平成26年度に開催した市長車座ミーティング・車座ランチの結果(概要)をお知らせします。
「歩いて集える小学校に地域交流室という異世代交流の拠点となる場がほしい」をテーマに開催しました。
日時:3月19日(木曜日)午後2時00分~午後3時00分
場所:清水交流センター 和室
参加団体:小学校に地域交流室をつくろう会
◆平成25年度弘前市市民アンケート中「生きがいを感じているか」という問いに対し、「生きがいを感じている」と答えたのは70%の人でした。言いかえれば10人に3人は生きがいを感じていないとも受け止められます。生きがいはどうして得られるのかを話し合い、人との繋がりが重要との考えに行きつきました。毎日の暮らしの中で、用事がなくても誰でも行ける場所、仮称「地域交流室」を、歩いて通えるところ(小学校などの徒歩圏内)につくることが解決の一助になるのではないかと思っています。
◆地域交流室について、定義を具体的に考えてみました。キーワードは「自発的活動の場」「情報提供の場」「皆の居場所の場」「行政と連携の場」の4つです。サークルやボランティア活動などに精を出すきっかけの場であり、様々な情報が一堂に会した場であり、無目的に一人でも世代を分けず気軽に立ち寄れる場であり、行政とも情報交換し意見が伝わるような場となればいいと考えています。
◆地域交流室の運営や財源については、PTAや町会、市のエリア担当などの地域住民による組織運営で、有償ボランティアが「見守り隊」として地域交流室に在駐するというもので、財源は町会負担を協力いただいたり1パーセントシステムを活用することを考えました。ひとつモデルケースをつくり、実際にやってみて、いずれは弘前市全体でこういったことができたらと考えています。
◆弘前市に移り住み、普段の地域の方からの温かい声掛けなどから、子どもと自分が地域に受け入れられていると感じています。自分と異なる世代の人との交流は、生活に張り合いを生みます。例えば介護認定を受けていないお年寄りも出掛ける場所ができ、引きこもらず在宅で元気に生活するお年寄りが増えるかもしれませんし、若い世代にとってはお年寄りの知恵を聞くことができるなど、お互いのプラスになると思います。
◆地域社会の中でコミュニティをどう維持していくかは、弘前市にとっても大きな問題です。私も、様々なコミュニティを維持していくための子どもからお年寄りまでの拠点は必要だと思っていますし、その象徴となる拠点としてヒロロスクエアを作ったところです。
◆市の教育委員会では、「Bi・Biっとスペース」や「学区まなびぃ教室」など様々な取り組みをしていますから、それらのしくみの中に組み込んでみることや、地域学校連携施設となっている小・中学校などを活用してモデルケースとしてやってみるなどの可能性があると思います。
◆どういうやり方をすれば持続可能な仕組みとなるのかについて、市の担当も入れてまず制度設計をしてみましょう。恒久的な財源の問題についても含め、可能かどうかの見極めが必要ですから、庁内の関係課と、まずはよく相談してください。1パーセントシステムの活用もぜひ考えてください。
◆これから、人口1億人に3,000万人が65歳以上の高齢者となります。目的意識を持ち介護に頼らないお年寄りが増え、子ども達や若い人にアプローチして交流が生まれれば若返りますし、そういった世代間の組み合わせがあって初めて地域社会が成り立つのだと思います。そのための先例を作る取り組みだと思いますから、モデルケースに取り組んでみてください。市も相談にのりますので、是非進めてもらえればと思います。
第9回市長車座ミーティングの様子を動画でご覧いただけます。
アップルストリーム URL:http://applestream.jp/
「市長と学生が互いに対する“理想像”とそれぞれが抱える“現実”について」をテーマに開催しました。
日時:2月18日(水曜日)午後4時00分~午後5時05分
場所:弘前学院大学 第3会議室
参加団体:学園都市ひろさき高等教育機関コンソーシアム学生委員会「いしてまい」
◆「いしてまい」の今年度の活動紹介。
・7月 学生目線で弘前の魅力をまとめた冊子「つながるMAP Vol.2」を配布。
・6~8月 自ら参加しながらねぷたの魅力発信をする「ねぷたプロジェクト」実施。
・9月 「コンソ全国大会」参加。カルチュアロードに参加。
