(会見者: 櫻田 宏 市長)
・弘前さくらまつり及び弘前りんご花まつりについて
・「弘前ねぷたin神戸2023」について
・「弘前ねぷたin今治2023」について
・弘前ねぷたまつりについて
・市立博物館特別企画展1「隙あらば猫~町田尚子絵本原画展~」について
1.弘前さくらまつりについて
2.弘前市議会議員一般選挙について
1.弘前さくらまつりについて
2.新型コロナウイルス感染症の5類移行に係る対応について
3.青森県知事選挙について
1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)(87KB)
2.市立博物館特別企画展1「隙あらば猫~町田尚子絵本原画展~」(4096KB)
はじめに、弘前さくらまつり及び弘前りんご花まつりについてであります。
今年の「弘前さくらまつり」は、3月下旬から4月上旬にかけて気温の高い日が続き、急速に開花が早まったことから、4月15日土曜日から準まつり体制としてスタートし、5月5日までの計21日間にわたり開催いたしました。
すべての方にお花見を楽しんでいただけるよう、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策にも配慮し、たくさんの笑顔に包まれた「令和の時代の新しいさくらまつり」として、お越しになる皆様と一緒に作り上げたいという思いで開催いたしました。
来園された皆様や、運営にご協力いただいた皆様が、それぞれがしっかりとルールを守っていただいたことで、子どもからご高齢の方まで様々な世代の方に安心してまつりを楽しんでいただき、盛況のうちに無事まつりを閉幕することができました。
主催団体を代表いたしまして、心よりお礼を申し上げます。
今年のさくらまつり期間中は、特にJR東日本と一般社団法人クランピオニー津軽が連携し、4月1日から実施している津軽観光キャンペーン「ツガル ツナガル」や全国旅行支援、さらには、クルーズ船や海外からのチャーター便が運航されたこともあり、多くの観光客が弘前公園を訪れ、市民とともに、色とりどりの様々な桜をご堪能いただけたものと思っております。
ソメイヨシノだけではなく、ソメイヨシノに引き続き次々と満開になっていく、ヤエベニシダレや弘前雪明かり、関山など桜をリレーでつないでいく「弘前七桜」を、愛でながら散策する方や出店で買い求めた食べ物を味わう家族連れなど、それぞれのさくらまつりを楽しんでおられ、にぎやかで活気のある様子が至る所で見受けられました。
また、園内でのアルコール類の販売や持ち込みを可能とし、宴会などの飲食ができるスペースを大幅に増やしたことなどにより、準まつり体制を含む21日間の人出は、推計204万人でありました。
今後、主催団体において、今年のまつりの総括を行い、これまで以上に多くの市民や観光客に訪れていただける魅力あるさくらまつりに進化させていきたいと思っております。
また、5月5日から7日まで開催された「弘前りんご花まつり」については、桜と同様にりんごも歴史的な早咲きでありましたが、弘前市りんご公園のふじがちょうど見ごろを迎えたことから、会期3日間で約7千2百人の方にお越しいただきました。
今年も、りんごづくしをテーマに開催され、可憐な花が咲き誇る園内では、多くの方がりんごの枝を使用した工作体験やりんごを使用したオリジナルメニューのフードを楽しんでいただいたほか、特に、4年ぶりとなる巨大アップルパイは行列ができるほど盛況となり、日本一のりんご産地弘前を、多くの方が体感して楽しんでいただけたものと考えております。
弘前さくらまつりを始めとした当市の観光コンテンツをさらに磨き上げ、国内外からの観光需要を取り込み、一層の観光振興、地域経済の活性化を図ってまいります。
次に、「弘前ねぷたin神戸2023」についてであります。
6月2日から4日までの3日間、兵庫県神戸市において、大型ねぷたを活用した観光プロモーション「弘前ねぷたin神戸2023」を、昨年に引き続き開催いたします。
