(会見者: 葛西憲之 市長)
2.オリジナルナンバープレート交付について(122KB)
3.弘前城本丸石垣整備事業の特設サイトについて(114KB)
『たか丸くんのナンバープレートをつけて颯爽とかけてみたい』これは、市内の原付バイク愛用者の方からの市のアイデアポストに寄せられた提案です。
このたび、市町村合併10周年記念事業の1つとして実施する、このオリジナルナンバープレートのデザインが決まり、現在交付の準備を進めているところです。
6月に行ったオリジナルナンバープレートデザインの市民人気投票は1,406票の投票があり、4種類の中で577票と最も人気を集めた「桜とたか丸くん」バージョンのデザインに決定いたしました。ご投票いただいた市民の皆様には大変ありがとうございました。
この桜のデザインのナンバープレートを、9月1日(火曜日)から、市役所本庁舎、岩木・相馬両総合支所にて、合わせて1,000枚限定で交付します。
ナンバーの交付は、新規交付のほか既存のナンバープレートからの交換も可能ですので、ぜひ、この機会にオリジナルナンバープレートを装着した原付バイクで、弘前市の知名度アップにつなげていただきたいと思います。
弘前城本丸石垣整備事業についてです。
このほど、世紀の事業を全国、そして世界に発信するための特設サイトが完成しました。
特設サイトでは、曳屋工事の様子や、弘前の名所、弘前の原風景など、弘前ならではの魅力を取り入れたタイムラプス作品をはじめ、各種関連事業等について随時情報発信していくこととしております。
アドレスは、「hirosaki-moving.jp」。本日、8月5日の正午に公開しますので、ご覧ください。多くの皆様のアクセスをお待ちしております。
そして8月16日(日曜日)には、いよいよお城が動き出します。100年ぶりとなる天守曳屋の初日には、工事関係者による「安全祈願祭」に続き「地切式」を開催します。当日は、多くの市民の皆様とともに、曳屋のため持ち上げられる当市の宝を見守りたいと考えていますので、よろしくお願いします。
また、天守曳屋を実際に体験してもらうイベント“曳屋ウィーク”の参加申し込みについては、8月21日まで受け付けを行っています。市では、参加者への記念品、スペシャルゲストの出演なども計画していますが、市民の皆様そして観光客の皆様には、是非この機会に、今しかできない「感動体験」、世紀の大事業にご参加いただきたいと思っています。多くの皆様の申込みをお待ちしています。
弘前市総合防災訓練についてです。
8月19日(水曜日)午前9時30分から、弘前市運動公園及び岩木青少年スポーツセンターを会場に、平成27年度弘前市総合防災訓練を開催します。終了時間は正午頃を予定しています。
今年度の訓練では、弘前市運動公園で地震を想定した訓練を実施するほか、別会場である岩木青少年スポーツセンターにおいて火山災害を想定した避難者搬送訓練を行います。消防、警察、自衛隊のほか、定住自立圏域市町村など計44の関係機関・団体が参加して、迅速かつ的確な災害対応と防災体制の強化を目的として実施します。
弘前大学を事業実施主体とし応募していた「JICA 草の根技術協力事業(弘前ブータンプロジェクト)」について、平成27年7月7日付でJICAより採択内定の通知がありました。
本事業は、リンゴについて最も豊富な知見と経験を有する弘前大学と弘前市が連携し、リンゴの苗木、果実、加工品の基礎的生産技術の指導とそれらを有する普及員養成を通じて、立ち遅れているブータンのリンゴ産業の活性化を図ろうとするものです。今後、ブータン政府の了承取り付けおよびJICAと弘前大学との業務委託契約締結を経て、事業開始となります。
弘前市民を中心とする本事業参加者は、自分たちの生産技術を改めて見直し、ブータンへの技術提供を通して地方の魅力を再確認するとともに、ブータン人の自然と調和した生き方や英語教育に見られる国際性など、お互いに学ぶことが多々あると考えています。シティプロモーションの観点からも、積極的に国際貢献に努めていただきたいと思っています。
「子どもの笑顔を広げる弘前市民条例~いじめや虐待のないまちづくりを目指して~」を受け、子どもたちの笑顔を広げるために市民が一体となった取組としての「あいさつ運動、ことばをかけて見守る運動」を始めてから3度目の夏を迎えました。この運動も回を重ねるごとに参加者が増えるなど、多くの皆さんの御協力をいただいております。
平成26年度には春、夏、冬の3回の一斉取組日で、約4,500人の市民の皆さんに参加いただき、定着してきたところです。
今年も小・中学校の夏休み明けの8月24日から28日を強化期間とし、そのうち8月25日を市内一斉取組日とします。一斉取組日には私も、第三大成小学校前で子どもたちと元気にあいさつを交わしながら、笑顔で言葉をかけてまいります。市民の皆さんも、自宅の前でも結構ですので朝の登校時間に子どもたちにことばをかけ、見守っていただきたいと思います。
