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こどもの前では吸わないで!

妊娠中の胎児への影響

妊娠中にママ(妊婦さん)がたばこを吸うと、お腹の中の赤ちゃんに様々な影響があります。もちろんママ自身にも影響はあります。

 

赤ちゃんへの影響

・低出生体重児(2,500g未満)が生まれやすくなります。

・先天異常(口唇・口蓋裂、先天性心疾患等)が起こる可能性が高くなります。

 

ママへの影響

妊娠・分娩合併症の危険性が高まります。

・流産・早産の危険性が高まります。

・胎盤早期剥離、前置胎盤等の危険性が高くなります。

 

こどもへの影響

たばこの煙にはなんと200種類以上の有害物質が含まれています。親や周りの大人がたばこを吸うと吸っている人だけでなく、子どもも病気にかかりやすくなります。

 

赤ちゃんが突然死んでしまう病気(乳幼児突然死症候群(SIDS))

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、両親とも喫煙していると両親が喫煙していない場合の「4.7倍」、親の一人が喫煙していると親の一人が喫煙していない場合の「1.6倍」発症率が高いといわれています。

 

気管支などの病気にかかりやすくなります

肺炎や気管支炎・・・ 1.5~2.5倍

気管支喘息・・・1.5倍

中耳炎・・・1.2~1.6倍

 

他にも子どもの身体発育に悪影響が出たり、歯ぐきに黒ずみが出やすくなったりします。

母乳栄養にも悪影響があります

 

統計からみる、こどもへの影響

たばこを吸うとニコチンという有害物質が体の中に取り込まれます。ニコチンは、心拍数の増加、末梢血管の収縮、血圧の上昇を起こし、血管を損傷させます。このニコチンは体の中でコチニンという物質になって、尿から排泄されます。

下のグラフは、このニコチンが子どもの尿からどれだけでているかを測定したものです。たばこを吸わない家庭の子どもを1とした場合、たばこを吸う家庭が何倍多いかを示しています。ニコチンはたばこの煙の影響を受けていないと出てきません。つまり、この値が高いということは、子どもの周りの大人の吸うたばこの煙の影響(受動喫煙)を受けているということを示しています。

 

受動喫煙の影響比較(尿中ニコチンの量)

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