平成23年度に開催した市長車座ミーティング・車座ランチの結果(概要)をお知らせします。
「ローカル鉄道の活性化について」をテーマに開催しました。
日時:平成24年3月29日(木曜日)午後2時~午後3時
場所:NPO法人弘前こどもコミュニティ・ぴーぷる ぷらっとキャンパス
参加団体: 音楽電車実行委員会
◆弘南鉄道の大鰐線80年の歴史を文化として捉え、文化に音楽を結びつけた。弘南鉄道イコール文化と考えている。市長はどう考えるか。
◆市民の足としても、利用度が非常に少なくなったという現実がある。土手町の賑やかさも少ない。街の中に駅があるというのは、全国的にも珍しいようだ。 せっかくいいものが あるのに活かせていない。街を賑やかにすることと、弘南鉄道をくっつけること。おもしろい空間ができてくる。いろんなことが考えられる。
◆中央弘前駅と大鰐駅が点と点としてあり、これを弘南鉄道が繋いでいる。大鰐と弘前に賑わいを創出し、移動手段としての鉄道を、いつもの移動空間とは違う付加価値を付けていくということが重要になってくる。津軽鉄道のストーブ列車のように、いろんなイベントを仕掛けていくことで、市民も弘南鉄道を応援している人がたくさんいるという雰囲気を作り出し、輪を広げていきたい。
◆観光客などへの対応として、リピーターに繋げるようなことがもっとできればいい。これには地域全体の協力が必要。個々ではなく、皆が一緒になって、マスコミとか、市長のトップセールスなどでPRしてもらえればと思う。
◆首都圏の駅は何かしらの情報がある。沿線住民が情報発信の場として何かしら使える。住民が使いやすい駅、電車になってくると、情報が集まり使える駅になってくるのではないか。
◆利用価値をどれだけ高められるかがキーワード。手法はいろいろあるが、市民レベルではまだ意識が薄い部分だと思う。市民の力はもちろん、行政、事業者の力、そういうものを一つにまとめ上げて、はじめてもっと価値観が高まると思う。
◆今回、音楽電車をやってみて感じたが、東奥義塾のパイプオルガンと、音楽電車を繋ぐのはなかなか難しかった。音楽電車は音楽電車でやった方がいいし、パイプオルガンは別の形で考えないと。
◆大鰐線は80年という歴史があり、歴史、文化そういう捉え方があっても当然。これを市民の思いと合わせて考える必要がある。地方鉄道活用検討調査では、沿線の6割の人が存続すべきと考えている一方、うち26パーセントの人が全く利用していない。ここをどうするかによって流れが変わる。私も昔、スキーを持ってあの電車に乗った一人。市民の足として守っていかなければならないという強い思いを持っている。
◆移動手段というのが大前提にある。電車に乗ることが目的というのも、考え方の一つとしてある。そういう意味では、音楽電車はまさに代表的なイベントだ。目的として乗るのか、目的に辿り着くために乗るのか。このせめぎ合いをもう少し議論し、高めていくことができれば、確実に旅客数は増えてくる。
◆イベントは積極的にやるべき。やり方として3つある。1つ目は、電車の中でさまざまなイベントをやりながら楽しむ。2つ目は、沿線の魅力や宝をもっと掘り起こす。東奥義塾のパイプオルガンのような。3つ目は、大鰐と弘前の旧市街地を線で結ぶルートとしての使い方を顕在化させるようなイベントを行う。目的に繋がるものだったら何でもいい。津軽鉄道の取り組みは象徴的だ。1つの柱ができると、それに付随してさまざまなものが膨らんでいく。まだまだ発展の余地がある。
◆新しいラッセル君はおもしろい。現役で走っているラッセル車はここにしか無い。鉄道ファンは凄い。どこにでも行く。鉄道イベントがあったら、例えばそれを旅行雑誌ではなく鉄道の専門誌に載せると相当来ていただけると思う。まだまだ知名度が低いのでぜひやってほしい。それに市内2か所で蒸気機関車が見られるということも加える。そういう視点でさまざまなアイデアを出して盛り上げていきたい。
◆普段から情報発信の場になっていれば、掲示板を作ったり、いろんなことができる。大鰐と弘前を結ぶという中で、どちらにも何かが行われているということを相互に通いあわせていく。それが恒常的に行われていれば一番使われやすい。
