第50回企画展「『壁の花』直木賞受賞70年 今官一-わが友 太宰治」開会中
令和8年4月1日(水)~令和9年3月21日(日)
作家・今官一は、太宰治の「桜桃忌」の命名者として知られ、太宰と同じ明治42年(1909)に弘前市に生まれました。二人は昭和2年に初めて出会い、同人雑誌『海豹』『青い花』などで活動を共にし、〈文学の友〉〈心の友〉として、その交流は太宰が他界する昭和23年まで続きました。
太宰が第一創作集『晩年』(昭和11年)を官一に贈る際、「誠実、花咲いては、愛情」ではじまる献辞をしたためました。また、空襲が激しい戦争末期、海軍に召集された官一から預かった原稿を、太宰が戦火をくぐり抜け死守したというエピソードも伝えられています。
令和8年(2026)は、今官一が小説集『壁の花』で青森県初の直木賞を受賞してから70年の節目にあたります。本展は、第一章で、深い絆で結ばれた今官一と太宰治の交流の軌跡をたどり、第二章では、『海鷗の章』『幻花行』『壁の花』など、知的で詩情にあふれ〈はるかなるもの〉へのロマン漂う、今官一の作品の魅力に改めて迫るものです。
スポット企画展「現在活躍中の作家展」開会中
令和8年2月25日(水)~4月13日(月)
※3月22日(日)~3月31日(火)は展示替休館
三浦雅士、鎌田慧ら現在活躍中の文筆家のほか、令和6年に逝去した古川智映子の書籍などを中心に紹介します。
次回スポット企画展「写真でたどる太宰治『津軽』」開会予定
令和8年4月15日(水)~7月6日(月)
太宰治の小説『津軽』は、太平洋戦争末期の昭和19年、太宰が約3週間をかけて津軽半島を巡る旅の中で、ふるさとを再発見し「津軽人」としての自己を探しあてる物語です。本展は、太宰ならではの視点で書かれた心に響く名文と、現地の美しい風景写真で小説『津軽』の舞台をたどり、改めてその魅力に迫るものです。今回は、太宰の親友・伊馬春部(作家・劇作家)が、昭和31年に撮影した龍飛・十三湖などの写真も特別に展示します。
陸羯南(安政4年~明治40年・弘前市)は、日本が近代化を大きく推し進めた明治の時代、苦難の前半生をたどりながらも、大日本帝国憲法発布のその日に新聞『日本』を創刊。高い理想を掲げ、その実現のために格闘し、〈独立不羈〉のジャーナリストとして、日本の言論界に大きな足跡を残しました。
令和5年、弘前市教育委員会から刊行された『マンガふるさとの偉人 陸羯南』は、マンガ家・仁山渓太郎さんの手によって、羯南が生きた激動の時代とその生涯が生き生きと描かれた1冊です。
第50回企画展「『壁の花』直木賞受賞70年 今官一-わが友 太宰治」の図録を1冊1,000円で販売しております。
ぜひこの機会にお買い求めください。
「北の文脈文学講座」は、企画展に関連した内容を中心に、文学や展示資料への理解を深める催しとなっております。
「ラウンジのひととき」は、朗読やミニコンサートなど気軽に参加できる内容となっています。
事前申込制(先着25名)です。お申込は、お電話(0172-37-5505)または文学館窓口まで。
「文学忌」は弘前ゆかりの作家11人の忌日に行い、忌日の前後1週間にはその作家の特別展示をロビーで開催いたします。
また、弘前ゆかりの作家を広く知っていただくため、忌日は無料開館いたします。
弘前の文学者の文学碑の紹介や略図をまとめた『弘前の文学碑マップ』を作成しました。観光や散策のお供にご利用ください。(現在在庫切れにつき、文学館での無料配布を一時中断しています。)