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平成30年11月7日 定例記者会見

(会見者: 櫻田 宏 市長)

 

市長あいさつ

代表質問

1.この冬の除排雪計画で、昨年と異なる点や新たに取り入れる除排雪方法等について。また、市長の除排雪対策への思いについて

自由質疑

1.除排雪対策について
2.プロ野球一軍戦の開催について
3.りんごの盗難について
4.紅葉の色付きについて

 

配布資料

1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)PDFファイル(93KB)
2.2018年度「日本青森県弘前市文化物産フェア」全体イメージ(台湾・台南市との果物交流事業について)PDFファイル(123KB)
3.弘前観桜会100周年&記念物100年記念「70年前の弘前城写真展」の開催について
PDFファイル(233KB)

 

市長あいさつ

本日、一般社団法人日本野球機構より発表になりました平成31年度における株式会社楽天野球団主催のプロ野球一軍戦が、当市運動公園「はるか夢球場」で開催されることが決定いたしました。

日程は5月29日、水曜日。対戦カードは東北楽天ゴールデンイーグルス対埼玉西武ライオンズとなりました。

主催者である株式会社楽天野球団におかれましては、当市での3年連続の一軍戦開催に多大なるご尽力をいただきましたことを、深く感謝申し上げます。

対戦カードにつきましては、本年、10年ぶりにリーグ優勝を果たした強豪チームである埼玉西武ライオンズとの一戦となりますので、ファンの期待する「プロ野球の醍醐味」を存分に味わえるような、ハイレベルな戦いとなることは間違いないと思います。

また、この度、3年連続の開催決定にあたり、この後午後3時より、JR弘前駅舎内に横断幕を設置させていただきます。今年の横断幕は、楽天イーグルスのマスコットキャラクターである「クラッチ」と「クラッチーナ」が大きくプリントされた大変かわいらしい横断幕となっておりますので、駅に足を運ばれた際には、ぜひご覧になっていただければと思います。

当市におけるプロ野球一軍戦は、観戦チケットが早々に完売となるなど、多くの市民が注目する一大スポーツイベントとなっております。皆様の記憶にも新しいことと思いますが、本年7月3日に開催された試合には、13,304人ものお客様にお越しいただき、満員となった球場は、熱気と大歓声に包まれたところであります。

この「プロ野球一軍戦」での魅力は、やはり、一軍定着を目指す若い選手のガッツあふれるプレーや、百戦錬磨のベテラン選手による巧みな投球術など、「勝利」という二文字でファンの熱い声援に応えるために、自己の培ってきた能力をいかんなく発揮し、必死になって白球を追いかける選手の「姿」であります。

今年8月には、当市の中学硬式野球チームである「弘前聖愛リトルシニア」が、中学硬式野球の日本一を決める「全日本中学野球選手権大会」において、「第3位」という輝かしい成績を収めたほか、弘前市スポーツ少年団に所属する複数の少年野球チームが、全国規模の大会に出場するなど、次の時代を担う当市の野球選手が着々と育ってきております。

この「プロ野球一軍戦」を通して、当市の更なる野球振興が図られ、当市から数多くのプロ野球選手が誕生することを願っております。

当日は、ハイレベルな試合を身近に感じることができる貴重な一日となりますので、多くの市民の皆様に、ご家族やご友人と球場まで足を運んでいただき、選手らの「勇姿」をその目に焼き付けて、はるか夢球場を、熱く、大いに盛り上げていただきたいと思います。

 

市では、平成23年度から、台湾の台南市と、りんごとアップルマンゴーによる果物交流を続けており、台南市の紹介により、同市の「台南大遠百」デパートでりんごの販売促進キャンペーンを毎年実施しております。

こうした交流の深まりを契機に、昨年12月4日には弘前市・台南市・青森県の三者が「友好交流に関する覚書」を交わしております。

今年も昨年と同様、遠東百貨11店舗とCitySuper7店舗で、述べ55日間に亘り、「日本青森県弘前市文化物産フェア」を開催いたします。

第一弾は、11月15日から12月2日まで、「MegaCity板橋大遠百」、「新竹大遠百」、「TopCity台中大遠百」、「台南大遠百」、「高雄大遠百」の5店舗で開催いたします。

弘前産りんごや物産品の販売、弘前ねぷたの披露などによる観光PRを行い、弘前を強力にアピールいたします。また、市内物産事業者も参加し、売場で試飲試食やこぎん刺しのワークショップ等も行います。

第二弾は、12月6日から12月24日まで、台北市、新北市、桃園市にある3つのデパートで、第三弾は12月27日から年明け1月13日まで、台北市、花蓮市、嘉儀市にある3つのデパートでフェアを開催し、各店舗内に特設売り場を設けて、りんごや物産品を販売いたします。

CitySuper7店舗では、11月からりんごを販売し始め、青森りんごの需要が最も高まる台湾の正月「春節」(2019年2月5日)の時期に係る2月末まで、りんごを販売する予定です。

