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相馬の伝説やお祭りの魅力を伝えたい(石田)

こんにちは。相馬地区地域おこし協力隊の石田です。

 

昨年度から続けていた、相馬の和紙を使用した商品作りについてご報告です。

制作の目的は”普段使えるちょっといいモノを通して、相馬地区の人々が大切にしてきた伝説やお祭りを知ってもらう”ことです。

 

『まつこいそうま』アイテムは、ギフト用紙袋とご祝儀袋。

※まつこい=津軽弁でまぶしいの意。相馬の星空や雪景色のように、光り輝くモノを作りたいと名前をつけました。

  

そのアイテムには、下記のものを使用しています。

  1. 紙漉の里手漉き和紙 

  2. 相馬ねぷた愛好会ねぷた絵 

  3. 相馬有志会お山参詣幟旗の文字

 

<紙漉の里/手漉き和紙>

相馬地区の紙漉沢。第98代天皇 長慶天皇が足利氏の追及をのがれ、はるばるみちのくに下った際、その従者であった僧侶がこの土地に製紙技術を伝えたことから、この地名がついたと言う伝説があります。

その伝説をもとに、地域の魅力を掘り起こそうと当時の相馬村教育委員会が中学校の敷地

に設備を立ち上げた後、現在の場所に建設されたのが「紙漉の里」。

平成14年から、紙漉沢町会のりんご農家のお母さん4名が、「紙漉隊」として管理運営をされています。立ち上げ当時から現在に至るまで、地元の中学生の為に、生徒自身が漉いた和紙で卒業証書を作ってあげたり、地区文化祭に出張出店したりなど、地元教育にも貢献し続けて来られました。

「まつこいそうま」にはそんな施設で作られた手漉き和紙を使用しております。

 

 

<相馬ねぷた愛好会/ねぷた絵>

平成18年に市町村合併があり、旧相馬村が弘前市へ新設合併されました。「相馬ねぷた愛好会」はそれをきっかけに当時の相馬村農協青年部が中心となって発足させた会です。その為、中心メンバーはほぼ30代。他ねぷた団体とは一線を画す組織です。

“ねぷたまつりを通し、相馬地域が活力ある農村地域であり続けられるよう地域が一つとなり、住民相互の団結、交流を深めるとともに、次代を担う子供たちが健全な心を築き、夢と希望をもって暮らせる地域を創造すること”を目的としています。

ねぷた絵は毎年新しく描き直します。そのため、弘前ねぷた合同運行が終わると、枠から絵が外され、ほしい方へ差し上げたり、細かい絵については廃棄したり。。こんなに美しい絵なのに勿体ない!

「まつこいそうま」には、絵師の技術と相馬人の想いが詰まったねぷた絵を使用しております。

 

 

 

<相馬有志会/お山参詣幟旗>

お山参詣は旧暦八月一日に、五穀豊穣や家内安全を願って岩木山神社へ、津軽の各地域から集団参拝をする、国の重要無形民俗文化財に指定されている行事です。「相馬有志会」が使っている幟旗の文字はとても特徴的で、宝珠が配置されているデザイン。

 

この文字は、岩木山神社に古くから伝わる牛王法印札(邪気払いや災いを防ぐご利益があり、御祈祷をした方はシール型のお札をいただくことが出来ます)の書体が起源となっています。

岩木山神社 禰宜の須藤様に1573年から使用されていた牛王法印札の版木を見せていただきました。墨が載って文字が潰れてしまった版木は1804年に一新され、現在も旧歴一月七日に行われる神事”七日堂神賑祭”で和紙に擦ったお札が使われています。

  

「まつこいそうま」のご祝儀袋には、岩木山神社 牛王法印札と相馬有志会幟旗の書体を基に、使って下さる方々に良いことがありますようにと願いを込めて、私 石田がデザインさせていただいた文字を使用しております。

 

 

手にされた方に、相馬の魅力をお伝えできる製品にしたいと思っております。

 

#まつこいそうま #紙漉きの里 #ねぷた絵 #お山参詣 

新情報は今後もSNSなどで随時発信していきますので、上記のように検索していただければ幸いです。

 

 

地域おこし協力隊

石田有希子

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