◆市民全体で守っていくということでなければ絶対成功しない。その認識は全くその通り。電車に乗ることによって楽しめる空間を作る。これが皆さんの取り組みの第一の視点であるべき。皆さんの知恵と行動力を期待したい。
◆パイプオルガンと音楽電車は、必ずしも一緒でなければ相乗効果が上がらないという話でなければ、切り離した方がいいかもしれない。そっちの方が取り組みやすいという話もあるだろうから。
「市の財政状況について、議会改革について」をテーマに開催しました。
日時:平成24年2月23日(木曜日)午後2時~午後3時
場所:弘前文化センター
参加団体: 弘前市民ネットワーク21
◆月に一回、市政についての勉強会を開いている。突き詰めると、財政が一番問題なのではないかと考えている。市民と議会が一緒になって考えなくてはならない。国がパンクしたら、弘前は倒れてしまうのではないか。自立していけるのか。
◆震災による原発事故の風評被害で、本県の農産物が非常に嫌われているという話を聞く。インターネット上でもひどい言われ方をしている。風評被害がある中での農産物を流通させなければならない。米・りんごの安全性をもっとPRしてほしい。
◆市政懇談会など市民との直接対話を積極的に行われているようだが、今のところは市民から意見や要望を聞くだけに止まっていると思う。市政に対する考え方について、行政と市民とのギャップがある。市民主権という言葉を掲げているのだから、市担当者や学識経験者だけでなく、市民も交えた、政策そのものを作っていくしくみ、提案を引き出すしくみを作っていただきたい。
◆市の自主財源は36パーセント、64パーセントは他の財源。私は、市の活力をどれだけ高めていけるのかというところに焦点を絞って動いていく。明確に成長戦略が描けるもの、いま弘前市が持っている特性を生かした産業、それを伸ばしていく。そこに雇用を生み、育てていくという取り組みをさまざまな角度から検討する。そういった意味では、弘前市は農業と観光。そこを伸ばし、さまざまな方向に波及させていく。
◆弘前産りんごの安全・安心PR用のDVDを1,000枚作成し、各県の量販店に配布した。それから国内では札幌、函館、仙台、東京、名古屋、大阪、山口、福岡、北九州の9か所を縦断しトップセールスを行った。台湾でもPRを実施してきた。何とかこの風評被害を払しょくしなければという強い思いでやっている。やっと今、海外では風評被害も収まってきた。台湾のりんご輸出が一昨年に比べて2倍になった。米についても大阪にトップセールスに行き使っていただけるようになった。今後も危機感を持って頑張っていきたい。
◆市民との対話のありかたについては、私も同感である。市民との対話は、これからもずっと続いていくが、眼前の課題に対して、どのような解決方法があるのか語り合うそういうしくみに変えていきたいと考えている。
「えきどてプロムナード(駅前遊歩道)の有効活用をするための設備について、農産物生産者の所得向上について、中心市街地のにぎわい創出について」をテーマに開催しました。
日時:平成24年1月31日(火曜日)午後2時~午後3時
場所:弘前市民参画センター
参加団体: 弘前マルシェコンソーシアム
◆フォーレ(青空市場)にいろんなものを取り入れたい。出店者が増えるような環境づくりをしたい。規模が小さいので集客規模も小さかったと思う。規模を大きくして、あそこで何かやっているということを広く周知したい。
◆土手町から駅へ向かう人の流れはあるが、駅からの流れは少ない。カルチャーロードや駅前フェスティバルの人出は凄いと思った。1つのきっかけで大きな賑わいになると感じた。1年やってみて、農家主体だと限界がある。いろんな団体や事業、イベントなどと連携しながら、うまく人が回遊できる仕掛けができたらいいと思っている。その周りで農家がどうやるか、どう品揃えするか。販売の仕方については、農家本人が来て、苦労話やエピソードがあるから面白い、それがなければ他の市場と一緒だというのがあったので、当初はその部分にこだわったが、盛り上がりに欠けるということで途中から販売方法を修正した。
