*11月10日(月)
後期生徒総会に向けて、原案に基づき各学級で話合い(原案への質問・意見の集約)が行われます。
本校のように歴史のある生徒会においては、長年、質問や意見によって精錬されてきた原案なので、教師側が思う以上に“いい質問・意見”は難しいものです。
故に、その事前指導において、学級担任から、「~~なことを始めては、どうでしょうか。」(「もう、これは必要ないのでないでしょうか。」)なども、“いい質問・意見”であることを伝えてくださいと頼みました。
*10月31日(金)
~合唱コンクールがありました。感じたことを「学校通信(号外)」として出しました。
「清らかな静寂」
合唱コンクールが音楽会になっていました。競い合うことを遥かに超え、また、発表会にとどまらず、合唱を楽しもうとする音楽会でした。
それぞれの合唱にドラマが聞こえました。クラスの合唱を牽引しようとするソプラノ、みんなも大きな声で歌おうよという願いも感じるアルト、それに応えようとする男声など、今日までにあったクラスのドラマが思い浮かびました。
直前の練習までは、もっと良かったのにと思うことは、学校の合唱コンクールならではです。それは、一人一人のクラスを思う心が高まるからです。ピアノや指揮を頑張ってくれた人に本番は応えなければ、練習ではずいぶん迷惑を掛けたから本番くらいは頑張らなきゃ、などという本番ならではのそれぞれの心が整えてきたバランスを乱すことは、「合唱コンクール」の合唱の味わいです。
長く生きてきて、何度あったかも覚えていないくらいの清らかな静寂に鳥肌の立つ思いでした。それは、3年生の合唱の間奏にありました。1番を終え、2番に備える演奏者たちと、その歌声を待つ聴衆が作り出した静寂です。“静かにしなさい”と叱られてできたものではなく、何の期待もないシラケたムードでもなく、心一つにしてハーモニーに備える人たちと、それを待つ人が生んだ「静寂」に感動しました。ピアノの音は、その静寂に清らかさを感じさせてくれました。
何よりコンクールを演奏会に格上げしてくれたものは、拍手でした。演奏が始まる前の拍手、演奏が終わったときの拍手が温かかったです。それは、皆さんが合唱を作り上げてきた大変さを身をもって知っていて、そこで歌うことにどれほどのエネルギーや思いが必要かを知っているからだと思います。互いを称え合うことができた拍手が会場を温かくしてくれました。演奏が終わり、指揮者とピアニストが礼をし始めた、その僅かな「間」でさざ波のように押し寄せる拍手は品がありました。
皆さんの時期だからこそある日頃の出来事には、時々、憤ったり、悲しい思いをしたりします。人と関わり、協力することの難しさを感じてしまうことも少なくありません。そのような中で、これからも関わり合い、そしてみんなと出会って良かったと思える日が来るのかが不安になることもあります。合唱には、そんな未来を確かめる力があります。そこでハーモニーが奏でられたなら大丈夫です。
「清らかな静寂」を作り出した三中に、改めて拍手。
担当 弘前市立第三中学校
036-8154 弘前市豊原1丁目3-3
電話 0172-32-2361