(会見者: 櫻田 宏 市長)
・弘前さくらまつりについて
・弘前りんご花まつりについて
・弘前れんが倉庫美術館の令和5年度春夏プログラムについて
・新型コロナウイルスワクチンの接種について
1.弘前さくらまつりの入園者数について
2.弘前総合医療センターについて
1.弘前さくらまつりの入園者数について
2.さくらまつり期間中の催し等について
3.さくらまつり会期後半の対応について
4.さくらまつり会期及び準まつり期間の対応等について
1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)(89KB)
2.弘前れんが倉庫美術館 令和5年度春夏プログラム「大巻伸嗣―地平線のゆくえ」(246KB)
はじめに、弘前さくらまつりについてであります。
弘前公園の桜は、今月7日に開花宣言し、これまでにない早咲きとなっております。
このことから、現在、15日土曜日から準まつり体制による「弘前さくらまつり」の開催に向けて準備を進めているところであり、また、園内のライトアップについては前日の14日から実施することとしております。
今年のさくらまつりは、昨年度に引き続き、「中濠観光舟」や「西濠のボート」の運行、四の丸演芸場においては、津軽の郷土芸能等の披露などを行うほか、21日のまつりの開会式に先立ち、改修工事を終えた下乗橋において、松森町津軽獅子舞保存会の弘前市指定無形民俗文化財「松森町津軽獅子舞」による渡り初めを行い、花を添えていただくこととなっております。
また、園内でのアルコール類の販売や持ち込みを可能とし、本丸や北の廓などを除き、ブルーシートを敷いての宴会などの飲食ができますので、賑やかで盛大なまつりが戻ってくるものと期待をしております。
まつり後半には、「弘前公園桜巡り~サクラ ツナガル~」と題して、ソメイヨシノに続き満開を迎えるヤエベニシダレや弘前雪あかり、関山、東錦などと次々と満開となっていく園内の見ごたえのある7品種を厳選し、この満開のバトンをつなぐ「桜のリレー」を満喫していただきたいと思います。この「桜のリレー」は、弘前観光コンベンション協会の特設のホームページやSNSなどで広く発信していくほか、新たに3名体制となった桜守による「桜守ツアー」を実施するなど、桜が早咲きとなった時ならではの弘前公園の桜の魅力をさらに感じていただきたいと思っております。
その他、弘前さくらまつりの時期に合わせて、4月20日からは、弘前さくらまつり公式応援キャラクターの「桜ミク」と連携した観光キャンペーン「ひろはこ春の観光キャンペーン」を函館市と当市が合同で開催いたします。テーマは「桜と春の街歩き」。桜ミクのコラボポスターを両市の各所での掲示するほか、桜ミクフォトスポットパネルを園内に設置するなど様々なコラボ企画を展開し、まつりを盛り上げてまいります。
今年の弘前さくらまつりは、コロナ禍での経験や気付いた事などを積極的に取り入れ、子供から高齢者まで様々な世代の方々に安心して快適にまつりを楽しんでいただけるよう、たくさんの笑顔に包まれた「令和の時代の新しいさくらまつり」を皆様と一緒に作り上げてまいりたいと考えております。
ご来園いただく皆様には、それぞれに感染防止対策を講じていただき、弘前公園のさくらをご堪能いただきたいと思っております。
また、弘前さくらまつり期間中の中心市街地の渋滞緩和策として、弘南鉄道弘南線及び大鰐線の一部の駅に無料駐車場を設け、弘南鉄道をご利用いただいた当日に限り、弘前城本丸・北の郭、弘前城植物園、藤田記念庭園の3施設の入園料を無料とするほか、弘前れんが倉庫美術館の観覧料を100円引きといたします。
このほか、大鰐線では4月14日から16日までと21日から23日までの期間に増便と終電の繰り下げ運行を予定しております。
さらに、弘南バスでは、中心市街地から弘前公園周辺に乗り降りする路線バスの運賃を4月15日から100円とするほか、4月14日から23日まで土手町循環100円バスの運行を午後8時まで延長することとしております。
ぜひ、この機会に、鉄道又はバスといった公共交通を利用していただき、渋滞を回避しながら、弘前さくらまつりと併せて、弘前公園周辺などのまち歩きをお楽しみいただきたいと思います。
次に、弘前りんご花まつりについてであります。
5月5日から7日まで弘前市りんご公園において、桜に続く第2の花見を楽しめる「弘前りんご花まつり」を開催いたします。
弘前りんご花まつりでは、昨年大変好評だった市内十数店舗のアップルパイが一同に販売されるアップルパイ大集合や、3年ぶりに「巨大アップルパイ世界に挑戦する会」が出店いたします。
