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令和5年10月23日 定例記者会見

(会見者: 櫻田 宏 市長)

 

市長あいさつ

・弘前城菊と紅葉まつりについて

・弘前れんが倉庫美術館で開催する秋冬プログラムについて

・第3回「弘前城跡の史跡・文化財」見学修理体験会について

・物価高騰対策としての水道料金又は下水道使用料の軽減について

 

代表質問

1.弘南鉄道の長期運休について

 

自由質疑

1.弘南鉄道大鰐線について
2.宿泊税の導入について
3.公共交通等への支援について

 

配布資料

1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)PDFファイル(83KB)このリンクは別ウィンドウで開きます
2.弘前れんが倉庫美術館の令和5年度秋冬プログラム「松山智一展 雪月花のとき」PDFファイル(706KB)このリンクは別ウィンドウで開きます
3.第3回「弘前城跡の史跡・文化財」見学修理体験会
PDFファイル(20928KB)このリンクは別ウィンドウで開きます

市長あいさつ

はじめに、弘前城菊と紅葉まつりについてであります。

当市の四季を彩る祭りのひとつである「弘前城菊と紅葉まつり」は、10月27日金曜日から11月5日日曜日までの10日間で開催いたします。

弘前公園内を鮮やかに染めあげる約1,000本の楓と、約2,600本の桜が織りなす紅葉は、秋の弘前城の風物詩となっております。

まつりのメイン会場である弘前城植物園では、弘前城の四神である青龍と朱雀をモチーフとしたフラワーアート作品「共鳴:青龍と華朱雀」をメインに、昨年、フォトスポットとして、好評を博した花輪くぐりやりんごに関連した体験型コンテンツ、そして組ねぷたの展示など弘前ならではの作品でまつり会場を華やかに彩ります。

また、まつりを一層盛り上げるため、期間限定で運行する「中濠紅葉観光舟」や、週末にはステージイベントを開催するほか、追手門と東門の入口では、弘前市立津軽中学校美術部の生徒が作成した花で飾り付けられた動物たちが来園者をお出迎えします。

さらに、弘前城天守や櫓、城門の通常ライトアップに加え、もみじと桜の紅葉への特別ライトアップを実施するとともに、「青龍と華朱雀」のフラワーアート作品にプロジェクションマッピングを行うなど、秋の夜に染み入る光や音の演出をお楽しみください。

さくらが紅葉する「さくらもみじ」は、北国ならではのもので、カエデとは一味違った趣がありますので、会期中、多くの皆様にお越しいただき、色鮮やかな紅葉とさまざまな演出をご堪能いただき、秋の弘前公園の風情を感じていただきたいと思います。

 

次に、弘前れんが倉庫美術館で開催する秋冬プログラムについてであります。

弘前れんが倉庫美術館では、今年度の秋冬プログラムとして、「松山智一展:雪月花のとき」を、来る10月27日、金曜日から来年3月17日、日曜日までの会期で開催いたします。

松山氏は、ニューヨークを拠点に活動する現代美術家で、鮮やかな色彩と繊細な描線による絵画や彫刻などを発表しており、国内外で大規模なパブリックアートプロジェクトなどを手がけるほか、世界各地で展覧会を多数開催しておりますが、今回の弘前れんが倉庫美術館での展示は、松山氏の国内の美術館では初となる大規模な個展となります。本展では、コロナ禍を前後する時期に制作した近作と本展で初めて発表される新作を中心に展示いたします。また、ミュージシャンの 「ゆず」からの呼びかけで実現したコラボレーション作品なども展示いたします。

市民の皆様をはじめ、多くの方々には、実際に訪れることでしか味わうことのできない、建築空間の特性を生かした、弘前れんが倉庫美術館ならではの特別な鑑賞体験をぜひお楽しみください。

 

次に、第3回「弘前城跡の史跡・文化財」見学修理体験会についてであります。

11月3日、文化の日に、弘前公園において令和の大修理、第3回「弘前城跡の史跡・文化財」見学修理体験会を開催いたします。

8月5日、6日に開催した第2回のイベントでは、弘前城の歴史に触れながら、延べ1,600人もの方々に楽しんでいただきました。

今回も実際の石を使った「石割体験」や工事が進んでいる石垣修理現場の見学・解説のほか、昨年末に保存修理が完了した「二の丸南門の2階物見の見学」など5つのメニューを予定しております。

その中でも今回の目玉は、仮組みした天守台石垣の見学・解説であります。

石垣解体前の測量において、天守台石垣の北東隅が約30センチ沈下していたことが判明しておりますが、修正幅が大きいことから、事前に修正方法を検討するため、四の丸の作業ヤードにおいて天守台石垣の上段部分を仮組みし、水平に近い形で仕上げることが可能であることを確認したうえで、実際の積直しに臨むこととしております。

