現在の位置: ホーム > 市長室へようこそ > 市長記者会見 > 令和6年5月8日 定例記者会見
現在の位置: ホーム > 市長室へようこそ > 市長記者会見 > 令和6年5月8日 定例記者会見

ここから本文です。

令和6年5月8日 定例記者会見

(会見者: 櫻田 宏 市長)

 

市長あいさつ

・弘前さくらまつりについて

・県外観光プロモーション(楽天・神戸)について

・弘前城本丸石垣修理最終年度の積直し工事開始について

・ファーム交流戦チケット発売日について

代表質問

1.弘前さくらまつりについて
2.弘南鉄道について

 

自由質疑

1.弘前さくらまつりについて

 

配布資料

1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)PDFファイル(75KB)このリンクは別ウィンドウで開きます
 

市長あいさつ

はじめに、弘前さくらまつりについてであります。

今年の「弘前さくらまつり」は、日本一の弘前公園の桜を、市民の皆様をはじめ、国内外からの多くの観光客の皆様に楽しんでいただいたものと思っております。早咲きに対応した運営体制を整え、4月12日から5月5日までの24日間にわたり開催をいたしました。

今年は、5年ぶりに園内での飲食や食べ歩きに制限を設けず、園内各所の広場にはシートを広げて飲食する方、食べ歩きしながら満開の桜を楽しむ親子連れなど、子どもからご高齢の方まで様々な世代の方にまつりを楽しんでいただいたものと思っております。

 

皆さん、こちらのボードをご覧いただきたいと思います。

まつり期間中、園内のひろはこPRブースに設置しました「どこから来ましたかボード」の結果であります。

このように、国内はもとより、世界各国からまつりにお越しいただきました。誠にありがとうございました。

まつり期間中の人出は、天候に恵まれたことや遅咲きの桜の認知度が向上したことなどにより推計値で245万人となりました。

盛況のうちに無事まつりを閉幕することができましたことに対しまして、まつり運営を支える全ての方々、まつりにお越しになった皆様に対しまして、主催団体を代表いたしまして、心からお礼を申し上げます。

まつり期間中は、まつりの主役である「桜」を、「弘前桜物語~七にまつわる桜の物語~」と題して、国内外に広くPRいたしました。

「弘前七桜」、「弘前桜七景」、「弘前七輪咲き桜」と、七にまつわる桜の見どころを、まつり後半までお楽しみいただき、一度のみならず、何度でも足を運んで、弘前公園の桜を満喫していただけたものと思っております。

お越しいただいた皆様とともに、「令和の時代の新しいさくらまつり」を創りあげていくため、満開を迎えた4月20日と21日には、ライトアップの時間延長を行ったほか、期間限定での中濠観光舟の夜間特別運行、夜桜ガイドツアーなど、夜桜の魅力を体感していただく取組を充実させたところであります。

また、インバウンドに対応するため、「ひろさきガイド学校」の一期生や弘前大学の留学生による観光ガイド有償ツアーを今年度新たに実施したほか、アサヒビール株式会社様と株式会社JTB様のご協力により、インフォメーションセンターを開設したほか、お酒を味わいながら桜を眺めるインバウンド向けの飲み歩きツアーを実施するなど、多くの外国人観光客にも楽しんでいただけたものと思っております。

今後、まつりの主催団体及び関係者において、今年のまつりの総括を行い、引き続き、多くの市民や観光客に訪れていただけるよう、さらに魅力向上に努めてまいりたいと考えております。

 

次に、県外観光プロモーション、楽天の仙台と神戸についてであります。

今年度におきましても、りんごをはじめとした当市の特産品販売や、大型扇ねぷたを活用したプロモーション活動を全国各地で実施し、さらなる誘客につなげてまいりたいと考えております。

その第一弾といたしまして、東北楽天ゴールデンイーグルスの球団創設20周年を祝して、宮城県仙台市の「楽天モバイルパーク宮城」において、今月5月24日から26日の日程で行われる日本ハムファイターズ3連戦で観光プロモーションを実施し、仙台圏域南東北からの誘客を図ります。

