(会見者: 櫻田 宏 市長)
1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)(113KB)
2.弘前ねぷたまつり(5718KB)
3.弘前パラ柔道フォーラム(6162KB)
4.プロ野球イースタン・リーグ公式戦(238KB)
5.次世代型共助創出事業(339KB)
6.シェアリングエコノミー活用推進事業 採択団体一覧(165KB)
7.農作業省略化・効率化緊急対策事業の創設について(720KB)
はじめに、西日本各地に大きな被害をもたらした記録的豪雨により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
市では、被災された方々を支援するため、日本赤十字社青森県支部弘前市地区による「平成30年7月豪雨災害義援金」の受け付けを行うこととし、本日7月11日から、市役所本庁舎及び岩木・相馬各総合支所の3施設に募金箱を設置いたしました。市民の皆様からお預かりした義援金は、日本赤十字社を通じて被災地に届けられます。
この度の大災害からの一日も早い復旧を願うものであります。
いよいよ津軽の夏の夜を彩る弘前ねぷたまつりの季節がやってまいりました。
今年は、7月29日の「第33回ちびっ子ねぷたのお通りだい」を皮切りに8月1日から7日まで弘前ねぷたまつりを開催し、最終日夜の「なぬかびおくり」でフィナーレを迎えます。
今年の合同運行には77団体が出陣しますが、これに加えて、津軽剛情張大太鼓が弘前青年会議所により6年ぶりに復活運行することとなっており、合わせて78団体の参加となります。
また、今年もまつりのムードを盛り上げるため、制作からお囃子練習といったねぷたの全てをご覧いただける「駅前ねぷた特別展示」をJR弘前駅の隣のねぷた小屋で実施するほか、8月4日から6日は、弘前ねぷた参加団体協議会による「組ねぷた展示」をヒロロ前で実施いたします。
まつりまであと3週間となり、現在各団体のねぷた小屋では着々と準備が進んでおります。まつり本番が今から待ち遠しいところでありますが、今年は、北海道斜里町と友好交流35周年を迎えます。当市より弘前市民号を派遣し、7月28日の「しれとこ斜里ねぷた」に参加するほか、斜里町民号の皆様が当市を訪問し、8月1日のねぷたまつりに参加します。
さらに、台湾の台南市と台北市から関係者の皆様にもご参加いただけることになりました。
台南市からは、台湾台南市政府の皆様と、伝統舞踊の団体である「八家将」の皆様が、8月1日のねぷたまつりに参加します。
台北市につきましては、8月2日から4日までの日程で、台北市政府観光伝幡局の一行が当市を訪問し、8月3日のねぷたまつりに参加いたします。
これを機に、ねぷたを通じて更に交流が深まると共に、弘前ねぷたが海外に発信され、更なる誘客に繋がっていくことを期待しております。
6月25日から7月1日まで、はるか夢球場で行われたチャイニーズ・タイペイ女子ソフトボールチームの合宿に続き、2020年東京パラリンピックへの出場を目指しているブラジル視覚障がい者柔道チームの強化合宿が、昨日から7月25日までの16日間、県武道館柔道場を中心に行われております。
今回、リオパラリンピックの銀メダリスト3名を含む、計10名の選手およびコーチが弘前で合宿することとなっており、ブラジルチームの練習相手として、弘前大学柔道部をはじめ、日本視覚障がい者柔道チームやJR東日本女子柔道部、仙台大学女子柔道部のほか、各柔道関係者のご協力をいただきながら進めてまいります。
7月13日には、ブラジル視覚障がい者スポーツ連盟のホセ・アントニオ会長が弘前を訪れて選手を激励することとなっており、翌14日には「弘前パラ柔道フォーラム」と題し、ブラジルと日本の視覚障がい者柔道のメダリストらが、パネルディスカッションやデモンストレーションを行いながら、「共生社会」へ向けたメッセージを、この弘前の地から発信いたします。
また、7月21日の午後3時から、県武道館柔道場において、ブラジル・日本選手による公開合同稽古を行います。迫力ある柔道を間近に感じられる絶好の機会となりますので、市民の皆さまにはこちらにも足を運んでいただければと思います。