本丸以外で天守台の石垣が積み上がった姿を間近で見ることができ、実際に触れられるのは、今回が最初で最後となります。ご家族やグループで気軽に写真も撮れますので多くの方にご参加いただきたいと思います。

 

最後に、物価高騰対策としての水道料金又は下水道使用料の軽減についてであります。

物価高騰や燃料費高騰に対する市民の経済的負担を軽減するため、水道又は下水道の基本料金の一部を10月の検針分より減額しています。

軽減措置は、水道料金又は下水道使用料のいずれかの基本料金より、ひと月あたり最大1,000円を減額するもので、期間は、令和5年10月から12月の検針分の最大3カ月分となります。

減額の対象となるのは、官公庁を除く、水道のメーター口径13ミリメートルから25ミリメートルの事業者と個人、メーター口径30ミリメートル以上の家事用として給水契約のある個人、下水道のみを使用する個人、それと、下水道のみを使用する排除汚水量が50立方メートル未満の事業者となります。

減額のために申請や届け出をする必要はなく、対象となる方は水道使用量のお知らせの請求予定額が減額後の額になっておりますので、水道使用量のお知らせなどに記載の請求額をご確認いただければと思います。

代表質問

1.弘南鉄道の長期運休について

Q.記者

弘南鉄道は9月25日に弘南線、大鰐線両線とも、線路の不具合を理由に運休して1カ月経ったいまだに運行が再開していないといいう状況になっています。この状況をどうお考えなのか。また、9月25日に運休となったことのお知らせが、ホームページに1行載っただけだった。公共交通機関に携わる者として、こういう広報態勢はいかがなものかと私どもは感じております。それについてもどういうお考えかお聞かせください。

 

A.市長

弘南鉄道株式会社では、今年8月に発生した大鰐線の脱線事故後に、国からの助言を踏まえ外部の専門機関による調査を行っておりました。

その結果、レールの摩耗度について、外部機関の測定値と自社の測定値に差異が見られたため、弘南鉄道において、自社で使用しているものとは異なる測定器を用いて再度測定を行ったところ、レールの摩耗度が基準に達している箇所が複数見つかったことから、安全確保を最優先し、運転の見合わせを判断したと報告を受けております。

また今回、運転見合わせ後、レールの再測定や補修箇所の把握等の状況整理に時間を要したため、プレスリリース等の対応が遅くなったと聞いており、多くの方々の足として役割を担う公共交通機関として、情報発信の面で課題があったものと捉えております。

お知らせできる範囲で構わないので、その都度状況を整理し、利用者をはじめ報道機関の皆様にこまめに情報発信するよう、市としても強く要請しているところであります。

また、代行バスにつきましては、弘南鉄道へ確認したところ、運転見合わせをした翌日の26日にはバス会社との協議を始めたものの、観光バスの稼働の増加や運転手不足などにより、配車の調整に時間を要し、翌週の開始となったと報告を受けております。

現在、弘南鉄道では、早期の運行開始に鋭意努めているということであり、今後も徹底した安全運行に努めてもらうよう強く要請しております。

利用者の皆様には、全線再開までご不便をおかけいたしますが、安全確保を第一に考えての対応であることをご理解いただきたいと思っております。

 

自由質疑

1.弘南鉄道大鰐線について

Q.記者

大鰐線についてですが、弘前市をはじめ沿線5自治体で財政支援をしていらっしゃると思うのですが、2026年度以降も財政支援を継続していくかどうかについては、今年3月までの状況を踏まえて再検討するとされていました。大鰐線脱線事故ですとか、このようなトラブルだとか、相次いでいるという状況ですが、改めて大鰐線の意義というのを櫻田市長ご自身はどのようにお考えですか。また、大鰐線を巡っては、廃線の議論というのが一時ありました。現在、JR津軽線が同じように路線継続するのかどうかという議論も上がっていまして地元自治体の中でも一部鉄路を残してそれ以外は代替輸送という考え方が出てくる状況となってきていますけれども、今後の大鰐線の維持についてどうお考えになっているか、その2点についてお聞かせください。

 

A.市長

弘南鉄道大鰐線についてですが、今年度末の経営状況をみて、それ以降の支援の在り方について検討するということで関係自治体とも話をしてきております。これまでの支援方法で良かったかどうかと、それが事故を未然に防止できたかどうかということにもつながるかと思います。

