【市指定有形文化財】
よみがな
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もくぞうこんごうりきしりゅうぞう |
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員数
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1対 |
文化財の概要
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品質構造:木造寄木造彩色玉眼(ヒノキ材)
制作年代:承応2年(1653)
作者および銘文:作者 右近
面部内側及び吽形体内銘札に承応2年作の墨書銘
【阿形像】
総高:305.4㎝ 像高:277.3㎝ 台座総高:28.1㎝ 重さ:146.0㎏
【吽形像】
総高:302.4㎝ 像高:275.1㎝ 台座総高:27.3㎝ 重さ:141.5㎏
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指定年月日
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令和6年7月29日 |
所在地
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弘前市大字銅屋町
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所有者・管理者
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宗教法人最勝院 |
阿形 頭部は前方面部、中間部、後方後頭部の三層構造からなる。これらは内刳され、裏から
玉眼を嵌める。体部は箱型で木材を寄せる。表面全体が錆漆、黒漆を施されたうえ、表
面はベンガラ塗り。着衣部の裾裏は白茶色で彩られている。
吽形 頭部は前後2材を寄せる。前後いずれも内刳し裏から玉眼を嵌める。表面全体が錆漆、
黒漆を施されたうえ、表面はベンガラ塗り。着衣部の裾裏は白茶色で彩られている。
阿形面部内側に「承応貳年癸巳六月吉日七条大佛師流右近作 花押」とある墨書き及び吽形像の体内に膠止めされていた銘札から、本像が二体とも京都七条仏所の流れを汲む右近という仏師によって承応2年(1653)に造立されたことがわかる。
承応2年は寛文7年(1667)の最勝院五重塔完成より早く、大圓寺が銅屋町に移転完了したのが正保4年(1647)であることから、境内の守護としておかれたものと考えられる。
本像は17世紀半ばに当時の正統な仏師により造られた像であり、青森県下に現存する金剛力士像としては最古のもので、五重塔とともに弘前城下の形成にも重要な意義を持っている。
担当 文化財課
電話 0172-82-1642