こんにちは、加賀新一郎(かがしんいちろう)隊員です。
気温がグ~ンと上がり夏日となった6月6日(火)、相馬小学校の3年生が校外学習を行いました。学校近くのりんご農園に出かけりんご栽培を体験するものです。僕ともう一人の穂坂修基隊員でこの体験学習に同行しました。
毎年恒例となっているりんご体験学習は、JA相馬村女性部の協力で行われていて、5月1日に行われた第1回目は、子どもたちが受粉を学びました。
今回は、五所にある山内牧さんの園地に出向き、山内さんやJA相馬村の職員の指導のもと実すぐり(摘果)を学びます。まだまだほんの小さな実ですが、りんごを摘むという作業にのぞむとあって、子どもたちのテンションも上がり気味。山内さんやJA職員の説明を(普段の授業よりも?)真剣に聞いていました。
熱心に指導する園主の山内牧さん(左)とJA相馬村の職員
りんごは一つの芽に5~6個の実がなります。これらをすべて成長させてしまうと樹の負担が大きくなり低品質や小玉の果実になってしまいます。そこで、まだ実が小さいうちに不要な実を摘み取る必要があり、これを実すぐり、または摘果といいます。中心になった大きめの実を残しまわりの小さな実を摘むのが基本ですが、中心果が変形していたり問題があった場合はまわりから一つ選んで残し、中心果は摘み取ってしまいます。実を選りすぐるので、実すぐりとも呼ぶわけです(山内さんの受け売りです)。
どの実を摘み取るかが悩みどころ
子どもたちと一緒に摘果に挑戦する加賀(右)と穂坂隊員
ただし、子どもたちにとっては実を選りすぐる以前に小さな実を摘み取る作業がなかなか大変だったようで、大人たちのようにスムーズに摘めません。それでも、摘み方のコツを教えられ何度も挑戦しているうちに上達する子も増えてきました。そうなると楽しくなるのか、なかには脚立に登って高い枝の摘果に挑戦する子も。なかなかうまく摘めない子どももあきらめることなく、摘み残している芽を探しては何度も挑戦していました。
コツを掴んでサクサク摘み取る子も。脚立を使って高所にも挑戦!
相馬といえばりんごの街。将来、農家になるかどうかは別としても子どもたちにとってりんごについて学ぶことは地域について学ぶことにほかなりません。われわれ協力隊も、この地域で活動する以上、りんごについて少なくとも基礎の基礎くらいは知っておく必要があるでしょう。摘果に関する基礎知識はもちろんですが、それ以上に、相馬の子どもたちがりんごに対して愛着を抱き、身近なものととらえていることを改めて感じました。今回は制作中の広報誌に掲載する目的もあって同行させていただきましたが、子どもたちとの活動を通してわれわれ協力隊が学べることも少なくないように思いました。
最後に協力隊を紹介していただきましたが、子どもたちはほぼ興味なし?