弘前市は令和4年度、環境省の「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」実施自治体に採択され、イベントでの使い捨てプラスチック容器の削減に取り組みました。
こんなごみ箱は見たくありませんね!
弘前市はプラスチックスマートの取組に参加しています。
海洋ごみの回収・発生抑制の実効性を高めるため、自治体と企業等の連携による自走性のある取組の実証を支援し、広く展開することを目的とした環境省の事業です。
詳しくはコチラ↓↓(環境省HP)
https://www.env.go.jp/press/press_00339.html
海洋ごみの8割は❝陸から出たごみ❞と言われています。
弘前は海に面していませんが、私たちの生活から出たごみが河川を通じて海へ流れ込んでいる可能性もあり、他人ごとではありません。
一人ひとりが海洋ごみ問題を認識し、消費行動やライフスタイルを見直していくことが大事です。
(株)ヨコタ東北(山形県新庄市)が開発したP&P・リリパックは、シートをはがすだけで、水を使用しなくても汚れのないキレイな状態で回収され、新たな容器に水平リサイクルできる容器です。
15年ほど前から弘前大学生活協同組合オリジナル弁当にも採用されていて、弘前大学生協と弘前市との「ごみの減量化・資源化の取組に関する協定」をきっかけに、この容器の活用方法を検討し、イベントでの転用を考案しました。
汚れていても、シートをはがすだけでキレイに回収。ごみを大幅に削減できます。
詳しくはコチラ↓↓((株)ヨコタ東北HP)
弘前大学生協、まつり実行員会との連携・協力により、「2022津軽の食と産業まつり」でエコ容器活用に取り組みました。
10月14日(金)・15日(土)・16日(日)
弘前運動公園内(はるか夢球場付近屋外特別スペース)
エコ容器の使用店舗:24店舗
エコ容器の回収場所:エコステーション(エコ容器の回収と合わせてごみの分別回収も行いました。)
ナッジ理論とは、人の行動を「強制」するのではなく「そっと背中を押す」ことで相手の行動を自然体のまま、望ましい方向に誘導する行動経済学のことです。今回の実験では、来場者がエコ容器をエコステーションに持っていき、シートをはがしてリサイクルに協力するという一連の行動をナッジを使って誘導し、無意識のうちにエコ活動に参加してもらうことで、環境意識啓発を図ることを試みました。
〇簡単で(シンプルなメッセージ、活動の見える化)
〇魅力的で(ゲーム性の利用、同調効果(他の人と同じ行動をしたくなる))
〇規範に訴え(相手の顔が見えると行動しやすい)
回収したエコ容器の数:3,923個
→プラスチックごみ削減量:78.46㎏
→CO₂削減量:164.77㎏(杉の木約4千本が1日に取り込む量に相当)
資源物回収量:30.74kg(ペッボトル14.3㎏、かん6.48㎏、びん9.96㎏)
市では、持続可能なイベント開催に向け、脱プラスチックやごみ削減を念頭に、できるだけ環境に負荷をかけないイベント開催の在り方について、引き続き検討していきます。
担当 環境課 廃棄物政策係
電話 0172-32-1969
FAX 0172-37-7271