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令和6年3月15日 定例記者会見

(会見者: 櫻田 宏 市長)

 

市長あいさつ

・弘前さくらまつりについて

・ひろはこ春の観光キャンペーンについて

・弘前市こども家庭センターについて

・弘前れんが倉庫美術館の令和6年度春夏プログラムについて

 

代表質問

1.弘南鉄道大鰐線について
2.弘前さくらまつりの早咲き対応について

 

自由質疑

1.弘前さくらまつりについて
2.弘南鉄道大鰐線について
3.学校給食費の無償化について
4.弘前市地酒等による乾杯を推奨する条例について
5.宿泊税の導入について

 

配布資料

1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)PDFファイル(84KB)このリンクは別ウィンドウで開きます
2.弘前桜物語~七にまつわる桜の物語~PDFファイル(453KB)このリンクは別ウィンドウで開きます
3.蜷川実花展with EiM:儚くも煌めく境界PDFファイル(653KB)このリンクは別ウィンドウで開きます
 

市長あいさつ

昨日、令和6年第1回弘前市議会定例会が閉会し、令和6年度予算のほか、物価高騰の影響を受けている低所得世帯及び低所得の子育て世帯に対する給付金を支給するための補正予算などの議決をいただきました。

今定例会の一般質問において、7人の議員から地域公共交通に関するご質問があり、様々なご意見をいただいたところであります。

地域公共交通は、市民の大切な移動手段であり、特に、自ら自動車を運転しない児童・生徒や高齢者など、いわゆる交通弱者にとってはなくてはならないものであります。

地域公共交通の維持は行政の責務でありますので、今月末の策定を予定している「弘前市地域公共交通計画」を基に、暮らしの中で市民の誰もが、また当市を訪れる多様な方が気軽にご利用でき、弘前市ならではの公共交通サービスの実現を目指してまいります。

この中で、路線網に位置付けている弘南鉄道弘南線・大鰐線につきましては、これまでも会社に対する支援ではなく、沿線住民の生活の足を確保するため、支援してまいりました。

今回の事案を踏まえ、沿線住民の移動を支え、地域づくりに貢献する役割を担う鉄道路線について、市民の皆様の様々な声を聞き、沿線市町村や関係者を含めた多くの方と、しっかりと協議を重ねてまいります。

会期中に議員の皆様からいただいた廃止や存続などのご意見、ご提言を真摯に受け止め、これからも市民目線での市政運営に邁進してまいります。

 

それでは、はじめに、弘前さくらまつりについてであります。

北国の厳しい冬の終わりと春の訪れを告げる弘前公園の桜は、名残の雪を頂いた岩木山の美しい自然と調和し、りんごの剪定技術から始まった桜の管理技術により、豊かな花を咲かせます。

記録的な暖冬少雪となった今年は、マルバマンサクが2月に咲いたことから弘前市独自に行っている弘前公園の桜の開花予想を繰り上げ、本年は3月1日から発表しております。本日は、第3回目の開花予想をこの場で私から、発表させていただきます。今回の予想では、弘前公園内のソメイヨシノ標準木は、前回の予想と変わりなく4月16日に開花し、満開は、4月21日と予想されます。

桜の開花は、今後特につぼみが膨らみ始めてからの気温等に大きく影響されますので、皆様にはその点を踏まえて参考にしていただきたいと思います。

そして、弘前さくらまつりの会期につきましては、今年は例年よりも4日早めて4月19日から5月5日と決定しておりますが、このように、桜の開花日につきましては今後の気温の推移に大きく左右されることから、今年の弘前さくらまつりの開催時期につきましては、今月22日金曜日、29日金曜日に発表を予定している4回目、5回目の開花予想を参考に、主催4団体において協議して、決定したいと考えております。

昨年から実施しているボリューム感を増すためのチーム桜守の挑戦により、今年も見事な花を皆様にご覧いただけるものと思っております。また、今年は、昨年まで設定していた園内の飲食禁止区域を設けないなど、規制を撤廃いたしますので、賑やかで華やかなまつりが戻ってくることを期待しております。