神戸市は、令和2年3月に株式会社フジドリームエアラインズの青森・神戸間の新規就航により、青森県へのアクセスが容易となった関西圏を代表する観光都市であります。
昨年は、コロナ禍により、様々な制約の中での開催となりましたが、神戸市における大型ねぷたの初披露は、地元でも大きな話題となり、神戸市民のみならず、四国や関西圏域から多くの方々にお越しいただき、神戸のベイエリアの見事な夜景と、弘前ねぷたの荘厳な灯りの競演をご堪能いただけたものと思っております。
期間中は、大型ねぷたの展示のほか、ねぷた囃子の演奏やりんご娘のライブ、物産販売など、様々なイベントを行い、翌週6月10日の今治市でのねぷた運行を行う情報発信も行いながら、神戸市民及び圏域の皆様に、ねぷたをはじめとした弘前の魅力を感じ、「弘前に行ってみたい」「本場の弘前ねぷたを見に行こう」と思っていただけるようPRしてまいります。
次に、「弘前ねぷたin今治2023」についてであります。
「弘前ねぷたin神戸」に引き続き、6月10日及び11日には、大型扇ねぷたが愛媛県今治市に出陣し、「弘前ねぷたin今治2023」を開催いたします。
今治市とは、当市の友好都市である群馬県太田市と今治市が姉妹都市であるというご縁から、特産品の販売などを通じて既に交流を始めております。今年の雪燈籠まつりでは今治産のみかんを販売したほか、3月には、今治市に赴き、「せとうちみなとマルシェ」において、りんごの生果を販売し、大盛況となり、観光PRにも大いにつながったところであります。
昨年の香川県琴平町に引き続き、今治市との交流についても今後継続していくことにより、四国一帯との結びつきを深め、四国のみならず、しまなみ海道の入口である今治市でありますから、広く関西圏からの誘客強化につなげるため、大型ねぷたを活用した観光プロモーションを実施いたします。
今治市内の至るところでねぷた囃子や津軽三味線の演奏を実施するほか、しまなみ海道太鼓や継ぎ獅子といった今治市の郷土芸能も披露されることになっておりますので、今治市民を始め、多くの皆様に楽しんでいただけるものと思っております。
6月10日の夜には、大型扇ねぷたの運行、翌11日には、今治市内で開催している「せとうちみなとマルシェ」において、大型扇ねぷたの展示や、ねぷた絵師三浦吞龍氏によるねぷた絵制作の実演、物産販売や観光PRなどを実施いたします。
今治市の皆様にも勇壮華麗な弘前ねぷたをご覧いただくとともに、当市の観光・物産のPR、さらには相互の文化交流を行い、しっかりと当市への誘客に繋げてまいりたいと考えております。
次に、弘前ねぷたまつりについてであります。
昨年は、弘前ねぷたが初めて文献に登場して300年という節目の年を迎え、8月1日からの「弘前ねぷたまつり」、そして、8月27日・28日には、青森市の大型ねぶたをはじめ、友好都市の北海道斜里町や群馬県太田市のねぷたが集結して、当市の大型のねぷたや担ぎねぷたとともに運行した「弘前ねぷた300年祭特別運行」を開催し、大盛況のうちに終えることができました。
今年は、次の100年を創る最初の一歩を踏み出す年として、8月1日から7日まで弘前ねぷたまつりを概ね通常どおり開催いたします。現在のところ、60を超えるねぷた団体が参加する予定となっており、勇壮な武者絵である鏡絵と、哀愁の漂う見送り絵に彩られた大小のねぷたが、「ヤーヤドー」の掛け声とともに、弘前の夏の夜を照らします。
また、7月下旬からは、土手町や土淵川沿いなどに、金魚ねぷたなど装飾する「城下の美風」を引き続き行うほか、合同運行最終日の7日の夕方には、4年ぶりとなる「なぬかびおくり」を開催し、まつりのフィナーレを迎えます。
弘前ねぷたまつりの具体的な運営等につきましては、昨年の状況等を踏まえ、弘前ねぷたまつり合同運行安全会議や弘前ねぷたまつり実務者委員会において協議する予定となっており、6月上旬までには決定し、広くお知らせしてまいりたいと考えております。