明日のフレッシュオールスターゲーム2018に引き続き、8月11日(土)午後1時から、はるか夢球場において、プロ野球イースタンリーグ公式戦「読売ジャイアンツ 対 千葉ロッテマリーンズ」が行われます。
今回は夏休み期間中の土曜日で、さらに祝日の開催となりますので、まだ観戦に訪れたことの無い方や、子どもたちにも、この機会にぜひプロ野球選手の力と技に触れて頂きたいと思います。
今年度、総務省におけるシェアリングエコノミー活用推進事業の採択を受けて、雪対策における新たな共助の仕組みを検討して参ります。
事業内容につきましては、重機による機械除雪で発生する間口への寄せ雪の処理の仕組みを構築するため、地域の助け合いや、空き地の雪置き場利用などについて、市民との意見交換やアンケートによる意識調査を行います。
また、モデル地区を選定し、実験的な取り組みを行って課題を抽出することで、本格導入に向けた事業モデルの整理を行います。
雪対策は市民の「くらし」の最重要課題であります。地域のなかで市民がこれまで以上に助け合うことができる体制を構築することで、市民の主体的な活動による、雪国ならではの快適なまちづくりを目指したいと考えております。
当市の平成28年産の農業産出額は435億円で、東北で第1位、全国でも第10位となっており、中でも果実の産出額は369億円で全国第1位となっておりますが、近年、農業者の減少や高齢化などが進み、りんごをはじめとする農産物の品質維持、生産量の確保が大きな課題となっております。
これらの課題を解決し、全国屈指の農業都市として、特に日本一のりんご産地として更に発展していくためには、農作業の省力化、効率化を進めていかなければならないと考えております。
そのため、6月補正予算の議決を経て、新たに「農作業省力化・効率化緊急対策事業」を実施することといたしました。
本事業は、農作業の省略化・効率化のために必要な機械の導入や、ほ場の一部コンクリート化を支援するものです。現在、本事業の申し込みの受け付けを行っておりますので、農業者の皆様におかれましては、本事業を積極的に活用していただき、更なる農業経営の改善・発展につなげていただきたいと考えております。
先日、はるか夢球場でプロ野球の一軍戦が開催されました。今後、一軍戦の開催についてはどのように展開していくのかお聞かせください。
去る7月3日に、2年連続となるプロ野球一軍戦が無事終了しました。まずは、試合の誘致にあたり多大なるご支援を賜りました関係者の皆さま、そして、一軍戦開催を決断していただきました株式会社楽天野球団に対しまして、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
前売り券が早々に完売したこともあり、試合当日は、当日券を買い求める方が朝早くから列をなしておりました。
また、球場前には開門の数時間も前から親子連れや野球ファンが集まり、お気に入りの選手の球場入りを待ち構えたり、売店でグッズや飲食物を購入したりしながら、試合開始までの時間を思い思いに過ごしている様子を見ると、一軍戦開催を年に一度のお祭りのように心待ちにしていた方が非常に多いと感じたところであります。
来場者数は、昨年を77人上回る、1万3千304人と、昨年に引き続きほぼ満員となり、それ以外にも、球場正面横に設置したパブリックビューイング会場でも多くの方が観戦されるなど、改めて弘前市民をはじめ多くの方々の野球に対する関心の高さを実感したところであります。
試合は5対2で福岡ソフトバンクホークスが勝ち、東北楽天ゴールデンイーグルスの2年連続勝利とはなりませんでしたが、野球の華であるホームランが両チームから飛び出し、さらに守備ではダイナミックなダブルプレーが生まれるなど、随所にプロの高い技術を垣間見ることができました。
また、私設応援団と地元の観戦客が一緒になって声援を送るなど、球場全体が一体感に包まれ、大変な盛り上がりをみせました。