また、りんごの枝やりんご箱を使ったクラフト体験、りんごの花迷路など、「日本一のりんごの産地」が感じられる「りんごづくし」の体験メニューを多数用意し、市民の皆様や弘前を訪れた方が春の訪れを楽しめるまつりとなっております。
ぜひ、市内外から多くの皆様にお越しいただきたいと思っております。
次に、弘前れんが倉庫美術館で開催する春夏プログラムについてであります。
弘前れんが倉庫美術館では、今年度の春夏プログラムとして、
「大巻伸嗣-地平線のゆくえ」を、来る4月15日土曜日から10月9日月曜日までの会期で開催いたします。
この展覧会は、岐阜県出身の現代美術作家であります大巻伸嗣氏の、東北地方初となる個展として開催するものであります。
大巻氏は、空間全体をダイナミックに変容させ、観る人を異世界に誘うような幻想的なインスタレーション作品や、パブリックアートを数多く手がけており、アジアやヨーロッパなど世界各地でその土地の風土や記憶を反映させた作品を多数発表しております。
また、本展覧会の開催に向けて、事前に青森県内各地の風物や自然、信仰の形などを取材し、人々の声に耳を傾けていく中で生まれた、本展覧会のために制作された作品も展示します。
近年の代表作の一つである「Liminal Air Space-Time」のシリーズは、一枚の薄い布が大きく波打つように動く作品で、大巻氏が県内の海を訪れて感じた、力強くも暖かく包み込むような独特な波のイメージや音を、鑑賞者が身体全体を使って感じることができるような作品となっており、弘前れんが倉庫美術館が誇る、高さ15mの大きな吹き抜けの展示空間に展示されます。
このほかにも、鬼沢地区にある鬼が腰かけたという伝説のある柏の木の葉をモチーフにした作品や、大巻氏が県内各地で見つけた植物や風物、紋様の形や色が取り入れられた作品など、本展覧会でしか見ることができない作品が多数展示されます。
市民の皆様をはじめ、多くの皆様に、実際に訪れることでしか味わうことのできない、建築空間の特性を生かした、特別な鑑賞体験をぜひお楽しみいただきたいと思います。
最後に、新型コロナウイルスワクチンの接種についてであります。
当市の新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、弘前市医師会及び市内各医療機関のご協力を得ながら、現在、主にオミクロン株対応ワクチンの接種を進めているところであります。
4月11日時点のオミクロン株対応ワクチンの接種者数は82,344人で、初回接種を完了した方の61.3%が接種済となっております。
次に、令和5年度のワクチン接種についてであります。令和5年度のワクチン接種は、5月8日から8月末までの「令和5年春開始接種」と、9月から12月までの「令和5年秋開始接種」の2回に分けて実施することとなります。
接種対象となる方につきましては、「令和5年春開始接種」は、65歳以上の高齢者の方、5歳以上の基礎疾患等を有する方、医療従事者等の方が対象となり、「令和5年秋開始接種」につきましては、1・2回目接種を完了している5歳以上の全ての方が対象となる旨、国から示されております。
これを受け、当市におきましては、まずは「令和5年春開始接種」への対応を進めることとし、5月に接種が可能となる方に対し、今月下旬に接種券を送付いたします。接種券が届きましたら、同封の接種対応医療機関一覧や市ホームページをご確認の上、ご予約いただくようお願いいたします。
なお、市では、基礎疾患等の有無や、医療従事者等であるか否かについては把握しておりませんので、市医師会とも協議の上、4回目接種時と同様、対象となりうる方全てに接種券を送付するとともに、64歳以下の方へは基礎疾患等に該当するか否かを確認するためのチェックシートを接種券に同封いたします。このため、接種券が届きましたら、64歳以下の方につきましては、まずはチェックシートにて、ご自身が条件に該当しているかご確認の上、各医療機関にご予約いただくようお願いいたします。
なお、「令和5年春開始接種」の対象とならない方におかれましては、5歳から11歳の方を除き、「令和5年春開始接種」が始まった後は、「令和5年秋開始接種」が始まるまで、ワクチン接種ができなくなります。このため、オミクロン株対応ワクチンを未接種者の方で接種を希望される方は、5月7日までの接種をご検討いただくようお願いいたします。
弘前さくらまつりの入園者数について、コロナ禍での開催時は入場受付があり、実数を把握できる状況でしたが、今後、実数を把握する考えはあるのでしょうか。
