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平成24年6月15日 臨時記者会見

(会見者: 葛西憲之 市長)

市長あいさつ

自由質疑

配布資料

1.臨時記者会見の概要PDFファイル(91KB)
2.臨時記者会見次第PDFファイル(68KB)
3.大森勝山遺跡の概要PDFファイル(2332KB)
 

 

市長あいさつ

本日、文化庁の文化審議会が大森勝山遺跡を史跡に指定すると答申がありました。

昭和34年の調査開始から半世紀が経った今日に、史跡指定を受けることは、感慨ひとしおであり、これまで発掘調査のご指導を頂いた弘前大学名誉教授の故村越潔先生をはじめとする多くの関係者に対して、厚く御礼を申し上げる次第です。

 

この大森勝山遺跡は、昭和34年から36年にかけて行われた発掘調査により、当時、日本最大の大型竪穴住居跡及び環状列石などが発見されたことから、全国的に話題となった遺跡であると共に、当時の関係者の尽力により、青森県内では、先駆的な保護措置が図られた遺跡でもあります。

また、平成18年から20年にかけては、文化庁の指導を受けて史跡指定を目指して再調査を実施した結果、環状列石が全国でも非常に珍しい、今から約3,000年前の縄文時代晩期前半に造られたことが判明すると共に、縄文時代を想起させる遺跡景観が維持されている遺跡としても、考古学関係者から高い評価を得ているものであります。

 

さて、今回の史跡指定を受けまして、弘前市では、現在、青森県をはじめとする15の自治体で進めている世界遺産暫定一覧表記載の「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の構成資産への追加及び世界遺産登録を目指して参ります。

今年度は、ソフト事業として、遺跡の価値を紹介するパンフレット作成のほか、史跡指定を記念して、考古学の専門家による講演会を10月に開催すると共に、縄文遺跡群世界遺産登録推進本部の事務局である、青森県教育委員会と構成資産の追加などの協議並びに、遺跡の保存管理計画及び整備計画の早期作成を進めて参ります。

当市では、縄文遺跡としては初めての史跡指定となる大森勝山遺跡を、文化遺産として後世に適正に保存継承すると共に、魅力ある活用を進めて参りますので、市民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 

自由質疑

Q.記者

県内では先駆的な保護措置をしたということだったが、それは公有化すなわち市が買い取ったということだと思うが、そこに至った経緯や感想などについてお聞かせ願いたい。

A.市長

当時、土地の買い取りという制度がなかった時代に、この遺跡は非常に重要であるという観点で市単独で用地買収をした。私どもの先輩である市長以下市職員、また市教委の先駆的な取り組みが、今こうして史跡指定に結びついたものであり、感謝したいと思っている。

Q.記者

買い取りに至った苦労などがあれば教えていただきたい。

A.市長

遺跡の買い取り、用地買収ということがまず一般的ではなかった。そこに予算措置をするということについても、極めて稀なケースだったと思う。そういう状況において、財政も含め、一体となってさまざまな議論を経て購入に至ったということなので、この点については高い評価をしてもいいと思う。

Q.記者

この史跡指定を受け、市民の皆さんにはどのように関心を持っていただきたいと考えているか。

A.市長

縄文遺跡では初めてのケースなので、このような史跡の価値を持っている縄文遺跡が、弘前にも存在するということを、市民の皆さんにもまず知っていただきたい。そして、ここで終わるのではなく、次は、世界遺産登録に向け、この弘前も仲間入りする。このことに関心を寄せていただきたい。この縄文晩期の遺跡が加わることで、縄文遺跡群全体の評価もまた変わってくると思う。これがひとつの契機となって、世界遺産登録へ向けた動きが加速してくれれば非常にありがたい。

Q.記者

世界遺産登録に向けて、これから具体的にどういうアクションをしていくのか。

A.市長

青森県教育委員会では、平成24年度中に世界遺産登録推薦書案を作成し、平成25年度に推薦書を文化庁に提出、平成26年度に国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査を経て、平成27年度の登録を目指しているということがまず前提にあり、それに対して青森県教育委員会の指導を受け、間に合うよう準備を進めていく。大森勝山遺跡の価値を考えれば、構成資産には追加されるものと私は確信している。また、世界遺産参入への見込みについては、保存管理計画の策定など越えなければならないハードルがあるが、見込みは充分あると考えている。

Q.記者

知事に申し入れなどはするのか。

A.市長

7月に、そのための要望書を携えて、私自身がまいりたいと考えている。

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