また、昨年に引き続き、ソメイヨシノに続いて満開を迎える厳選した八重桜7品種である「弘前七桜(ひろさきしちざくら)」をPRしていくほか、今年は新たに弘前公園の桜守がおすすめする七つの風景「弘前桜七景(ひろさきさくらしちけい)」や、一つの花芽から、まれに7つの花が咲く「弘前七輪咲き桜(ひろさきしちりんざきざくら)」の「3つの七」をキーワードにした「弘前桜物語~七(しち)にまつわる桜の物語~」として、弘前公園の桜の魅力を国内外に発信し、多くの方にまつり後半まで楽しんでいただきたいと考えております。

さらに、今年は外国人観光客を対象としたガイドツアー及び観光案内の運営を実施いたします。昨年7月に開校したひろさきガイド学校の一期生を含む観光ガイドの方々が、弘前公園や周辺の観光スポットの紹介を英語で行い、外国人観光客の皆様に弘前での滞在を存分に楽しんでいただくこととしており、さらなる観光消費額の増加につなげてまいりたいと考えております。

ぜひ、多くの皆様にお越しいただきたいと思います。

 

次に、ひろはこ春の観光キャンペーンについてであります。

弘前市、函館市、弘前観光コンベンション協会、函館国際観光コンベンション協会の4者で組織する「ひろはこ連携推進実行委員会」では、令和6年4月13日から5月31日まで、昨年に引き続き「ひろはこ春の観光キャンペーン」を開催いたします。

バーチャルシンガー「初音ミク」の派生キャラクターである、弘前さくらまつり公式応援キャラクターの「桜ミク」と連携した取組で、期間中は、フォトスポットパネルを設置するほか、特定スポットでQRコードを読み込むとスマートフォンに桜ミクが現れ、その写真画像をSNSに投稿するとプレゼントが当たる企画や、パズル型のキーホルダーを各スポットで集める企画など、当市と函館市への相互誘客及び周遊観光の促進につながる観光キャンペーンとなっております。

さらに、この度「桜ミク」と「弘前七桜」がコラボしたデフォルメイラスト7ポーズが完成いたしました。今後は、このデフォルメイラストのグッズの販売を予定しているほか、7ポーズが集合したオリジナルシールも作成いたします。

また、今年、新たに、JR弘前駅の津軽ラウンジにも「ひろはこ」の展示などを行ってまいります。

加えて、さくらまつりの会期中、弘前公園内に「ひろはこ」ブースを設置し、桜ミクのパネルなどを展示するほか、両市の観光ポスターの展示やパンフレットの設置を行う予定であります。

昨年も、公園内に「ひろはこ」のブースを設置したところ、キャンペーンをきっかけに当市を訪れた海外のミクファンの方々が、ブースに立ち寄ってくださるなど、このキャンペーンがインバウンドの誘客促進にもつながっているものと認識しております。

「桜ミク」と連携した「ひろはこ春の観光キャンペーン」、そして、今年新たにコラボした「弘前七桜」とともに、この春、弘前の街を楽しく巡っていただけることを期待しております。

 

次に、弘前市こども家庭センターについてであります。

総合計画後期基本計画の子育て施策であります、「安心して妊娠・出産・育児できる支援体制の充実」及び「子どもの成長・発達に応じた切れ目のない支援」の推進を図るため、ヒロロスクエアの子育てエリア内に、妊産婦、子育て世帯及び子どもに係る一体的な相談支援を行う機関として、4月1日から「弘前市こども家庭センター」を開設いたします。

主な業務として、母子健康手帳の交付や交流イベントの開催、妊産婦・乳幼児を対象とした保健指導、家庭児童相談などを行います。

また、同センターには、これまで本庁舎や保健センターに配置されていた、相談員や保健師、助産師、保育士、栄養士、臨床心理士、歯科衛生士を集約することとしており、複雑化、多様化する子育てに関する問題に対して、それぞれの専門職の立場から、予見されるリスクへの対応を検討し、支援方法を立案することにより、必要な支援が迅速に行えるようになります。

「弘前市こども家庭センター」の設置により、妊娠・出産・子育てについて必要な支援が切れ目なく提供され、安心して妊娠・出産・子育てができる環境を整えてまいります。

 

最後に、弘前れんが倉庫美術館の令和6年度春夏プログラムについてであります。

弘前れんが倉庫美術館では、来年度の春夏プログラムとして「蜷川実花展with EiM(エイム):儚くも煌めく境界」を、来る4月6日土曜日から9月1日日曜日までの会期で開催いたします。