弘前さくらまつりでの入園者数につきましては、令和3年度及び令和4年度は、県の新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として策定した「イベント開催制限の考え方について」に基づき、来園者の連絡先の把握が必要であったことから、園内各所に入園受付を設け、連絡先等を記入していただいたことで入園者の実数を把握することができたものであります。
今年度は、イベント開催に係る規制緩和等により、入園者の連絡先等の把握が不要となり、入園に際しての受付を設けず、スムーズに入園していただくことから、入園者数につきましては、コロナ禍前の方法と同じく、推計値で公表することとしております。
推計値の算出につきましては、本丸などの有料区域の入場者数や園内各所での定期的な人出のカウント、園内巡視によるまつり会場内の込み具合、公園周辺の駐車場の利用状況や渋滞状況、過去の人出の状況等のデータなどを総合的に勘案して人出を推計しております。
また、今年度は、NTT東日本の技術協力を受け、AIカメラ等を園内3か所に設置し、映像解析による混雑状況の把握システムの実証実験を行いますので、これらも活用しながら人出算出の参考とするほか、混雑状況を事前に察知しての速やかな雑踏対応につなげてまいりたいと考えております。
弘前総合医療センター開院から1年が経過しましたが、1年間の振り返りと、今後の課題についてお願いします。
昨年の4月に運営を開始いたしました弘前総合医療センターには、初年度から、津軽地域保健医療圏の医療の中核として活躍していただき、特に救急患者の受け入れにつきましては、二次救急輪番体制の主軸としての重要な役割を果たしていただいております。新型コロナウイルス感染症の第7波・8波で感染が拡大する中で、コロナ感染症患者を受け入れつつ、救急搬送をほとんど断ることなく運営していたとのことであり、大変心強く思っております。
患者数につきましても、新型コロナウイルス感染症の感染拡大や、開院前後の入院患者の移動などにより、一時受入制限を行いましたが、外来患者、入院患者ともに令和3年度を上回っていると伺っております。
合わせて医療センターは、かかりつけ医であるクリニック等から、詳細な検査や専門的な医療が必要と紹介された患者に対して医療を提供する地域医療支援病院であり、紹介率や逆紹介率についても、令和3年度を上回っているとのことから、地域のかかりつけ医との連携が図られているものと認識しております。
外構工事もまもなく大詰めと伺っており、本当の意味での医療センターの完成が近づいているものと感じております。
4月1日からは路線バスの敷地内への乗り入れが始まり、また、駐車場や救急患者の搬送路なども、今後、滞りなく整備され、通院される方などにとって、より便利に、また安心して来院できるようになるものと考えております。
今後も、当圏域の医療体制を維持・強化するためには、同センターにおける、多くの疾患に対する高度で専門的な医療を提供する機能の強化や、診療体制をさらに充実させる人材の確保が、非常に重要であると認識しております。
市といたしましては、医療センターが安定的に運営されるよう支援を継続することで、同センターが今後も、二次救急医療体制の主軸として体制強化に貢献するとともに、地域医療を担うかかりつけ医との連携などにより、地域住民の長期にわたる安心で健康的な暮らしを支えていただけるよう期待しております。
さくらまつりの実数把握について、昨年、一昨年の実数把握の時と、それ以前の概数の把握でかなり乖離があったとのことで、概数だと今後の観光戦略を立てる上で参考にならないのではないかという声も商工業界からあがっていると聞いています。観光戦略を立てる上で、どういう数字を取って、生かしていくかということを実数把握しないこととは別に、考えているのかどうかお聞かせください。
さくらまつりの入園者数の実数把握をやるかやらないかですが、昨年、一昨年とコロナ禍でのさくらまつりでしたので、それほどの混雑にはなっていなかったと思っております。
ただ、今年は早咲きといえども、桜が咲くと多くの皆様がお越しになっています。この状態で入園受け付けを設けて大行列を作ってしまうと、まず雑踏警備、雑踏対応をどうするのかいう問題があります。
そのような中で観光戦略的に、さくらまつりの入園者数をどのように使っていくのかということでありますが、観光戦略的には、さくらまつりの入園者数というよりも、宿泊者数は実数把握ができますので、この宿泊者数を戦略のなかの数字として用いています。さくらまつりに来てそのまま戻られる方の数に対して観光戦略を立てることも必要ですが、宿泊された方々にどれだけ観光消費額をあげてもらうかという戦略のほうが観光事業者にとっては、経済効果が大きいと考えております。