また、市といたしましては、弘前ねぷたの制作技術の向上や継承、ねぷたまつりの振興を図るために、昨年に引き続き、弘前ねぷたまつり合同運行に参加する団体に対して、合同運行への参加に加え、地域内運行につきましても支援していくほか、地域内運行のみの団体に対しましても支援を行ってまいります。
これまで先人たちが試行錯誤を繰り返しながら築きあげてきた弘前ねぷたの文化、伝統を次の世代にしっかりと継承できるよう、そして、国内外からの誘客拡大に努め、地域経済の活性化につながるよう、弘前ねぷたまつりを盛大に開催してまいりますので、本番当日を楽しみにお待ちいただければと思います。
最後に、市立博物館特別企画展1「隙あらば猫~町田尚子絵本原画展~」についてであります。
市立博物館では、特別企画展1「隙あらば猫~町田尚子絵本原画展~」を、5月20日土曜日から7月2日日曜日まで、休館日なしで開催いたします。
町田尚子氏は、絵本作家・画家として近年注目を浴び、2019年に絵本「なまえのないねこ」で日本絵本賞など多くの賞を受賞されております。
本展覧会は町田氏の原画作品展で、デビュー作から最新作の絵本原画や絵画、貴重な制作資料など約250点を展示するものです。
町田氏の座右の銘は「隙あらば猫」。ほぼすべての作品に猫を登場させることで知られており、描かれた猫たちは、その愛くるしい姿・表情とともに、毛並みから仕草まで緻密に表現され、猫と共に暮らす町田氏の観察眼の鋭さ、そして猫を慈しむ眼差しが感じられます。
また、本展覧会のために特別に描き下ろしてくださいました、市立博物館を舞台とした3作品も展示されますので、ぜひとも多くの皆様に鑑賞していただきたいと思います。
今年のさくらまつりの早咲き対応について、来年度に向けての取組み方と、入場者数の発表を受けて宿泊施設からの聞き取りやAIを使った混雑分析など、各種データの分析結果を教えてください。
今年のさくらまつりの早咲き対応につきましては、昨年10月の段階で2日開幕を早めた4月21日から会期としておりましたが、弘前公園の桜の開花予想を参考にしながら、まつりが安全、安心に開催できるよう、まつりに関わる関係機関や団体等と調整し、さくらまつり主催4団体で最終的に協議して、4月15日土曜日からを準まつり体制として準備してまいりました。
しかし、昭和22年からの観測史上、最も早い開花よりも6日早い4月7日に園内の標準木が開花したことから、さらに前倒しして実施できることはないか関係者と協議し、さくらまつりの見どころの一つでもある夜間のライトアップを1日早く、14日金曜日から実施したところであります。
さくらまつりの準備につきましては、園内各所の雪解け後の点検、清掃、補修や、案内看板や休憩所などの仮設物や出店(でみせ)の設置と出店者の準備、ライトアップなどの照明設備の設置、さらには、まつり運営に携わる人の手配など、来園者が安全、安心にまつりを楽しんでいただくには、相応の準備と日数が必要であります。
来年以降の対応につきましては、まずは、超早咲き対応となった今年のまつり運営の総括を行い、そして、早咲きに備えた対応等を関係機関や団体等との意見交換、協議を行い、主催4団体で検討してまいりたいと考えております。
次に、宿泊施設からの聞き取りにつきましては、4月上旬に準まつり体制を含むまつり期間中の宿泊予約の状況調査にご協力いただける15の宿泊施設に対しまして調査を行いました。予約状況は、4月14日から23日頃までは多くの宿泊施設で予約が集中しておりました。海外客の予約状況は、台湾や韓国などのアジア圏、欧米系も含めて観光客を中心に、前年度より伸びている状況で、また、超早咲きとなった割にはゴールデンウィーク中もキャンセルは少なかったと伺っており、今週中には、実績調査を行う予定としております。
また、NTT東日本の技術協力をいただきながら行った AIを使った混雑状況の把握は、まつり本部や園内の入口3箇所でリアルタイムに確認することができ、雑踏警備対応の事前察知に効果があったものと考えております。時間帯や日ごとの入り込み具合の傾向などの詳細なデータの提供や分析は、まつりを終えたばかりで今後となりますが、宿泊者数の実績と含めて、まつり全体の総括を主催者及び関係者で行い、来年のまつりにつなげてまいりたいと考えております。
