(会見者: 櫻田 宏 市長)
・第二弾!弘前お米とくらし応援券配布事業について
・弘前市物価高騰生活支援臨時給付金について
・令和6年度弘前市二十歳の祭典について
1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)(71KB)
2.第二弾!弘前お米とくらし応援券配布事業(130KB)
3.令和6年度弘前市二十歳の祭典(73KB)
令和6年第4回弘前市議会定例会が閉会し、本日追加提案した、物価高騰に伴う住民税非課税世帯に対する給付金や、第二弾となる弘前お米とくらし応援券配布事業に係る経費の補正予算などのほか、弘前さくらまつり期間における弘前城の入園料に係る取扱いを改めるための条例改正、中学生の自転車用ヘルメット購入に対する補助金、若年がん患者の日常生活支援に係る経費の補正予算などについて提案し、すべての議案を可決していただきました。
会期中に議員の皆様からいただきましたご意見、ご提言を真摯に受け止め、今後も「市民生活を第一に」という基本的な考えのもと、全力で市政運営に取り組んでまいります。
はじめに、「第二弾!弘前お米とくらし応援券配布事業」についてであります。
市では、物価高騰下における市民の家計負担の軽減を図るとともに、価格上昇の中においても地元のお米の安定的な消費を促す独自の対策として、県産米などの購入に充てることのできる商品券、「弘前お米とくらし応援券」の配布を、国の重点支援地方交付金を活用して、再度実施いたします。
本券は、令和7年1月1日時点で当市に住民登録がある市民を対象に、前回同様、1人につき3千円分を配布するもので、来年2月中旬から順次配布し、2月20日から12月31日までの間で利用していただくことを予定しております。
本券の利用にあたりましては、2キログラム以上の県産米を購入いただく場合のほか、今回は新たに、1商品につき3個以上入りの県産米のパックご飯を購入いただく場合でも、同時に購入するその他の食品や生活用品にも利用できるものとしております。
利用できる店舗につきましては、市内のスーパーマーケット等を想定しており、明日25日から取扱店の募集を開始いたしますので、事業者の皆様には、是非ご協力をお願いいたします。
お米は国内で自給できる唯一の穀物であり、お米をしっかりと食べることが農家を支え、持続的な主食の安定供給につながります。
昨年度に続き2度目の実施となりますので、市民の皆様には、この商品券をお米などの買い物にご利用いただき、家計負担の軽減にお役立ていただきたいと思っております。
次に、弘前市物価高騰生活支援臨時給付金についてであります。
市では、国の方針を受け、令和6年度の住民税が非課税である世帯を対象に、「弘前市物価高騰生活支援臨時給付金」を支給することといたしました。
給付額は、1世帯につき3万円となり、そのうち18歳以下の児童がいる世帯には、1人あたり2万円を加算して支給いたします。
給付金の支給方法につきましては、当市が課税情報を確認でき、令和5年度から令和6年度にかけて支給した前回給付金を受給した際の基準日から世帯状況に変化のない世帯には、通知書を2月上旬に送付する予定であります。口座情報の変更等がなければ、特段の手続きを行うことなく、給付金が支給されることになります。
前回の給付金において、世帯主以外の方が代理受給している場合や当市で税情報を把握できない方が含まれる世帯等につきましては、確認書を2月中旬に発送する予定となっており、必要事項を記入のうえ、返送していただきます。
なお、確認書の受付期間は、2カ月程度を見込んでおりますが、給付金を早期に支給するため、お早めにご返送くださいますようお願い申し上げます。
最後に、令和6年度弘前市二十歳の祭典についてであります。
本年度の二十歳の祭典は、これからの弘前市を担う男性715名、女性738名、合計1,453名を対象とし、1月12日の日曜日、午前11時から、弘前市民会館を会場に開催いたします。
なお、当日来場できない方のために、式典の様子はインターネットによりライブ配信いたしますので、ご家族の方など多くの方にご視聴いただきたいと思っております。
また、昨年と同様に、参加者代表4名が企画運営委員となり、式典の内容や記念品などを企画しており、今年度の祝演は、弘前市吹奏楽団による演奏を行うことといたしましたので、来場される皆さんの門出を祝うにふさわしい式典になることを念願しております。
弘南鉄道大鰐線が約3年後に運行休止し、土手町エリアにある中央弘前駅もなくなる見込みです。ますます中心街の土手町に人が来なくなることが懸念されます。土手町では、中三、開雲堂、弘前中央食品市場、ルネスアリーなど次々と倒産・休業していますが、弘前市は中心街・土手町の現状をどう捉えているのか。また、土手町の将来像をどのように考えて、街のにぎわいを取り戻すためにどのような対策を講じなければいけないと考えているのか、現在の考えをお知らせください。
