平成26年(2014)10月25日、平成24年度から本格的に始まった弘前城[ひろさきじょう]本丸石垣修理事業に伴い、弘前所本丸石垣の修理事業や全国で行われている石垣修理事業の先進地事例について多くの方々に知っていただくため、弘前城石垣シンポジウムを開催しました。
「城郭史から見た弘前城と本丸石垣」と題して、城郭史の専門家で奈良大学学長(当時)である千田嘉博氏に基調講演して頂き、また、熊本城跡[くまもとじょうあと](熊本県熊本市)や金沢城跡[かなざわじょうあと](石川県金沢市)、仙台城跡[せんだいじょうあと](宮城県仙台市)で実際に石垣修理事業を担当している地元自治体の職員方々に、石垣修理の事例報告をしていただきました。翌26日には、弘前城本丸石垣発掘調査の現地見学会を開催しました。
また、「全国石垣修理パネル展」と題して、平成26年10月24日から26日まで、石垣修理事業を実施している全国の城跡について、写真で紹介するパネル展を開催しました。
シンポジウム風景
パネル展開催風景
当時配布したチラシです。
平成26年(2014)8月23日と24日に開催しました。1日目は史跡津軽氏城跡堀越城跡[しせきつがるししろあとほりこしじょうあと](弘前市大字堀越)と石川城跡[いしかわじょうあと](弘前市大字石川)を、2日目は如来瀬石切丁場跡[にょらいせいしきりちょうばあと](弘前市大字如来瀬)と史跡津軽氏城跡弘前城跡弘前城(弘前市大字下白銀町)本丸石垣を訪れました。
歴史体感ツアー風景(石川城跡)
平成27年(2015)1月10日から18日まで、全国石垣修理パネル展や弘前城石垣シンポジウム、ひろさき歴史体感ツアーの開催状況について写真で紹介するパネル展を行いました。
パネル展開催風景
平成25年(2013)、市教育委員会は住宅建築等に伴い、市内7遺跡8か所で発掘調査を行いました。
平成25年度発掘調査速報展では、平成26年(2014)3月21日から平成27年(2015)4月10日まで、縄文時代・平安時代・中世の集落跡である油伝(2)遺跡[あぶらでんかっこにいせき](弘前市大字蒔苗)、中世の城館跡である石川城跡(弘前市大字石川)、史跡津軽氏城跡堀越城跡(弘前市大字堀越)の3遺跡を写真や出土遺物で紹介しました。
当時配布したリーフレットです。
平成26年(2014)9月27日、平成25年(2013)に整備が終了した史跡津軽氏城跡堀越城跡(弘前市大字堀越)本丸地区と、当時整備中の二之丸地区の整備現場をみなさんに間近に見学いただくため、見学会を開催しました。
また、歴史講座「堀越城跡本丸の建物遺構について」と題して、建築史学の専門家で史跡堀越城跡整備指導委員(当時)でもある横浜国立大学教授の大野敏氏に講演いただきました。
見学会風景
史跡大森勝山遺跡[しせきおおもりかつやまいせき](弘前市大字大森)と世界遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」を子どもたちに知っていただくため、市内の小学生を対象にちびっこ縄文講座を開催しました。平成26年(2014)7月27日に土器づくりを、8月17日には大森勝山遺跡を舞台とした、クイズラリーを開催しました。
子どもたちが作成した土器の贈呈式風景
市道独狐蒔苗線の整備に伴い、市教育委員会では平成24年(2012)から27年(2015)の4か年にわたり油伝(2)遺跡で発掘調査を行いました。調査の結果、約3,000年前の縄文時代晩期の溝跡や約1,000年前の平安時代後期の集落跡、約700年前の鎌倉~室町時代、約450年前の室町時代の4時期に渡る集落跡であることが判明しました。
平成26年(2014)10月4日、この発掘調査の成果を公開するため、現地説明会を開催しました。
現地説明会開催風景
平成26年(2014)6月11日、地元の小学生を対象に、自分たちの住む地域の歴史と文化に対する理解を深め、また、地域への愛着も感じていただけるよう、学校教育支援の一環として油伝(2)遺跡の発掘調査現場での体験発掘授業を行いました。
体験発掘授業風景(油伝(2)遺跡)