史跡大森勝山遺跡[しせきおおもりかつやまいせき](弘前市大字大森)の保存と活用に向けて、市は平成26年度に「保存管理計画」、平成27年度に「整備計画」を策定し、平成28年度から整備事業を本格化させています。
この史跡大森勝山遺跡の価値と将来、世界遺産登録への取組みについて多くの方々に知っていただくため、平成28年(2016)11月5日に、考古学や自然地理学の専門家、文化庁文化財調査官をお招きしてシンポジウムを開催しました。
また、「大森勝山遺跡の価値とこれから」と題して、平成28年11月5日から10日まで、大森勝山遺跡の昭和と平成の発掘調査、整備事業、公開活用、世界遺産登録の取組を紹介するパネル展も開催しました。
シンポジウム開催風景
当時配布したチラシです。
平成28年(2016)8月27日と28日に開催しました。1日目は史跡津軽氏城跡堀越城跡[しせきつがるししろあとほりこしじょうあと](弘前市大字堀越)と石川城跡[いしかわじょうあと](弘前市大字石川)を、2日目は如来瀬石切丁場跡[にょらいせいしきりちょうばあと](弘前市大字如来瀬)と史跡津軽氏城跡弘前城跡弘前城[ひろさきじょう](弘前市大字下白銀町)本丸石垣を訪れました。
歴史体感ツアー開催風景(如来瀬石切丁場跡)
時敏小学校や東目屋小学校、福村小学校の3校を対象に行いました。時敏小学校の児童は、史跡津軽氏城跡堀越城跡(弘前市大字堀越)や史跡津軽氏城跡弘前城跡弘前城(弘前市大字下白銀町)、熊野奥照神社(弘前市大字田町)などを、東目屋小学校の児童は、坂本館[さかもとだて](弘前市大字館後)や市指定有形文化財国吉板碑群(弘前市大字国吉)、多賀神社(弘前市大字桜庭)などを、福村小学校の児童は、早稲田遺跡[わせだいせき]や福富遺跡[ふくとみいせき]、福村城跡[ふくむらじょうあと](弘前市大字福村)などを訪れました。
東目屋小学校児童の見学風景(国吉板碑群)
市は、平成29年(2017)2月17日から3月14日まで、市が平成27年(2015)11月15日に開催した堀越城パネル展、平成28年(2016)11月5日に開催した大森勝山遺跡パネル展、わがまちの歴史と文化財探訪・紹介マップ事業で児童のみなさんが作成した作品展を4会場で開催しました。
パネル展開催風景
平成27年(2014)、市教育委員会は住宅建築等に伴い、市内6遺跡7か所で発掘調査を行いました。
平成27年度発掘調査成果速報展では、平成28年(2015)3月26日から10月22日まで、平安時代の集落跡である村元遺跡[むらもといせき](弘前市大字一町田)、縄文時代・平安時代・中世の集落跡である油伝(2)遺跡[あぶらでんかっこにいせき](弘前市大字蒔苗)、中世の城館跡である大浦城跡[おおうらじょうあと](弘前市大字五代)、近世の祭祀跡である高照神社馬場跡[たかてるじんじゃばばあと](弘前市大字高岡)の3遺跡1か所を写真や出土遺物で紹介しました。
また、10月23日から平成29年(2017)3月30日まで、「禅林街-発掘調査成果を含めて-」と題して、近世の寺院跡である史跡津軽氏城跡弘前城跡長勝寺構[ちょうしょうじがまえ]や過去の発掘調査成果について、写真や遺物で紹介しました。
当時配布したリーフレットです。
史跡大森勝山遺跡と世界遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」を子どもたちに知っていただくため、市内の小学生を対象にちびっこ縄文講座を開催しました。平成28年(2016)7月23日に土器づくりを、8月21日に大森勝山遺跡を舞台として、クイズラリーを開催しました。
土器づくり風景
市道国吉館後線の整備に伴い、市教育委員会は平成28年(2016)から29年(2017)の2か年にわたり坂本館で発掘調査を行いました。調査の結果、約5,500年前の縄文時代前期の集落跡や約1,000年前の平安時代後期の集落跡などが確認されています。
平成28年(2016)10月1日、この発掘調査の成果を公開するため、現地説明会を開催しました。
発掘調査現地説明会風景(坂本館)
平成28年(2016)6月22日、地元の小学生を対象に、自分たちの住む地域の歴史と文化に対する理解を深め、また、地域への愛着も感じていただけるよう、学校教育支援の一環として坂本館の発掘調査現場での体験発掘授業を行いました。
体験発掘授業風景(坂本館)