また、「健康とまちのにぎわい創出事業」では、どのような事業を実施し、どのような効果が得られたのか、または期待されるのかお知らせください。
まず、中心市街地の現状につきましてでありますが、この中心市街地状況を把握する基本的指標としては「空き店舗」が増加しているということがあります。また、「歩行者・自転車通行量」も、コロナ禍後においても回復していないという状況にあります。また、コロナ禍や物価高騰等の影響から脱しきれていない事業者も多く、活力が低下している状況にあるものと認識しております。
令和4年に策定した中心市街地活性化ビジョンの中で、土手町エリアは「市民の健康づくりの拠点」、「多様な世代間交流とチャレンジできる」まちと位置づけ、市としても、独自の補助メニューを用意して、事業者の後押しをしてきたところであります。
例えば、空き店舗改修等に活用できる補助金では、11月末時点で、既に前年度を上回る8件が利用されており、特に土手町エリアでは3件で、さらにこの後も1件の利用が見込まれております。近年、飲食店を若年創業者が新規開店して人気店となっている事例もあります。
また、今年度新たに設けた「中心市街地賑わい創出事業費補助金」制度を利用し、NPO法人や民間事業者等がイベントを開催しているほか、「歩きたくなるまちなか形成事業」の実施により、周辺への賑わい創出、回遊性の向上につながる、新たな動きも見えてきているものと捉えております。
12月20日に弘前商工会議所と「中心市街地のこれから」をテーマに懇談会を開催し、中心市街地の現状や課題、この先のまちづくりなどについて、意見交換を行ったところであります。その中では市に対して、情報発信が弱いとのご指摘もいただき、大きな課題であると考えておりますが、目指すべき方向性の共通認識を得ることができたと感じております。
今後は土手町で商売をされている方や、土手町に店を出してみたいと考えている方々のご意見も伺うなど、様々な角度から検討を重ねながら、土手町のほか、駅前、弘前公園周辺、吉野町緑地周辺を含む中心市街地のまちづくりの方向性を示す、第3期中心市街地活性化基本計画の策定作業を進めていきたいと考えております。また、計画の策定状況にかかわらず、必要性・緊急性あると認められる事業につきましては、スピード感を持って対応し、行政はもちろんですが、官民が連携して効果ある事業を展開しながら、中心市街地の活性化に取り組んでまいります。
次に、「健康とまちのにぎわい創出事業」についてであります。
この事業は、「健康都市弘前」の実現を目指し、健康寿命延伸の鍵となる働き盛り世代を中心に、広く市民の健康意識の向上と行動変容を促すことで、健康寿命の延伸を図るとともに、中心市街地において取組を展開することで、まちに来る人を増やし、にぎわいの創出を図るものであります。
主な取組といたしましては、中心市街地において、QOL健診を中心に、健康をテーマとしたイベントを実施しているほか、ヒロロやCiiNACiiNA(シーナシーナ)弘前などの商業施設や公共施設に、野菜の推定摂取量を測定できるベジチェックを配置し、測定者に対し、健康アプリのポイントを付与するなど、様々な取組を実施しております。
これらの取組による「まちのにぎわい」に関する効果といたしましては、中心市街地における健康イベントにおいて、子どもが楽しめる企画も盛り込んだことで、働き盛り世代をはじめ、多くの皆様に、ご来場いただいております。
また、中心市街地に設置したベジチェックにおきましては、令和5年度の測定者数が延べ7万2千人を超えるなど、中心市街地へ日常的に訪れる機会の創出につながったものと認識しております。
先日、ドカ雪に対応した緊急の会議を開かれましたが、会議開催以降ですね、市のほうに行って確認された被害報告というのはあるかどうかというのをまずお聞きしたいのが1点と。市長が幹線道路、準幹線道路のバス路線の拡幅除雪を指示されたかと思いますが、その進捗状況と今後の予定などがあればお聞かせ願いたいと思います。
具体的な状況につきましては、今、担当がこの場にいないようなので後でお知らせしたいと思います。
私が聞いているのは、弘前公園内の松の木が3本倒れたという話とか、報道されている状況、昨日までの状況が多いです。
今日の状況としてはまだ報告は受けてないということなので、緊急性のある大きな被害は今のところないものと思っています。
それから、幹線道路、準幹線道路、通学路を含めて拡幅除雪については、本日から拡幅除雪に入っております。北大通り、それから山観通りと茜通り、さらに他にも数カ所、拡幅除雪が入っております。それから雪山処理についても、でき次第、直営班も含めて出動する予定となっております。
それから歩道の除雪についても、同時並行で市道については市のほうで行う、県道については県が行うという状況であります。