弘前市議会が改選されて改選結果への所感や今後の議会対応について教えてください。
4月23日に執行された弘前市議会議員一般選挙において、市民の皆様の付託を受けて、20名の現職議員の皆様と元議員及び新たに議員となられた8名の皆様が、めでたくご当選の栄に浴されましたことを、心からお喜び申し上げます。
また、今回、女性の議員が過去最高の4名となるなど、当市において、女性の活躍がますます盛んになるものと感じております。
議会と行政は車の両輪に例えられるものであります。それぞれの立場から議論を尽くし、そして市民とともに、3者が連携・協力して歩みを進め、思いを一つにして弘前市の発展と地域の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。
先月24日、商工会議所の今井会頭から、会期の前倒しについて抜本的に考える必要があるという発言があったと聞き及んでおりまして、実際、現地露店を取材しておりますと、出店の準備も市のほうで時間が必要だということはわかるけれども、もう少し前倒しして出店できるような体制が整えられないかという声も実際にあると聞き及んでおります。
そのあたり市長としてはどのように受け止めていらっしゃるのか、先ほど今後、関係団体と対応を協議するということですが、今後前倒しということも一つ選択肢には入っていらっしゃるということなのかどうか、そのあたりお伺いできますでしょうか。
私、個人としてではなく、まつり運営をする主催4団体で今後総括、そして来年に向けての検討をしていくということになります。今井会頭から、4月まつりが始まって早々にお話しがあったというのは報道で知りましたが、今年はソメイヨシノに続く八重の桜、弘前七桜と命名をして満開のバトンをつなぐ桜のリレーを楽しんでほしいということでご案内をさせていただきました。ゴールデンウィーク中、私も現地、弘前公園に何度も足を運びましたが、今までの早咲きの状況に比べると、かなりの人が出かけて、花見をしていただいておりました。その状況も踏まえて今後検討していくということになります。以前にもお話ししていると思いますが、桜の早咲きというのが3月下旬から4月にかけての気温で相当左右されるという状況です。今年のようにこれまでの史上最速よりもさらに6日早いという異常な早咲きだったと思いますが、これが定着するものかどうかといったことの判断は現時点でさまざまな研究者の方々からも発表はされていない。地球温暖化がそこまで進んだというお話しも出ていない状況で、どのように判断するか非常に難しくなるかと思います。平成23年の東日本大震災の年も東京までは史上最速の早咲き、このまま日本列島を駆け抜けるのではないかと言われておりましたので、当時弘前市はさくらまつりを開催するのかしないのかといったところ、東日本大震災の関係でやるかやらないかというところでしたが、1カ月前の3月23日の段階でまつり開催を決定させていただいて、まつりを通して被災地支援を行っていくことを表明させていただきました。その時点では早咲きだったのですが、4月に入ってから急激に寒い日が続きまして、いつ咲くだろうと、準備はしていたものの、結果としては4月26日の開花、5月2日満開と遅咲きになっております。こうしたことも10年ちょっと前の話でありましたので、これらも踏まえて主催の4団体でしっかりと協議、検討していきたいと思っております。出店の方々もこれだけ早かったのだったら、早く営業したかったというお声を私も直接聞いておりました。その声も含めて、また、準備をして仮に途中から遅咲きになった場合にどうするのかというのも、相談させていただきながら、来年に向けての開催を検討していきたいと思っております。