・11月 「HAKODATEアカデミックリンク」に県外から特別参加。「函館視察」。
通年でブログやSNSでの情報発信もしています。
◆今年度の活動状況から、メンバーそれぞれの活動に対する志の不一致による意見の食い違いや、作業の遅れが生じたことを反省するとともに、来年度の課題として、メンバーが活動に参加しやすい年間予定や活動目標の定め方をすることと、責任を 集中させず皆で取り組めるような活動のかたちを検討しています。
◆市へ伝えたいこととして、除雪に対する不満があります。ただ道のわきに寄せるという除雪の工法では道を歩く人が大変です。また、夜中に降っても除雪していない時がありますが、その場合対応しないのですか。雪が降った次の日の夜に除雪しているイメージです。
◆公共交通機関について。通学にJRとバスを利用していますが、JRとバスの接続、バスの本数、バス路線の分かりやすさに関して非常に不便を感じています。冬場などは講義の時間に間に合わないこともあり、もう少し配慮があればと思います。
◆先日バル街に行きましたが、そういったイベントの終了時に臨時バスが運行されているといいと思いました。
◆ヒロロの夜間の駐車場の使い方がよいと思っています。ぜひPRをしてください。
◆函館視察を経て思ったことに、弘前の学生は他に比べ、思ったことを実践しやすい環境なのではないかということがあります。函館には、「いしてまい」のように市から援助を受けて学生が活動をする仕組み、それ自体が無いそうです。そういった弘前市の体制もあり、また地域社会自体が学生とうまく繋がり情報が入ってくるため、いろいろ取り組んでみるチャンス場が多いと感じます。
◆すごくアクティブに活動していますね。活動をするうえで、調整は確実に必要なことです。仕事をするときにも、何を優先するか、重大な局面はどこなのか、どこに余裕を持たせるかなど、到達までの全体の行程を頭に描きながら進めます。皆さんも一年間を通した「いしてまい」の活動で、非常に勉強になったのではないかと思います。
◆雪問題については、間口除雪による市民の負担を軽減したい思いから、追従除雪ほか、様々な対策を進めているところです。また、市では夜中の0時に10センチ積もった場合に出動するという基準をもとに行っているため、基準時以降に多く積もった際の不満については認識しています。しかし、市が除雪する道路延長は1,000キロメートル程もあるため、なかなか行き届いていない現状があります。融雪等と組み合わせて、更に細やかな体制を構築できるよう進めていきます。
◆バスは市営ではありませんが、運営する弘南バスに対して市からの支援を行っています。バスの本数に関しては、需要と供給のバランスの難しさがあるのでしょう。こういう需要があるからこういう取り組みにしてほしいという要望を市から届けることは出来るので、公共交通の実態整理を皆さんの研究テーマにすることも面白いかもしれませんね。公共交通は、これからの超少子高齢化、人口減少の社会において、なくてはならないものと考えています。
◆バル街は、民間が主導して自主財源で実施しています。このような、市の補助金に頼らない自立した取り組みは、非常に大きな意義があるものと思っています。実行委員会側にとっての、臨時バスを出すことの負担や、路線の許可等の問題は考えられますが、コースを設定してバスを循環させるのは面白いかもしれません。提案してみましょう。
◆活動のチャンスが広がっているということは、学生が輝いて生きてくための非常に大きな要素になると思っています。様々な価値観、多様性を持つ学生の皆さんは、まちづくりの主体の一員であると考えており、元気いっぱいに動いていただきたいと思います。1パーセントシステムや、学都弘前学生地域活動支援事業ほか、様々なチャンスを活用して、楽しみながら自分たちの目標を達成する。するとそこから、さらに地域社会に還元できることがあると思います。そうすることで、社会との繋がりが、大きく強く太くなるし、今度は地域社会の側からも求められるようになるでしょう。ぜひ町会の活動などにも参加してください。
「主婦目線からの街中活用法について」をテーマに開催しました。
日時:1月20日(火曜日)午後2時00分~午後3時00分
場所:市民文化交流館 多世代交流室D
参加団体:Concha