被害状況については、今防災課で取りまとめているそうなので、後ほど提供できればと思います。よろしくお願いいたします。
関連ですが、雪による苦情の件数はもっとあったのでしょうか。
件数も今はないかと思いますので、それも確認して提供させていただきます。
現時点で最中、対応しているかと思っておりました。
それ聞いて何か思うことありますか。
特に苦情っていうのも、昨年、少雪だったと。一昨年もそれほど多くないという状況から、今年、やはりドカ雪に見舞われて大変だという思いは大変よくわかります。市民の皆さんから苦情がくるのもよくわかります。今回、様々な拡幅除雪とか一部排雪についても、前倒しをさらに前倒し、12月中にこういうことを行うことは今までなかったのですけども、最初の段階だからこそ、予算もかけながら対応しなければいけないということを、昨日の会議で職員を含めて情報共有させていただきました。
この、今大変だという思いに市役所としてもしっかりと応えていきたいと。
さらに、すべてができないということも市民の皆さんはご存じですので、市民との協働で、この雪を克服していきたいと思います。
また、拡幅した道路、排雪した場所にそれぞれの家の中にある雪を、敷地の中にある雪を出すことだけはご遠慮していただきたいと思っております。せっかくの交通の確保ができたという状況で、バスがすれ違うこともできるような状況になったところにまた雪を出されると、すり鉢状になったり、でこぼこになったりということもありますので、その辺はぜひ市民の皆様にはご協力いただきたいと思っております。
併せてせっかくなので雪の対応をしっかりやるというような市民へのメッセージをもらえますか。
市役所だけでの除排雪というのはなかなか皆さんのきめ細かなところ、なかなか行き届かないというのは、現実でありますので、どうか市民の皆様には、ご自分の前のところの雪片付け、雪かき等を行っていただいて、何とかこの雪国の宿命のこの雪を克服していければと思います。
また、ご近所でご高齢の方々もいらっしゃいます。福祉の担当が、高齢者の方々と、なかなか除雪ができない困難な方々への支援制度も作っておりますが、そこだけでも賄いきれないということもありますので、ご近所でご協力いただけるようにお願いをしたいと思います。
先の被害の状況ということで、わかったものだけお話します。
弘前公園部分に限るのですけども、昨日は倒木、松の倒木が3本ということでありましたけども、今もらった数字が、これも松ですけども幹折れが17本、それから松と桜と両方含まれているんですけども枝折れが50本あるそうです。
以上でございます。
あとそのほか、市の管理以外の民間の部分というのはちょっとまだ把握できてないので、被害報告があれば集計していきたいと思います。
今の数字を聞いて、我々もちょっと、すごい太い松が結構折れていたのですが、その状況をどう受けとめていますか。
昨日の松3本が倒れたというのは、大雪の年には、やはり倒れることが多いです。3本という数は、何年か前の大雪のときも、それ以上の松の倒木もありましたので、これは、まあ、やむを得ないものだなと思います。
管理上、倒れないようにするということがなかなか難しいので、倒れるような危険な状態にある場合は、市民の皆様が通行されないように危険対策、避難路など別ルートの紹介などの対応をしていかなければいけないと思います。
今日の追加議案で、屋久島のユネスコエコパークの調査に、石岡委員が行かれるというので、追加議案が提出され、承認されたと思います。
市として、これは登録に向けた動きなのか、それとも、ただの調査なのか、あとエコパークっていうのをどういうふうにとらえているのか、教えていただければと思います。
今回の視察については議員が、議員自らの調査として、議員活動として、調査に行かれるということとして今日承認されたと思っています。
ただ、議員が独自にやっているっていうことだけではなく、屋久島と弘前、西目屋村、鯵ヶ沢町、深浦町にある世界自然遺産白神山地は、平成5年に同時期に、日本で初めて世界自然遺産に登録されております。
現在弘前市は、この世界自然遺産の周辺都市として、この白神山地に様々な形で関係しております。
今年の1月には、世界自然遺産、日本にある世界自然遺産、5地域ありますが、この5地域会議に弘前市の周辺都市として加入させていただきました。
屋久島の町長さんはじめ、関係者の皆様との会議にも、私も直接2度ほど出席させてもらって意見交換をさせていただいています。
これまで交流のなかった小笠原諸島の方々とも町長さんをはじめ、意見交換する機会にもなっております。
日本にある5つしかない世界自然遺産、この地域が一体となって、世界にまた情報発信しながら、この世界自然遺産の価値を認めて保存しながら活用していくという取り組みについては、この5地域、そして国の環境省をはじめとした関係機関と連携して取り組んでいきたいと思っております。