3連戦初日の24日金曜日には、試合前に行われるステージイベントにおいて、高さ8メートルの大型扇ねぷたを展示し、ねぷた囃子の演奏と合わせて観光PRと物産の販売を行うとともに、東北楽天ゴールデンイーグルスが運営するコミュニティFMにも出演する予定となっております。

この3連戦を通して、大型扇ねぷたの展示と観光ブースでの物産販売、試合前には球場の大型ビジョンで当市の観光PR動画を放映し、弘前ねぷたの迫力を間近でご覧いただくとともに、当市の観光・物産PRをしっかり行い、弘前ねぷたまつりへの誘客につなげてまいりたいと考えております。

さらに、仙台での観光プロモーションに引き続いて、5月31日から6月2日までの3日間、兵庫県神戸市において、大型ねぷたを活用した観光プロモーション「弘前ねぷたin神戸2024」を開催いたします。

令和2年3月の株式会社フジドリームエアラインズ青森・神戸間の新規就航を契機に、令和4年からスタートした神戸プロモーションは今回が3回目となり、初めて大型ねぷたの練り歩きを行います。

神戸市のシンボルでもある神戸ポートタワーやベイエリアの華やかな夜景と、練り歩く弘前ねぷたの荘厳な灯りの競演をお楽しみいただけるものと思っております。

期間中は、ねぷた囃子の演奏や弘前の特産品の販売など、様々なイベントを行い、神戸市民のみならず、関西圏域や四国の皆様に、ねぷたをはじめとした弘前の魅力を感じていただき、「弘前市に行ってみたい」「本場の弘前ねぷたを見に行きたい」と思っていただけるようPRしてまいります。

 

次に、弘前城本丸石垣修理最終年度の積直し工事開始についてであります。

令和3年6月23日から開始した、弘前城本丸東面の石垣積直し工事は4年目を迎えます。

今年は5月13日から工事を再開し、残り549個の石を積み上げる作業に取りかかります。

9月頃からは、石垣積直し工事と並行して、天守基礎耐震補強として設置する長さ35メートルの杭4本のうち、西側2本を設置する場所を、直径2.5メートル、深さ約4メートルの範囲で発掘調査し、地下遺構などの有無を確認いたします。

この調査結果次第で、杭工事に着手できる時期が決まり、その後の天守曳戻しについても、おおよその時期が見えてまいりますので、その際は改めてお知らせをいたします。

なお、石垣については今年度いっぱいで、解体した2千185石、全ての積直しが完了し、来年度からは天守基礎の耐震化工事に着手する予定となっておりますので、弘前城で石工(いしく)職人による石垣積直し作業を見ることができるのも今年度が最後となります。

作業を行う天守台周辺は下乗橋や二の丸展望デッキからよく見えますので、多くの皆様に貴重な機会を逃さないよう足を運んでいただきたいと思います。

 

最後に、プロ野球ファーム交流戦チケット発売日についてであります。

今年は、「プロ野球ウィーク」として、はるか夢球場において、7月2日にパシフィック・リーグ公式戦「東北楽天ゴールデンイーグルス 対 オリックス・バファローズ」、7月6日、7日にファーム交流戦「広島東洋カープ 対 東京ヤクルトスワローズ」が開催されます。

この度、7月6日、7日のファーム交流戦「広島東洋カープ 対 東京ヤクルトスワローズ」のチケットの発売日が、5月20日月曜日に決定いたしました。

また、試合当日は市内の小学生を無料招待いたします。一軍昇格を目指すプロ野球選手の一流のプレー、そして野球の面白さを、ぜひ間近で感じていただきたいと思っております。

そのほか、広島マツダスタジアム名物「カープうどん」などの美味しいグルメや、球団グッズの販売、選手サイン会も予定しておりますので、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