◆ネットマルシェを8月から開始し、リピーターになってくれた方は10名位いる。これからは出店農家数、品数を増やしていくというのは当たり前だが、顧客を大事にし、これまで以上に、弘前の魅力を伝えていきたい。弘前ファンを増やしたい。
◆ようやく、まちなかで過ごせるようになってきたなという感覚を持ち始めた。初めは、名もなきあの道(歩行者専用道路)に出店するということに抵抗があった。正直言うと、駅前でやりたかった。「えきどてプロムナード」という名前がついたし、今に認知度も上がる。ジョッパルもいい具合に再生していけば、人が集まる拠点になるだろうと期待している。平成24年度は、あの場でやることを基本としながらも、人がいる場所、売れる場所に動くことも考えている。東京に直接出店することも検討している。
◆圧倒的な存在感、ボリューム感を表現できれば非常によいと思っている。例えば量り売りとか、楽しさをやり取りの中でできればいい。また農産物の他にもいろんなものを入れ込むことによって、幅広いお客さんを呼び込むことができると思う。周辺の商店街などをもっと巻き込んで、外で食事ができるとか、蚤の市とかそういう取り組みも面白い。多様性、広がりを見せたい。
◆具体的な事例、計画との組み合わせがなければならない。土手町や駅前などのそれぞれのイベントとの連携を考えていけばいい。ひとつの決め手として、鰺ヶ沢のC-POINT(シーポイント)のようなものを恒常的に、フォーレと一緒にやれればいい。あの雰囲気、勝手気ままにテントを張り、至る所にブースがある。こういうものとの組み合わせで、賑わいの雰囲気も違ってくる。ただ、農家側が対応できるかどうかが問題だと思う。販売方法、開催時間などはセットで考えなければならない。その仕組みをしっかり作りこむ必要がある。臨機応変に。
◆ネットマルシェの顧客をもっと増やしたい。一農家だけだと配送する農産物の種類に偏りがある。安全、低農薬、組み合わせをコーディネートできる仕組みができればいい。県人会など、そういうところを顧客に持つだけでも相当数になる。
◆現在、定住自立圏で周辺の8市町村で連携し、さまざまなことを競争してやっている。「弘前だけ」にこだわる必要はないと思っている。あの場を雑多に使って、大きな流れを作れば必ず人は集まると思う。人が来ないことにはどうにもならない。まずは幅広く受け入れるということを考えるべきだ。そこからストーリーを作りあげることができれば、周辺農家からいくらでも出店してくる。いずれは出店したいというステータスになってくると思う。それまでは引っ張っていかなければならない。そのために電気や下水道という施設が必要だというのであれば、市の方でもいろいろ協議・調整しながらそういう方向に動いていくだろう。もうひとつは、開催時間帯の話も、きちんとシミュレーションしながら実験的にでもやるべきだ。普段は従来通りで、イベントがあるときは早朝や夕方を入れてみると。そうすれば観光客にも十分対応可能だろう。CSA(地域農業)事業も、生活改善グループなどにアプローチしてみてほしい。パワーと熱意がある。そういう人と組んで、その人たちのネットワークを使えばお客さん開拓もできる。来年度はぜひ、元気よくやってほしい。
「次代を担う子どもたちを育成する保育施設の必要性と充実について」をテーマに開催しました。
日時:平成23年12月22日(木曜日)午後6時30分~午後7時30分
場所:弘前文化センター第1会議室
参加団体: 保育の充実を考える保護者の会
◆保護者の生活様式の多様化に伴い、深夜や休日などの保育ニーズが増加しているにもかかわらず、現状では対応しきれていない保育施設がほとんどである。一方、これらを受け入れている認可外保育園では、保育に係る自己負担が大きく、保護者の大きな負担となっている。
弘前市に暮らす子ども達は平等である。認可保育園、認可外保育園という施設による区別なく、子どもには、差別なく平等に保育を受けられるよう環境を整備してほしい。
◆共働き世帯の増加や、働き方の多様化に伴い、保育ニーズも多様化しており、現状の認可保育施設での延長保育や休日保育では、対応しきれない部分もあることは認識している。
認可外施設に対する支援に関しては、今の制度の枠組みの中では、まだ課題も多く、実現するにはなかなか難しいものがある。
