(会見者: 葛西憲之 市長)
1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)(85KB)
2.シードルカレッジ2015 in 弘前チラシ (129KB)
2月7日から昨日までの5日間で開催した弘前城雪燈籠まつりですが、会期中の人出は22万人となり、昨年と比べて2万人の増となりました。
今年は、会期初日は天候に恵まれたものの、翌日は雨、その後は一転して真冬日になるなど、めまぐるしく天候が変わりました。このように、天候は不安定でしたが、多くの市民や観光客の皆様にお越しいただきました。
まつりの主役である雪燈籠では、今年初めてまつり前にねぷた絵の描き方講習会を開催し、子どもたちが描いた絵を雪燈籠にはめ込み、夜には燈籠に灯りが入り、そのねぷた絵が幻想的に浮かび上がりました。
弘前城雪燈籠まつりは市民手作りのまつりであり、このような取り組みにより、子どもたちにより親しみを持っていただけたのではないかと感じています。
さらに、7日及び10日の夜には、大雪像と光の共演を楽しんでいただく花火の打ち上げを行いました。また、今年も大雪像へのプロジェクションマッピングを行い、大雪像をより立体的に、ダイナミックに見せることにより、静かな雪の世界に躍動感を加え、会場の皆さんから大好評を博したところです。
弘前城雪燈籠まつりは、みちのく五大雪まつりの一つであり、5つのまつりをセットしたポスターを作成して、首都圏のJR駅などに掲出したほか、フェイスブックによる情報発信も行っています。
このような取り組みにより、JALの機内誌やJRの車内誌に取り上げられるなど、多くの方にPRできたものと思っています。
今後も、まつりの伝統を保持しながら、弘前の冬に新たな魅力を加えるまつりとし、効果的な情報発信にも努めてまいります。
台湾で、贈答用りんごの需要が最も高まる「春節」前の、2月6日から8日の3日間にわたり、「青森りんご最大産地・弘前フェア」を、果物交流を展開している台南市内で開催しました。
私自身は、フェア直前の2月3日から5日の日程で、台南市長への表敬訪問や地元メディアへの会見等、弘前市と弘前りんごのメッセージ発信を行うとともに、台南市との交流のしるしとして、ミニねぷた(高さ2.2メートル)を贈呈し友好を深めてまいりました。また、フェアの会場となる大遠百デパートを統括する遠東グループの百貨店部門 副総経理を表敬し、今後の展開について意見交換してまいりました。
フェアの内容としては、りんごの販売を中心に、弘前市の物産販売と観光PR、ミニねぷたとねぷた囃子、三味線によるステージイベントを実施して、弘前を強力にアピールしてまいりました。
東日本大震災等の影響で落ち込んだりんごの輸出量が回復しており、これまで当市が行ってきた、台南市との果物交流も含め、輸出促進に向けたさまざまな取り組みが、輸出量の増加に繋がっているものと考えています。
今後も、県や関係機関・団体と連携を図りながら、目標の輸出量3万トンを目指してまいります。
シードルに関するイベントの紹介です。
市内には、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」で会社の起源が紹介された「ニッカウヰスキー」の「ニッカシードル」を中心に、昨年5月には、りんご公園内の醸造所でつくられた「kimoriシードル」が販売開始、この2月には、「弘前ハウスワイン・シードル特区」活用第1号の「タムラシードル」が、自社工場製のシードルを販売開始ということで、りんご生産者独自の地シードルが次々とできあがり、当市のシードル産業が盛り上がってきているところです。
そこで、シードルを飲む文化を育み、地元の消費拡大を図るため、講演会、及び、シードルを使った料理や、シードルに合う料理を味わってもらうイベント「シードルカレッジ2015in弘前」を、2月19日(木曜日)午後1時30分から、ホテルナクアシティ弘前において開催します。
新作の地シードルも堪能できるイベントとなっていますので、多くの皆さんにご参加いただきたいと思います。
そして、これを機に、弘前でなければ味わうことができない、さまざまな地シードルの商品開発が推進されることで、「シードルの街弘前」がさらに盛り上がり、弘前版の「シードル街道」づくりに繋がっていければと思っています。