これまでもまつり観光、そしてまつり以外の通年観光という取り組みをしてきた中では、やはり宿泊者数をいかに通年とおして確保するか、またまつり期間中は、弘前のみならず周辺の宿泊施設では、青森や野辺地、鰺ケ沢、深浦、秋田県北、岩手県北も含めての宿泊者数になっていくかと思います。旅行形態としては弘前さくらまつりを見て帰るという方々だけではなく、広域観光もされていく方々がいらっしゃいますので、その数字の状況等も把握しながらこれからの観光戦略は広域で練っていく時代に入っております。当市としてはお金をかけて入園者数の数字を取るというよりも、できれば宿泊を今後どうしていくのかというところに重点を置いていきたいという考え方で、これからの観光戦略を練ってまいります。
年齢層とか男女別とか外国人観光客数とか、そのあたりのデータも生かしていく必要もあるかと思いますが、ホテル業界などからそういうレベルで情報は取れるものなのでしょうか。
これまでは外国人と日本人、日本人ではどこの県から来られたかというデータしか取れておりません。それ以上詳しく取れるかどうかいうことも旅館ホテル組合等と協議して、観光戦略に生かしていく数字を得たいと思っております。
桜のリレーについて、もう少しPRいただけますでしょうか。
今年は誰もが想定できないくらいの開花の速さでした。平年に比べて15日開花が早いということで、市民の皆様もソメイヨシノが終われば、それでさくらまつりが終わりだというような考え方をされている方もいらっしゃいますが、弘前公園には52種類、2,600本の桜があります。そのうちソメイヨシノは1,700本、残りの900本の桜もそれぞれに見ごたえのある桜であります。
特に本丸のヤエベニシダレは、ソメイヨシノが散りかけた頃に満開を迎えて1週間ほど花持ちします。今年のヤエベニシダレは、4月18日の満開予想で、その後弘前雪明り、あるいは四の丸演芸場の出店街にある関山も110本ほどあります。これが4月27日から満開を迎えてこれも5日から1週間程度、花持ちするといった、これまでソメイヨシノで桜が終わったという認識をお持ちの方々にも、知らなかった弘前公園の満開の桜を知っていただける機会になるかと思います。関山などは、さくらまつりが終わってから満開を迎えるので、あまり見られていない方も多いと思います。そういう方々には、弘前公園の52品種それぞれに見ごたえのある桜を見ていただきたい。そういう機会に今回は恵まれたと捉えております。この満開の桜、満開のバトンを次々渡していってもらう桜のリレーを弘前公園ならではの魅力として多くの方々に楽しんでいただければと思っております。これが今回企画した桜のリレーというものであります。
久しぶりに前川本館の屋上から桜が眺められるとのことですが、その辺をお話しいただけますでしょうか。
これまで新型コロナウイルス感染症の感染拡大ということで人が密になる場を避けようということで前川本館屋上からの桜の見物はご遠慮いただいてきたというところであります。
今回のコロナ対応が変わってきている中で、弘前市役所の屋上は屋外でもありますので、そこは人数制限等も現場での対応は出てくると思いますが、多くの方々に市役所屋上からの桜を楽しんでもらえればと思っております。これも4月15日から対応できるということでお願いをしたいと思います。
出店業者も営業開始が15日からしかできないということで後半の客離れが心配だという声が聞かれています。その辺については、どうお考えでしょうか。
出店の方々とも様々お話しさせていただいています。ソメイヨシノが終わると弘前公園の桜が終わったという風評が広がっていくのではなく、出店街は特に関山という八重の桜が咲く場所ですので、お花見をしながら飲食を楽しんでいただくためには絶好の場所になります。出店の方々と、この関山という桜の下でお花見をしていただくというのも、一緒になって情報発信をして、少しでも長くさくらまつりを楽しんでいただけるよう、情報発信については関係者一丸となって取り組んでいきたいと思っております。
異例の早咲きで桜の開花とまつりの開始がちょっとずれているなと、昨日も夜桜を見に結構市民が訪れていたのですが、やっぱりライトアップがなく寂しいという声も聞かれました。桜に合わせたまつり、準まつり開催の対応についてどうお考えでしょうか。
桜の開花、これまでの経験値の中での史上最速というのは、4月13日の開花であります。4月14日昨年のような開花も3度、4度ほどあったかと思います。この経験の中で、関係者の皆様には、桜が早咲きの場合は、極力早咲きに合わせた対応をしてほしいということでこれまでも取り組んでいますし、今回も特に関係者の皆様に3月のはじめくらいから、お伝えをして対応してもらいたいということでございました。