◆イベント「サンサーラ」を通じて、モノづくりの作家たちに発表と活動の場を提供し、地域の活性化や人づくりに繋がる活動をしています。今年7月に、3回目の「サンサーラ」を計画しており、過去のイベントで感じた街中活用の利便性や不便性を話題にしながら、次の開催場所を市長と共に考えてみたいと思いました。
◆過去2回の「サンサーラ」は、土手町や弘前駅前で実施しました。大きな会場1カ所に集中して出来なかったため、スタッフの労力に負担がかかり、また、駐車場不足も問題となりました。できれば人の流れが多い街中で実施して、土手町の人出増加にも貢献したい思いがあります。旧大成小学校などは、場所として理想的だと思いますが、借りられるものでしょうか。
◆100円バスなどと提携して活用するとか、バスで駅前と土手町を結んで実施することはアイデアとして有ります。それが出来ればいくらか場所が分散してもイベントの実施が可能かもしれません。
◆「サンサーラ」に参加する作家たちは、主婦であり子育て中のかたも多く、活動を続けて社会とつながっていたいが、ビジネスへの転換には踏み切れないという考えのかたが多いです。そういったかたたちがチャレンジできるよう、市が支援するスペースがあればと思います。
◆「サンサーラ」の運営にあたっては、“補助金を受けず自分たちの力で”というこだわりがあります。課題はいろいろありますが、“地域の活性化や人づくりに繋げたい”という思いでこれからも活動を続けていきます。
◆現在のところ、皆さんが希望する旧大成小学校は、公文書の保管場所として使用中ということもあり、貸し出しは出来ません。会場を一カ所に集中したいのであれば、岩木の「あそべーる」や、「文化センター」、「市民会館」などが考えられます。市民会館はホワイエや屋外の使用も考えられますし、近くに市役所駐車場も有るので、出展者の駐車スペースも確保可能ではないですか。
◆前回の会場の1つであるヒロロは、道路と1階2階の店舗が繋がっています。イベントスペースを広く取った施設ですから、人の流れを重視しつつ、ヒロロ店舗との相乗効果も期待でき、有効な場所だと思います。
◆公共交通、特に弘南鉄道大鰐線の活性化策に関しては、現在、アイデアがたくさん出され、何とか活性化させようという様々な動きが始まろうとしています。そういう意味でも、弘南鉄道を活用したイベント(列車内を使うとか、各駅舎などを利用するとか)も面白い。電車に乗って「サンサーラ」に訪れるとなれば、イベントとして理想的と思います。
◆現在、土手町周辺の道路・緑地等の環境を整備する橋詰広場の工事が行われています。完成すれば、五重塔や吉野町緑地にすぐリンクできる場所となります。吉野町緑地周辺は、赤レンガ倉庫、昇天教会、土手町商店街があり、すぐ先に五重塔も見える、とてもよい財産が集まった場所です。市としても重視する場所ですし、その周辺や弘南電車を活用したイベントは、ぜひ実施してほしいと思います。
◆市は、チャレンジショップへの支援を行っています。何人か集まってチャレンジするなど方法はあると思いますし、意欲をもって臨んでくだされば、施策として力になります。
第8回市長車座ミーティングの様子を動画でご覧いただけます。
アップルストリーム URL:http://applestream.jp/
「より楽しい住みよい地域を作る取り組みについて」をテーマに開催しました。
日時:12月17日(水曜日)午後2時~午後3時
場所:東目屋ふれあいセンター会議室
参加団体:楽しいね東目屋!実行委員会
◆地域の活性化を目的に、市民参加型まちづくり1パーセントシステムを活用して、今年の12月まで、新聞『いつ・もの・こと』東目屋回覧版を作成した。西目屋と東目屋の中学校統合を前に、子どもたちのため地域間に楽しい雰囲気を作りたいと考えている。今度は両地域の交流のための新聞として、西目屋と共に次の『いつ・もの・こと』発行に取り組みたい。資金面の助けが必要なことから、市民参加型1パーセントシステムの活用等を検討している。
◆『いつ・もの・こと』で実施したアンケートから、「東目屋」を知らない人がたくさんいる事を知った。したがって、まずは立ち寄りスポットを作り、東目屋を知ってもらう機会を作りたい。東目屋には四季を通じてすばらしい風景があるので、地域の人の技術を活かしながら、(絵画のような写真を撮ることができるように)大き目の額縁のような工作物を絶景スポットに設置し、マップも作成するというもの。訪れて好きになってもらえれば、そこからまた産業に繋がる新しい発想が生まれると思う。