代表質問

1.弘前さくらまつりについて

Q.記者

まつりの経済効果を数字で示していただきたい。現在わかる範囲と今後わかるならば、いつくらいに見えてくるかというのも教えていただければと思います。特に今年、インバウンド、訪日客が多く来られていたように見受けられたのですけれども、そちらについても、来客数や経済効果はどのように受け止めていらっしゃったのかお願いします。

 

A.市長

弘前さくらまつりについての経済効果でありますが、これについては今後、弘前商工会議所と当市の商工部において、例年実施しております商況調査を行う予定でありますが、今年は、園内ソメイヨシノの開花日4月14日となり、その前の4月12日からまつりを開催できたということ、そして昨年から実施した「弘前七桜」、さらには桜守がおすすめする「弘前桜七景」、あるいは「弘前七輪咲き桜」など、七にまつわる桜の見どころをご紹介したこともあり、まつり後半まで多くの方にご堪能いただき、弘前公園に何度も足を運んでいただけたものと思っております。周辺の飲食店、駐車場、交通機関など様々な業種において、昨年度より大きな効果が見込まれるものと思っております。

また、インバウンドにつきましては、現在、市内宿泊者数や消費額等について調査中であります。宿泊事業者からの聞き取りでは、コロナ禍前の平成31年と比較して、訪日外国人の宿泊者数が約3割増加しているというお話しと、台湾や香港に加え、マレーシアやシンガポールの他、欧米各国の割合が高くなっていると伺っております。

また、市内観光施設にも、お土産品を免税で購入する訪日外国人が増加していると伺っております。

観光庁の発表によりますと、1月から3月までの訪日外国人旅行消費額が過去最高となっているという発表があります。4月から5月までのまつり期間も、円安の影響も相まって、市内宿泊施設や飲食店をはじめ、観光関連の事業においては、大きな経済効果があったものと見込んでおります。詳細については、調査結果を待ちたいと思います。

 

2.弘南鉄道について

Q.記者

弘南鉄道について、4月以降だけでも枕木発煙や信号トラブルで遅れなどの輸送障害が頻発しています。

市の税金なども使われていることを考えると、弘南鉄道のトラブルについて、その都度、報道発表や説明など、利用者に対してこういうことがあったので、こういう対応をしました、などの対応が真摯になされるべきではないかと考えているところですけれども、市として現在の弘南鉄道の対応についてどう考えているのか。市から弘南鉄道に指導などする意思はあるのか、お伺いします。

 

A.市長

弘南鉄道については、先月、車両故障や信号トラブルのため、遅延や運転見合わせが発生し、日頃からご利用されている通勤や通学などの皆様に大変ご不便な思いをおかけしたものと認識しております。

弘南鉄道株式会社からは、輸送障害等が発生した場合、代替輸送の手配といった現場での対応のほか、30分以上遅れが生じる場合は、駅で周知するほか、ホームページやSNSで情報発信し、また運転見合わせとなる場合は、沿線の自治体や学校に連絡するなど、利用者の皆様に対し、その都度できる限りの周知に努めていると伺っております。

一方で、マスコミの皆様への情報提供については、どういった場合にプレスリリースするのか、会社で基準を設けていないとのことから、発信が遅くなっていると考えられます。

輸送障害等が発生した場合には、利用者に対して迅速かつ適切に情報提供することが鉄道事業者として重要であり、弘南鉄道に支援をしている沿線自治体としても状況に応じた対応ができるよう、情報共有を申し入れております。

また、報道機関への発表や説明については、運行への影響の度合いに応じて適切に対応されるよう、他の鉄道事業者の事例を参考にし、会社として基準を設けるなどが必要であると考えております。

自由質疑

1.弘前さくらまつりについて

Q.記者

さくらまつりのインバウンドの関係でお聞きしたいのですが、今回インバウンドの姿が多く目立ったと思います。今回、園内では初めて有償のガイドツアーというのも行われましたが、今後園内といっただけではなく、園外、市内の民間事業者の受け入れ体制を整えることが急務かと思いますが、何か市として、民間事業者の取り組みを加速化させる方策とかお考えでしたらお示し願いたいと思います。