本展覧会は、写真家・映画監督として活動する蜷川実花氏が、クリエイティブチーム・EiMとの協働により実現する大規模な個展です。弘前れんが倉庫美術館の建築空間を活かした壮大なインスタレーション作品や日本各地の花々を捉えた作品のほか、蜷川氏が2022年から桜の開花に合わせて弘前を訪れ、撮影した桜の新作写真が登場します。オープニングに際しては、蜷川氏ご本人が出演するトークイベントも予定しております。

また、蜷川実花展と同時開催で、「白神覗見考」(しらかみのぞきみこう)というリサーチプロジェクトを開催します。本プロジェクトでは、白神山地をテーマに、4組のアーティストたちが、作品制作やワークショップ、トークイベントを実施いたします。美術館内だけでなく、市内数カ所での展示を予定しておりますので、是非まちなかを周遊しながら、弘前の風景に溶け込む多様な作品をお楽しみください。

本展からは、弘前市民が美術館にお得に入場できるよう、観覧料を割引する「市民割」がスタートいたします。市民の皆様には、是非この「市民割」を活用し、これまで以上に、弘前れんが倉庫美術館を身近な場所として訪れていただき、作品に触れ、美術館でしか味わうことのできない、感覚を揺さぶるような鑑賞体験をお楽しみください。

代表質問

1.弘南鉄道大鰐線について

Q.記者

弘南鉄道大鰐線の支援をめぐっては、令和8年度以降の支援について、令和6年度以降に協議する予定となっていますが、詳細なスケジュールなどが決まっていればお聞かせ下さい。協議にあたり、市として沿線住民をはじめ市民の意見をどう協議の中に反映させるか市のお考えをお聞かせください。

 

A.市長

弘南鉄道大鰐線についてであります。大鰐線については、令和3年1月に策定した弘南鉄道弘南線・大鰐線維持活性化支援計画において、令和5年度末の経営改善や修繕等の進捗状況とその後の見込みを評価したうえで、令和8年度以降のあり方を事業者と協議することとしております。

事業者との協議にあたっては、まず令和5年度分の評価を行う必要があり、これは弘南鉄道の決算の目途がつく5月頃から開始いたします。

また、仮に大鰐線がなくなった場合に、利用者の移動の足を確保するために、医療、商業、教育、観光など、分野別に新たに必要となる行政の費用と、現在の運行に係る財政支出額を比較する、いわゆるクロスセクター効果なども見ながら、総合的に評価したいと考えており、今年度、関連する調査業務を進めておりますので、その結果を大鰐町及び弘南鉄道株式会社と共有したうえで話し合いを進めてまいります。

このほか、各データが揃う6月以降は、沿線住民の皆様と一緒に地域にとってふさわしい公共交通のあり方について、意見を出し合うワークショップ形式による、市民フォーラムのような場を設けたいと考えております。

今回の議会では弘南線に集中すべきという議員からのご意見もありましたが、安全性を取り上げ弘南線に集中すべきというのは、同じ会社が運営しているものであるため、論点がずれているよう感じております。

経営資源を集中すれば安全性が向上する、との意見だとしても、改善指摘を受けた内容は、人員が不足して点検が十分でなかったことによるものではなく、情報やノウハウが十分に共有できていなかったものであるため、路線の集中によって改善するものではないと思っております。

これにつきましては、外部人材等の積極的な登用による改善を働きかけていきます。

弘南線への集中という意見の中では代替に関する提案はいただけませんでしたが、一般質問の最終日に、弘南バスを代替えにすればよい、というご意見がありました。

これにつきましては、運転手不足や働き方改革で現時点でも100便を減便せざるを得ない現状では、既存の路線に影響を与えることなく代替えすることは困難だと思われます。

現に大鰐線を利用している方がのべ33万人いることを踏まえ、沿線住民、特に高齢者や学生、障がいのある方といった、交通弱者の生活の足をどのように支えるのか、将来を見据えて、地域にとって必要な公共交通を維持することは行政の責務であります。

大鰐線のあり方の検討にあたっては、大鰐線を多面的に評価するとともに様々な方々からのご意見を踏まえ、地域にとって必要な公共交通について、地域全体を考え、総合的に検討し、まずは年内で協議を整えることを目指してまいりたいと考えております。

 