◆まずは弘前を訪れてもらうため、大きなイベントの実施を提案します。例えばスキー場の斜面など普段使わないような場所を利用し有名歌手のコンサートとか、スノーモービルやモトクロスの全国大会で世界トップレベルの選手を呼ぶなどのイベントが弘前で開催されれば、非常に盛り上がると思う。
◆移住者のモデル地区に興味がある。地域を盛り上げるためにも、移住者を受入れて交流したい。東目屋で地域の大人に守られて育った実感があるからこそ、ぜひ移住者には地域のコミュニティのルールを守りながら、ここで子どもたちを自由に育ててほしい。昔と比べて地域活動が減ってきているなか、移住者受け入れを地域住民が思いを一つにするきっかけにしたいと思っている。
◆子育て世代を呼びこむことができれば、人口減少と空き家問題を同時に解消でき、一石二鳥ではないか。まずは今ある空き家の把握から始め、リフォームして移住者に安く提供する仕組みが出来ればと思う。
◆ふるさと納税のしくみを利用して、今あるコースをさらに細分化し、市内の特定の地域にダイレクトに支援できる仕組みをつくることができないだろうか。
◆自然の中で育ってきて、自然と親しむ時間の大切さを感じている。学校では様々な危険を考えてそのような機会を設けるのが難しいようだ。そこで、自然を体験する授業などを、保護者が地域として行うことも考えている。移住者に対しても出来るのかもしれない。
◆弘前市の眺めのいい場所(ビューポイント)を先に募集したが、もう少し磨くとよいと思っている。そういう意味でも非常によい提案だし、さらにりんごやシードルなどと結びつけて仕掛けを考えればよくなると思う。市民参加型1パーセントシステムを活用して実現を目指してはどうか。
◆東目屋地区は、以前、震災に係る農業者の受入れに関しても一番初めに手を上げてくれた地域で、私も注目していた。モデル地区は受け入れる態勢が非常に大切だが、東目屋地区は光回線も入っていてインターネット環境の問題もない。ぜひ移住者受入れ推進地のモデル事業を東目屋で成功させたいと期待する。
◆フランスのブーブロン・アン・ノージュ村は、200人程の人口だが、木組みの家があり、シードルを作り、素晴らしい環境を作っていて、フランスで一番美しい村に制定されている。「美しい村」に、岩木地区が立候補しようとしているところだが、よりコンパクトなこの地域で、例えば日本一美しい村古民家再生といったところを目指すことが出来たら面白いと思う。
◆弘前は、藩政時代からの様々な歴史と文化、また田舎の自然を隣り合わせに持っている。弘前は、「移住=田舎暮らし」ではなく、文化を背景にした住まい方ができるまち。若い人達にターゲットを絞った移住について、考えていかなければと思っている。
◆空き家については今調査を進めているが、不動産をどうやって流動化させるかという問題がある。今、不動産業界、金融機関、行政とが集まって空き家を有効化するためのしくみを研究している。
◆ふるさと納税の制度本来の趣旨と制度上、提案のような、市内の特定の地域のためだけに使う仕組みは難しいかもしれない。活動資金については、市民参加型まちづくり1パーセントシステムほか、市以外にも町会等の活動を支援する助成制度もあるのでご相談ください。
◆市民活動における安心感につなげるため、市民活動に一括で保険をかけることを進めている。地域の子どもたちを大人たちが見守る一体感は、コミュニティを維持していく絶対条件。今日は地域を思う気概を見せてもらった。ぜひ皆さんの取り組みで地域を引っ張っていってほしい。
「専門商店街の活性化と地域社会について」をテーマに開催しました。
日時:10月28日(火曜日)午後6時30分~午後7時30分
場所:ヒロロスクエア 弘前市民文化交流館 交流室2
参加団体:協同組合 日専連弘前青年会
◆地価が下がってきても、固定資産税が高いままなのではないか。少しでも金額が下がると商売するにも助かるので、市として検討を要望する。
◆台湾などからのインバウンドが増加傾向にある。100円バスの整備や外国人向けパンフレットなど受け入れ体勢も出来てきている。朝市や街歩きを楽しむ観光客が増えているので、工夫次第でもっと活性化するのではないか。
◆市外の郊外型ショッピングセンターへの人出が土日は特に多い。弘前の商店街に負けないという意気込みがすごい。弘前の店はポテンシャルがあるのに、個々の店がバラバラであるためにそれぞれが個性を活かしきれていないのではないか。
