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平成30年5月9日 定例記者会見

(会見者: 櫻田 宏 市長)

 

市長あいさつ

代表質問

1.市長就任から1か月が経過し、改めて市長の職務についての感想
2.地域包括ケア検討委員会の今後についての市長の考え

 

自由質疑

1.地方公務員の道路交通法違反での書類送検について
2.吉野町緑地周辺整備事業について
3.就任1年目の取り組みについて
4.高岡の森弘前藩歴史館について
5.家庭系ごみ指定袋制度について

 

配布資料

1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)PDFファイル(93KB)
2.弘前りんご花まつり2018PDFファイル(411KB)
3.第20回津軽路ロマン国際ツーデーマーチPDFファイル(1388KB)
 

 

市長あいさつ

弘前さくらまつりが無事終了し、現在、りんご公園で「弘前りんご花まつり」を開催しております。当市の主力品種である「ふじ」の花は、5月4日に開花し、本日9日で、ちょうど見ごろを迎えております。13日のイベント最終日まで十分花を楽しめるものと思っております。

会期は現在半ばとなりましたが、まだまだ十分花も楽しめますし、親子連れで楽しめるイベントを週末には多数用意しております。12日の夕方には、恒例となった「シードル・ナイト」も行われますので、桜に続く2度目の花見として、是非、りんご公園にお越しいただきたいと思います。

 

5月12日、13日の両日、「新緑の津軽路を歩こう りんごの花に包まれて」の大会テーマのもと、第20回津軽路ロマン国際ツーデーマーチが開催されます。

今回、全8コースのうち、4コースがリニューアルされました。リニューアルされたコースのうち、「津軽の里満喫コース」は、雄大な田園地帯やりんご園に囲まれた津軽路を歩く、当大会最長の28キロのコースで、堀越城跡や大仏公園などの津軽為信ゆかりの地を巡り、津軽の自然と歴史を一度に味わうことができます。

そのほか、「さくらちゃんコース」や「りんご娘コース」など、自然・文化・歴史・人情といった津軽の良さを充分に堪能できる内容となっております。

5kmから28kmまでの各コースが設定されておりますので、短命県返上、健康増進のため、ウォーキングでさわやかな汗を流していただきたいと思います。

 

市立博物館では、6月2日から、特別企画展「奇想の絵師 歌川国芳展」を開催いたします。

本展覧会は、江戸時代末期に斬新なデザインと奇想天外なアイデア、笑いとユーモアで絶大な人気を誇った浮世絵師・歌川国芳の作品約150点が展示されるものです。

現在、全国的にブームとなっている歌川国芳でありますが、代表作である「通俗水滸伝」シリーズなどは、ねぷた絵の元絵として使われてきたものであり、ねぷたまつりを愛する市民の皆さまに、是非、ご覧いただきたいと思います。また、武者絵、美人画、風景画などにとどまらず、だまし絵などもあり、大人からお子さんまで楽しめる内容となっておりますので、ご家族でのご来館をお待ちしております。

 

友好都市の北海道斜里町とは、交流がスタートしてから今年で35周年を迎えます。

これを記念し、7月25日から29日までの4泊5日で、5年ぶりに弘前市民号を派遣することとしております。この度、弘前市民号への参加者を5月15日から6月11日の期間で募集いたします。

この機会に、世界自然遺産である知床を肌で感じていただくとともに、当市と斜里町との友好の「絆」を更に深めていただきたいと思っております。

 

4月17日から22日までイタリアで開催された世界最大規模の国際見本市ミラノサローネへ出展いたしました。

出品した商品は、「弘前津軽塗デザインプロジェクト」において商品開発した津軽塗と、弘前アップルデザインアワード2017の受賞作品である災害用の照明、りんご箱を素材とした家具です。

昨年度に続き2回目の出展となる今回は、ミラノ市のトルトーナ地区にある、スーパースタジオという展示スタジオを会場として実施し、多くのデザイン関係者やバイヤーの方々にもお越しいただき、特に、工芸品や家具等を手掛けているプロダクトデザイナーなどから、自分達の作品に津軽塗を採用できないかというコラボレー

