(会見者: 櫻田 宏 市長)
1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)(86KB)
2.市立博物館特別企画展2「サルバドール・ダリ」(1898KB)
あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、令和5年の新春を、健やかにお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大などが市民生活に大きな影響を与えたところではありましたが、一方で、一昨年に引き続き開催した弘前さくらまつりや、3年ぶりとなった弘前ねぷたまつり、弘前ねぷた300年祭などさまざまなまつり、イベントを開催させていただいた1年でありました。
本年におきましても、まつりやイベントなどについて、感染防止対策を含め、安全安心に開催することで、国内旅行、インバウンドともに回復の兆しを見せる観光需要を的確に取り込み、地域経済の活性化に取り組んでまいります。
また、現在策定中の弘前市総合計画後期基本計画に基づく取り組みが本年4月からスタートいたします。
基本方針である「健康都市弘前」の実現に向けて、「ひとの健康」「まちの健康」「みらいの健康」の3つを、重点的に取り組むリーディングプロジェクトとして掲げ、子どもの頃からの食育や運動の推進、すべての世代を対象とした健康教育、高校生までの子ども医療費の完全無償化、中心市街地の賑わい創出につながる事業の展開、健康医療関連産業の誘致、地域の未来を担う人材の育成などに取り組み、市民もまちも、自然も産業も、すべてのものが元気で健康な、持続的なまちづくりを目指してまいります。
それでは、本年一つ目の話題提供といたしまして、弘前城雪燈籠まつりについてであります。
第47回弘前城雪燈籠まつりを、2月9日から12日までの4日間の日程で開催いたします。
今年の大雪像は、現在「雪ミク」とのコラボレーションによる「ひろはこ冬の観光キャンペーン」で連携している北海道函館市にある、国の重要文化財「旧函館区公会堂」を題材としております。今年も陸上自衛隊弘前駐屯地のご協力により、大雪像を制作していただいており、完成を楽しみにしているところであります。
函館市とは、函館市の冬の恒例イベント「はこだてクリスマスファンタジー」において、平成23年度に初めて当市の観光PRを行ったことからのご縁で、10年以上の交流を継続しております。
大雪像には例年好評を得ておりますプロジェクションマッピングを実施するほか、市民広場において、「HIROSAKI」のスノーオブジェを制作し、夜には体験型のプロジェクションマッピングを実施するなど、園内の新たな場所に光の演出を加え、見どころとなる場所を創出するとともに、人の流れを分散させ密を回避するなどのコロナ対策も講じてまいります。
この他、津軽錦絵大回廊、イルミネーションカマクラ、弘前雪明かり、子どもたちに人気のすべり台や雪あそびなども行い、昼も夜も楽しめるまつりとしてまいります。
そして、何といってもこの雪燈籠まつりの主役は、市民の皆様による手作りの雪燈籠や雪像であります。
雪燈籠に灯された灯りが、そして雪が創り出す幽玄な光の世界を感じていただきたいと思っております。
まつりを安全に安心して楽しんでいただくため、これまで開催してきたまつりで得た知見や、県が示しているイベント開催の考え方などに基づき、感染防止対策をしっかりと講じて開催してまいりますので、皆様におかれましても、ご理解とご協力をいただきますよう、お願いいたします。
次に、市立博物館特別企画展2「サルバドール・ダリ」についてであります。
市立博物館では、1月14日土曜日から3月26日日曜日まで、休館日なしで特別企画展「サルバドール・ダリ」を開催いたします。
本展覧会は、スペインが生んだ20世紀を代表する画家、サルバドール・ダリの版画作品を中心に彫刻などもあわせて約200点を紹介するものであります。
ダリと言えば、上向きにピンと跳ねた口ひげと大きな目が特徴的な顔立ちに加え、「やわらかい時計」や「変形した肉体」などの絵画作品に描かれる独特なイメージを思い出す方も多いかと思います。
ダリは画家として活躍しただけではなく、版画、彫刻のほか、映画や演劇などの分野にも積極的に参画し、芸術と芸術家の在り方を変革した、まさに現代美術の先駆者の一人であります。
特に、版画に対するダリの愛好と造詣は深く、生涯1,600点以上もの作品を残しております。
今回の展覧会では、ダリの大胆かつ奇抜な発想と卓越した描写力で、超現実的な世界観を描いた作品が数多く展示されますので、多くの皆様に鑑賞していただきたいと思っております。
最後に、2023台湾ランタンフェスティバルin台北への参加についてであります。
昨年8月、台湾台北市政府の皆様が弘前ねぷたまつりに参加した際に、「2023台湾ランタンフェスティバルin台北」への招待を受けており、この度、そのご厚意により、2月5日から台北市で開催される同フェスティバルに参加することといたしました。
同フェスティバルは、23年ぶりに台北市で開催されるもので、開催期間は2月5日から19日までの15日間となっております。
今回は、海外団体向けの「国際友好ランタンエリア」に、当市のミニねぷたや金魚ねぷた、ねぷたの見送り絵などを設置するほか、観光PRブースを設置する予定となっており、私も2月5日の開会式に参加し、台北市の皆さんに弘前ねぷたの魅力をPRしてまいります。
また、翌日の2月6日には台北市の蒋万安(しょう ばんあん)市長を表敬訪問する予定となっており、ランタンフェスティバルに参加させていただいたお礼とともに、今後も引き続き相互の誘客などの交流を深めていきたい旨、お伝えしたいと考えております。