はるか夢球場は、一軍戦の開催が可能な県内唯一の施設でありますので、市といたしましては、来年以降も一軍戦を見たいという市民や多くの野球ファンの期待に応えるよう、関係団体と連携しながら、今後の誘致活動に努めてまいりたいと考えております。
西日本豪雨に関して、募金箱を設置したとありましたが、それ以外に市で支援等対応する考えはありますか。
阪神淡路大震災の時など、これまでも被災地の支援活動を行って参りましたが、やはり受け入れる側の体制が整っているかどうかという問題もあります。それも含めて、関係団体、県も通して様々なことを確認しながら、できる限りのことをしていきたいと思っております。
国等から要請はきていますか。
災害復旧支援のための支援等につきまして、現段階においては国や県、全国市長会から要請はきておりません。要請があれば職員派遣等検討して参りたいと考えております。
りんご農家の皆さんは、黒星病で大変苦労されていることと思いますが、これからの市の対策が何かあれば教えてください。
黒星病の対策について、6月9日に私と木村代議士、市議会議員の皆さんも含めて現地を確認しております。その後のさまざまな状況の変化も含めて、7月5日、広域の市町村の方々とともに、県に対して要望書を提出して参りました。津軽地域13市町村の連名で県に要望しております。黒星病に対する薬の早期開発・登録に向けた対応等について、県とともにこれから取り組んでいくところですが、7月17日に広域の市町村長とともに農林水産省に出向き、同じく要望活動を行って参りたいと思っております。当市の基幹産業である農業、その中心であるりんご産業をこれからも引き続き当市の中心産業として位置付けるためにも、しっかりとした対策を国・県に要望し、それぞれ対応できるものを検討しながら進めて参りたいと思っております。
県や国に要望していて手ごたえはありますか。
県・国の方々も状況は十分認識されておりますので、一緒に知恵を出しながら取り組んでいかなければならないと思っております。
市の重点要望に係る県道の事業で官製談合がありましたが、このことについて市の受け止め方をお聞かせください。
官製談合に関する市の受け止め方について、当市では現在そのような事態は発生しておりませんが、今回の事件は県の不祥事ということに加え、市内の工事個所における事件でありますし、市の指名競争入札参加有資格者名簿に登載されている業者の代表者も逮捕されていますので、決して他人事と考えずに今後も官製談合の防止等の徹底に努めてまいりたいと考えております。
関連して、今回逮捕された人に現在発注中の契約はありますか。
具体的に言えば、ちば不動産鑑定事務所が市の有資格者名簿に登載されております。現在発注中のものは確認しておりませんが、昨年度においては11件の業務を委託しております。
西日本豪雨の関係で、過去に例のない雨が降ったということ、夜中の避難の呼び掛けであったため住民の動きが遅れたということがあると思うが、弘前市としても数年前に岩木川の氾濫等で対策を取ってきたと思います。改めて何か見直しすべき点があるのかどうかお聞かせください。
平成25年に岩木川で三世寺から新和地区にかけての水害がありました。そのときの現場での対応も含めて、さまざまな見直しを行っております。さらに毎年の防災訓練の中でも想定をして見直しをできるところはしております。今回も災害が発生する前に待機態勢も含めて各部署に対してどのような対応を取っていくのか検討するように防災安全課に指示をしております。50年に一度、100年に一度、200年に一度といった災害が発生することを常に想定しながら、職員も含めて地域の安全安心につなげるために、日々知恵出しをしていきたいと思っております。
国で水道事業の民営化の動きがあるようですが、市ではそういった動きはどのように受け止めているのか。
今般の国会の中で水道法が改正されるという状況だが、私どもも水道管の老朽化に対する整備は着々と進めていこうと考えています。また、水道事業については弘前市水道事業アセットマネジメント計画を作成し進めておりますので、その計画を見据えながら今後の水道事業について考えていきたいと思っています。