今年の推計値が204万人というお話しもありまして、同じ推計という意味では2019年が289万人と過去最高の数値だと思うのですが、それと比べますと7割という水準にあると思います。市内の経済効果という部分で市長はどのようにお感じになっていますでしょうか。
経済効果の話だけでいくと、弘前公園自体もかなりの方がお花見に出かけておりましたし、また、街中にも歩道を歩く方々が、相当数いたと思っておりますので、調査はこれから商工会議所が中心となっていたしますけれども、経済効果は超早咲きの割にはあったのではないかと思っています。平成の一けた台、平成元年のあたりですが、この年も早咲きで、当時の人出としては55万人という年がありました。それでも今年よりは咲いたのが遅かったわけです。その時に比べると今回のまつりは弘前七桜を含めてのPR、あるいは、全国旅行支援といったこともあり、また海外からの観光客ということもあり、ゴールデンウィークにかけてもそこそこの経済効果があったものと感じています。
経済効果について総括の段階で、だいたい市内全体でいくらだったという形で出される予定があるのかと、今回の早咲きで、異例の、考えられないくらいの早咲きがあり得るということがわかったということですので、これを受けて園内の準備とか、これまでにないくらい早咲きに対応できるような準備の前倒しなど進める考えはあるのかというのをお願いします。
経済効果については、弘前商工会議所が中心となって行っていますが、前年に比べてどうだったかという比較調査にこれまでなっておりますので、実際の経済効果については、大学あるいは、研究機関等のほうに委ねたいと思っております。
異例の早咲きで園内の準備というのも今年、超早咲きになる前の段階での話ですが、これまで一番の早咲き4月13日で2番目に早咲きだったのが4月14日でこれが、4回ほどあったのですが、曜日からいくと13日が木曜日、14日が金曜日とそれよりもさらに早咲きになった場合、12日水曜日、11日火曜日、10日月曜日というカレンダーの並びだったわけです。これまでの経験上、桜が早く咲いて満開になる前の段階では市民の方はお越しになりますが、観光客の方はそれほどでもないという経験則を主催4団体のほうで持っておりましたので、今年の早咲きの想定は、4月10日から15日くらいまでの間での想定で、16日日曜日まで想定していった場合に15日土曜日から観光客もお越しになる、そこから急遽宿泊予約を入れる方も多くなるだろうということで15日からの想定で準備をしてきたわけであります。ただ、今年異常な早咲きになってしまいまして、その前の週から4月の7日に開花をしたというところでありましたので、そういうことも今後はあり得るということも頭の中に入れて総括、あるいは今後の検討に生かしていきたいと思っております。
今回、人出の数字の出し方がコロナ前と同じように、歩いている人の数や、駐車場の状況とか、その辺を踏まえて想定した概数という出し方をしているわけですけれども、そうするとコロナの昨年、一昨年の時に入口にゲートがあったときの数字と乖離してしまうという面があると思います。今、いろいろITが進んでいますので、いろいろな形、例えば入口にセンサーを設けるとか、混雑カメラをNTTさんで今回入れたと思いますが、そういう形で映像を見て、だいたい人出はどれくらいだろうとか、そういう形でより実数に近い形の数字を出せるような時代になってきたと思います。そういうことを取り入れて職員の方々が、一生懸命数を数えに行かなくても調べられるような体制を将来に向けて整えていく考えはあるのかお聞きします。
ITを活用してということについては、今回NTTさんのご協力をいただきましたので、さまざまな面から検討していきたいと思っています。