ションの可能性についての問い合わせの声が多く聞かれました。

今後、津軽塗の技術を取り入れた製品のヨーロッパでの商品開発に繋げるべく、交渉を継続してまいります。

 

代表質問

1.市長就任から1か月が経過し、改めて市長の職務についての感想

Q.記者

就任から1カ月が経ちますが、これまでの総括をお願いいたします。

 

A.市長

4月8日の弘前市長選挙において多くの市民の方々のご支持をいただいて、第4代弘前市長として市政運営を担うことになりました。4月16日に就任してからもうすぐ1カ月を迎えようとしています。この間、100周年を迎えた弘前さくらまつりの対応をはじめ、各種団体との意見交換、あるいは様々な行事に出席し、忙しい日々を送ってまいりました。

この1カ月の間には、選挙時の公約として掲げた、指定ごみ袋制度の導入中止の検討を進め、中核病院につきましては、1日でも早く整備を進めるために、県知事や周辺市町村長あるいは関係機関との意見交換を行うなど、様々な取り組みを積極的に進めており、良いスタートが出来たと考えています。

これからも、市民感覚、市民目線をしっかりと胸にきざみ、私の政治理念である、「市民生活を第一」に、市民の「くらし」を支え、市民の「いのち」を大切にし、次の時代を託す「ひと」を育てる、この三本の柱で、これからの弘前、新しい弘前をつくっていく決意であります。

 

2.地域包括ケア検討委員会の今後についての市長の考え

Q.記者

中核病院の整理について、今後、包括ケア検討委員会をどのようにしていくのか、市長の意見をお願いします。

 

A.市長

検討委員会への現在の諮問内容は、市の考えを示さない白紙の状態で中核病院の機能や運営主体を検討していただくとしたものですが、私は、青森県から提案された国立病院機構を主体とした整備・運営を基本として、これから細部を協議していくこととする市としての基本的な方針を決定したことから、現在、白紙での諮問を取り下げたいと考えています。

また、附属機関としての検討委員会の今後については、弘前市の地域包括ケアについての検討は残っているものの、まずは中核病院の整備を先に進めますので、一旦は廃止の方向で検討することとし、諮問の取り下げと併せて各委員に丁寧に説明をし、その後正式に決定したいと思っております。

委員の皆様には、これまで2回開催した検討委員会でご議論いただいておりますので、その中で出された意見も踏まえながら、中核病院の整備に係る協議を早急に進めてまいたいと考えております。

 

Q.記者

地域包括ケア検討委員会について、ゆくゆくは廃止の方向ということですが、附属機関ということで、直近の議会で廃止の提案をする予定か。

 

A.市長

直近という形ではまだ調整がつきませんので、第3回定例会のあたりを想定しています。

 

Q.記者

委員には何らかの説明をして、それに対して何か反応がある状況なのでしょうか。

 

A.地域医療総合戦略対策室長

諮問の取り下げについては、市長から昨日決裁をいただき、昨日、検討委員会の委員長である弘前大学の学長へ諮問書の取り下げ文書をお届けしています。それを手始めに、今週・来週に委員の皆様に日程調整をしていただき、諮問の取り下げと今後の方向について説明をして、納得いただいたうえで、市長に判断いただくと考えております。今のところ、学長にお話ししただけで、その他の委員に対してはまだ説明に行っておりません。

 

Q.記者

県との打合せは進んでいるということですが、市民としては市長選から1カ月たって、具体的にいつごろから始まって、今現在どういう状況まで進んでいるのか知りたいと思うので、県との調整について具体的なところを教えてください。

 

A.市長

就任してまもなく、4月24日に県の菊地健康福祉部長にお越しいただき、県の提案の内容について確認しました。内容はこれまで県が提案してきたものと変わりなく、詳細な事項は今後協議して決定していくこととなります。私としても、基本的な方向は異論はありませんので、市民をはじめとした地域住民の医療をしっかりと守る、あるいは青森県を調整役として国立病院との協議を進めていく、その辺をしっかりとした取り組みに繋げていきたいと思います。

 

Q.記者

現時点で新しい病院の開業時期についての目標はあるのでしょうか。

 

