(会見者: 葛西憲之 市長)
1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)(68KB)
2.第9回古都ひろさき花火の集いについて(512KB)
3.第15回よさこい津軽について(974KB)
4.第7回弘前バル街について(2137KB)
弘前市議会平成26年第1回臨時会におきましては、5月16日から23日までの8日間にわたってご審議をいただき、「弘前市経営計画」並びに「平成26年度補正予算」等について議決をいただいたところです。
議員各位から賜りましたご意見、ご助言については真摯に受け止め「子どもたちの笑顔あふれるまち弘前」の実現に向け、この計画に基づくオール弘前による地域経営に努めてまいりたいと考えているところです。
4月9日に開場した市民ゴルフ場ですが、天候にも恵まれ、来場者も順調に伸び、4月、5月は、2,700人を超える利用者があり、このまま推移すれば、年間約8,000人を超える利用が見込まれています。また、レクリエーションのための利用についても、ニュースポーツ教室の開催や、児童館などから予約が入るなど、ゴルフ以外のニュースポーツでの利用も市民に広がりつつあります。
私も、先月29日に実際に市民ゴルフ場を視察しました。当日は、ゴルフの方やスナッグゴルフ教室参加の方々とお話しすることができ「料金が安く、利用しやすい。」「ゴルフをすることで健康につながる。」等のご意見をいただき、改めて市の社会体育施設である市民ゴルフ場は、多くの市民にとって、健康づくりの場として必要な施設であると思いました。
また、今年度の供用開始から、さまざまなところで「無料でできることで、健康維持につながる。」とか「ゴルフ場は、このまま続けて欲しい。」といった、多くのご意見をいただいているところです。
このようなことから、これまでも、市議会や記者会見などで申しあげてまいりましたが、市の社会体育施設として、今後も市民の皆さんが安心して長く利用できる環境を整え、継続していかなければと考えています。
4月から、ゴルフ場については、市の直営で管理運営をしていましたが、8月1日から新指定管理者による管理運営に移行するため、第2回定例会に指定管理者の指定について、議案として上程するなど、所要の事務を進めています。
ゴルフ場を活用するうえで、駐車場や管理棟などは必要不可欠なものですが、これまで繰り返し申し上げてきたとおり、まずは、新たに指定管理する組織が取得することが最も望ましいとの方針のもと、岩木川市民ゴルフ場の指定管理者候補者に決定した「NPO法人リベロ津軽スポーツクラブ」に対して、ゴルフ場に係る資産の取得について検討を要請いたしました。しかし、残念ながら取得しないとの回答を先頃得たものです。
この回答を受けて、担当部を中心に今後の対応等を整理していますが、現在、弘前ウォーターフロント開発株式会社から借りている駐車場及び管理棟などを市が取得し、利用に供することが最も確実で、かつ経費も少なくすむとの報告を受けたことから、その線に沿って、この問題の解決を図りたいと考えています。
今年も、6月21日の土曜日に「第9回古都ひろさき花火の集い」が、岩木川河川敷運動公園で開催されます。
今年は開催日が夏至と重なり、まさに津軽に夏の到来を告げる花火となります。打ち揚げに先立ち、津軽三味線ライブや花嵐桜組による「よさこい演舞」を披露するなど、盛りだくさんの内容となっており、昨年は約5万5,000人の人出を記録するなど、年々人出が増加してきています。
県内では、今年最初に開催される大規模な花火大会ですので、多くの方々に弘前の夜を彩る花火をお楽しみいただきたいと思います。
6月29日(日曜日)に「第15回よさこい津軽」が、土手町通りで開催されます。
市内外の団体、並びにこれまで参加している東北・北海道の団体のほか、15回目の今回は関東地区から初めての参加となる埼玉県の団体も含めた30団体が参加予定で、例年以上に盛り上がるものと思っています。パワフルで華麗なよさこいの演舞をご覧になって、皆様にも元気になっていただきたいと思っています。
7月5日(土曜日)、第7回目となる「弘前バル街」が開催されます。
今回も函館市・青森市からの特別参加のほか、新たに16店舗の初参加を加えた81店舗が参加予定であり、さらに充実した内容で、各店舗自慢のピンチョスとドリンクがお楽しみいただけます。
回を重ねるごとに盛り上がりを見せる「弘前バル街」へ、ぜひ多くの市民の皆様においでいただきたいと思います。
アメリカシロヒトリ防除用噴霧機の貸し出しについてです。
昨年度、アメリカシロヒトリが大発生し、市内の多数の街路樹や庭木が被害を受けました。アメリカシロヒトリの防除は、早期に発生地域で一斉に薬剤散布を行うことが効果的です。
しかしながら、個人では機材を所持していない方が多く、また、高い場所や地域の一斉防除を実施することは困難だと思われます。そのため、市が動力噴霧機を購入し、無料で町会に貸し出しを行うこととしました。
町会の皆様には、この動力噴霧機を大いに活用し、アメリカシロヒトリの被害を食い止めていただきたいと考えています。
また、市では、国、県の関係機関と連携し、発生の状況や、薬剤散布の状況を共有しながら、適切な時期に効率よく、一斉に防除を実施したいと考えています。
市民にも、この状況を逐次情報提供し、国・県・市と、市民が一体となって、アメリカシロヒトリ対策に取り組んで参りたいと考えています。市民の皆様のご協力をお願いします。
佐々木健教育長は教育畑が長かったため、自然な流れの起用という感があります。また九戸眞樹氏は、教育とはあまり縁がありませんが、市長と同じく県庁に勤め、アイデア豊かな方であるとお聞きしています。例えば県との渡り合いに尽力いただきたいとか、教育環境に関するアイデアに期待するなど、登用の狙いをお聞きします。
