弘前市の冬の生活に雪かきは欠かせません。雪が降るのは年によって変動はあるものの、大体12月上旬から3月頃までです。
本市は、豪雪地帯対策特別法において全域が豪雪地帯(旧相馬村地域は特別豪雪地帯)の指定を受けている降雪の多い地域であり、本市での生活で「雪かき」は身近なものです。
雪かきは、ジョギングなどと同等程度の運動強度があり、心臓に負担のかかる激しい運動です。体力のある人にとっては、冬場の運動不足解消や体力づくりに効果的な運動ですが、健康にすぐれない人にとっては、室内と屋外の寒暖差により血圧が大きく変動する恐れがあるなど、危険な運動にもなりますので注意が必要です。次の事項に注意しながら無理をしない、無理をさせないで行うことで、健康づくり活動として活用しましょう。
<参考>
身体活動や運動の強度を示す単位に「メッツ(METs)」があります。安静時を「1」としたときと比較して何倍に相当するかを表す単位です。
運動の例 | メッツ | 生活活動の例 |
1.0 | 睡眠 | |
ストレッチ:ゆったり | 2.3 | |
3.5 | 歩行:散歩、階段を降りる | |
卓球 | 4.0 | 歩行:通勤・通学 |
バレーボール:試合 | 6.0 | シャベルでの雪かき:人力で |
ジョギング:全般 | 7.0 | |
7.5 | シャベルでの雪かき:人力で、きつい労力 | |
バスケットボール:試合 | 8.0 | |
サッカー:試合 | 10.0 |
国立健康・栄養研究所 改定版『身体活動のメッツ(METs)表』より一部抜粋・改変
雪かきの多くは早朝の作業となります。冬の早朝は、暖かい室内から寒い屋外へ移動することで、ヒートショックのリスクが高まります。ヒートショック予防のため、作業前には準備運動やストレッチで十分身体を温めてから行いましょう。
また、作業前後も含めて水分補給をしながら、適度に休憩をとって行いましょう。めまいやふらつきを感じたら、無理に作業せず気分が落ち着くまで休憩しましょう。
参考<健康雪かき体操>
青森県教育委員会では、「運動」を中心とした科学的・効果的な体力づくりのため、雪かきの動作を取り入れた「健康雪かき体操」を紹介しています。準備運動や初めて雪かきをするときのイメージトレーニングの参考にしてください。内容については、青森県庁ホームページ(健康雪かき体操)をご確認ください。
雪かきは、気温の低い状況での作業が多く、降雪や吹雪、悪天候下での作業が多くなりますので、服装に注意してください。
(服装の一例)
①帽子・ヘルメットの着用(寒さ対策、転倒時の頭部の保護)
②着衣(防水透湿性のものがおすすめ)
③手袋(滑りにくく、水がしみこまないもの)
④履物(滑りにくい長靴など)
※作業時の天候などにより適宜調節しましょう。
①早朝の時間帯は薄暗いため足元に注意しましょう。
②屋根からの雪の落下に注意しましょう。
③敷地の出入口付近は、歩行者や車両(自動車など)に注意しましょう。
④少しでも体調がすぐれないときは、作業を控えましょう。
⑤高齢の方などは、できるだけ日中の暖かい時間帯に行いましょう。
⑥最初は軽い作業から始めて、作業中はあまり力まないよう息を止めないで行いましょう。
⑦雪かき後は、汗を拭き、体を冷やさないようにしましょう。
⑧雪は少量ずつ運び、絶対に無理をしないようにしましょう。
※雪かきでお困りの方は、こちらの支援制度をご検討ください。
(「皆様に活用していただきたい制度」をご確認ください。)
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担当 健康増進課
(野田二丁目7-1 弘前市保健センター1階)
電話 0172-37-3750