例えば、線路の交換を令和6年度から始める予定で計画を組んでおりましたが、これをもっと早く線路交換の作業に入って、当初の想定よりもはるかに高いレベルで安全対策を図っていれば良かったのかどうかということとか、そういう面も含めての検討になるかと思います。今回の運休によって通勤・通学で利用されている方、または高齢の方で買い物にも利用している、いわゆる交通弱者と言われる方々の生の声がたくさん報道機関をとおして、あるいは会社をとおして、または私ども直接、市にも寄せられております。こうした方々を今後どうしていくのかと、そういう交通弱者の足をしっかりと守っていくのかどうかということも今後の支援の在り方についての議論の中で、また議論をしていきたいというふうに思っております。大量輸送できる手段として電気鉄道が現在あります。会社の経営は厳しい状況であるものの、鉄路としてはあります。電気鉄道ということで以前もお話しましたが、環境に優しい乗り物でもあります。二酸化炭素の排出量、地球温暖化という大きい話の中の一部の面かもしれないですが、二酸化炭素の排出量が一番少ない。乗用車、大きな話では飛行機とか移動手段たくさんありますが、その中では電気の鉄道というが大量輸送できる手段として二酸化炭素の排出量が一番少ないと認識しております。こうした面も含めて新しく整備するのではなく、今あるものをどうしていくのかという視点を持ちながら今後の議論を重ねていきたいと思っております。富山市のライトレールが以前話題になりました。今回は宇都宮市では新しくライトレールを整備しております。こうした全国的な動きも踏まえながら、今私たちは整備をしなくても現在ある鉄道、電気鉄道がありますので、これを民間でもっている、民間で運営してきているということも踏まえてこれからの議論になっていくと思います。これは3月末時点での状況に加えての考えの一端であります。

 

Q.記者

もう一点、財政支援をしていく中で当然、民間企業でありますので、自社努力という中で経営状況の改善を目指していくべきものだということが前提にあると思いますが、現状、弘南鉄道の経営努力というのを市長はどのように評価されていますでしょうか。

 

A.市長

弘南鉄道自体は、いわゆる車輪の交換、焼き嵌めという作業を委託ではなく独自に行う技術を持っております。線路の点検等についても自社の中での努力をしていると、そういう技術を持った民間企業であると思っていますが、いかんせん公共交通機関としての乗り込みが少ないという状況の中で経営は厳しい状況にあるというところです。民間企業としての持っている技術を生かしながら、地域住民の、交通弱者と言われる方々の、足を確保していくという意味では、必要な会社あると思っております。上下分離方式とか様々な検討で国から方策は示されておりますが、そういった中、民間でこれだけ経営を頑張ってきたということは評価できるものと思っております。

 

 

2.宿泊税の導入について

Q.記者

先月5日の市議会で櫻田市長が検討を表明された宿泊税に関してですが、スケジュール的にいつ頃導入したいなどのめどは現時点でありますでしょうか。

 

A.市長

前回の市議会で答弁させていただいた後、観光部の職員が先進地視察を行っております。視察先は長崎市です。ごく最近導入したという長崎市なのですが、そこで様々な課題も、また実際に導入するまでのスケジュール感というのも視察させてきておりました。そういった中で極力早く導入はしたいと考えておりますが、やはり先進事例を見ますと、いろんな確認をする、協議をする、最終的には国の了解も取り付けるということもありますので、そういったスケジュールを最中組んでいるところであります。

 

Q.記者

現時点で導入に向けて進めているということでしょうか。

 

A.市長

はい、そうです。導入に向けて動き始めているという状況です。

 

 

3.公共交通等への支援について

Q.記者

弘南鉄道の線路点検で摩耗が見つかって、代行バスの運行も1週間後になったという部分がありましたが、連携して協力している弘南バスのほうも、運転手不足など、厳しい状況があるということで、先日11月1日から統合、減便という話もありました。そういった意味で、鉄道やバス、タクシーもあるかもしれませんが、地域の公共交通という部分での市の基本的な考え方を教えてください。その上で、市がサポートをどのようにしていくのかという部分の思いを教えていただきたいと思います。

 

A.市長

地方に行くと自家用車での移動が多いと言われていますが、その中でも先ほど申しました、交通弱者と呼ばれる方々、ご高齢の方、運転免許を持っていない方、あるいは学生、通勤で利用されている方、そういう方々を取り残さないという視点は持たなければいけないなと思っています。そういった意味での公共交通の現場は今回の弘南鉄道に限らず、弘南バスも人出不足でバスの台数が維持しづらい状態になっている、運転手がいないということ。また、運転手さんの給料も高くはないという現実、さらにはタクシー代行を行えばいいのではないかという話も出てきますが、タクシーの現場も高齢化が進んでおり、運転手の方々が不足をしているというお声も聴いております。もう少し広げるとトラックについても同じような状況になっているということで、市といたしましては、様々な対策の中で、今回コロナ対策だけではなく、経済対策、ガソリン等の燃料価格の高騰等で弘南バスへの支援、弘南鉄道への支援、タクシー、運転代行事業者等に加え、トラック事業者へも支援をしてきております。そうした意味では地域にとってはなくてはならない事業であると思っておりますので、この維持に向けて当事者の事業主体だけではなくて様々な分野の方々と議論をして、協議をして地域が存続できる持続可能なまちづくりになるような、取り組みをしていかなければいけないと思っております。

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