こんにちは、協力隊の石田です。
朝晩の冷え込みに、早くも冬の気配を感じるようになりました。まだ8月だというのに、半袖の寝間着にトレーナーを重ね、更に羽毛布団で寝るようになった我が家。実家の母にそれを伝えたところ、羨ましい~!と言われました。
さて、先日JA相馬村に就労中のベトナム人の方々と紙漉体験をしてまいりましたが、今回は交流第二弾!「みんなで作ろうベトナム家庭料理!」開催についてご報告します。
JA相馬村でベトナム人技能実習生の受入れを開始したのは2015年末。彼女達は基本就労期間3年で、相馬内の寮で生活を営んでいます。
“寮ではどんなお料理をしているのだろう?”
“日本の食材でベトナム料理をつくっているのかな?”そんな疑問が湧いてきました。
今回の目的は、ベトナム人の方々の母国の料理を一緒に作ることで地区内で異文化交流をすること、彼女らには日本語習得の機会とすること、それと今後道端で顔を合わせた時に挨拶が気持ちよくできる間柄になることです。
なるべく、彼女たちが普段顔を合わせる方に参加してもらいたいという気持ちから、今回は寮近隣の地域の方々に募集をかけさせていただきました。当日はベトナム人の方々・相馬住民とその子どもたち・スタッフ合わせて30名の参加となりました。料理班と子どもたちとの遊び班とに分かれて交流スタート!
相馬こども園の支援センターより保育士の先生2名が来て下さり、ママ達は安心してお料理をすることが出来ました。
相馬こども園支援センターの先生方が絵本や手遊びで楽しく遊んでくれました!
ベトナム人のお姉さん達はみんな子どもが大好き!一緒に楽しく遊べたことは、子ども達にとっても
貴重な異文化交流の機会となりました。
さて、お次はお料理部隊!班ごとに分かれ自己紹介後、ベトナム人の方々主導で調理を進めていきます。
気になるメニューはと言うと、揚げ春巻き・豚角煮・なます・白飯。どれもベトナムの家庭によく登場するメニューだとのことで、このラインナップになりました。
ベトナムと言えば生春巻きやフォーを思い浮かべますが、生春巻きを食べるのはベトナム南部。北部出身の彼女達にとっては揚げ春巻きの方がメジャーなものだそうです。
驚いたのは角煮の調理法!鍋でニンニクをじっくり熱して香りを立てた後、水に溶かした砂糖をジュワーッと投入してカラメルを作るのです。そこへ漬けこんでおいた豚肉を加え炒め、半分に切って揚げ焼きにしたゆで卵も一緒に煮込みます。
カラメルと言えばプリンなどお菓子を作るときにしか目にしたことが無かったので、相馬のママさん達は
「面白いね~!」と興味津々で見ていました。
カレーや煮物を作るとき、日本も食材を煮込む前に一度炒めたりはしますが、ベトナム料理はより“香り”を重視したものなのだと感じました。砂糖を焦がしたカラメルの香り、ニンニクを細かく切った香り、香草のパクチーの香り。
そしてお料理の完成です!
テーブルセッティングをして、みんな揃っていただきます!
「ベトナム料理って美味しいんだね!」「家でも作ってみたい!」「パクチー意外といいね!」
嬉しい声がたくさん聞けました♪
これからも彼女達のお仕事の様子を見ながら引き続き交流を考えていきたいと思っております。
ベトナム料理についても、地産地消で美味しいものができないか色々試作してみます。
ご興味あれば相馬総合支所までご連絡の上、是非試食にいらしてください!お待ちしております◎