2.弘前さくらまつりの早咲き対応について

Q.記者

桜の早咲きについて。19日開幕としているさくらまつりの開催時期よりも早く桜が開花した場合について、弘前公園内での対策はあるかお聞かせ下さい。特に安全対策として、夜のライトアップ時期の考え方なども含めてお伺いしたい。

 

A.市長

さくらまつりの早咲き対応につきましては、ソメイヨシノが昭和22年からの観測史上最も早く開花した昨年の例を踏まえ、まつり本部や仮設売店の設置のほか、ライトアップの設置作業などを進めるとともに、ポスターや案内チラシの作成・印刷、各種看板類の発注も例年より早い時期から準備を進めており、昨年並みの開花でも対応できるよう取り組んでおります。民間のウェザーニュースや、気象協会の発表において、毎回開花予想日が変わるなど、桜の開花予想は、昭和22年からデータをとり続けている当市の桜守でも非常に難しいものとなっております。

桜の開花は、3月下旬から4月にかけての気温に大きく左右されることは、長年の経験でわかっていますので、気象庁などから出される長期予報が大きな鍵を握ります。

先ほど冒頭でも申し上げましたとおり、今年の弘前さくらまつりの開催時期等につきましては、この気象予報も踏まえた今月22日金曜日と、29日金曜日に発表を予定している4回目、5回目の開花予想を参考に、主催4団体で協議し、決定してまいりたいと考えております。ライトアップについても、準備は早めに完了させますが、いつから点灯させるかなどは、状況に応じて決定してまいります。

桜が咲けば、人は訪れますので、安全で安心してお花見ができるよう、しっかりと対応していきたいと考えております。

 

自由質疑

1.弘前さくらまつりについて

Q.記者

昨年から七桜のアピールを始めて、遅咲きのものもPRすることで、まつり後半の集客にもつなげたいということですけれども、実際、昨年七桜のPRを始められて、市長として手ごたえをどのように感じられたか、また、今年から七景ですとか七輪桜、七景のほうは拝見するとソメイヨシノの部分も入っているようですが、八重桜を中心の話だと思います。そのあたりの期待を改めて伺ってもよろしいでしょうか。

 

A.市長

昨年桜の早咲きを受けて、遅咲きの八重桜をPRする、その中で特に象徴的な7品種の八重桜を弘前七桜と命名して紹介させていただきました。おかげさまで宿泊施設のほうは、ほとんどキャンセルが出なかったと、ゴールデンウイーク後半でもキャンセルが出なかったという報告を受けております。

また、園内に訪れた観光客の方々からは、こんな桜があったのかという新たな発見と言えるべき、感想をいただいております。

実際に出店街のある四の丸では、関山という遅咲きの桜、八重桜が咲くのですが、例年はさくらまつり終了後にひっそりと咲いている関山でありましたが、昨年は、関山の満開と出店街がちょうど一緒になりまして、花より団子ではなく、花も団子も楽しめる四の丸となりました。こうしたことを今年、さらに紹介していきたいと思っております。

さらに弘前桜七景、七輪咲き桜についても、これまでもハートマークが浮かび上がる桜の場所、あるいは花筏の絶景等の弘前の桜をPRさせていただきましたけれども、それ以外にも見事な桜がありますので、地元の人たちもソメイヨシノだけではない、それ以外の桜を発見していただければと思っています。

また、七輪咲き桜というのは園内でなかなか見つけられないと思いますけれども、それを探すということも弘前公園ならではの、弘前方式と言われる栽培管理技術で培ってきたノウハウが生かされた桜の見事さ、豪華さを体感できると思いますので、ぜひ七輪咲き桜も探していただければと思っております。そういった意味では桜が早咲きであっても、ゴールデンウイークをとおして弘前公園の桜を楽しんでいただけるものと思っております。52品種、2,600本の桜が豪華に咲き誇り、そして八重桜の満開のリレー楽しむ、これができる弘前さくらまつりですので、多くの方々にお越しいただければと思っています。

 

Q.記者

来園者数で見ますと、やはり準まつり体制で開幕した15日、16日は20万人を超えていたのですが、ゴールデンウイーク入った1日から5日間で計25万人ということで明らかにゴールデンウイーク入ってからの来園者数の動きというのは落ちているという状況だったのですけれども、今年は、そのあたりはどういうふうに改善されていきそうか、そのあたりを伺ってもよろしいでしょうか。

 