ただ、市として、「保育に欠ける」子どもに対しては、平等に支援していかなければならないものと考えている。
少し勉強する時間をいただき、どうすれば平等な子どもの支援ができるか検討していきたい。
「平和について、子育て支援について、ジョッパル再生について」をテーマに開催しました。
日時:11月22日(火曜日)午後2時~午後3時
場所:弘前市民参画センター
参加団体: 新日本婦人の会 弘前支部
◆「平和都市宣言」に「非核」を付すことができないか。国においても非核三原則を守ると掲げている。「非核」ということについて、市長はどのように考えているか。
◆子どもの医療費を無料化できないものか。自治体によっては、小学校まで無料とか、中学校まで無料とか、高校までも無料のところもある。せめて、就学前の子どもだけでも無料にできないか。
◆市長の公約にあるジョッパル再生の協力について、新聞報道では、新しい会社ができ、そこが再生を行っていくということだが、本当に市民の声が届いたような中身になるのか。また、市ではどのような協力をしていくのか今の段階で伺いたい。
◆核兵器という観点からは「非核」である。非核については、原発の核も含まれるという意見もある。原発については、いずれ再生可能エネルギーへの移行が必要であると思われるが、現時点では、そのスケジュール等が未定であり、当面は原発が必要であるという状況のなかで、「非核」とは言えない。核兵器廃絶ということであれば、問題ない。
◆乳幼児医療費無料の話は市単独ではできない。財政的に持たない。国の抜本的な制度改革がないと無理だと思う。弘前市には保育所の支援制度がある。法定上の負担とは別に市が単独で支援している。だから、子育ての支援については、そういうことと合わせて全体としてとらえて欲しいと思う。
◆今は、まだ事業者が建物を取得していない段階である。ジョッパル再生については、私は純民間でやるべきだとずっと思っていて、今回、民間が、しかも地元の経済有志が会社を立ち上げたことを私は大変評価している。
協力の仕方については、私は経営には参画しない。建物の取得などに補助金を出すことも考えていない。公共のためにあの中をどのように使うかということを真剣に考えている。市民の皆さんと相談をしながら、さまざまな意見を聞いたうえで、とにかく市民が欲するような施設にしたいと考えている。
「学生の事業の取り組みの発表や弘前市のまちづくりなどについて」をテーマに開催しました。
日時:10月11日(火曜日)午後2時~午後3時
場所:弘前大学創立50周年記念会館内 岩木ホール
参加団体: 「弘前大学就業力育成支援事業」参画チーム
◆市民との対話を大事にしているということだが、これまでで形になった企画や、これから形にしようとしている企画はあるか。
◆ゼミ活動のなかで、ミーティングの機会がたくさんあったが、夏休みなどで大学が使えない時に、市内に学習スペースを探したがない。パソコンも使いたかったがそういう場所もあまりない。大学生が使えるスペースをもっと増やしたまちづくりをお願いしたい。まちなか情報センターは高校生がたくさんいて使えない。
◆若者がまちに出ないのは、遊ぶところがない。デートするところがない。弘前市内では買い物もしない。店が集まっているのは城東地区だ。駅前のジョッパルが復活してくれたら若者が歩き出すのではないかなと思う。
◆ある会合に参加して、まちなかでイベントがあるとか、市内にも魅力的なものがあるというのを知った。まちなかに若者が集まらない、来ないというのは、そういう情報を学生に伝える情報網がないというのが一番ネックだと思う。新聞を購読していない学生も多い。大学の掲示板も見ない。市の広報紙も見ない。情報はほとんど学生同士で得ている。情報の伝達として、そこがまだ考えられていないのではないかと感じた。
◆弘前の観光を調べたが、観光客がまつり時期に集中している。冬場が盛り上がっていないという印象を受けた。
◆今日の各グループの事業の話を聞くと、既成概念にとらわれないというのがいい。役所がやると既成概念にとらわれがちになる。とらわれない形でやると、すごく効果が上がりいいと思う。今日はいい企画を発表してもらって良かった。