◆家賃が高いためか、若い人のお店が少ない。若い人がチャレンジできるよう制度を厚くするとか、助成金等の情報の発信方法などを考えてはどうか。
◆土手町はコンクリートブロックの建物が多く、壊すのが大変なため、そのままの状態を貸店舗にしている現状である。例えば1階と2階をそれぞれに貸すなど、貸し手借り手が共に採算が合う形を考えるのはどうか(下が店舗、上が住居や病院など)。市の区画整理等を使いながら、商店街と市とハウス業者とが、中土手街区でモデルケースを実施してみるのはどうか。
◆オール弘前さくら市、ねぷた市の販促を実施したが、この先も全体でお金を出し合って大きな販促を続けた方がいいと思う。市としての考えを聞きたい。
◆固定資産税は3年に1度の評価替えを進めており、地価の下落傾向が続いていることから来年度は少し安くなる見込み。
◆インバウンドは今後増えていくので、商店街として免税を考えるのも一つである。また、専門店ならではの『個店の魅力』を高める努力は必要。例えば女子をターゲットに「デザインの可愛さ」にこだわって品ぞろえすることが効果的ではないか。
◆市外の郊外型ショッピングセンターのテナント誘致や経営にかけるパワーはすさまじいものがあり、その品ぞろえや圧倒的なボリュームにより買い物客の増加に繋がるのであろう。それだけの意気込みは必要なのだと思う。
◆若い人達にはぜひ新規創業に向け、意欲的にチャレンジしてほしい。活用できる制度も有る。家賃については、何人か集まってグループで交渉するなどの方法など一緒に考えましょう。
◆モデルケースの提案について、中土手街区は沿道型の区画整理の対象にならないが、店舗のリストラクチャー等のやり方はある。開発業者を入れ、商売したい人に住まいと職場を一緒に整えて提供するなどの方法は、U・I・Jターンに繋がる面白い形になるかもしれない。是非提案をしてください。
◆専門店の入れ替えにより同じ要素の店舗を並べ、集積性を高める考え方もある。
◆これからのまちづくりは、都市の中に人を囲い込んでいくコンパクトシティの考え方でなければ、行政サービス資源を持続できない。吉野町緑地、駅前、弘前公園を大きな核として、様々な観光施策や街歩きにより人の賑わいを作り、その核をネットワークでつなぐ。そしてそのネットワークの間に、いくつもの魅力あるものを埋め込んでいく。やり方によって確実にまちは生き返ると思う。商店街としても、イメージを持って一丸となってアイデアを出してほしい。
◆オール弘前の販促は消費税増税に対応した緊急的な対策として行った。実状として、市と商店街とで意識を十分に共有できなかった。こういった取り組みは、互いが対等に進めるからこそ次の展開が生まれる。市と商店街が、意識を揃えて取り組める仕組みを再構築するために、共に考えたい。
第6回市長車座ミーティングの様子を動画でご覧いただけます。
アップルストリーム URL:http://applestream.jp/
「庭園の活用について」をテーマに開催しました。
日時:9月8日(月曜日)午後2時~午後3時
場所:瑞楽園
参加団体:弘前市造園組合
◆庭を維持管理するためには、枝の剪定などによる維持管理費が相当掛かると思います。そのため最近では、主に個人で庭を所有している方を中心に、庭を潰して車庫にかえてしまう方が多くなりました。しかし、それでもやはり私たちは、庭には見る人の心を和ませてくれる効果があるのではと思っています。
◆今日の車座ミーティングの会場である瑞楽園は、津軽地方特有の大石武学流の庭園があり、観光施設として一般公開されていますが、市内中心部から離れており、また、飲食も禁止されている為、なかなか多くの人が立ち寄ってくれないのが現状です。したがって、ここでお茶などを飲めるようしてもらえると、庭を眺めながらのお茶会を開くことも出来て、瑞楽園の宣伝効果になるのではと思います。また、近くの高岡神社などとセットで回遊観光できるような工夫も必要だと思います。
◆造園や庭を施工管理する資格を持った技術士が高齢化し、また、業種的にも冬期間は仕事が少ないため、以前に比べて造園業者も技術者も随分少なくなりました。造園技術者の収入が確保されて定期的に上がっていくような仕組みがあればまた、技術者も増えてくるのではないかと思います。