 

A.市長

今回さくらまつりでは、相当な数の外国人観光客の方がお越しになっていて、ガイドの方のお話でも市内の飲食店等での対応、あるいはコミュニケーションが図られていないというようなお話もあったかと思います。

インバウンドについては、市内全域で取り組んでいくという機運醸成、これを観光関係者で高めていかなければいけないという状況にあります。

東北新幹線新青森駅開業の際にも、弘前市として弘前感交劇場、観光客も、地域住民とともに共感できる感動と交流の新しい旅のスタイルを展開するために、市内の飲食あるいは買い物をする方々にどのように対応するかというのを検討し、様々な事業についても実施しておりました。

それから15年近くが経ち、今一度、現状に合わせた形でのインバウンド対応を図っていかなければいけない。これだけ多くの方々にお越しいただいているという状況、そういう状況をプラスにしていくのが、民間事業者としてもチャンス。プラスにするチャンスだと思っていますので、それについて、再度観光関係団体の中でも協議をして、できる限り早く、事業者の方々にお伝えしていきたいと思います。

弘前商工会議所、弘前観光コンベンション協会、弘前市物産協会、弘前市旅館ホテル組合といった各団体に皆様が加入されているかと思いますので、その中で具体的な取り組みについて、様々な提案、あるいはモデルとなる事業について取り組んでいくということにしていきたいと思いますし、また、市としても、そういったことを支援していきたいと思っています。

 

Q.記者

今回245万人。これが過去と比べると、290万とかそういう数字もありました。

24日間という過去最長の期間ですけれども、290万とかそこまでいかなかったことについての受け止めと何か違いとか、コロナ禍前に戻ったとはいえ、何かまつりで変化があったのか、その辺の所感があればお願いします。

 

A.市長

今回のまつりは期間として24日間と最長でありますが、これまでの290万人を超えたというのも、まつりの準まつり体制等も含めて、延長した日程も含めての人数でありますので、そうした中では、そこまでの差ではないと認識しています。

過去に290万人、それに近いぐらいの人出があったというときは、園内での雑踏警備対策をとる、あるいは市内の交通渋滞の対策のために様々な形で奔走するといったこともございましたので、まだそこまでの花見客の戻りではないのではないかと考えています。

全国各地でオーバーツーリズムといった問題が起きている中で、弘前市では、交通渋滞はあったものの、想定できる範囲内での交通渋滞でもありましたので、これからさらにオーバーツーリズムと言われるような状況に対応するためにはどうするのかという対策もしっかりととりながら、もう少し伸びしろはあるのではないかとも思っておりますので、積極的にPRしていきたいと思っております。

 

Q.記者

そういった部分で花見客の花見の楽しみ方が変わったとか、そういったものも数字に表れているのかなと。その辺どうでしょうか。

 

A.市長

そうですね。お花見に来られる方々のお花見の仕方もだいぶ変わってきています。というのも、本丸を含めて様々な広場には、ブルーシートを広げて大きな団体が車座になって宴会をされているという光景は、コロナ禍前はかなり見られて、場所の取り合いのような状態もありましたが、今年の状況からいくと、そういった方々が少ない印象であります。場所取りをせずにも、お花見をしたい場所でお花見できるような状況にあったというので、花の楽しみ方が少し変わってきているなという気がいたします。

また、大きな団体ではなく、家族連れ、個人のグループ、小グループといった方々が多いのが今年の印象であります。花見のスタイルが変わりつつあるとも感じております。

さらに、団体でのバスツアー的な、入り込みも少なくなっています。少なくなっているというのは、コロナ禍前に比べて少なくなっているという印象であります。

旅行のスタイルを含めて、変わりつつある状況だと認識しておりますので、今後の観光振興には、そういったことも踏まえた形での対応をしていきたいと、関係者とそのための協議をしていきたいと思っています。

 