◆市民との対話の中で形になったものは、さまざまあるが一番大きいものは、農業施策のなかで、りんごを台風から守る防風ネットへの補助を補助事業化したものである。ホームページで公表している平成23年度の予算概要で、市民との対話の中で予算化したものに、「市民・議会との対話創造事業」として、リボンのマークをつけているので、どのくらいあるかぜひ見てほしい。
◆ミーティングの場所については、公民館とか交流センターなどがたくさんある。それらを掲載している「市民便利帳」が毎戸に配布されるので、ぜひ参考にしてほしい。また、市内には放送大学を入れて6大学があり、高等教育機関コンソーシアムを組織している。そのコンソーシアムの中でいろんなことが話し合える場ができている。それらが活動できる場を中心市街地にもってこようという計画をいま練っている。いずれ実現すると思う。
◆ジョッパルは、再生しなければならない。私の公約でもある。再生するにあたっては、慎重に、迅速に果断にやっていかなければならない。
◆学生から実態を聞き、市の行政情報が学生にいかに伝わっていないかということを実感した。これは非常に大事な話だ。抜本的な広報計画を考え直さないといけない。
◆まつりに頼るような観光ではまずい。今までは春夏秋冬の4大まつりに頼ってきた。本来観光というのは通年観光でなくてはならない。そこに反省をこめて、観光局に「通年観光推進担当」を設置し、今集中的にやっている。これから函館市との連携ということを考えている。弘前市は魅力度が、全国の1,000の市区町村のうち36位。東北では仙台市に次いで2位。観光意欲度、ここに行ってみたいというランキングでは東北1位である。これからは、函館市と組むことで大きな観光エリアができ、いろんなパッケージを組むことができる。弱点を補いながら通年でやっていく。
「ひとり親家族、寡婦家庭の自立支援や福祉向上、子育てや教育問題について」をテーマに開催しました。
日時:9月29日(木曜日)午後6時30分~午後7時30分
場所:S.K.K.情報ビジネス専門学校
参加団体:弘前市母子寡婦福祉会
◆母子家庭の場合、とにかくお金のやりくりが大変である。県の制度で母子寡婦福祉資金があるが、審査が厳しく手続が煩わしい。何度も面接に行かなければならず、そのため仕事も休まなければならない。結局あきらめる人が多いというのが現実。審査に時間もかかる。下北のほうでは、地理的事情からか職員のほうから面接に来てくれるようである。
◆子どもが高校までは、医療費などの補助もあったりして助かったが、18歳超えると就職か、進学かにかかわらず、すべて打ち切られる。投げ出された感じがする。
◆市役所の子育て支援課にも親身になってくれる職員がいる。コミュニケーションをとってくれる。窓口ではそういう人が必要。
◆なかよし会の実施時間が午後5時30分までだった。仕事の都合で迎えに行けない。子どもは夕方一人で帰ってくる。親の時間帯に合わせてくれるのが理想である。
◆学校を卒業させても就職先がない。特に地元にはない。これからの人たちは、高校の進学先を考える際にも、そこまで考えなくてはならないと思う。
◆仕組みは変えられると思う。県の制度の面談の簡素化とか、職員がこちらから出向くとかそういう仕組みの見直しが必要だというのであれば、皆さんの思いを私は届けたいと思う。
◆市役所の窓口も、職員が変わるべきだと思っている。今はお客さん自身が足を運んでそれぞれの窓口に行くようになっているが、逆に職員がお客さんのところに来て対応する。お客さんは座ったままで全部手続きができる。そういう窓口を目指している。そこまでいけるかどうか難しいが、来年の7月にはそういう対応を取れるように検討している。
◆なかよし会については、これまで4箇所で実施時間を延長しており、順次拡大していく。また本年度から、夜間や休日の保育ニーズに対応するためトワイライトステイ事業を実施している。