2月22日(日曜日)に、岩木青少年スポーツセンターにおいて、冬の岩木山で雪と遊ぶ「第3回岩木山スキーフェスティバル」を開催します。「クロスカントリースキースプリントレース」を中心に、幅広い年代が、さまざまなスポーツ・レクリエーションを参加・体験できる絶好の機会です。
また、「2015岩木山南麓豪雪まつり」も、同日に開催されます。
ぜひ、この機会に、雪と寒さに負けずに、嶽地区で雪と友達になって、ウィンタースポーツや冬ならではの遊びを楽しんでいただきたいと思います。
全国的に少子高齢社会を迎える中、当市では人口減少問題を最重要課題と捉え、弘前市経営計画の「笑顔ひろさき重点プロジェクト」において、人口減少の影響を緩和するためのさまざまな事業を実施しています。
その取り組みの一つとして、移住促進を目的とした事業を実施しておりますが、今回、JR東日本と県と市がタイアップして「弘前移住お試しツアー」を、2月18日から1泊2日の日程で実施します。
本ツアーは、JR東日本「大人の休日倶楽部」会員等で、弘前への移住に興味がある人や、移住を検討している20人が参加することとなっています。ツアーの内容は、冬の弘前ならではの伝統行事に触れ、津軽の食を味わい、食品市場で買物をするという、弘前での生活を具体的にイメージできるような構成としています。
今後も、このような移住促進を図る事業を展開していくことで、移住を検討される人が増えることを期待するとともに、実際、移住者が増えることで、地元住民が刺激を受け、弘前がますます活性化していくことを願っています。
タイトルホルダー等を含む著名な元プロ野球選手24名からなる「ドリームチーム」と「弘前市選抜チーム」が対戦する、平成27年度宝くじスポーツフェア「ドリーム・ベースボール」を、8月23日(日曜日)に、はるか夢球場をメイン会場として開催する予定となっております。
当日は、親善試合のほか「少年少女野球教室」、「ドリーム抽選会」等、各種アトラクションが予定されています。また、前日22日(土曜日)には、ドリームチームによる指導者講習会も開催予定ですので、多くの皆さんのご来場をお持ちしています。
この事業は、財団法人自治総合センターの「宝くじ社会貢献広報事業の宝くじスポーツフェア」として、宝くじの収益金を活用して行う事業で、昨年末に、事業実施申請し、このたび、開催日時について内定をいただいたものです。 超一流の技術や精神を体感できる絶好の機会であり、プロ野球1軍戦誘致へ向けての、市民の気運の醸成も図られるものと思っています。
当市の基幹系システムが、平成27年4月、従来のホストコンピュータから近隣4自治体による共同クラウド型のサーバーシステムに移行する関係上、その切り替え作業のため、2月28日(土曜日)と3月1日(日曜日)の2日間、ヒロロスクエア内総合行政窓口を休業します。平成25年7月のオープン以後、初めての休業となります。
普段、土日にご利用いただいている市民の皆様には、ご不便をおかけしますが、システム稼働準備に万全を期すため、ご理解をお願いします。
介護保険料の改定についてです。
老後に安心して暮らせることは市民にとって大切なことであり、市政にとっても最重要課題であることから、私は今後も率先して取り組んでいきます。
当市の介護保険経営は極めて厳しい状況にあり、他自治体と比べ介護の認定を受ける人が多く、かつ利用している総額も高いものであります。多くの人が多くのサービスを利用すればその費用がかさみ、それを頭割りした保険料が高額になることは、おおよそご理解いただけると思います。
そのような中、平成24年度から厳しい財政状況の中で、歯を食いしばって基金を積み、それを財源に健康福祉改革プロジェクトを展開し、中長期的な視点で健康寿命を延ばすことや、健康づくりなどを進めてまいりました。更に、介護給付費の適正化に向け、ケアプラン点検を強化するなど、ここにきてこれらの効果が徐々に現れ始めています。
しかし、先月1月29日に開催した介護保険事業計画審議会で示された介護保険料の見通しは、非常に厳しいものとなっています。特に、昨年末、第1号被保険者の負担率が上げられたことによる影響は極めて大きなものであり、高齢者など市民の暮らしぶりは、依然として厳しいことから、介護保険料の値上げは、大きな負担になるものです。