◆厚生労働省では、「ものづくり立国の推進事業」として、不足している技術者の育成を支援するため、一般社団法人日本造園組合連合会による「庭づくり塾」が9月13日~14日に弘前公園を会場に開催される予定であり、技術者の育成に支援をいただいておりますが、県内では、高等技術専門学校の造園科の生徒募集が縮小され、現在では、弘前高等技術専門学校にしか造園科は残っておりません。このまま縮小の一途をたどり、また、講師の後任もいない状況が続くと、やがて、県内で造園を教える学校が全て無くなり、市民の庭に対する関心も薄くなってしまうのではないかという不安があります。
◆現在のところ、この瑞楽園での飲食は条例で原則禁止しておりますが、今後は瑞楽園も含めた市内の文化財施設の利活用という観点から、市民や観光客にも快く利用してもらえるように、お茶などの飲食は可能となるよう前向きに検討していきたいと思います。
◆この瑞楽園は指定管理制度を導入しておりますので、文化財施設の保存と利活用として、様々なイベントを管理者の自主事業で実施していただき、また、そこに市が飲食も認める事ができると、相当な収入も確保できるようになって、更には市民の庭に対する関心も高まっていくのではないかと思います。
◆映画「奇跡のりんご」のロケ地として一時期は多くの人がこの瑞楽園を訪れましたが、その後のフォロー不足や案内看板の不足など、場所が分かりづらいという問題もあって、人の入りは随分減っております。したがって先ずは、案内看板の設置と、行ってみたいと思ってもらえるようなパンフレットでアプローチをして、大石武学流の庭の活性化にも繋げていきたいと思っています。
◆県立弘前高等技術専門学校造園科の講師の確保については、瑞楽園のほかに大石武学流庭園を手掛ける黒石市や平川市の造園技能者とも連携して、ローテーションを組みながら技術者を講師として派遣出来ないか、県立高等技術専門学校と話し合いしてみたいと思います。
「茶道の普及と心の養成」をテーマに開催しました。
日時:7月29日(火曜日)午後3時~午後4時
場所:茶道遠州流弘前支部 茶室「照友庵」
参加団体:茶道遠州流弘前支部
◆5年後の2019年に、茶道遠州流の全国大会を弘前支部、岩木乃支部、東支部の3支部合同で開くことを予定しており、その会場はまだ未定ですが、全国から来ていただいた方々に弘前市の素晴らしい見どころを伝え、来てよかったと思っていただけるように、藤田記念庭園や市民会館などを利用して、お茶会を開けたらと思っています。
◆お茶を習い始めることに対して、初めのうちは敷居の高さを感じるかもしれませんが、次第に馴染んでくると、お茶を点てることが心地よい時間と感じるようになってきます。特に、仕事などで普段は忙しい方にとっては、週1度少しの時間でもお茶を点てることで気持ちも落ち着き、自分自身も内面が変わってくることに気が付きます。
◆小学校や中学校の子ども達にお茶を通じて、おもてなしの心や相手に対する感謝の気持ちを学んでもらえれば、その子達が将来大人になって社会へ出た時にも、日常の中で活かせるのではと思っています。また、大人になってから、ふと、お茶を始めたいと思ってもらえたらと思い、まだ一部ではありますが、市内の小中学校に赴いて、道徳の授業の時間に子ども達にお茶を教えています。
◆成人式の後の二十歳の祭典の時に、市民会館の和室を利用して、新成人に呈茶が出来たらと思っています。
◆市民会館は改修工事によって今年度から、車寄せ棟2階の屋外通路やホワイエで飲食できるようになりました。また、藤田記念庭園も今年度、夜間照明設備設置工事を予定しており、来年からは、庭園をライトアップして、夜間も利用できるようになりますので、是非、お茶会などに利用していただきたいと思います。
◆みなさんのように、小学校や中学校の子ども達に、おもてなしの心のようなものを教える取り組みをしたり、成人式の機会を利用して呈茶をすることができれば、子ども達にとってもよい体験になると思います。
◆市のイベントなど様々な機会を利用して市民へ呈茶をしたいということであれば、市民参加型まちづくり1%システムなど市の制度を活用して、これからも茶道の普及に努めていただきたいと思います。
第4回市長車座ミーティングの様子を動画でご覧いただけます。
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「プレイセンター(※)の活動がもたらす効果」をテーマに開催しました。
