市では、将来の胃がん発症予防のため、中学生ピロリ菌検査事業を実施します。
これは、胃の病気の原因とされる「ヘリコバクター・ピロリ菌」の感染の有無を若いうちに明らかにし、陽性者が除菌治療を行うことで、ピロリ菌による胃の病気の治療や予防を目指すものです。
※令和5年度の尿検査の受付は、令和5年10月31日(火)で終了しました。
胃がんは、日本人がもっとも多く発症するがんですが、WHO(世界保健機関)は、ピロリ菌を「確実な因子」と認定しました。ピロリ菌の感染が長期間にわたって持続すると胃がんを引き起こしやすい状態を作りだします。ピロリ菌を除菌することで、胃がんの発症を大幅に減らすことができるといわれています。
長い時間をかけて、徐々に胃を荒し、胃炎や胃がんを引き起こすため、感染している場合は、なるべく若い時期に除菌治療をすることで、胃がんなどの病気を予防する効果があるといわれています。
ピロリ菌は経口感染です。感染経路は、環境要因・家庭内感染など様々な要因が考えられます。特にピロリ菌に感染しやすいのは、胃の中の酸性が弱い乳幼児期と考えられており、ほとんどが5歳以下の乳幼児期といわれています。お子さんの感染のおよそ80%は家庭内感染といわれていることから、高い確率で保護者も感染していることが知られています。
市では、今年度40歳となる方を対象として、胃がんリスク検診を実施しています。
ぜひ、大人の方もピロリ菌検査を受診しましょう。
弘前市内の中学校に在学する中学2年生の生徒及び、市内に住所を有する中学2年生の生徒のうち、検査を希望し保護者の同意がある生徒が対象です。
☎ 0172-37-3750(平日 8時30分~17時)