更にCitySuperでは、新たに、弘前市の物産品を常時販売する「弘前コーナー」を、11月から7店舗すべてに設置いただける予定となっております。通年で物産品を販売することで、今後の販路拡大や輸出増加が大きく期待されます。

私自身は、11月13日から17日に台湾を訪問し、台南市の李孟諺代理市長への表敬訪問や、第一弾のフェアを開催する4店舗のオープニングセレモニーへ出席いたします。現地でのトップセールスやメディアへのメッセージ発信を行い、弘前をPRしてまいります。

また、今後の友好交流の広がりを期待し、フェアを市内関係団体の方々と共に盛り上げたいと考え、訪問団を結成することとなりました。訪問団は、弘前商工会議所、弘前観光コンベンション協会など合計5つの団体や企業等で結成しており、共に、台南市への表敬訪問やフェアのオープニングセレモニーで、弘前を思い切りPRしてまいりたいと考えております。

 

1918年に第1回観桜会が開催されて今年は100周年。その翌年の1919年に史跡などを保存するための「史蹟名勝天然記念物保存法」が施行されて、来年は100年を迎えます。

弘前城跡は、それから約30年後の1952年3月に、その価値が認められて国の史跡指定を受け、以降、城郭の修理や整備が進められ、今日の史跡津軽氏城跡弘前城跡、いわゆる弘前公園の姿がここにあります。

この史跡指定を受けるために撮影された写真が現在も残されており、今日とは異なる当時の様子を伝えてくれます。

今回、史跡指定以前の弘前城跡と現在の様子を比較した写真展を、旧第五十九銀行本店本館を会場に、11月29日から来年の5月12日まで開催いたします。市民や観光客の皆様に、戦後間もない弘前城跡の様子をご鑑賞いただき、その歴史に触れていただきたいと思っております。

 

代表質問

1.この冬の除排雪計画で、昨年と異なる点や新たに取り入れる除排雪方法等について。また、市長の除排雪対策への思いについて

Q.記者

櫻田市長が就任して始めての冬、雪の季節を迎えます。市長は3本の柱の「くらし」の中で、より効果的・効率的な除排雪方法を検討するとお話しされていましたが、この冬の除排雪計画で、昨年と異なる点や新たに取り入れる除排雪方法があれば教えてください。また、市長の除排雪対策への思いを改めてお聞かせください。

 

A.市長

私は市長就任以来、政治理念である「市民生活を第一」に、市民の「くらし」を支え、市民の「いのち」を大切にし、次の時代を託す「ひと」を育てる、この三本の柱を基本として市政運営を進めているところであります。

「くらし」の中で重要となる除排雪につきましては、市民のための、市民目線・市民感覚を大切にした、冬期間でも市民が快適に安心して生活ができる、より効果的・効率的な除排雪方法等の見直しを行うことが必要であるものと考えております。

昨年度まで、早朝に除雪する一般除雪の出動判断に係る12月1日から12月20日までのパトロールと、凍結防止剤散布の出動に係る12月1日から2月28日までのパトロールは、市の職員が実施しておりました。

そこで、雪が降ってから対策を講じるという発想から、雪のことを熟知している人の発想でまちづくりを考えるという視点に立ち、平成30年第3回定例会において議決された補正予算のとおり、今冬から、これまで市の職員が行ってきた除雪シーズンのパトロールを業者の方々に委託いたします。現地を熟知している業者の方々に委託することで、きめ細やかな除排雪につなげてまいりたいと考えております。

また、建設業における人材不足や除雪オペレーターの高齢化など担い手の弱体化が懸念されている中、新たな雪対策の1つとして、除雪オペレーターの安全意識及び技術力の向上を目的に、「弘前市除雪オペレーター講習会」を昨日開催し、73名の方々に参加していただいたところであり、来年度以降も継続して取り組んでまいります。

さらに、新たな除排雪の方法について、市民目線で考える必要があることから、「弘前市協働によるまちづくり基本条例」の基本理念である「市民の主体性を尊重」、「協働によること」の考え方のもと、地域と市が連携した除排雪について、現在、職員が地域の方々と意見交換を重ね、実現に向けて進めようとしております。

今後、雪に関する総合的な計画である「弘前市雪対策総合プラン」につきまして、今年度改訂することから、これまでの施策を十分に検証すると共に、市民目線、市民感覚による地域に合った除雪体制や、地域住民・民間事業者・行政が連携したコミュニティによる雪対策など人口減少や超高齢化社会に対応し、次世代に向けた雪対策の推進と実効性の高い計画とし、「雪に強いまちづくり」の実現に邁進してまいりたいと考えております。

 

自由質疑

1.除排雪対策について

Q.記者

除雪の関係で、市の職員がやられていたことを業者に委託することでどのように効果的になるのかをもう少し教えてください。

 

A.市長

昨年度までは、市内の除雪委託業者が実施する一般除雪の地区が20地区、凍結抑制剤散布の地区が15地区あり、この地区の出動判断をするために、市の職員の1班が市内全域をパトロールしていましたが、市職員だけですべてを細かくパトロールするには限界がありました。