日時:7月7日(月曜日)午前10時~午前11時
場所:小比内農業研修会館
参加団体:プレイセンター・ぷちぷち
※プレイセンターとは
1940年代にニュージーランドで発祥した幼児教育活動の場。0歳から就学前の子どもとその親を対象に、子どもの自由な遊びと、それを見守り、学び合う親たちの協働運営による活動を主とする。
◆プレイセンターぷちぷちは会員制ではありますが、就学前の子どもとその親が集まって、子ども達は自由に遊んでいる間、親たちは日本プレイセンター協会認定のスーパーバイザーが開く「まなびあい(学習会)」に参加して、子育てに関するいろいろな悩みを話し合い、共有しながら、会を自主運営で行っているところがすごく魅力的だと思います。
◆プレイセンターぷちぷちでは、初めて来た人でも快く迎え入れ、リラックスできる雰囲気作りをすごく大事にしています。例えば、お互いが親しく呼び合える関係を築くために、親にもニックネームをつけて、名札を身に付けるようにし、親同士、そして、子どもも友達の親のことをニックネームで呼べるようにしています。また、子ども達に対して全く規制を設けていないので、子どもたちは伸び伸びと自由に自分で遊びを選び、片づけもしながら、創造性や自発性を身につけていると思います。
◆日本プレイセンター協会認定のスーパーバイザーは現在、プレイセンターぷちぷちに3人所属していますが、そのうち平日に活動できるのは1人しかいません。また、活動の拠点としている清水交流センターや、小比内農業研修会館に常時、子ども達のおもちゃを保管しておくことができないので、おもちゃを持ち運びするスーパーバイザーの仲間がこれから増えていって、負担を分担できるようになったらいいと思っています。
◆プレイセンターぷちぷちのことを知った時にはもう既に、子どもが小学校に就学していたので、もっと早く知りたかったと思いましたが、まなびあいがあるプレイセンターは他と違ってすごくいいと感じているので、これからもどこかに拠点を置きながら、プレイセンターが増えていくようになるといいと思っています。
◆プレイセンターぷちぷちは、子ども同士が自ら遊びを創り出しながら触れ合ったり、親同士もそれぞれの役割を考えながら自主運営で活動しているということは大変素晴らしい取り組みだと感じています。
◆プレイセンターぷちぷちのように、親同士のまなびあいや、子ども達の遊びの共有という理念が広がりをみせ、他にもいくつかプレイセンターが出来て、そこをスーパーバイザーが共有しながら巡るというようなかたちに発展したらいいと思います。
◆今現在、子育てをしている方以外でも、プレイセンターの理念に共感して、活動をサポートしてくれる人が集まり、その中からスーパーバイザーになられる方が増え、そして、それぞれの役割に整理をつけながら、これからもプレイセンターを継続していってもらいたいと思います。
第3回市長車座ミーティングの様子を動画でご覧いただけます。
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「心身に障がいを持つ方の社会参加の推進と、クオリティの高いまちの在り方について」をテーマに開催しました。
日時:6月10日(火曜日)午後2時~午後3時
場所:(1)弘前中央食品市場内 ボヌール
(2)まちなか情報センター 2階 交流室
参加団体:あおもりPECS研究会 弘前支部
◆昨年取り組んだ、第1弾PECS(絵カード交換式のコミュニケーション)ロゴステッカー拡散プロジェクトにより、絵カードは障がいを持つ子とお店の人との買い物時のコミュニケーションにおいて実際に使えるのだと実感した。まだ支払い時のツールの再検討など課題もあるが、このように障がいを持つ子の社会参加を推進・継続するための仕組みを作らなければと考える。
◆例えば『(仮称)チャレンジド(障がいを持つ方)サポーターズクラブ』により、お店などによる障がいを持つ方の社会参加を応援する組織などが設置され『(仮称)チャレンジドおもてなしキャンペーン』期間には積極的に障がい者の買い物を受け入れるなどを考えるが、どうやってお店の輪を広げるかという課題がある。
◆東京オリンピック時のパラリンピックに絞った合宿所誘致を目指してはどうか。これをきっかけに、障がいを持つ方を理解し支えるという意識を市民にもたらされ、まち自体のクオリティも高まることに期待する。