なお、今回の市の強化期間にあわせて、県の「あいさつ・声かけ促進キャンペーン」も実施することになっています。子どもたちの笑顔あふれるまちづくりに向け、市民一体となって取り組んでまいりましょう。
当市と、友好都市である群馬県太田市の、双方の青少年が、互いに訪問し合いながら友情を深め合う交流事業を実施します。
日程は、太田市の子どもたちが弘前市を訪れる受入交流が8月5日の午後から同7日、弘前の子どもたちが太田市を訪れる訪問交流が8月14日から同16日となっています。
弘前市からは19名、太田市からは38名の子どもたちが参加しています。
本年度は特に、当市の未来を担う子どもたちの育成を継続して行うことが大切と考え、昨年度子ども会リーダー養成事業の上級研修を修了した中学生、高校生、短大生が参加者のリーダー役を務めており、リーダーを中心として約1ヶ月間にもわたり、太田市の子どもたちをおもてなしする交流メニューについて、知恵を出し合い、準備してまいりました。本日からの受入交流では、弘前ならではのおもてなしで、友情の花を咲かせたいと思います。
また、8月14日からの訪問交流では、尾島ねぷたまつりに参加し、弘前とは違った雰囲気などを体験するとともに、太田市の皆さんと一緒にまつりを盛り上げてまいります。
この交流を通じて、両市の子どもたちがかけがえのない実りある経験が得られるとともに、弘前市・太田市の友好が更に発展することを期待しています。
美術館を核とした文化交流拠点の関係です。
以前より、美術家の奈良美智氏に「弘前市アートアドバイザー」としての協力を依頼し、内諾を得ておりましたので、このたび正式に委嘱をいたしました。
今後は大局的な指導・助言をいただきながら、世界につながる美術館を実現してまいりたいと考えています。
8月1日から始まった今年の弘前ねぷたまつりには80団体が出陣し、連日熱気あふれる運行が続いております。
観客の皆様には、勇壮な鏡絵、妖艶な見送り絵、哀調を帯びた笛の音に、力強い太鼓のリズムの囃子、そして何より、津軽の暑く短い夏にここに生きる人々のエネルギーを集結した、まつりに参加する人々の熱い思いを感じていただけたものと思います。
昨年の事故からちょうど1年となります。まつり主催者を代表して、改めて、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様に対し哀悼の意を表するものであります。
今年のねぷたまつりは、安全で安心して参加できるまつりであるという信頼回復のためのまつりとなります。
土手町運行の4日間は各団体とも安全運行に努め、事故もなく終えることができました。また、初日から天候に恵まれ、昨日までの入込客数は98万人となりました。
今日と明日の2日間は駅前コース、明後日は午前中の合同運行と、夜にはねぷたまつりのフィナーレを飾るなぬかびおくりも行われます。残り3日間も、安全を最優先にまつりを運営してまいります。
津軽の短い夏の夜空を焦がすねぷたまつりはまだまだ続きます。運行に参加する、沿道から掛け声を送るなど、それぞれの楽しみ方がありますので、多くの方々にお出でいただき大いに盛り上がっていただきたいと思います。
弘前ねぷたまつりの前半(1~4日)が終わりました。主催に参加団体も加わった、新たな体制、新たなルールでのまつり運営ですが、現段階で問題はあるでしょうか。
また、事故や、運行安全指針違反等の有無をお知らせください。
昨年の事故以来、主催者と参加団体が協力し、運行安全指針や各団体での運行安全マニュアルの作成、安全講習会や本体構造・機器類の実地講習会の開催、参加台数の調整などについて、多くの時間と議論を重ね、安全対策に取り組んでまいりました。
ねぷたまつりは、先人が築き上げてきた地域の財産であり、このまつりを絶やさず、後世につないでいくのだという強い覚悟を持ち、安全への取り組みを進めてまいりました私にとって、今年のまつりは、格別な思いがございます。
一方で、このように取り組んできた安全対策が十分に機能するのか、重大な覚悟をもって、今年のまつりを迎えましたが、土手町運行の4日間は、各団体とも、安全運行に努め、事故もなく、終えることができました。
特に、参加団体の皆様が3及び4日に、自主的に取り組んでいただいた台数調整の結果、3日は21時30分、4日は21時8分には合同運行を終えることができ、時間に余裕を持った、スムーズで安全な運行ができたものと感じております。
今年から、すべての参加団体で構成する弘前ねぷたまつり合同運行安全会議が加わった主催5団体による運営委員会がまつりを運営しておりますが、参加団体がこれまで以上に、自覚と責任を持って運行し、まつりが運営されていると感じております。