A.市長

コロナ前までの話になりますが、ソメイヨシノ早咲きの場合は、5月のゴールデンウイークの弘前公園内、皆さんもご覧になった方もいらっしゃったかもしれませんが、とてもさみしい状況にもなっておりました。それが昨年、弘前七桜等のPRをさせていただいて、ゴールデンウイーク後半になっても客足はそれほど落ちていない。逆に言うと20万人を超える方々が、ゴールデンウイーク後半来ているということは、以前では考えられない数値であります。そうした伸び率からいくと去年のPRは効果があったと思っておりますので、今年はさらに、それに加えて桜七景、あるいは七輪咲き桜といったことも紹介しながら、多くの方々にお越しいただいて、これまでにない桜の発見もしていただける、そういうさくらまつりにしていけると思っておりますので、花見客の数は増えていくものと思っております。

 

Q.記者

22日と29日の第4回、第5回の開花予想を受けて関連4団体と決めるということですけれども、4団体との協議、決めるのは年度内に行われるのか、それとも4月の頭など、いつくらいにまつりの前倒しをするかどうかの判断をされるのでしょうか。

 

A.市長

今年、去年並みの早咲きの場合を想定してずっと準備を進めてきているという話をさせていただきましたが、それから行くと3月22日の開花予想を受けて主催4団体の会議を開く予定でおりました。ただ、ここ1週間、2週間と肌寒い日も続いて弘前市の桜守が予想する開花予想日の4月16日のままだということでありますので、そこまで急いで早咲き対応するということではないということで、少し日程を伸ばしました。ちょうど伸ばして調整中になっておりましたので、いつとは言えませんが、私の気持ちとしては、年度内に主催4団体の会議を開きたいと思っております。

 

Q.記者

準まつり体制、桜の早咲きに対応できるように、準備を進めているというところですけれども、最速でいつごろから、準まつりの開催ができるように準備を進めているのでしょうか。

 

A.市長

当初、2月中の話ですけれども、当初は昨年並みの早咲き4月7日に開花した場合の対応を想定して準備を進めてきています。

 

Q.記者

4月7日に始められるようにということでしょうか。

 

A.市長

はい、それくらいに準備をしました。ですが、咲いてない可能性が高いので準備だけはしましたが、ライトアップについても点けられる状況にありますが、実際に点けるのはいつからかというのを決めるということであります。

市の予算というのは年度、年度で予算があるのですけれども、これを債務負担行為等といろいろと使いまして、前倒しで準備するようにしました。昨年並みに咲いた場合に、いつから準まつり体制なのか、準備を進めてほぼすべてのものができれば、準まつり体制という言葉を使わなくても、会期を早めるということができますので、4月19日に会期を4日早めていますけれども、さらに、そこから早めることを想定して準備を進めようとしています。ただ、咲かない可能性も出てきていますので、これだけが難しいところであります。準備だけはしております。

 

Q.記者

出店の準備は例年よりも1カ月くらい早く準備していると聞いています。改めてそこら辺の気合い入ったところをお伺いできればと思います。

 

A.市長

出店の方々とも昨年、終わった段階からずっとご相談をしてきて、今年に入りいよいよ暖冬少雪だということであれば、去年のような異常な早咲きだけでなく、それよりも、早くなる場合も想定される。では、いつから準備できるかというのは出店の方々ともだいぶ相談をさせていただいていました。その中で昨年並みの異常な早咲きになった場合でも対応できるというところは一応線を引いて、そこに合わせて準備をしてきたというところです。

昨年の状況を踏まえて、多くの皆様からご意見をいただきましたので、そのご意見を踏まえた形で今年は開催するんだと、関係者一丸となって取り組むという強い意気込みで、準備しておりますので、ご理解いただければと思います。

 

Q.記者

出店業者からは、仕入れなどの関係で情報を前倒しでくれないとなかなかできないという話もありました。その辺も踏まえて工夫されているのかということと、電気やガス、そちらのほうの対応もしてもらわないとできないということもあったのですけれども、その辺もすでに前倒しでやっているという理解でよろしいでしょうか。

 

A.市長

はい、その理解で大丈夫です。仕入れについても、いつ、どのくらいの仕入れがあるのかということも出店の方々とその辺は具体的に話をさせていただいておりました。その中で市のほうで、早咲き対応はいつから準備するということを言ってもらえれば、それに合わせた形で自分たちも準備するという返事をいただいておりましたので、その辺は対応できるということでご理解いただければと思っております。また、ライトアップを含めた電気、ガス、水道も早くできるような準備をしておりましたので、仮に早くなった場合でも今回のさくらまつりは対応できるとご理解いただければと思います。