◆支払いの際の課題について、WAONや楽天Edy等のチャージ式プリペイドカードが使用できる店舗の普及拡大に、大いに期待している。
◆脳の障がいは手や足も元気に動かせるので、周りから見ると我がまま・勝手など誤解の多い障がいのひとつである。彼らが抱えるコミュニケーションの問題を理解いただく機会を持ち、協力店とはよく話し合いをしながら、段階的に社会参加を進めていくという方向で考えてみたい。
◆実際に障がいを持つ子がPECSを用いて買い物をする場面に触れ、ツール自体に改良の余地があるのではということや、お店側が受けると想定されるコミュニケーションの難しさなどを体感した。障がいを持つ子も、このツールを使う事で買い物の意欲を持つなど社会参加をしてほしいが、現状ではPECS自体を知らない人の方が多いのではないだろうか。協力店を増やすには、まずはお店側に対するアプローチについて考えてほしい。
◆ツールについては、使う側、お店側共に使いやすく、また様々な場面に対応できるような工夫や改良が必要と思う。
◆オリンピック誘致、しかもパラリンピックに特化した誘致をきっかけに、障がい者視点でのまちづくりに向かう意識を醸造しようという切り口が新しく、興味深いと思う。
◆このような体験を通じて、障がいを持つ方も社会適応能力を高めていくことができることは大変すばらしいこと。まちとして受け入れる気風を作っていけるよう努力するし、今後も皆さんと一緒に考えていきたい。
第2回市長車座ミーティングの様子を動画でご覧いただけます。
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「少子高齢化時代における、われわれ責任世代の役割について」をテーマに開催しました。
日時:5月28日(水曜日)午後7時30分~午後8時30分
場所:弘前商工会議所会館2階大ホール
参加団体:ユースサミット弘前
◆20年後も住みよいまちであるためには働く場が必要。移住で人を呼ぶことはどこの市町村もやっているが、特別な受け入れ態勢があれば人や企業を呼び込むことができるのではないか。弘前で起業する者(移住者を含む)へのサポートがあれば活性化するのでは?
◆まずは生業である。高付加価値商品を作る産業を増やし収入に繋げなければ。
◆事業拡大する企業への応援を。人口減少は企業の売上げ減につながり、そうなると管理費を減らさざるを得なくなる。弘前に本社を置き、県外・世界への出店に挑戦する企業への、サポートの仕組みを考えてはどうか。
◆雪対策への取り組み(スマートシティ構想)についてだけでなく、雪遊び(雪は楽しいものと意識づけ)とパッケージして、弘前市をアピールしてはどうか。
◆子どもたちに地元への愛着心を育て、大人になっても住み続けたいと思わせるには、やはり教育。例えば子どもたちが、まちのガイドをすることで、まちの魅力や地域資源を知り、コミュニケーション能力を養い、また相手からも喜ばれるというプラスの循環が生まれるのではないか。学校制度の中で取り組むことができないか。
◆出生率を上げるためには子育てしやすい環境づくりしかない。子育て支援策はいくつもあるが、まずは十分な所得を得られる仕事が無ければならない。弘前が魅力あふれるまちであるというイメージを外へ向けてプロモーションし、ビジネスチャンスを作れる仕組みを作っていくことが必要。食品加工、部品産業、ファッションなどのベースを先鋭化させ、弘前でなければ作れないような新しい商品の形を見つけようという思いを持っている。
◆人口減少対策といえば、健康増進による健康寿命のこと、出生率を上げること、転入者増と転出者の減であるが、弘前の暮らしにおいては雪の問題が確実にのしかかる。財政負担は大きいが、たとえ次の世代にも均等配分するとしても融雪に舵を取る雪対策は必要であり、しっかり取り組みたい考えである。
◆子どもたちに対し郷土を愛する教育をという提案は、学校現場との調整が必要であるがアイデアは面白い。長く続けられる仕組みをぜひ計画してみてほしい。
◆オール弘前でなければ「まち」は動かない。皆さんの提案をヒントに施策を展開することが、弘前の人口減少を解決する一番の道である。一緒に考えてこの問題に道筋を付けよう。
第1回市長車座ミーティングの様子を動画でご覧いただけます。
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