A.市長

目標というよりも、中核病院の性格上、1日でも早く整備するというスタンスに変わりはありません。それに向けて努力していきたいと思っております。

 

Q.記者

具体的には。

 

A.市長

まだです。

 

自由質疑

1.地方公務員の道路交通法違反での書類送検について

Q.記者

先ほど警察から地方公務員の道路交通法違反による検挙についての発表があったが、この件は先日の福田部長の件で間違いないかということと、市長からその件に対して情報提供をいただければと思います。

 

A.経営戦略部長

この件につきましては、福田部長で間違いございません。市では、5月7日に懲戒審査委員会を開催しており、その処分につきましては現在内部で手続き中でございます。今後のスケジュールといたしましては、5月11日の午後に記者会見を開いて皆さんにお話をできればと考えております。

 

Q.記者

11日に記者会見ということですが、これは処分を発表するということでしょうか。

 

A.市長

処分の発表ということで考えております。

 

2.吉野町緑地周辺整備事業について

Q.記者

今日の午後に吉野煉瓦倉庫の起工式がありますが、かねてから内容の見直しも含めて検討とありましたが、従来とおりの計画で進むのか、何か市長なりの考えがあって、これから変更される点があれば教えてください。

 

A.市長

吉野町緑地周辺整備事業の関係であります。この内容については、市長就任後、これまでの経緯も踏まえて総合的に判断しなければならないと考えまして、直ちに状況の説明を受けたところ、すでに設計から建設工事、その後の運営に至るまでの包括的な事業契約を平成29年6月23日にすでに締結していること、また、設計業務についても既に完了し、先月には、建設工事に係る地区住民説明会を終え、本日、起工式を開催する運びとなっていたことなど、事業契約に基づき進捗しており、市の都合による設計変更や工事の中断等をした場合、補助金の返還や損害賠償にかかる経費が巨額となり、その負担は市となるといった多くの制約があることが判明いたしました。

煉瓦倉庫については平成27年度に購入済みであり、これについては市民目線に立ってその活用を図ることが必要だと考えております。

当市における煉瓦倉庫を活用した美術館構想につきましては、今から二十数年前、平成5年ころから市で検討しており、当時は市内の文化芸術団体や任意の団体から要望もあったことから、煉瓦倉庫の取得を検討するとともに、平成8年には、活用方針を検討するためのワークショップも開催しております。

しかし当時は、煉瓦倉庫の耐震調査を実施したところ、耐震工事等にかかる経費が巨額であったということもあり、この取り組みは、建物の取得に至らず、事業を断念したという経緯がございます。その後、平成14年、17年、18年に、市民が中心となって奈良美智展が開催され、煉瓦倉庫の活用について市民の気運が高まっていたものと思っております。

今回、さらにそれから10年近くが経過して、また経済文化団体からの要望もありましたので、平成27年度に市が煉瓦倉庫を取得し、事業が本格化したところであります。

本事業の目的という観点につきましては、芸術・文化を通して、中心市街地の活性化を図り、市民生活の一層の充実と文化芸術活動の推進を図ることとしております。

中心市街地の活性化という点では、回遊性の向上による賑わいの創出を図るために、本件事業の必要経費を上回る経済効果が見込まれる取り組みにしていかなければならないと思っております。

また、文化芸術活動の推進という点では、その目的を達成するための手段として、例えば、作品を展示するまでの過程において、様々なジャンルのアーティストを招聘し、市民、なかでも子どもたちと交流する場を持つことにより、芸術・文化に直接触れていただき、文化度の高い当市における、更なる文化芸術活動の発展に繋げていきたいと考えております。

ただし、本件事業の実施に当たっては、慎重に判断するというスタンスに変わりはなく、これまでいただきました市民のご意見を踏まえまして、今後、運営・維持管理の面において見直しできる部分は、財政的な部分も含め、引き続き見直しを検討して、より多くの市民の方々に利用していただけるような、市民に愛される施設になるように検討していくという風に考えております。

 

3.就任1年目の取り組みについて

Q.記者

冒頭で就任1カ月の総括がありましたが、任期4年間のうち、この1年間をご自身の中でどのような位置付けにしたいか伺いたい。就任時期と新年度がほとんど重なったということがあって、ご自身のカラーを出すにも多少制約があるかと思うが、その中でどのような取り組みをしたいか伺います。

