こんにちは、加賀新一郎隊員です。
寒くなったり、暖かくなったり陽気の変化が激しいですが、
着実に冬に向かっているようです。
農園に霜が降りる日も増えてきました。
りんご農家さんはラストスパートの時期。
寒さに負けず収穫にはげんでいらっしゃいます。
さて、岩木山の雪化粧もだいぶ濃くなってきました。
このまま雪が降り積もり、そして春になれば岩木山名物「雪形」が拝めるようになります。
雪形とは、山腹の積雪が織り成す模様を何かの形に見立てて名づけたもののこと。
相馬の皆さんに一番有名なの、ヤギでしょうか。
上の写真は5月に撮影したものでもう溶けかけてますが、
真冬には子ヤギが麦わら帽子のオジサンからエサをもらっている姿を
はっきり見ることができます。少し上には、青森県の形も出現します。
津軽地方のシンボルともいえる岩木山は、じつは日本一雪形の数が多い
山だそうです。その数、24ともはたまた42とも。
紙幅の都合ですべてを紹介することはできませんが、
津軽の人々はかつて、岩木山に現れた雪形を見て、種まきや田植え、収穫の時期を
判断していたそうです。岩木山の語源とされるもののひとつに、
「神が住む岩山(アイヌ語の「カムイ・イワーケ)」というのがありますが、
雪形はまさに天の神からのお知らせだったのでしょう。
ちなみに、岩木山の雪形は弘前方面からがもっとも多く見られるといわれます。
雪形だけではなく、相馬からはいろんな表情の岩木山が拝める、
と感じているのはわたしだけでしょうか?
(「それってあなたの感想ですよね?」といわれれば、そのとおり)
南北に細長く、凸凹地形の相馬地域ではいろんな角度・高さから
岩木山を見ることができます。これは、平地の多い津軽では自慢していいこと、
と「相馬凸凹学会」の代表としては勝手に思っています。
そんな、相馬から見られる岩木山の表情をいくつかご紹介しましよう。
まずはロマントピアから見た岩木山。ここから見るこの景色が一番好き、
という方も多いのでは。相馬の中ほどにあり標高のあるロマントピアからの岩木山は、
相馬にとって“正面”といえるかもしれませんね。眼下に広がる集落と壮大な岩木山の
組み合わせが、なにか「相馬の暮らし」を象徴しているように感じます。
次は、水木在家から見た岩木山です。
こんもりとした丘の上に顔を出す岩木山は、
わたしたちを温かく守ってくれているような包容力を感じます。
岩木山の壮大さを感じたいなら、羽根山農村公園からの眺めがオススメです。
すそ野の広がりも含めて一望できるポイントです。
相馬のやや南から見る雄大な表情は、弘前のなかでもここだけのものかもしれません。
ちょうど晩秋~初冬の季節ということもあって、
岩肌・紅葉・常緑そして雪のハーモニーが、オーケストラの演奏のような
優雅で上品な雰囲気を醸し出しているように感じました。
最後は、紙漉沢の農園から見た岩木山です。
相馬のなかでも西に位置する紙漉沢は、岩木山をもっとも身近に感じられる場所
といえるかもしれません。とくに丘にある農園から見上げると、
岩木山に叱咤激励されてるような気になりませんか?(わたしだけかも)
今回はごくわずかしか紹介できませんでしたが、
今後は季節ごとに、あるいは天気ごとにもっといろんな表情をお伝えできるように
したいと思っています。