先日、私は、自立支援介護を行っている市内の施設を視察させていただきました。全国から注目されているこの取り組みは、老後の安心をもたらすだけでなく、介護度の改善など、介護保険経営にも大きな効果を期待できるものです。
新年度には、この自立支援介護が早期に普及するような各種事業をパッケージで展開することを計画しています。また、ケアプラン点検を更に強化することで、給付費の適正化も一層期待できます。さらに、健康サポーター500人を地域に設置し、市をあげて健康づくりを強力に推進し、介護に頼らない高齢者の増加を進めたいと考えています。
今回、以上のような、現在考えられる給付費の適正化施策を全て投入するとともに、それらの効果が、目に見えてくるまでの緊急避難として、基金から3年間で7億円を繰入することで、現在の介護保険料を据え置きたいと考えております。
ただし、介護保険の構造改革が進まなければ、次回の見直し時には大幅に保険料が上昇する改定が見込まれます。利用者並びに施設関係者には、まずこの構造についてご理解いただき、そして改革に協力いただきたいと思っています。
また市では、今回の試算と毎年度の実績をシンクタンクで分析し、施策の強化や拡充など進行管理システムを構築することを考えています。
今後とも、市民の老後が明るい見通しとなるよう、市民の皆様とともに、これまで以上に汗をかく決意ですので、よろしくお願いいたします。
先月16日に開かれた弘南鉄道大鰐線の存続戦略協議会で、大鰐線の存続方針案と利用促進施策案が、満場一致で承認されました。これを受け、弘南鉄道側は大鰐線存続への姿勢を鮮明にしています。この存続方針案に対する評価と、存続の意思を明確にした弘南鉄道の姿勢についての所感をお聞かせください。
弘南鉄道が存続に向けた強い意欲を示したことで、市民の皆さんも安心しておられることと思います。
地域に根差した鉄道を守るうえでも、地域の住民の利用を促す施策を中心とした存続方針案は非常に有効なものと認識していますので、来年度、沿線地域や弘南鉄道とともにしっかりと実行して、利用者の増加に結び付くよう取り組んでまいりたいと考えています。
弘南鉄道が存続に向けた姿勢を鮮明にしたことについては評価していますが、弘南鉄道においては、右肩下がりの状況をこの機を境に断ち切って利用者を増やしていくという強い意思をもち、共に取り組んでいただきたいと考えています。
さらに、大鰐線沿線の文京・千年・石川地区の町会連合会が中心となって、大鰐線の存続を求める署名活動が行なわれ、沿線人口の約三分の一にあたる1万2,364人もの市民の方々の声が集まったということは、今後施策を行っていくうえで非常に心強く感じています。
ただ私としては、この署名活動をもって終わるのではなく、引き続き鉄道存続に向けた様々な活動を共に行ってほしいと願います。最も大事なのは、沿線の皆さまに多く利用していただくことです。大鰐線は、様々な施策によって利便性向上が図られますので、市民の皆さまに応援いただき、市民全体で積極的に利用することで存続できるものと思います。なにとぞお願いいたします。
介護保険事業について、基金から7億円を繰り入れて介護保険料を据え置くという説明でした。厳しい状況のなか、この繰入額で十分対応できるのか、見通しをお聞かせください。
私は、介護保険料の6,170円という金額は、市民が負担できるギリギリの線なのではないかと以前から思っていましたので、市長選の際も、この金額を上げないという強い意志を表明しています。
6期の計画でこの金額を維持できるかどうかについては、市が健康福祉改革プロジェクトで掲げた様々な施策により一定程度圧縮できるという前提に立っていますが、それでも及ばない部分に3年間で7億円を投じることにより、何とか値上げをせずに済ませようという取り組みです。
まずは、健康福祉改革プロジェクトをしっかりと推進していき、きちんと成果を上げていくことが極めて大事です。その上で成り立つ金額が7億円ということですから、私は楽観も悲観もしていません。実行あるのみだと考えています。
ドリーム・ベースボールについて、具体的な部分(選手、料金など)を教えてください。
ドリームチームは、タイトルホルダー等の著名な元プロ野球選手からなるチームです。現在、主催者側で調整中と伺っています。なお、平成26年9月に古河市で実施された際のメンバーは、金田正一さんや堀内恒夫さんなどの往年の名プレイヤー24名でした。料金は基本的には無料です。ぜひ、ご期待いただきたいと思います。