 

Q.記者

制限の撤廃についてですけれども、飲食可能場所ということで、昨年、本丸周辺、通路、そのあたりは飲食できないというアナウンスだったと思います。今年は、全部オッケーになるのですか。

 

A.市長

今年はすべて制限を撤廃するということで、コロナ前に行っていたお花見がそのままできるとご理解いただきたければと思いますので、多くの皆様にそういった形で、それぞれの場所で楽しんでもらえればと思います。

 

Q.記者

食べ歩きについても認めるということでしょうか。

 

A.市長

食べ歩きも認めます。ただ、食べ歩きをするとどうしても、他の花見客の方に食べている物がぶつかるということがありますので、その辺は十分注意をしていただければと思います。

 

Q.記者

弘前桜物語、七桜、七景というところ、多言語対応というのはされてますでしょうか。

 

A.観光部長

園内マップでは多言語対応しております。あとは今回、去年ひろさきガイド学校を卒業した1期生がガイドを公園内でやっておりますので、そういう方々の対応もしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 

Q.記者

その中に七景、七桜の内容を盛り込んでいくということでしょうか。

 

A.観光部長

そういう情報も流します。

 

 

2.弘南鉄道大鰐線について

Q.記者

弘南鉄道大鰐線の支援の継続かどうかというところですけれども、先ほど判断の材料に将来的な見通しも含めてということですけれども、だいたい10年後、15年後、20年後、だいたいどれくらい先までの経営を見通して検討していくということになるのでしょうか。

 

A.市長

支援計画自体は、10年計画で行ってきたわけですので、まずはその期間の話をしていくと思います。ただ、鉄道というものはバス事業と違って鉄路、線路を敷くという事業になりますので、それが将来にわたってどのくらい必要になっていくかということが、今度関係してくるかと思います。

今回、弘前市はゼロカーボンシティの宣言をさせていただきましたが、以前から申し上げているとおり、電気鉄道というのは、大量輸送できる手段としての二酸化炭素の排出量が、移動手段の中では、もっとも少ないということもデータの中にあります。そのことも加味しながら議論をしていく。ただ、支援計画の中では10年計画ということですけれども、今の状態でどうするこうするではなくて、その先も見据えなければいけないと、2050年のカーボンニュートラルを含めた形での検討も視野に入れなければいけないということで考えています。

 

Q.記者

10年計画のうち、5年間の支援は決まっているということですので、残り5年分についてまず、今回検討するということでよろしいでしょうか。

 

A.市長

支援をするかしないかというところでは、残りの5年間の分になります。

その後については、また、新たな計画を立てて、取り組んでいくということになると思います。

 

Q.記者

先日の議会の中で、2月に自治体のほうに2千万円の増収を来年度からの経営改善策で見込んでいると弘南鉄道から説明があったとお話がありました。中身としては通学定期の廃止、土地の売却ですとかいろいろありましたが、2千万円の増収というところの市長としての受け止めと定期の廃止などは、利用者にも影響があるようなところですけれども、それに対して感じるところをお伺いします。

 

A.市長

定期の廃止というか、1年定期の廃止をする。割引率の高い定期の廃止をするという話ですが、それに変わるものとして、様々な取り組みをしていくということも、私ども聞いております。今日の午後2時に通勤、通学応援キャンペーン、定期券購入継続キャンペーン等について、弘南鉄道から発表があるという情報が先ほど入ってまいりましたので、そういった取り組みも合わせて判断していかなければいけないと思います。マイナス面だけの取り組みだけではないので、プラス面で利用者を増やしていく、収入を増やしていくという取り組みを積極的に行っていく。そのことによって2千万円の増収を目指すというのは会社としての気概だと感じていますので、沿線市町村としては会社のこれからの動きに期待をしながら、市町村としてできることを市町村の皆さんと相談しながら、協議して決めていきたいと思います。

 

Q.記者

2千万円増収という、その額については、どういうふうな評価にあたるのでしょうか。

 

A.市長

会社の存続ということに関してプラスにするということは、そのくらいの目標を立てないとなかなか難しいということであります。

目標に向かって進んでいこうということは評価したいと思っています。

 

