弘前市は、岩木山に代表される豊かな自然に囲まれ、弘前公園をはじめ、藩政時代のたたずまいを残す寺院街や伝統的建造物、そして明治・大正期に建築された洋風建築などの歴史的な文化財が数多く残されており、歴史と文化が息づく情緒豊かな街です。
私たちの生活を育んできたこれら豊かな自然環境や先人たちが培ってきた歴史・文化資産を継承していくとともに、よりよい景観を創り出し、後世へとつなげていくことが、わたしたち市民の責務といえます。弘前市では、平成元年の「都市景観形成モデル都市」の指定を契機に、平成6年には県内初の「都市景観条例」(自主条例)を制定するなど独自の景観づくりの取り組みを進めてきました。平成16年に、景観に関する総合的な法律である景観法が施行され、法的な強制力をもった景観づくりを図るための制度が創設されたことから、実効性をもって、魅力ある景観づくりをより総合的・計画的に進めていくため、景観法に基づく「景観計画」を制定するとともに、「景観条例」(都市景観条例の改正)を制定しました。