相馬地区地域おこし協力隊の米山です。
年初までの雪のなさはどこへやら、例年より大雪となってしまいましたね。春もそろそろとなってはきましたが、今後も気を付けて乗り切りましょう!
さて、相馬地区の最奥、沢田神明宮では、2017年も旧小正月にあたる2月11日(土)に「沢田ろうそくまつり」が行われましたので、その様子をお届けします。
沢田ろうそくまつりの準備は前日2月10日(金)から。沢田町会の方をはじめとして相馬地区の有志や弘前大学のみなさん、協力隊、相馬総合支所職員などが集っての人海戦術で行いました。
やるべきことは「ほこらまでの参道づくり」「境内装飾」「ステージづくり」「合格祈願かまくらづくり」「お出迎えの雪だるま作り」「ろうそく並べ」「薪組み」「沢田のばっちゃによるお供え餅づくり」などなど盛りだくさん!
最後の「ろうそく点火」が完了したのは沢田ろうそくまつりのオープニングも迫った、2月11日(土)の17時30分過ぎでした…
ろうそくが灯ると、辺り一面は幻想的な雰囲気に包まれ、歓声が上がりました。
人の手で灯した灯りは、なお明るく温かく感じられるのは気のせいでしょうか?電飾によるイルミネーションでは味わえない、沢田ろうそくまつりならではの灯りだと思います。
ほこらには多くの方が訪れ、豊作祈願や家内安全などの願いを込め、ろうそくを備えられていきました。今年も「450年の奇習」が沢田町会や有志、ご来場者の方々の手により守られた時でした。
翌朝2月12日(日)には氏子総代による占いが行われましたが、ほこらに入られるなり「今年の作物は平年並み!珍しいなぁ!」とのお言葉で「えっ、もう?」とびっくりでした。
昨年同席させていただいた時はしばらく慎重に見られた後のご判断と記憶していたので、よいほうの「平年並み」なのではないでしょうか?
最後に、沢田ろうそくまつりは今や市内外からもお越しいただけるイベントとなっていますが、多くの有志やボランティア等の手で支えられているのが実情です。地域の行事、特に盛大に行われるものほどマンパワーが必要であることを、日々の活動を通じて感じております。
今年のメインテーマは「古くからの風習・文化などを相馬地区(沢田町会)で受け継ぎ伝えていかなければならない。人の波紋が広がっていく。」という思いを込めた『伝承』でした。
例年、ボランティアも募集しておりますので、次回はぜひこの450年の奇習をご一緒に「伝承」してみませんか。特別な冬の夜に、きっとなると思いますよ。