Q.記者

今年のポイント、さくらまつり全体のポイントの1つは、会期を前倒ししたことだと思いますけれども、その会期を前倒したこと、その評価を改めて言葉でお願いできますでしょうか。

 

A.市長

昨年の異常な早咲きを受けて、昨年も早咲き対応はしたものの満開の状態での開幕、準まつり体制での開幕でした。

これを踏まえて、今年はいつ咲いても対応できるよう、関係者一丸となって、3月までの間に対応をしてきたところであります。

そうしたことから、会期自体を今年は早めると。その日にちについては桜の開花状況等を見極めながら決定をさせていただきました。

3月29日の決定ではございましたが、やはり開花の2週間程度前でないと、実際の咲くタイミングというのはなかなかわからないというのが、うちの桜守の話でもありますので、そうしたことを踏まえて、さくらまつりを開催しました。この決定自体が、準まつり体制という対応ではなく、会期を変更して4月12日からさくらまつりをやると決めたことが情報発信されて、多くの皆様にお越しいただいたと評価をしています。

なかなか予測というのは難しいですが、2週間前、直前でもこういう対応をすると今の時代、情報はすぐ伝わっていきますので、そういった中では、多くの皆様にお越しいただいた要因であると思っています。

 

Q.記者

今、地球温暖化ということが叫ばれていて、桜の開花自体が前倒し、前倒し、前倒しになるような印象があります。

もしものことでお答えを求めるのもちょっと酷かなと思いますが、どんどん桜の開花が早まっていて、4月上旬に開花、満開もそれに近い時期になるという事態も考えられると思います。

さくらまつりの会期を、今年は3週間ちょっと延長されました。

前倒ししていくことは可能だと思いますけれども、それを終える時期も早めた分に合わせて前倒しするというのは、ゴールデンウィークの対応もあって難しいだろうなと思います。

そうすると、まつりの開幕時期を早めた分だけ会期がどんどん広がっていくということになると思いますけれども、実はこれ、業者さんにとってはかなりいろいろ負担になる部分があって、いろいろ私も業者さんの話聞いて回った結果、かなりきついというか、前半は助かったけれども、後半は何のために自分がいるのかよくわからないみたいな声もありまして、将来桜の会期、桜の咲く時期が前倒しされていった場合その市はどういう対応をされるのかとお聞きしたいと思います。

 

A.市長

桜がどんどん早く咲いていくとの仮定での話でありますが、ソメイヨシノが早咲きで、弘前市民も含めて、3年以上コロナ禍前まではソメイヨシノが散るとまつりが終わったという声が多く聞かれていました。

その時代の対応としては、出店の皆様からも花がないので4月いっぱいで店を閉じたいというお声もありました。

当時はソメイヨシノ中心で考えていたので、5月に入れば自主営業というお店の判断で休んでもいいという対応もさせていただいております。

ただ、せっかくのゴールデンウィーク、弘前の桜はゴールデンウィークに咲くというふうに多くの方々のイメージとして持っていらっしゃるということで、昨年、ソメイヨシノに続く八重の桜、八重紅枝垂れ始め、最後の関山、普賢象まで、厳選した7品種をピックアップして弘前七桜と命名して、ゴールデンウィークにも弘前公園には桜が咲いていると、さすが52品種に約2600本の桜がある弘前城の桜だというように、昨年PRさせていただいたのですが、その結果として今年はゴールデンウィークに入っても、私も5月に入ってから何度か弘前公園の中に行きましたが、多くの皆様がお越しでした。

コロナ前の早咲きの年の5月ゴールデンウィークとは全く違う状況であり、特に出店街のところには、関山が満開を迎えたということもあって、花も、お団子も両方楽しむといった方々が多く来ておりました。

そしてその結果として、あそこに設置しているごみ置き場については、花見客がいる状況でも日中に2度ほど回収しないと、ごみが溢れているという状況にもなっておりました。そういった意味では、今年は、遅咲きの桜をPRした結果として、5月のゴールデンウィークも、お花見客は多く訪れていたものと思っております。

