市では、みなさまに地域文化と埋蔵文化財の保護への理解を深めて頂くとともに、地域の活性化を図ることを目的に、史跡等の埋蔵文化財の公開活用事業を実施しています。
ここでは、平成24(2012)年度から現在までの取組について一部紹介します。
毎年秋頃、遺跡や時代など一つのテーマを元に、専門家をお招きして講演していただくシンポジウムを開催しています。
これまで、史跡津軽氏城跡弘前城跡弘前城[しせきつがるししろあとひろさきじょうあとひろさきじょう]の石垣、史跡津軽氏城跡堀越城跡[ほりこしじょうあと]、史跡大森勝山遺跡[おおもりかつやまいせき]、砂沢遺跡[すなさわいせき]、古代(飛鳥時代から平安時代)、縄文遺跡をテーマに、シンポジウムを開催しています。
なお、シンポジウムのテーマに基づき、発掘調査写真等のパネル展も毎年併催しています。
シンポジウム開催風景(2019年、縄文遺跡シンポジウム)
毎年夏頃、40名程で遺跡を巡り、文化財課職員等による解説ツアーを実施しています。
歴史体感ツアー開催風景(如来瀬石切丁場跡[にょらいせいしきりちょうばあと])
わがまちの歴史と文化財探訪・紹介マップ事業では、市内の児童のみなさんを対象に、地元学区にある文化財や遺跡を、実際に見て・聞いて・触れることで価値を知ってもらい、地域の歴史と文化に愛着を持ってもらうことを目的とし、その成果として文化財マップを作成していただいています。
作成いただいた文化財マップは、パネル展を開催して展示を行っています。
史跡津軽氏城跡弘前城跡長勝寺構における発掘調査の見学(令和3(2021)年)
毎年、商業施設の一角をお借りして、その年開催したシンポジウムのパネル展とともに、児童のみなさまに作成いただいた文化財マップを展示しています。
パネル展開催風景(2020年)
各年度に市教育委員会が実施した発掘調査の成果を、翌年度の上半期(3月末から9月)に発掘調査速報展として、遺物や写真パネルで解説しています。この速報展は、平成9(1997)年度から毎年開催しています。
また、各年度の下半期(10月から翌年3月下旬)には、遺跡や時代などの1つのテーマに絞った企画展を開催しており、テーマに関係する遺物や写真などの展示を行っています。
速報展の展示状況
遺跡の展示風景(坂本館[さかもとだて])
過去に実施した埋蔵文化財の公開活用事業は以下の通りです。