相馬地区地域おこし協力隊の石田です。
この冬は雪が少なくて心配していましたが、この日に合わせたようにどかーっと雪が積もって無事開催されました!旧小正月の令和2年2月8日(土)に行われました「沢田ろうそくまつり」をご紹介します!
相馬地区内、沢田神明宮にて開催されている沢田ろうそくまつり。
「450年の奇祭」と謳われています。
その起源は、かつて壇ノ浦でほろんだ平家の霊を供養したのが始まりとも伝えられています。参拝者は小高い場所にある「岩屋堂」と呼ばれるほこらの岩肌に、五穀豊穣や無病息災、家内安全などの思いを託して火をともしたろうそくを立て、翌日2月9日朝に、そのろうのたれ具合で豊凶を占います。ほこら内は願いの込められたろうそくのオレンジ色の炎が幻想的で、晴れた日には月の明かりが照らし幽玄な世界が広がります。
その準備は前日2月7日(金)から。
〇ほこらまでの参道(階段)づくり 〇ステージづくり
〇ろうそく光の演出 〇合格祈願かまくら作り
〇登り旗掲揚 〇お出迎えの雪だるま作り
〇ろうそく並べ 〇薪組み 〇受付・飲食店用テント設営
〇沢田のばっちゃの餅つくり 〇マタギ鍋つくり
などなどを、沢田ろうそくまつり実行委員会、相馬の有志、弘前大学のみなさん、ロマントピア職員、相馬ハンタークラブ、協力隊、相馬総合支所職員が一丸となって行いました。
今年のメインテーマはずばり「地球」!
~奇跡の星“地球”人間には地球を愛すべき責任がある~
オープニングセレモニーでは櫻田市長から地球にやさしい生き方や暮らし方、地球環境に配慮していくことの大切さについてお話がありました。
市長の足元には弘大生女子が作った可愛らしい雪だるまがニッコリ⛄
また「地球」というテーマに沿って、今年は御来光をイメージした演出を。広い海原から朝日が昇り、水平線と水面が輝いている様子を表現しています。
その斜面を、たいまつの火を持って登山囃子と共にほこらまで道を登っていく様子は、とても荘厳でした。
飲食店テントでは、相馬ハンタークラブによる絶品マタギ鍋とニジマスから揚げ!
団結力がすごい!チームマタギ鍋(^^)
岩木山商工会女性部はビールやワンカップを含めた飲み物、温かい甘酒、お好み焼き、こんにゃくおでん、焼鳥、フランクフルト、そばうどん、おにぎり、いなり寿司など選びたい放題!元気なお母さんたちと話しながら食べる温かいメニューは、お祭りならでは☆
そしてJAZZ出店に続いて、協力隊佐野りささんご夫婦のハウオリカフェも!
鶏だしの旨味が最高な水餃子と、ハワイアンコーヒーで体も心もぽっかぽか
佐野家ご夫婦、いつも仲良しで素敵です☆彡(私の憧れであり目標)
他にも沢田のおばあちゃん達が作る炭俵制作実演&販売、ここでしか手に入らない可愛いお守り、柔らかくて人気のお餅、山菜各種なども販売していました。
翌朝、気になる豊凶占いの結果は…‥
「今年は豊作とは言えない」とのことでした、、、ううむ
私にとっては初めて参加した沢田ろうそくまつり。昼に岩屋堂にせり出している岩肌の迫力と、夜に火が灯ったろうそくの数々を見て、とても神秘的な気持ちになりました。
お祭りは大好きですが、こんなに神聖な気持ちになれる雰囲気があって尚且つ楽しいお祭りは、初めて経験しました。
一見の価値あり!みなさんに是非お勧めしたい相馬の魅力を、また発見しちゃいました♪
また例年、ボランティアも募集しております。次回は是非、この450年の奇習をご一緒に体験してみませんか。たっぷり雪と戯れられる、またとないチャンスですよ!