 

3.学校給食費の無償化について

Q.記者

県内で行われる給食費の無償化ですけれども、弘前市としてどのような方針で、いつくらいから開始するのか、対応されるのかどうかと、県から補助額では弘前市に新たな負担が生じるという話もありますけれども、そのあたりをよろしくお願いいたします。

 

A.市長

今回の学校給食費無償化というのは、県の事業なのか、市町村の事業なのか、はっきりと明確になっていなかったということが、今回の混乱の原因ではないかと私は感じておりました。これまでの知事発言などをずっと聞いていると青森県が都道府県単位で、初めて給食費無償化をする。都道府県では初めてだという話があったので県の事業で進めていくのかと私は感じていたのですが、どうもそうではないという話があったので、他の自治体の方々からは、不公平だという話も出てきたのかなと思っています。ただ、子どものためというか、子育て世帯のための支援策でありますので、市としても県の交付金を活用して、給食費の無償化に向かっていかなければいけない、取り組んでいきたいと思っているものの、交付金の額が、まだ詳細に示されていないのですが、市町村の平均でというお話を今のところの情報では受けています。平均でというのにちょっとひっかかっているのは、地産地消、あるいは食育というところに力をいれている自治体は高い、輸入品の材料でもいいというところは予算的に低い。弘前市は、地産地消するために、給食費を値上げせずに市費でプラスして、物価高騰分に対応してきましたけれども、そういうことからいくと地産地消を進める、食育を進めるという視点でいけば、私はもう少し、交付金的には、高いところでいってほしいなという思いでいます。この不足分については、弘前市では、4,5千万円くらい市単独で出さなければならないという負担を伴いますので、これからどうしていくのかというところはしっかりと財源についても検討していかなければいけないと思っていますし、県の詳細の発表等を注視していきたいと思っています。

 

Q.記者

市の不足分は4,5千万円くらいだというお話がありましたけれども、仮に市費単独では全体いくらかかるのでしょうか。

 

A.市長

給食費については、5億から6億かかると考えています。

 

Q.記者

5億から6億かかるという中で、市の持ち出し分が4,5千万円の額で済むというところの評価については、どのようにお考えでしょうか。

 

A.市長

給食費の無償化をするかしないかという判断基準がまずあるかと思います。子どもたちの健やかな成長等を考える、あるいは子育て世帯の軽減を図るのか、そういう視点があるかと思います。

子育て世帯の軽減を図るという意味では、県でお金を出していただくのは、大変ありがたいと思っています。ただ、そこに市の施策として子ども医療費の無償化とかを弘前市ではやっていますので、それから不妊治療費への補助というのも保険適用になった段階でいち早く不妊治療費の補助もしていますので、そうしたことを考えていくと様々な施策を行う中で4,5千万の負担、新たな負担というのは、これが市民にとっていいのかどうかというのは検討しなければならない内容だと思っています。

 

Q.記者

先ほど弘前市としてどのような方針かというお尋ねがあった際に、県の詳細の発表を注視していくと、3月末の市町村向けの事務方に対しての説明があると思うのですが、そうしますと弘前市さんは、給食費の無償化を10月から、それ以降も含めて、やるかどうかというところは、まだ、決まっていないという理解でよろしいのでしょうか。

 

A.市長

そうですね。決定ではない。それに向けて10月以降、10月からの開始に向けて検討していくということは言えるかと思います。

 

Q.記者

県の考え方としては、給食費の無償化をまず最優先にやってくれということだったと思うので、もしこれに弘前市さんが交付金に手を挙げないということになると、他の無償化にも使えないし、給食費の無償化にもならないということになると思うのですが、その辺のお考えの整理は現状ございますか。

 

A.市長

県から給食費無償化してくれということで、ある程度のまとまった金額を交付するというお話ですが、それに対して4,5千万出さなければいけないというのがついてまいります。弘前市として給食費無償化については、全額県の対応であればそれはすぐできるなと思っておりました。市議会のほうでも、県で10月から出してくれるのであれば、4月から行えというご意見も出るくらいでもありましたので、そういうお声も踏まえながらいきたいのですが、仮に4月から弘前市が実施すると県の政策の前に取り組んだということで全額、5億、6億を弘前市で毎年出さなければいけないという論理にもなってきます。現時点で詳細がわからない状況ですので、はいわかりました、やりますとは、なかなか言いづらいと思っていますのでご理解いただければと思います。