出店の方々は、これまで13日間でよかったのが、プラス11日で24日間の対応、それも朝7時から夜の9時までといった厳しい状況だというのは、市としても認識しております。

これについては、出店の方々と、またしっかりと話し合いをして、どのような対応がいいのか検討していきたいと思っております。

まつりの期間については、さらに3月からさくらまつりをやって5月5日までやるかどうかということも想定されてのお話だと思いますが、弘前公園にその魅力があるかどうか。

この後、ツツジが咲いていきます。弘前公園は松、それから桜、ツツジ。これは昭和に入ってからの時代、様々な場面で、これが魅力だと付け加えてきているものがありますので、そうしたものの情報発信、多くの方々に弘前公園に足を運んでいただいて、その方々が市内各所に回っていただけるようになれば、観光としては、経済効果も期待できると思っています。

また弘前は桜だけではなく、りんごの花、生産量日本一のりんごの花がございます。

こちらはソメイヨシノが散ったころから咲き始めるという花でありますので、弘前のりんご公園で、りんご花まつりも行っていますが、岩木山の裾野の方まで広くりんご園地が広がっています。

アップルロードからのりんごの花の上に岩木山が見える景色とか、そういったものも、観光面ではPRできますので、ゴールデンウィーク、ソメイヨシノだけではない弘前の様々な魅力をお伝えしていきたいと考えています。

まつりの期間中だけではなくて、ゴールデンウィークも多くの方々にお越しいただけるよう、その都度、状況を見極めながら判断していきたいと思います。

 

Q.記者

今年のまつりのポイントを1つとさっき申し上げましたけれども、もう1つ、2つ目は、会期が長くなった後、その後半のスタートの対策だと思っておりました。

大体今のお話で出尽くしたかなという感じもあるのですけれども、改めて後半対策について、どうだったかということをちょっと言葉で表現していただければと思います。

 

A.市長

ソメイヨシノに続いての桜として弘前七桜、それから、弘前桜七景という関山のトンネルとかについても、ご紹介させていただきました。

まだまだ定着はしていないと思っていますが、こちらの情報発信、さらには、ソメイヨシノに続いて咲くりんごの花についても、弘前の春を全体として発信していきたいと思います。

後半の対策、ソメイヨシノが終わったけれども、まだまだだよねと言っていただけるようにしていきたいと思います。

また桜については、弘前城の桜と角館、仙北市の桜、それと北上市の北上展勝地の桜、みちのく3大桜名所と銘打って、ともに観光PRをさせていただいています。

さらには最近の弘前と函館の連携、五稜郭の桜も、弘前の桜よりは遅く咲きますので、遅咲きの年は、角館、あるいは北上の方を見ていただいて、その後に弘前にお越しいただく。早咲きの年は弘前に来ていただいた後に、函館に行っていただく。この広域連携についても、しっかりと情報発信をして、春はこの津軽海峡を挟んだ北東北3県と道南地域を巡る旅を多くの皆さんに行っていただければと思っています。

 

Q.記者

ちょうど1年前の市長会見のときに、さくらまつりについて、観光消費データの収集に取り組むと市長がおっしゃっていましたけれども、結果的にどのようなデータが取れたのかというのと、今年同じデータを取られると思いますので、そのデータを対比することもできるかと思うのですけれども、そのあたりはいつまでにまとまってくるか、どういう形で発表されるのかというのと、活用方法についても改めてお願いします。

 

A.市長

現在、旅館ホテル組合での宿泊、外国人観光客も含めた宿泊の状況、それから今回の新たに行った株式会社JTB様、あとアサヒビール株式会社様とのインフォメーションセンターにおける状況、これについては、今JTB様の方で分析に入るという状況にあります。

これまでの弘前商工会議所、弘前市役所の商工部でも調査していたのでは、なかなか具体的な数字が出てこないというのもあります。

これは各企業の方々にご協力いただかないとできないのですが、それ以外のデータも今、集めながら分析に入るという状況にあります。

 

