小丸[こまる]は堀越城の北西側に位置しています。
平面形は東西30~100m、南北170m前後の、南北に長い長方形を呈しています。江戸時代の絵図や文献等では、「館ノ内」、「三之丸」「三ノ郭」、「西郭」等と呼ばれており、土塁や堀で囲まれた曲輪[くるわ]として描かれています。
現況は、宅地や県道260号石川百田線、国道7号に接続する市道等が構築されており、曲輪範囲は不明瞭となっています。過去の試掘調査成果から、宅地や道路建設の影響が大きく、遺構の残存状況はあまりよくないようです。
小丸と二之丸(2017年、写真左端が小丸、中央が二之丸)