 

 

4.弘前市地酒等による乾杯を推奨する条例について

Q.記者

地酒で乾杯条例についてですが、議員発議で提案されて制定されたということですけれども、今後市としてはどのように協力していくのか、何か決まったことがあればお願いします。

 

A.市長

弘前商工会議所から10年間要望が出てきた内容でありまして、市としてもこれまで10年間、何もしていないということではなく、様々なことを想定してきておりました。

その中でやはり、お酒の消費拡大というのは、BUYひろさき運動とか様々なものでも取り組んでおりましたので、そちらのほうでの対応で今までは行ってきたということです。

ただ、お酒というのは嗜好品にもなるので、なかなか全市民の方々にすんなりとご理解いただけるかどうかと、いったところもありました。さらには健康都市弘前を目指しているのに、弘前はお酒をどんどん飲めというのかというのは、お酒を飲まない方々からもご意見をいただいているのが役所の立場でありました。それらをすべて踏まえて、全国的に乾杯条例を作っているところの約8割は、議員発議で行っているというデータもありましたので、今回議員の皆様が、弘前市の経済対策として、乾杯条例、議員発議で制定したいということでありましたので、私としては議員の皆様は、市民の代表でありますので、代表の方の28名総意で提出された議案が全会一致で可決されたということを市民の皆様にもお伝えしながら、市の職員の中にも、そういう趣旨で制定されたものであるということを理解してもらって、それぞれが判断してもらえればなと思います。

 

Q.記者

市としてはこれまでの対応を変わらず続けていくというスタンスでしょうか。

 

A.市長

市としては条例が制定、可決されましたので、私は昨日署名しましたので、市としては、条例に沿った形で進めていきたいと思います。

 

 

5.宿泊税の導入について

Q.記者

宿泊税のことについてお伺いしたいのですけれども、3月19日に、第1回の弘前市の宿泊税検討委員会の開催のご案内をいただきました。従来市長は、宿泊税の導入の検討についてお話されてきたと思うのですが、今回の検討委員会の設置のねらいと、最終的な成果物、どういった方向での取りまとめを現状考えておられるのかについてお尋ねします。

 

A.市長

観光都市弘前をさらに、推進していくためには、これまで一般財源等で、対応してきた中では、なかなかこれ以上のものが難しいということがあります。

その中から全国の例をみたところ、先進事例として宿泊税の導入をされて、その財源を観光振興に使われているということがありましたので、これは観光都市を標榜する弘前市としては、導入できないかどうか検討していきたいと思います。

3月19日に関係している方々を含めて、委員の方にこの趣旨をお伝えして、委員の皆様からも幅広いご意見をいただいて、弘前市ならではの、宿泊税についての協議を進めて、多くの皆様にご理解いただける形でスタートできればと思いますが、その協議の中では、どのような協議になっていくかは、集まった方々のご意見をしっかりと受け止めていきたいと思いますので、その中で決めていくということになります。

 

Q.記者

検討委員会の全体的なスケジュール感だとか、例えば、市としていつごろから導入したいとか、どれくらいの税率を考えているだとか、その辺については何か現状お考えはありますか。

 

A.市長

その辺について、拙速にならないよう、しっかりと協議をしていきたいというふうに思います。

協議している情報については、適宜情報提供していきながら、そこでまたご意見をいただけると思いますので、それを踏まえて判断していてくということになります。

いついつまでというのは現時点では、まだ設けないでいければと考えていました。どうしても結論ありきになってしまう可能性がありますので、そうではない議論を行ってまいります。

 

Q.記者

市長が宿泊税の導入の検討を表明されてからしばらく時間が経っていると思うのですが、市長の日々の公務ですとか、政務の中で、宿泊事業者さんたちから、この件について、何か意見というのはあったのでしょうか。

 

A.市長

私が聞いている中の話になるのですが、宿泊事業者の方々と意見交換をする機会は結構あります。その中では、これをぜひ進めてほしいと、弘前市の観光振興を進めるにあたっては、財源は当然必要だといった中では、宿泊された方々にご負担をいただいて、さらにそれが弘前市の魅力向上につながる施策を行っていく財源になっていくというのはご理解を得られやすいのではないかというご意見は伺っておりました。

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