(会見者: 櫻田 宏 市長)
はじめに、現在までの青森県の発表によりますと、当市に対しては、4月12日、19日、26日のそれぞれの週に1箱ずつ、合計3箱のワクチンが供給されることになっております。
これは、ワクチン接種2,925回、1,462人分に相当し、65歳以上のすべての方に接種するには限られた供給量であることから、市では、高齢者施設を対象として接種いたします。
国のワクチン供給スケジュールでは、5月10日と17日の週に全国で合計10,000箱以上のワクチンを順次配送する予定となっております。
このことから市では、65歳以上の方への接種について、国のワクチン供給量にあわせて、市内102箇所の病院及び開業医での個別接種と集団接種を並行して実施してまいります。
予約開始時期、予約方法、接種会場等については、今後、個別にご連絡いたしますので、3月24日にお送りした接種券や予診票はそれまで大切に保管していただきますようお願いいたします。
また、ご不明な点などがありましたらコールセンターにお問い合わせいただき、病院及び開業医へのお問い合わせは、通常業務に支障をきたしますので、お控えくださるよう重ねてお願いいたします。
次に、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中、国において、低所得のひとり親子育て世帯に対し、実情を踏まえた生活の支援を行う観点から、「子育て世帯生活支援特別給付金」が支給されることが発表されております。
当市では、新年度に入り、新しい生活の準備に何かと物入りな時期を迎えていることから、より迅速な支給を実現するため、4月30日に支給することといたしました。
まずは児童扶養手当を受給されている方に対し、支給情報をもとに児童一人当たり5万円を登録口座に振り込みいたします。
このほか、直近で収入が減少した世帯や、低所得の子育て世帯についても、今後国から詳細が示され次第、速やかに申請手続等についてお知らせしてまいります。
次に、2年ぶり101回目の開催となる「弘前さくらまつり」が間近に迫ってまいりました。
園内のソメイヨシノの開花予想は4月14日、満開が19日となっており、平年に比べて9日早く、観測史上2番目の早咲きとなる予想となっております。桜が咲けば、まつりを開催していなくても人が出ることが予想されます。
このことから、まつりを主催する4団体において、去る4月5日に早咲き対応に係る協議を行い、園内での感染防止対策をとる意味からも4月17日から、準まつり体制とすることを決定し、現在その準備を進めているところであります。
準まつり期間におきましても、まつり期間と同様に新型コロナウイルス感染症の感染防止対策をしっかりと講じてまいります。さくらまつりにお越しになる皆様には、検温や手指消毒、入園受付での連絡先の記入などに加えて、園内での通行や飲食のルールについても守っていただきながら、日本一の美しいさくらをご堪能いただきたいと考えております。
今年のさくらまつりは、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、園内での飲酒を禁止するなど、様々な制約やお願いがある中での開催となります。皆様におかれましては、安全・安心なさくらまつりを開催するために、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
次に、5月5日から9日まで、弘前市りんご公園において、「弘前りんご花まつり」を開催いたします。昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、中止といたしましたが、今年は感染防止対策を徹底した上での開催となります。
会期中は、ご家族でお楽しみいただけるよう、りんごの剪定枝やりんご箱を使った工作体験、りんごの花迷路、キッチンカーの出店などを企画しております。
生産量日本一を誇るりんごの花を楽しむことが、弘前の第二の花見として定着し、市民の皆様をはじめ、弘前を訪れた方が春の訪れを楽しめるよう、準備を進めてまいります。
なお、さくらまつり同様、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、園内での飲酒はお控えいただくとともに、入園時の検温や手指消毒の実施、受付用紙による連絡先の記入など、皆様に安心してお楽しみいただけるよう対策をとりますので、ご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
最後に、弘前れんが倉庫美術館では、今年度の春夏プログラムとして、「りんご宇宙 ―Apple Cycle / Cosmic Seed」を、来る4月10日から8月29日までの会期で開催いたします。
今回のプログラムでは、イギリスを代表する現代アーティストのケリス・ウィン・エバンス氏をはじめとする8名のアーティストによる絵画、映像、インスタレーションなど多様な作品をご覧いただくことができます。
中でも、りんごからインスピレーションを得て、当美術館の建築空間に合わせて制作された、ケリス・ウィン・エバンス氏によるネオン管を使用した彫刻作品と、ジャン・ミシェル・オトニエル氏によるガラス彫刻作品といった大型作品が展示されることになります。
このほか関連イベントとして、展覧会初日の参加アーティストによるオープニングトークをはじめ、会期中の毎週日曜日には、学芸スタッフによるギャラリーツアーを実施するほか、弘前エクスチェンジの第3弾として、りんごに関わる研究者やりんご生産者を招いたトークなどを予定しております。
また、当市を拠点に音楽・芸能活動を行っております「りんご娘」を本展覧会のオフィシャルサポーターとして迎え、展覧会の内容について、県内外に向けて広く紹介していただくことになりました。
これによりまして、地域や世代を超えて、多くの皆様に新たな文化交流の拠点であります当美術館を知っていただく機会になるものと捉えております。
当美術館では、引き続き新型コロナウイルス感染予防対策を万全に講じてまいりますので、市民の皆様をはじめ、ぜひ多くの皆様に安心して美術館へお越しいただき、りんごをめぐる豊かな思考と想像に着目した作品をお楽しみください。
