘前大学留学生のインターンシップによる『高岡の森弘前藩歴史館』の取材記事をご紹介します。
こんにちは、インターンの彭 穎祺(ポン インチイ)です。
今回は、高岡の森弘前藩歴史館で開催中の企画展『帰ってきた!高岡の森どうぶつ園』を取材してきました。この企画展では、昔の人たちの身近にあった動物と、それに関わる歴史資料と絵画を見ることができます。愛らしい動物などが展示されていて、すごく楽しかったです。
様々な面白い展示物の中で私が特に印象深かった作品は、「翠簾戯猫之図」(みすたわむれるねこのず)です。隣にある鯉や鷹などの絵画と比べ、描かれている猫は小さくてかわいく、つい笑みを浮かべてしまいました。この猫は『源氏物語』の主人公の妻・女三の宮が飼っていた猫だそうです。女三の宮の部屋の翠簾が猫の紐によって引き上げられ、彼女に憧れを抱いていた柏木に姿を見られたという重要なシーンが描かれています。
今回展示を見ながら、「なぜこの動物を描いたのか、どんな意味が込められているのか」など、画家の気持ちや考えを推測するのも一つの楽しみだと感じました。この企画展は今年の7月2日まで開催されておりますので、ぜひお越しいただき、生き生きとした作品を楽しんでください。
高岡の森弘前藩歴史館HP 春の企画展「帰ってきた!高岡の森どうぶつ園」