◆地元に雇用をおこすには、仕事をおこすしかない。市では「仕事おこし・雇用支援室」を設置し、若い人たちの起業化も図っている。若い人たちにもチャンスがあるというやりかたで、さまざまな仕組みを考えている。相当効果は上がってきているが、いきなり何千人の雇用創出という話にはならない。効果が見えにくいのでもどかしい部分はあるが、息長く着実に増やしていく。
「岩木山の環境問題について」をテーマに開催しました。
日時:8月23日(火曜日)午後2時~午後3時
場所:弘前市総合学習センター 3階第一研修室
参加団体: 森林ボランティア団体 岩木山桜会議
◆弘前市には、大きな公園があって、ソメイヨシノもあるが、岩木山麓にはヤマザクラが非常にきれいに咲いている。ヤマザクラの美しい景色がたくさんある。手入れをすることによって、森林の資源にもなるし、観光資源の掘り起こしになる。県や市が手入れをしているが足りない。もう少し行政全体として、管理する方向付けをしたほうがいいと思う。
世界遺産の白神山地は一生懸命管理しているようだが、周りの森林とか、樹木というか、ヤマザクラに意外と手をかけてない。弘前市の花は桜なので、桜を大事にするということは、われわれ市民にとって非常に重要なことだと思う。
◆防風林について、本来、木は水を貯めるし、酸素を出す。だから、木を大事にすることは、非常にこれから重要なこと。われわれがツル切りを1時間くらいやっているが、あの中に入ると非常に空気がいい。汗を流してスカッとなる。本当に体験しないとわからない。
◆粗大ゴミの不法投棄が大きな問題になっている。われわれもできる限りの活動をしているが、地主の関係とか処理費用などで手をかけられない。例えば、道路沿線の土地立入りの承諾書を事前に取り、年に1回か2回、岩木山を好きな人や地元の住民などを利用して、集中してやってみてはどうか。場所を移動して毎年実施することにより不法投棄は少なくなると思う。市で取り組むことはできないか。または、われわれボランティアがネットワークを組むことができるように、市の窓口がもっと身近にあれば、一緒に考えてできることはあると思う。
◆市の防風林は管理面積が500ヘクタール以上あるので、行政による下刈り、ツル切りなど、そういった森林を守るという作業が追いつかないこともあるかもしれないが、このような状況の中で、ボランティアによる対応をしてもらえるのは、とてもありがたいことだと思う。
◆粗大ごみの不法投棄問題は、モデル路線のようなかたちで、そこを徹底的にやるとなれば、できない話ではない。本来地権者の側も自分たちで自衛策を講じて、それでも投棄されたら、自分で片付けなければならない義務がある。したがって、まず土地立入りの承諾書を取るということについては、われわれもできるような方向で考えてみたいと思う。その次の段階については、ボランティアを募って、ある区間をみんなで、企業メセナ(企業の行う社会貢献活動)のようなかたちで、いろいろなボランティアに統合してやってもらえるよう呼びかけする主体を、この岩木山桜会議に担ってもらいたい。
◆集めたゴミをどうするかについては、例えば、市が始めた「市民参加型まちづくり1%システム」という制度がある。処理費用を出すことはできないが、その活動に対する支援というふうなことで、提案を検討されてはどうか。二次募集、三次募集がこれからあるので、ぜひ、それに手を挙げていただきたいと思う。そして、岩木山桜会議という組織体を外側にもっと広げていく輪を、市役所を接着剤にして、さまざまやっていってもらえれば、本当にありがたいと思う。
「農業後継者の問題と現状について」をテーマに開催しました。
日時:7月27日(水曜日)午後3時~午後4時
場所:新和公民館
参加団体:新和児童館母親クラブ
◆実際に農業を行うまでは農業に対して暗いイメージを持っていたが、最近は20代前半の農業後継者も増えてきているし、勉強熱心で非常に活気がある。ただ、法人化するとか会社をおこすためのノウハウがない。市で後押しをしてもらえないか。
◆農家をやっているが、農家が自分でりんご1個の値段を決めることができない。産直などをやるにしてもなかなか難しい。それに、農業の魅力がどうといっても、結局、多くの収益をあげることができなければどうにもならない。
◆県外に行くと、原発の影響など風評被害が心配されている。モニタリングなどをして、もっと農産物の安全性をアピールしたらいいのではないか。