また、待機場所や運行中に、係員が現場で指導した軽微なものはありますが、主催者が協議し、ペナルティを与えた事案は、ありませんでした。
今日からは、まつり後半となりますが、残り3日間も安全を最優先に、まつりを運営してまいります。
奈良美智さんが委嘱された『弘前市アートアドバイザー』の役割について、内容を具体的に教えてください。芸術監督のような役割をイメージすればよいのでしょうか。
ご存じのとおり奈良美智氏は、平成14年、17年、18年の過去3回、吉野町にある煉瓦倉庫で展覧会を開催し、市内外から、のべ15万人の集客を記録しました。
煉瓦倉庫を活用し、美術館を核とした文化交流拠点を構築するには、奈良氏は欠かせない存在であると認識しています。
弘前市アートアドバイザーは、監督あるいは監修または顧問といったような、スーパーバイザー的な役割をしていただくことを考えています。
具体的には、今後構築していく美術館の基本構想や基本計画その他、事業の節目となる大きな案件に際して、大局的に指導・助言をいただくことを考えています。
建物の設計にも関わるのでしょうか。
設計も含め、全体的な構想についての基本計画をまとめるにあたり、アドバイスをいただくことになります。建物の仕様についてもご意見を伺うことになると思います。
煉瓦倉庫の取得手続きは、既に完了したのでしょうか。
はい。7月24日、登記が弘前市の名義に変更されました。取得は完了しています。
委嘱した日はいつですか。
7月29日です。当市においでいただいた機会に、私が委嘱状をお渡ししました。
決定したオリジナルナンバープレートのデザインについて、市長の感想をお願いします。
実にすばらしい出来上がりだと思います。何と言ってもこのデザインは、当市のシンボルである『桜』がメインになっています。加えて、マスコットキャラクター『たか丸くん』の配置が絶妙だと思います。皆さんに親しまれ愛されるオリジナルナンバープレートとして、合格点がいただけるのではないでしょうか。
議会の方で、政務活動費について議論されています。議会サイドでは、市長部局の意向を気にしている部分もあるようですが、2007年度に政務調査費を廃止した際は、市の財政圧迫を理由に挙げ、あえて休止ではなく廃止にしたという経緯があります。今、政務活動費に関する条例を制定する動きがありますが、市の財政状況も含めて、政務活動費の支給について市として前向きなのかどうか、現時点での市長のお考えを伺います。
地方分権の進展に伴い、地方議会についても、政策形成機能や執行機関に対する監視機能の重要性が増してきており、その基礎となる議員の活動の領域が拡大していることも認識しています。
ただ、当市においては政務調査費が訴訟に及んだという過去もあります。そういった経緯を考えても、当然のことながら、市民福祉の向上と市勢伸展のため有効に活用していただかなければなりません。まずは、政務活動費の適正な運用にあたっての取扱い基準等を、しっかり検討していただきたいと思います。今はその推移を見守っているところです。
議会の中では、年度内の支給を目指すという動きもありますが、その点についてのお考えをお聞きします。
それらの検討経過を見守っている段階ですので、今の段階でのコメントは差し控えたいと思います。
現存12天守同盟について、現在までに10の天守との同盟を締結されました。残る一つについてはいつごろになるのでしょうか。
当初の予定では、7月末をめどに弘前以外の11天守と同盟を締結する予定でしたが、犬山城(愛知県)との提携の調整に時間を要しており、現在、10の天守との同盟にとどまっているということです。
犬山城については、同盟の趣旨へのご理解はいただいております。しかしながら、犬山城は他のお城と違い、公益財団法人犬山城白帝文庫という法人が所有するお城となっているため、法人とのしっかりとした協議が必要です。また、犬山市においては、同盟などの締結は内容によっては議決事項となっているとのことで、これらについてしっかりと協議する必要があることから、予定時期に同盟の締結ができなかったものです。同盟の締結については、公益財団法人犬山城白帝文庫との調整および市議会への説明など、諸手続きの調整の進み具合を見極めながら進めてまいりたいと考えています。
曳家ウィークに合わせ、11市の代表者を招いてのプレイベントなどを構想していたかと思いますが、このことが影響して計画が揺らぐということはありますか。
揺らぐことはありません。今後も精力的に協議を進め、できるだけ間に合うように頑張ってまいります。
では、現存12天守のシンポジウムは、曳家ウィークに合わせで実施されるのでしょうか。この同盟にはインバウンドという大きな目的があったと思います。
9月20日の曳家ウィークにご招待し一緒に引いてもらうことが、現段階のメインであります。インバウンドに向けての話し合い等は、これからの課題ということになります。