今回、概数で出しましたが、昨年、一昨年は実数で出したというところです。昨年、一昨年は、相当なコロナ対策としての経費をかけさせていただいて安心安全なまつりにする、イコール実際の人数が把握できたわけですけれども、今回そこに市単独でお金をかけてまで実数を把握する必要があったかどうか、その数字を今後どう生かしていくのかを考えた場合に、今回はそこにお金をかけずに、別な感染防止対策を含めた安全安心なまつりにお金をかけさせていただいたところであります。今後、センサー等での実数把握に対する経費がどの程度なのかということも検討材料になっていくかと思いますが、園内に入られた方がどれだけの経済効果を出しているのかというのは数だけではなくて、その人が来られた出身の場所、弘前市民、あるいは近隣の市町村の方々なのか、県外遠くから宿泊を伴って来た方なのか、それによって経済効果はだいぶ変わってきますので、単に園内に入られた方の数というのがどこまで必要なのかといったこととこれからの観光消費額全体を把握していくにはどうしたらよいのかということを全部含めて検討していきたいと思っています。これからは数だけではなくて宿泊含めた観光消費額でこれからの観光振興を図っていきたいと思っております。観光消費額を伸ばす施策を展開するためのデータ、情報を収集していきたいと思っています。
弘前七桜というキャンペーンを展開したこと、これについての効果、実際のどのように影響があったのか、実感としてどのように思われておりますでしょうか。
弘前七桜と命名して、皆さん桜といえばソメイヨシノと思っていらっしゃいますが、弘前公園には52品種2600本の桜があります。そのうちソメイヨシノは1700本、残りの900本の桜をこれまでPRをうまくできていなかったということもありましたので、今回の超早咲きを契機として、ソメイヨシノに続く桜を皆さんに楽しんでいただこうと思って、七桜を展開させていただきました。
これまでの経験でも県外からお越しになった観光客の方々は本丸のヤエベニシダレ、ソメイヨシノが散ってから見ごろを迎えますけれども、そちらを見て感嘆の声がたくさんございました。また、それに続く弘前雪明り、関山は出店街で満開を迎えます。多くの関山は出店街にありますが、通常どおり桜が咲いた状況ですと、さくらまつり終了後、出店もなくなってから関山が満開を迎える。ひっそりと満開を迎えるという状況でもありましたので、これをPRすれば、大きなチャンスでもあると思って今回展開したところです。
弘前七桜という名称も桜に七という数字が似合うようで、評判もよろしかったですし、また、今までこれらの桜の満開というのを気にしたこともなかったという声も届けられております。県外からお越しになった方々からは、ソメイヨシノではない桜の見事さも弘前公園にはあるのだなというお声もいただきましたので、これからさらに早咲き、遅咲きに関わらず弘前公園には、52品種2600本の桜があるということをPRしていき、日本一を自負する弘前公園のさくらまつりとしてPRしたいと思っています。
連休中もお客さんで結構賑わっていたと聞いておりますけれども、この賑わいの要因について、市長はどのようにお考えでしょうか。
賑わいの要因としては、ソメイヨシノは、確かに葉桜になっておりましたがソメイヨシノに続く弘前七桜が満開のバトンをつなぐ桜のリレーとして、ゴールデンウィーク期間中も見ごろを迎えていたということ。全国旅行支援というのでゴールデンウィーク中にしか旅行ができない方々が全国を旅行されていたと、その目的地として弘前を選んでいただいたこと。その方々には、ソメイヨシノは散ったけれども弘前七桜というので、次々見ごろを迎えますよということを旅館、ホテルの方々もPRしていただきましたのでキャンセルもそれほど出ずに、多くの方々にお越しいただいたということ。それから、市民をはじめ、多くの近隣の方々も出店街での、花より団子の方々、あるいは今回は花も団子も、関山を見ながら食事も楽しむという方々がお越しになっていただき、特に子ども連れの家族で来られた方々も多く見受けられましたので、そういった面で、これまでなかなか旅行ができなかった方々、外に出られなかった方々がようやく楽しめるような機会がきたということに応えられたのではないか、それが今回のゴールデンウィークに人出があまり落ちなかったという要因であると思っています。
七桜については、PRがうまくいったとお考えでしょうか。