Q.記者

それ以外というのはどういうデータでしょうか。

 

A.市長

それ以外というのは旅館ホテル組合、あるいはJTBさんで執り行っていただいている調査というかデータ収集、そちらの方であります。

 

Q.記者

例えば来園者のデータも、以前どおり推計という形でやっていますけれども、去年の質問で、例えば、公園の入り口に、カウンターを設けて入場者数を数えるとか、そういった、より実数に近いような計測の仕方ができないのかなと質問させていただいて、費用対効果見て検討ということでしたけれども、それについては、だいぶそういう計測の機器なども進んできて、さほどお金かけずに取れるようになってきたのではないかなと思うのですけれども、その辺りはいかがでしょう。

 

A.市長

実際の数字を測った場合に、同じ人をダブル、トリプルカウントするかどうかといった問題もありますし、公園内に入られた方々を調査するのか、外濠を回っている方々を調査するのかというのも、いろいろとやらなければいけないことが出てくるかと思います。

それを行うためには相当の経費はかかる。現時点でAIがかなり分析できるとしても、そこにお金をかけて調査した結果、何に使うのかという目的が今、まつりの振興のためには、あまり必要性が高くないと考えておりますので、現時点では推計値で十分であると思っています。

 

Q.記者

今回のまつりの結果を受けて、例えばインバウンドが多いとか、何かしら今後の観光振興について掴めたものがあるのかなと思うのですけれども、そのあたり今後の進歩に向けて、こういうような結果が見えてきているので、こういうふうに生かしていきたいというので、この後、夏のねぷた、秋の紅葉、冬もあると思いますので、今回のさくらまつりで見えてきたことをどう生かしていきたいのかというのをお願いします。

 

A.市長

今回のさくらまつりでは、国内の方々の観光行動というのは、いわゆる団体旅行から変わって、個人グループ、小グループに変わってきていることへの対応と、その地域ならではのものの志向、日常の生活文化を体験するなど、そういうものへの対応も増えてきているかと思います。

そういったことについて、改めてもう一度観光関係者で話し合っていかなければいけないと思います。

またインバウンドが増えてきたということ、インバウンドだけ重視しすぎると、観光の歴史の中では、リーマンショックがあったり、東日本大震災があったりといったことで、今回のコロナ禍もそうですが、大きな影響を受けます。インバウンド重視で、どんどんホテルが乱立した地域はそのホテルがつぶれていったというのを、よその地域で見てきていますので、そうしたことも踏まえて、国内はどのぐらい、海外はどれぐらいといったことをもう一度確認しなければいけないなと思います。

15年前に、国内の当時観光立国推進基本法ができたころですが、その頃にインバウンドの旅行消費額を増加させるという将来推計を出しています。

その当時、国内観光消費額は20兆円。これを21兆円に、22兆円に伸ばすという観光戦略がありましたが、やはりこれの比率を、インバウンドをどこまで上げていくのかと。ゼロになっても大丈夫な状態でインバウンドをどこまで上げていくかというのを全体的に考えていかなければいけないと考えています。

観光庁、日本観光振興協会、日本政府観光局、うちの職員も日本政府観光局にも派遣しておりますし、観光庁にも職員を派遣して研修させておりますので、そうした考え方を弘前市としても、津軽地域全体の観光振興につなげていくために取り組んでいきたいと思います。

また、外国人については、これまでの県の戦略は東アジア中心。韓国、台湾、中国、それから少し伸びて、東南アジアでシンガポール、香港といったところですが、やはり今回の状況を見ても、弘前市がずっと言ってきた欧米系、特にヨーロッパからの誘客を進めていきたい。長期間滞在されてその地域の文化に触れるということ。満開の桜を見るけども、文化に触れるということをしていただける方々に、この弘前というまちを見ていただきたい。その満足度を高めていければと考えています。それについても職員を派遣しておりますので、様々な情報をとりながら、弘前市のみならず、地域全体の観光振興につなげていきたいと思っています。