当市の教育行政を担う教育委員会が、その取り組みに地域の皆さんの意向を十分に反映させるためには、多様な視点を取り入れる必要があることから、まずは誠実な人格、そして広範な識見と経験、及び出身分野における実績がある方が望ましいと考え、九戸氏、佐々木氏を任命したものです。
九戸眞樹氏は青森県庁職員として東京事務所長、中南地域県民局長、商工労働部長を務めるなど、幅広い分野において豊富な経験を有しており、多様化・高度化する今後の教育行政を担当する教育委員として適任であると認めたものです。彼女は弘前大学の教育学部出身です。
去る5月20日、教育委員長に選任され、これまでの経験を生かし「行動する教育委員会」として、女性からの視点によるきめ細やかな対応で、市民にとって身近な教育委員会にしてくれると期待するものです。
佐々木健氏は、弘前市立裾野中学校長、弘前市立第一中学校長を務め、また青森県総合学校教育センターなど、県教育庁での勤務を経験しており、子ども一人一人の良さを大切にしながら、学校という集団の中で子どもたちの成長を促してまいりました。学校教育分野におけるその実績を高く評価したものです。
また、児童養護施設弘前愛成園の園長を務めた経験から、子育て・人づくりを、福祉と教育の両方の視点から推進してくれるものと期待しています。
来年4月から教育委員会制度が変わると、首長の権限が大きくなり、教育長は、現在の教育長と教育委員長を一緒にしたような役職となりますが、そのあたりを見込んでの人事であるのかをお聞きします。
教育委員会制度を改革するための「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の改正案が、去る5月20 日に衆院本会議で可決され、国会において成立し、来年4 月1 日の施行が見込まれるところです。
改正案の内容の柱である、教育長と教育委員長を一本化した新たな「教育長」を置き、教育委員会の責任者とすることについては、責任体制が明確になり、今まで以上にスピード感をもって教育施策や諸問題に対応できるようになると考えています。
また、首長と教育委員会で構成する「総合教育会議」を新設し、教育施策の大綱を首長が策定することについては、当市では、これまでも教育委員会と定期的に情報交換の機会を設け、当市の教育行政について十分な議論を重ねてきており、「弘前市が目指す教育」や「教育の在り方」については共通理解が図られています。
言わば、「総合教育会議」にあたる仕組みは整っていると思っています。なお、改正案によると会議は原則、公開ということですので、当市の教育政策の透明性がこれまで以上に高まるものと考えています。
懸念されている「首長による教育行政への政治的介入」や、新「教育長」への権限の集中については、先に述べたように、十分な協議の機会が設けられ、教育委員会との意思疎通が図られている自治体においては、これまでと大きく変わることがないと考えています。
当市教育委員会では、教育委員それぞれが持つ豊富な経験や見識、問題意識を基に、多様な分野からそれぞれの立場で意見を出し合い、地域住民の意見を教育行政に反映させながら、地域の教育に関する基本的な方針を合議制により決定する仕組みが確立されており、その方向性は、私の考えるものと同じです。
法改正の如何を問わず「何が弘前の子どもたちの笑顔に結びつくのか。」をまずは考え、教育委員会とともに教育行政に努めてまいります。
市民ゴルフ場に関し、取得の必要性について報告を受けたということですが、今後の具体的なスケジュール等があれば教えていただきたいと思います。
近々、弘前ウォーターフロント開発株式会社と経営検討協議会を開催し、特別清算に向けてのスケジュールや債権者への配当額などのスキーム(しっかりとした計画)を詰めていきたいと考えています。
管理棟や駐車場の取得額はどういった基準で決めるのか、あるいは既にある程度金額が固まっているのかをお聞きします。
金額についても、これから開催する経営検討協議会においてスケジュールやスキームを詰める中で、市が取得する場合の基本的な考え方や金額の根拠などを示し、協議したいと考えています。
弘前ウォーターフロント開発株式会社側に対して、既に取得の意図は伝えてあるのですか。また取得するということについての合意はなされているのでしょうか。
指定管理者になるNPO法人リベロ津軽スポーツクラブが取得しないという客観的な要件については、内部報告により確認しました。これから、きちんとした形で会社側と合意形成を図りたいと思います。
そうすると、6月議会の開会前に経営検討協議会を開き、議会の冒頭で追加提案するというスケジュールとなる方向でしょうか。
経営検討協議会については、早急に会社側へ開催を要請します。会社側との話し合いにおいて総合的なことを詰めたうえで、取得の時期や予算等の時期について市長の判断をいただきたいと思っています。
6月議会の冒頭に間に合わない可能性もあるのでしょうか。
とにかく、経営検討協議会を早く開催させていただくということです。
岩木の高照神社の馬場復旧について、改めて馬場の活用法などのお考えをお聞きします。
高照神社は、門前集落、神社の社殿、更には廟所(びょうしょ:四代藩主信政の霊を祀った場所)が一直線につながっており、それに馬場が付随してい
るということから、神社の格式として最も高いということです。そういう観点からも、この馬場の保存を第一に考えなければならない。
私も現地視察しましたが、馬場を構成する大きな要素である土塁に雑木が繁茂しているのです。何としても早急に雑木の伐採をして、土塁の保全を図り、馬場全体の保存を念頭に置いて対処します。
馬場は、高照神社に神馬の奉納をするという場面で使われたということですので、そういった歴史的な背景を大事にし、それを踏まえたかたちで今後策を練っていきたいと思っています。