現時点で、来年の大阪万博に、この5地域が連携して出展する予定でおります。内容を今、最中詰めていると、この間の会議でも報告ありましたので、この5地域の繋がりを強くして、これからの環境問題と合わせて、その活用について取り組みを進めていきたいと思います。
白神山地は世界自然遺産なわけで、ブナの自然だけが、今取り上げられていると思います。エコパークに登録することによって、これまで人が培ってきた歴史とか文化をパッケージでもっと発信できると思いますが、市としては、エコパークについて登録を目指しているのか。今後どのように考えていかれるのかっていうのを聞きたいと思います。
エコパークというものに入るかどうかは、西目屋村さんや、深浦町、鰺ヶ沢町含めてまた、秋田県側も含めてですね。検討していくということになると思いますが、そもそもの弘前では、平成20年に弘前感交劇場ということをキーワードにしながら新しい観光を推進しました。
世界自然遺産白神山地に抱かれた、この生活、日常生活の文化を観光資源にしていくんだという取り組みだったのですが、その根底にあるのが白神山地とともに暮らしていたマタギの生活にあります。
マタギの方の足るを知る文化、これを私たちは、様々な形で学びながら、弘前市、津軽地域として、それぞれの地域の活性化、発展につなげてきたかと思っています。
何でも全部根こそぎ持っていくではなくて、小さいのは次に残しておくとか、そういった足るを知る文化、今必要なものを必要な分だけ採取していくという、そうしたことが、何千年もの歴史の中で積み重ねられてきております。これからも、私たち、将来に向けて、同じような意識を持っていくということは、白神に学ぶ地域づくりになっていくかと思っています。これを大切にしていきたいと思います。
登録に向けて動くかどうかっていうのは、まだわからないっていうことでしょうか。
そうです。エコパークとしての位置付けというのが、それを登録することによってどのような展開になっていくのかといったことも、やはりしっかりと検証してからの加入ということになるかと思います。
現時点では白神山地の周辺エリアとともに、白神から様々なものを学んできた私たちの暮らしをこれからどうしていくのかといった取り組みは、観光のみならず、様々な面で展開していきたいと思っています。
今年8月に閉店した中三の建物の利用、あるいは跡地の再開発などについて、市長何かお考え、ビジョンなどお持ちでしょうか。
現時点で民間所有の土地、建物でありますので、これに対して、市としてどういうふうに活用するかというのは、まだ私たちのほうでは、意見として出す立場にはないと考えております。
ただ、中心市街地に空きビルがあるということは、まちの活力からいくとマイナスになるとも考えておりますので、事業者から様々な考え方、相談等もあればですね、お話を伺っていきたいと思います。
例えば、国の補助金を利用して再開発するとか、そういうふうな考え方とか、いかがでしょうか。
国の補助金で再開発できる、開発に補助金が出るということは、それは制度としてあります。ただ、その内容がどういう内容であるのか、その再開発事業が人が集まる、にぎわいを増すという内容であればいいのですが、これについては、過去2回の弘前市中心市街地活性化基本計画を弘前市としては実施してきておりますので、それをしっかりと検証をして、第3回目の中心市街地活性化基本計画の策定につなげていきたいと思います。
今年最後の定例会見ということで、大雪だったり、大鰐線の休止の発表だったり、あと大型商業施設が無くなったりというふうに、いろんなニュースがあったかと思うんですけれども、1年総括して、市長が今年1年振り返って、どういう年だったかといのうと合わせて、表す漢字があればお願いします。
今年は、お正月早々、能登半島地震が発生して、さらに、全国各地で被害、自然災害等が多発した、頻発化した年だったと思います。
弘前においては、昨年の夏の39.3度という異常気象による高温、今年も桜は早咲きであった、夏は猛暑だったといったことも踏まえ、さらには中心市街地での商店街、大型店舗の閉鎖等もありました。そのほかの老舗も、理由は違いますけれども、もともとの閉めた理由は、体調不良等によるということもありましたが、そういった意味で、これから新たなまちづくりをしていかなければいけないような、そういう課題がたくさん出た年だと思っています。
そうした意味で、今年の一文字として、私は「幕」、開幕する、閉幕するの「幕」を実感した年でありました。
私たちの力だけはどうしようもできないようなことを幕に例えますけれども、閉幕した幕、第1幕が終了しました、第二幕がこれから開幕しますという、次に向けて、来年はこの次の開幕に向けて、第2幕、第3幕の開幕に向けていかなければいけないのかなというのを感じさせていただいた1年でありました。