 

Q.記者

先ほどオーバーツーリズムというお言葉もありましたけれども、渋滞は想定内だったというお話ですが、例えば市民の方々から相談だったり、あるいは苦情だったり、観光客増えることで出てきた懸念のようなことを今、市としてどのように考えてらっしゃるか、もしあればお願いいたします。

 

A.市長

他都市との比較ではないですが弘前市の場合、さくらまつりは、花が満開で休みの日は大渋滞になるというのが私たちの毎年の生活の中のリズムでしたので、それについて、弘前に生まれ育った方々からの苦情はあまりきていないのかなと思います。

24日間で約20件という苦情の件数でもありましたので、これは非常に少ないと私どもとしては見ていました。

それよりも市民の方々は、渋滞はあるけれども、歩いて弘前公園に行く、あるいは公共交通機関を使って弘前公園に行く。桜を楽しめるということの方が大きいのではないか。

桜が満開で天気が良ければ、毎日、花見ができるという、いわゆる特権のような、この地域に住んで暮らせる人ならではのものがありますので、そうしたことで渋滞は仕方ないなと。ただ、自分の家の前から車が出せないのはどうかなというようなことはありますけれども、それも含めて、今後対策としては取らなければいけないところだと思っています。

オーバーツーリズムについては、そういった意味では、今年特にそうなっているという認識は持っていないです。

 

Q.記者

さくらまつりの人出について、先ほどコロナ禍前よりは人出が戻らなかったという話でした。

ただ去年より41万人増えているとのことで、245万人という数字についての市長の評価、受け止めを改めてお願いします。

 

A.市長

戻ってないというよりも、人が出るタイミングが違っていたと思います。早咲きというので、週末の土日が満開のピークになっていたと。

最高に出た年、その次というのは、ゴールデンウィークに満開がぴったり合っていた年、人の出方が違うのは、少しそこまでいってないなというのが印象として思っているところです。

 

Q.記者

十分戻ったという印象なのでしょうか。

 

A.市長

早咲きだった割には、かなりの人が出たと、戻っているという認識です。

早咲きの割にはこれだけ出るというのは、かなり出たなという、人出があったなと思っています。

 

Q.記者

早咲きにしては多い人数ですけれども、来年以降、よりもっと多くの集客を目指していると思います。来年度以降どういうところに注力して集客をより増やしていくと考えているかお願いします。

 

A.市長

ソメイヨシノの満開というのはこれまでの定着していたところですが、その後に続く弘前七桜を含めた52品種約2600本の桜、これの見事さを見ていただくというのにもっともっと力を入れていきたいと思います。それによってソメイヨシノ以外の時期、今年で言えばゴールデンウィークにも弘前の桜はこれほど咲き誇っているということをお伝えできれば、ゴールデンウィークの期間中の人出も、もっと見込めるのではないかと思っています。

ちなみに人手として、今年のゴールデンウィークの人出は、皆さんにもお渡ししていましたけれども、4月の20日33万人、21日29万人というのは、今年の多い人出でしたが、それが土日です。

4月の27日からいくと13万人、28日16万人、29日で9万人と。

5月の3日7万、5月の4日9万、5日4万という数字になっていますが、ここもゴールデンウィークに満開が重なると、20万人、30万人の数字が1日単位で過去に出ておりますので、ここに人はまだ来られる時期、来ていただける時期だと思います。

その時に出店の方々はだいぶお疲れにはなっておりますが、逆にたくさんの方々にやっぱり来ていただいたということが喜びに変わっていくのではないかなと思いますので、まだここには伸びしろがあると思っています。

弘前市ホームページのより良い運営のため、アンケートにご協力をお願いします。

回答が必要な場合はこちら

よくあるお問い合わせはこちら

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

 

質問:このページの情報は見つけやすかったですか?

 

質問:その他ご意見・ご要望をお聞かせください。

施設利用のお問い合わせ(予約・申込等)については、各施設にご連絡ください。

ページ最上段に戻る