少しずつ伝わっていったかと思いますが、まだまだPRが足りなかったと思っております。マスコミの皆様がいろんな形で紹介していただいたことは、非常に効果があったと私は嬉しく思っております。本当におかげ様でした。これからさらに磨きをかけて弘前七桜PRに努めていきたいと思います。
今日からコロナが5類対応ということです。市長はすでにマスクを外されている感じですが、どのように庁舎内、職員が対応するとお知らせしているのか教えてください。
今日からコロナ対策が変わりまして、マスクの着用については個人の判断、それは3月の段階からそうでしたが、市役所として個人の判断というところも入ってきます。ただ、感染により重症化する、重症化が懸念される方と接する部署については、引き続きマスクの着用を職員はしていくということにしております。
私は今日マスクを外しましたけれども、こういう場であれば距離もございますし、これまでの感染症の先生方のお話しも勘案すれば、このくらいの距離があれば大丈夫なのかなと思っております。
知事選に関して支援など、まだ表明されていない中ですが、市長はどのような考えで、どのあたりで自分の支援する人を表明するなど、意向をお聞かせください。
青森県知事選挙6月4日まで1カ月を切りました。青森県市長会のメンバーであったお二人と、もう一人の方、三名の方が立候補を表明されていると受け止めております。市長会のメンバーのお二人につきましては、これまで私が市長になってから5年間様々な会議の場で、あるいは懇談の場でご一緒させていただいております。その中で、次の青森県のリーダーとして、この人になってほしいと思っている方は、前青森市長の小野寺晃彦さんであります。情報発信力、あるいは行動力といったところは、いろいろなところで話題に出ておりますが、お二人ともお持ちだと思っております。ただ、この情報発信力、行動力といったところは、ある意味パフォーマンスの部分が強いのかなと考えております。私としては、結果、あるいは成果をどれだけ出してこられた方なのかといったところの判断、青森市長であった小野寺さんはアウガの問題も解決をし、青森駅の問題もJRとの協議を終えて駅舎も新しくなり、西口広場も整備されております。中心市街地の活性化に向けては、拠点となる施設も整備をされてこれからいよいよ青森市内も活気づいていくのかなということもございました。青森市役所の庁舎を高層階で建てるという話も、必要な分アウガを活用することも含めて低層階にされて建設されました。それから青森市民、県民の命を守っていく中核となる病院、県立病院と青森市民病院がありましたが、なかなか救急対応とかも対応できない、医療支援が厳しい状況になって、それでは対応できなくなってきたところを、以前から統合の話はありましたけれども、これをしっかり三村知事と小野寺市長が協議をして、検討する場を設けたといったところ、こういった結果、成果が、実現する力、実行力であると私は判断をして小野寺さんに青森県のリーダーとしてなっていただければというので小野寺さんを応援していくということにいたしました。
弘前市議団の関係で小野寺さんを推す動きがあるようですが、市長ご自身は今後の市議団と連携されていくのか、どういう動き方をされるのかお伺いできますでしょうか。
市議団の皆様の動きも昨日伺っておりましたので、市議団の会が結成されるという認識はしております。
私も小野寺さんを応援していくということで、私は逆に弘前市長という立場だけではなくて津軽地域の広域連携というのをこれまでさまざま進めてまいりましたので、広域の市町村長さん方とともに、小野寺さんを応援するという思いを一緒にされている方と応援団を結成したいと考えております。明日の夕方6時から、小野寺さんの総決起大会が弘前市のフォルトーナで開催されますが、その前の段階、5時半頃になるかと思いますが、広域の市町村長さん方にもお声がけをした結果として記者会見をしたいと思っております。
現在最終調整中でありますが、多くの市町村長さん方にご参加いただけるものと思っております。