そこで、今冬より業者の方々が各地区一斉にパトロールすることで、これまで以上にスピードがあり、細部にわたる的確な早朝の一般除雪の出動判断となり、市民の不満を改善することや、道路への凍結抑制剤散布をより的確に判断し実施することができるものと思っております。

特に豪雪の場合は、市の職員だけでは対応が困難ですので、民間の力との連携によって、これまで以上の雪対策が可能となり、安心・安全な市民生活の確保が図れるものと考えます。

また、業者の方々にとっても、冬期の初期段階から地域の現場をしっかりと管理することができるメリットもあるものと考えております。

 

2.プロ野球一軍戦の開催について

Q.記者

プロ野球について、セ・リーグも含めてできれば複数試合という思いもあったと思うが、これまでアプローチをされてきた経緯と、1試合になったことについての思いをお聞かせください。

 

A.市長

今年、読売ジャイアンツ主催のイースタン・リーグ公式戦が当市で開催されました。将来的には、ジャイアンツのみならず、セ・リーグ球団の一軍戦開催も実現できるよう交渉をしてまいりたいと考えております。いろいろと交渉はしておりますが、これにはやはりいろんな関係者の意向もありますので、それに沿いながらも進めていければと思っております。

 

Q.記者

今年も交渉はしたけれども来年の実現は難しかったということか。また、引き続き交渉していくということか。

 

A.市長

そうです。

 

Q.記者

西武戦ということで、地元の外崎選手が出る可能性が高いと思うが、その辺の期待はいかがでしょうか。

 

A.市長

やはり地元の外崎修汰選手、あるいは藤田航生投手も西武に在籍しておりますので、これまで培った練習の成果を、ある意味試合でも発揮してもらえれば地元ひろさきとしても大変盛り上がるものと思っております。楽天にも頑張っていただきたい、そして弘前出身の選手のいる西武にも頑張っていただきたいということで、球場内も大いに盛り上がるものと期待をしております。

 

Q.記者

昨年の来場者数は13,304人でしたが、経済効果としてはどのくらいだったのか。

 

A.市民文化スポーツ部長

直接的な経済効果は、試算ですが6,500万程度となっております。

 

3.りんごの盗難について

Q.記者

市内のりんご園地ではふじの収穫が最盛期を迎えており、今年産のりんごはなかなか高値で取引されている状況ですが、残念なことに県内ではこれまでに5件りんご盗難が発生していて、そのうち1件は弘前市内ということで、生産者の方々は不安に思っているかと思います。市としてりんご盗難への対応策は何かお考えでしょうか。

 

A.市長

ふじの収穫が佳境を迎えている中、県内においてりんごの盗難事件が相次いで発生しております。りんご生産者においては、これまで丹精込めて生産したりんごが盗難にあうというのは大変残念でならない、本当に怒りがあると思っております。収穫したりんごを箱に入れたまま園地に野積みなどをする、これは盗難にあう可能性が高いため、近くの倉庫等へ運んでいただくなどの対応を生産者の方々にしてもらっています。ただ、最近はりんごの木から直接もぎ取っていくという事案が大変多くなってきているというところです。

市といたしましては、弘前警察署に対してパトロールの強化を要請するとともに、新たな試みとして、試験的にセンサーカメラを設置したところであります。これは、有害鳥獣対策用として、これまで使用している調査用センサーカメラ(鳥獣が接近した時に感知して自動シャッターを切る夜間でも撮影できる小型カメラ)を試験的に市内のりんご園地に設置し、防犯効果をテストするものであります。このことにより抑止効果も高まるのではないかと期待をしております。

この設置に当っては、弘前警察署にも相談し、ご指導をいただいております。

近隣市町村や農業関係団体とも連携して、さらに状況に応じてパトロールの実施など防犯効果を高めていきたいと考えております。

 

4.紅葉の色付きについて

Q.記者

弘前公園を含めた市内の紅葉の関係で1点お聞きします。今年も菊と紅葉まつりにふさわしい美しい紅葉が弘前公園等で見られますが、イチョウの色付きが遅れてるとか岩木山を含めて紅葉がいつもと違うという話も聞きます。他県ですと台風の塩害もあるようですが、今年の弘前市内の紅葉について何か聞いてることはありますか。

 

A.市長

弘前の場合は楓だけでなく桜が紅葉するということで、ここ数年PRをしてきております。首都圏ですと桜が紅葉しないまま落葉するということもありますが、北国ならではの寒暖の差があるので桜の葉も紅葉し、弘前方式と言われる栽培管理技術によって元気な桜が紅葉していくのかなと思っております。

台風の影響については直接聞いておりませんが、弘前公園のイチョウの木も毎年菊と紅葉まつり期間中の後半に色付いてまいります。これはやはりその木によって変わってくる、桜の木もそうですが葉っぱが落ちてしまっている木もあれば今ちょうど紅葉の見ごろを迎えている木もありますので、その辺で特段大きな影響があるとは私のところには届いておりません。また、岩木山をはじめ、紅葉についてはまだまだPRできますし、見に来たいという方がいらっしゃると思います。情報発信についてはこれまで以上に努力して参りたいと考えております。

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