◆若い人が集まって何かをするといった方向性があるなら、行政からも、金融機関からも後押しするための制度はできている。ただ、これまでは制度を使いこなすのが難しかったので、これからは行政側からの働きかけも必要になっていると思う。
◆今、市では「弘前マルシェFORET」という事業を実施している。そこではお客さんと対面で農家が考えた納得の行く値段で売ることができるし、相場観も学ぶこともできるので、チャレンジしてみてはどうか。
◆放射線のモニタリングは県で行っているほか、市独自でも市内10カ所で毎月行い、結果も公表している。また、国内だけでなく台湾や上海にも実際に私が出向き、安全性のアピールもしてきた。これからも消費者の信頼を回復するための取り組みを強化していきたい。
「認知症の人と家族が、住みやすいまちへ」をテーマに開催しました。
日時:6月9日(木曜日)午後2時~午後3時30分
場所:弘前市社会福祉センター(宮園)
参加団体:認知症の人と家族の会青森県支部弘前地区
◆若い人がいない、後継者がいない。世代間の交流もない。年をとった人が町を歩いていても、声をかける手立てがない。
◆認知症は、はじめのうち病気として理解されない。病気ということがわかったとしても、深いところというか中身、その人によって症状が違う。親族であっても理解してもらえない。一緒に暮らしていないと分からない。
◆認知症の理解を深めるため、いろんなセミナー等を企画するが、ボランティア団体だけでは弱い。そういうところで行政の強みがほしい。市町村にキャラバン・メイトの窓口(事務局)があればワンストップでいけるが、弘前市には事務局がない。
◆家族の中でどういう対応をとっていくのか、また、地域が、あるいは行政がどう対応していけるのか、地域の連携を醸成していくのにはどうしていけばいいのか。そのことをしっかりと議論して育てていくというか、そういう環境を作っていくことが大事。
◆認知症のかたを、地域での見守りや、地域のコミュニティの中で、しっかり支えていくというやり方ができるかどうかということについては、ひとつのことでは収まらない。総合的に行政やボランティアを重ねあわせて考えていくことで、この問題の解決の糸口が見えるのかなと思う。
◆今年、高齢者福祉計画を作る。そのなかで、事務局の設置とか、機能強化とかそういうことはしっかり書き込むつもりでいたが、市役所に事務局を設置するということは、行政だけでもできないし、サポーターだけでもでないので、皆さんの意見を伺いながら、事務担当と一緒に考えたい。
「地域郷土芸能の伝承における今後の展望と市の協力体制」をテーマに開催しました。
日時:5月26日(木曜日)午後2時~午後3時30分
場所:勤労青少年ホーム(五十石町)
参加団体:津軽横笛ギネス実行委員会(10名)
◆津軽地方は、ねぷたをはじめ、いろいろな伝統芸能が多く残っていて、町内会や、企業や知人友人、縁を母体としたまつり参加団体が存在している
◆ねぷたまつり参加団体数は、年々増加しているものの、参加者数は激減し、各団体がまつり運営に苦慮していて、地域の伝統芸能自体を楽観的に捉えることができない状況にある。
◆本実行委員会は、平成22年9月に設立し、ねぷた囃子文化伝承のため、学校に塩ビ管で製作した横笛や練習用DVDを寄贈したり、ねぷた笛の講習会を行うなど様々な活動を実施してきた。今回、ねぷた囃子の大合奏で笛合同演奏者数ギネス記録更新に挑戦し、これを突破口に、伝統芸能に関する興味関心、あるいは地域への愛着心や、地域活動への参加意欲などを高めていきたいと考えている。ギネス挑戦後も、市と共通の意識を持ちながら地域での地道な普及活動も継続していきたい。
◆平成23年7月31日の「ねぷた囃子でギネスに挑戦」では、4,000人の囃子手の参加を目標としているが、東日本大震災の影響などで、参加者数を想定できない状況である。教育委員会や他市町村、各種団体などにも協力を仰いでいるが、なかなか難しいものがあり、市とも連携を図っていきたいと考えている。追い風となる新しい企画が必要だ。