 

A.市長

まずは公約に掲げた指定ごみ袋制度の導入中止の件と、中核病院の整備に全力を挙げて取り組んでいきたいと思っております。また、骨格予算で大枠の今年度事業が決まっております。肉付け予算については現在予算編成を進めておりますが、その中で取り組めるものには取り組んでいきたいと思っております。なかでも、公約の中に掲げた農業の振興についてはできるものがあれば取り組んでいきたいと思っております。全体的な4年間のイメージについては、今年度をかけて総合的な計画を策定してまいりますので、その中に盛り込んでいくつもりです。

 

4.高岡の森弘前藩歴史館について

Q.記者

4月1日にオープンした高岡の森弘前藩歴史館について、先日見に行って感じたところを申し上げますと、いろんな経緯があるとはいえ、もう少し展示物が何とかならないのかということを正直感じました。そこについてはどうお考えでしょうか。

 

A.教育部長

重要な文化財等があるにもかかわらずという話でありますが、建物がまだ建って間もないということで、重要な文化財を展示するには空気環境の状況がある程度整わなければ文化庁等から許可・承認が得られないことがございます。通常であれば二夏経過してからというのが通説のようなので、秋ごろを目標に展示物の入れ替えをしていきたいと考えているのと、寄贈の関係などもありますので、随時入れ替えをしながら皆さんにご覧いただくような取り組みを今後もしていきたいと考えています。

 

Q.記者

寄託されているものについても随時展示されると考えてよろしいでしょうか。

 

A.教育部長

今お話があった通り、都度テーマも絞りながら、入れ替えをしながら定期的にご覧いただきたいと考えております。

 

5.家庭系ごみ指定袋制度について

Q.記者

家庭系ごみ指定袋制度について、中止の方向を示されていますが今後どのように手続きをすすめていくのでしょうか。

 

A.都市環境部長

市長から、7月から導入を予定しておりました家庭系ごみ指定袋制度につきましては、中止の方向で検討を進めているという話をしていただいております。方針が正式に決まったら市民の皆さんになるべく早めにお知らせすることを考えております。また、当面は現在と同様の方法でごみを出していただくことを考えております。また、今後の手続きについて、指定袋でごみを排出するというのは昨年度、弘前市廃棄物の処理及び清掃に関する条例を改正して位置づけたものですので、その条例の取り扱いについてどのようにしていくのかを検討している状況です。

 

Q.記者

その条例を変えないと中止にはならないという理解でよろしいでしょうか。

 

A.都市環境部長

その取り扱いについてもどういった形で対応するのかを現在検討している状況でございます。

 

Q.記者

7月からはどうなるのでしょうか。当面この状態が続くのでしょうか。

 

A.都市環境部長

先ほど申したとおり、当面の間はこれまでと同様の方法でごみを出していただくこととなります。それについてもしっかりと市民の皆さんに情報を周知していければと思っています。

 

Q.記者

7月からの導入が予定されていたということで、指定ごみ袋の準備は業者の中で進んでいたのでしょうか。

 

A.都市環境部長

7月から指定袋を導入して10月から本格導入と考えていましたので、先ほど申したとおり条例で指定袋を導入して排出するとしていたことを踏まえ、市ではそれに向けて製造業者だったり実際に販売していただくスーパーやコンビニに対しても、こういった方針で市としては排出していきますということを説明していました。それを受けて製造業者でも動いていたと市としても認識しております。そういった点につきましては、現在中止を検討しているという状況に変わりましたので、市としてもしっかりと丁寧に説明をして、今後の対応について検討しているという状況です。

 

Q.記者

すでに指定ごみ袋が製造されているということはあるのですか。

 

A.都市環境部長

状況としましては、製造業者ですでにごみ袋を製造しているところもあると確認していますが、全体のボリューム等については現在引き続き調査をして把握に努めているところです。

 

Q.記者

すでにできた袋の活用方法はあるのですか。

 

A.都市環境部長

現在検討中で、先ほど申したとおり中止に向けた検討をしている中で総合的に今後検討をさらに深めていき決定したいと考えております。

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