その中でいくと今年は雪が多かったので、園内の通路、あるいは濠の転落防止柵などさまざまなものが雪の影響で壊れている状況にありました。その補修もいつまでにできるのか。これも雪が溶けて、最善を尽くして努力するといつ頃には安心して安全にまつり、準まつり体制を開けるのかといったところ、出店の方々も最速で対応できるのがいつからかといったところを話し合い、それぞれに努力をして4月15日土曜日からであれば対応できる、安心して安全に楽しめるさくらまつりができるということで最大限努力して4月15日からだということをご理解いただきたいと思っています。ライトアップをするとライトアップを付けるということだけでは、安全に夜桜を楽しんでもらうということにはなかなかできない部分もご理解いただきたいと思っています。足元もしっかりとでこぼこがなくなって、濠の柵もしっかりと整備されて、濠に転落するような事故がないように、それらすべてを総合的に捉えて4月15日からの対応が最速の対応ということでご理解いただければと思います。
年々、早咲き傾向というのは強まっていると思いますが、本会期自体を前倒すなど、そういった議論をする考えはありますでしょうか。
皆様の報道の中で、早咲きなので会期を早めればよいだろうというご意見が出ているということは承知しております。
これまでも何度かそういう話になったこともあります。弘前市では昭和22年から桜の開花記録をとっております。私が手元に持っている資料ですが、昭和22年から昭和45年くらいまでの間は、だいたい4月26日、27日あたりに開花となっております。そしてその後、昭和46年から昭和60年頃にかけては、これも4月25、26日あたりの開花と、それほど早咲きになっていないという状況です。その後昭和61年から平成9年まで4月22日、23日のあたりに開花しており、その時点では、1日から1.5日くらい開花が早くなっているという当時は分析をしております。その後、平成10年と14年は4月14日と超早咲きですが、それ以外の平成12年は4月26日に咲いて少し早咲き傾向になっているのですが、平成17年は、4月28日に開花、満開が5月2日、平成18年は4月30日開花、5月5日から満開、平成19年は4月24日開花、4月30日から満開、平成20年、21年と早咲きが続いて、平成22年は4月27日、5月2日満開、平成23年は東日本大震災があった年で全国的に史上最速の早咲きで東京までは早咲きできたのですが、東北に入った瞬間にぴたりと止まり、4月26日開花、5月2日満開、平成24年も4月27日開花の5月1日満開と平成25年は4月28日開花、5月7日満開になったというデータがあります。平成26年は平年並みで、27年から昨年まで8年連続で早咲きということになっていますので、それも今年は平年よりも15日早い開花と史上最速の満開を昨日迎えたという状況でいくと一概に地球温暖化で2週間も早くなるということが言えるか、今後どのくらいの想定をするかということになるかと思います。
全国的に地球温暖化も含めて桜の早咲きという何かしらの研究成果もあまり目にしておりませんので、今後も間違いなく早咲きになっていくという何か論文などが出てくれば検討の時期に入るのかと思います。
早咲き、早咲きときても、10年くらい前のように急に遅咲きになる可能性もありますので、そうなると出店の方々も準備をして材料を仕込んで、その材料費はどうするのかという話にもなってきますので、今の時点では早咲きが続いたので会期を変更するという話はしづらい状況にあります。ご理解いただければと思います。
会期を早めるという話は今のお話しのとおりかと思いますが、せめて出店の設営の準備とか、引き渡しとか1週間くらい早めるような、来年度対策を考える必要があるかと、そちらのほうが大事なのではなないかなと思うのですが、準まつり体制をもうちょっと前倒しできるような、準備の前倒し、そちらのほうの対応が必要かと思いますがお考えはいかがでしょうか。
今年1週間早めました。準まつり体制も1週間前から、これは今までの中で一番早い対応になっています。2週間早めるかどうかという判断を今度しなければならないことになりますので、今お話ししたとおり、2週間早く対応するためにはいつの時点で何を行っていくのか年度を跨いでいますので、年度の前からそこの対応は何ができるのか、これはなかなか難しいというのは出てくると思いますのでそこは整理しながら今年度から来年度にかけての検討事項になるかと思います。