◆ただ、ギネスを目標にねぷた囃子を覚えた子どもたちがそれを披露する場がない、ねぷたに参加したくても、その受け皿がないという課題もある。
◆ねぷたまつりのバージョンアップを考えていかなければならないと思っている。震災への鎮魂をテーマに、1日限定の特別運行について、主催団体同士の話し合いで、提案したいと思っている。弘前ねぷたの魅力は参加台数の多さ。数多い台数を効果的に見せるため、その日1日だけは、ねぷたの引き手を抑え、囃子とねぷただけを運行させる。道路を「川」、ねぷたを「灯籠」に見立て、次々流れてくる灯籠流しをイメージ。これを例えば前夜祭にやるとか。もちろん、ねぷたは住民主体の自分たちのまつりであり、文化的な伝統を生かしながらやるというのは大前提の話。
◆ねぷた囃子を覚えた子ども達の行き場がない、参加する場がないとしたら、それはかわいそうなことだ。受け皿としての場を作らなければならない。市役所のねぷたというのは市民参加のねぷたでなくてはならないと思っているし、それについては私も努力する。
「~高齢化社会を迎えて~生活環境に伴う社会福祉等、今後の展望について」をテーマに開催しました。
日時:4月26日(木曜日)正午~午後1時30分
場所:喫茶じゃがいも(東長町)
参加団体:東長町町会老人部(10名)
◆年寄りが買い物できない。時敏学区にはスーパーが1件もない。非常に困っている。昔スーパーがあった頃は、そこで立ち話したり、結構親睦があった。今はヘルパー任せ。自分の目で見てものを買うことがなくなった。
◆高齢で一人暮らしのかたには、食事のことや、一人で居るということへの不安感がある。この前の地震の時は殊更だったと思う。この町で暮らし続けていくにはどうしたらいいんだろう。昔から住んでいる私たちの町の良さっていうのは、いつでもお喋りができて、皆兄弟みたいに元気になるのがよいところ。だけど自分が一人になったらどうしたらいいかなっていう不安感がいつもある。空き家にみんな寄り添って、そこで共同生活できたらいいと思っている。そこでみんな仲よく暮らしたい。それが一番いいんじゃないかと。
◆さくらまつり開催についてはよく決断してくれた。お金のやりくりもして、他のところも支援して、おらほの市長よくやるもんだって皆賞賛している。
◆買い物に困っている人をどうすればいいのか、交通手段の問題から、店を新たに出す、そういうことまで含めたトータルの対策を今年検討を始めるということにしている。
◆高齢、一人暮らしのかたが、不安があるような状況は取り除かなければだめだと思っている。だからそこに寄り添える場が一つ町会の中になければならない。何かあった時には、次の 手立てを考えるということもできる。そういう地区での対応がこれから非常に大事になると思う。
◆模索中だが、地区に対する市の職員の担当制ということを今考えている。1,500人いる市職員に担当地区を持たせ、その地区の困ってることとか、そういうことの相談に乗って窓口になる。これができればかなり機動的な動きができると思う。
◆今回の震災では想定を超える停電などもあり、これからの対策を考えていくことが急務だと思っている。電話は通じない、真っ暗、寒い。外に出れば危ない。何が起こるかわからない。そういう状況の中で、どう対応すればいいかということで、市の地域防災計画を大急ぎで総点検することにしている。
◆夏には計画停電をするという話もある。その時に節電とか、生活のサイクルをもう一回見直す話とか、それから万が一に備えて皆がコミュニティという形でつながっているという、顔と顔がいつも見えているという状況を作っておく、そういう仕組みを作っておかなければならない。大急ぎで検討を始めている。
◆3月23日、全国で初めて、復興を柱にさくらまつりをやると宣言した。自粛ムードのなか、非難の声が多数届いた。被災地を一日でも早く復興させていくために、さくらまつりをしっかりと開催して、この地域の経済活動を促進し、その継続した力をもって支援につなげていかなければならないと考えている。入園料の3分の1を義援金に充てることにしている。被災地を支援しながら、自分たちを元気づけるためのまつりもやる。自分たちが元気をなくすれば絶対被災地を支援するなんてできないと考えている。