4月16日から市長の残り1年の任期がスタートすることになります。この3年、どのような心境で政策に取り組んでこられたのか、残り1年とどのように向き合っていきたいのか、お聞かせください。
また、2期目については現在、どのようにお考えでしょうか。
平成 30 年4月に市長に就任してから、間もなく3年が経過しようとしています。これまで新中核病院の整備を推進し、家庭系ごみの指定袋制度の導入を中止して、市民の皆様との協働によるごみの減量化を図ってきたほか、学校や道路など市民生活に直結する施設やインフラの整備を計画的に進めるなど財政の健全化に配慮し、山積する喫緊の課題を見極めながら、市民感覚を大切にして取り組んでまいりました。
残り任期1年においては、引き続き、現在大きな課題である新型コロナウイルス感染症の感染防止対策をしっかりと行いながら疲弊した地域経済の回復に取り組んでまいります。
また、「市民生活を第一に考え、市民の「くらし」を支え、市民の「いのち」を大切にし、そして次の時代を託す「ひと」を育てる。」という政治理念をぶれることなく貫き、市民目線での市政運営に努め、市民の幸せ、そして、弘前市の発展に向け、しっかりと地に足をつけながら、一つひとつ着実に市政運営に取り組んでまいります。
次に、2期目に向けてでございます。現在、新型コロナウイルス感染症という最優先で取り組むべき課題に集中して対応しております。市民の命と健康を守り抜くとともに、経済的な困窮から、営みや日常生活の歩みを止めてしまう人を出さないための対応に最大限注力してまいりたいと考えております。
2期目につきましては、今後、様々なご意見を伺いながら判断してまいりたいと考えております。
新型コロナウイルスが収束しない状況で、全国的に感染者が増加しているという状況になっております。様々な感染防止対策を講じたということでまつりの開催に伴う人の移動で感染がさらに拡大するということはないとお考えなのか。
4月、新年度に入り就学、人事異動等で人の往来が増えております。また、ゴールデンウィークも迫っておりまして様々な方々の往来がすでに始まっているという時期であると思っております。
現時点でもすでに感染リスクが高まっていると考えております。まつりを開催するというのも一つの要因ではあるかもしれませんが、昨年は情報があまりなかったわけです。新型コロナウイルスがどういうものなのかもよくわからない状況でありました。それから1年間で様々なことがわかってきて国からも指針が示されてきております。さくらまつりについては、感染防止対策を徹底いたします。この感染防止対策については、昨年秋に開催した秋の大祭典、あるいは今年の2月に開催した弘前城雪燈籠まつりでの経験をしっかりと検証して青森県にも入っていただいて、様々協議をさせていただいた中での開催を目指しているというところであります。そうした中で感染防止対策を徹底して、そこで多くの方々が桜を見て、気持ちの面でもリフレッシュしたい、新たな日々の生活に向けて努力したいというところにも桜は大きく影響してくるかと思います。そのために感染防止対策を徹底して開催するということは国が示している感染を高める5つの場面を極力避けていくということについて主催者だけではなく園内に出店される方々、さらには弘前市内の飲食店の方々、様々な業態のお店の方々にもご理解をいただく。そしてお越しになる皆様方におかれましても自らの体調管理、あるいは様々なルールを今回設定させていただきましたので、そのルールをしっかりと守っていただく。飲食店での会食についても様々な国の方針が示されていますので、その方針に沿った形で行っていただく、そういったことをしてまつりを開催するということでありますので、往来ということについては、もうすでに多く始まっています。県内でもいろんな地域で大きなクラスターが発生しております。そういったことを踏まえて、このコロナ禍での状況の中でのさくらまつりをどのように開催するかというのをこれまでだいぶ詰めてきましたので、それを実施してまいりたいと思っています。
対策をとったうえで開催すれば感染が拡大するということは可能性が低いということでしょうか。
弘前城秋の大祭典が原因で感染が広がったということはございません。弘前城雪燈籠まつりが終わって、この2週間で感染が拡大したというのもございません。さらにはまつりではないですが、3月21日に弘前市では成人式を開催いたしました。参加された新成人の皆様がしっかりと対応をとっていただいた結果として、2週間以上経ちますが成人式に起因する感染は拡大していないと認識しています。同様にお一人お一人が感染防止対策にご留意いただいてお花見をしていただければ感染はかなり防げるのではないかと考えています。
来週、弘前市にもワクチンが届くということになっているということで高齢者施設をまず対象にするということですけれども、高齢者施設というのは何か所くらいで、介護施設なのか、老人ホームなのか、どういった種類の施設なのか見通しがたっていれば教えていただきたいのと、実際の接種が始まる時期について、来週届いてすぐ接種が始められる状態なのか、少し準備期間が必要なのかそういった見通しを教えていただければと思います。
現在、高齢者施設と個々に調整をしております。その中で態勢の整っている施設から順番に接種をするということになります。ただワクチンが4月12日の週に入ってくるということだけの情報で、何月何日に入ってくるかということはこちらに情報が届いていないので、いつから始めるというのはこの場ではお答えできない状態です。
三村知事も県内の市町村から情報不足という声があがっているということで国に対して情報提供をもっとしてほしいという要望もされているかと思うのですが、市長として国に対して、ワクチン接種に関して何かご意見とかご要望とかあればおっしゃっていただければと思います。
弘前市として三村知事にもこれまで情報がなかなか届かないということをお話しさせていただいております。それを代表して三村知事が知事会議の時に発言されたと思っております。内容は全く同じであります。