弘前市では、毎年、道路横断時の人身事故が多数発生しています。
横断歩道は歩行者優先ですが、横断歩行者の安全を確保するため、運転者と歩行者がそれぞれの交通ルールやマナーを守りましょう。
信号機のない横断歩道での死亡事故は、自動車が横断歩道手前の減速や、横断歩行者のために一時停止をしないことなどが大きな要因の一つとなっています。
道路交通法では、車両等は、信号機のない横断歩道に近づく際、横断しようとする歩行者または自転車がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の直前で停止できるような速度で進行しなければならず、横断中や横断しようとする歩行者または自転車がいる場合は横断歩道の手前で一時停止し、その通行を妨げないようにしなければなりません。
また、横断歩道の手前で止まっている車があるときは、そのそばを通って前方に出る前に一時停止をしなければならず、横断歩道等の手前では追い抜きが禁止されています。
交通事故を防ぐため、交通ルールを守り、歩行者や他の車両に対する「思いやり・ゆずり合い」の気持ちを持って通行するようにしましょう。
歩行者は、横断歩道や信号機のある交差点が近くにあるところでは、その横断歩道や交差点で横断しなければなりません。また、横断歩道橋や横断用地下道が近くにあるところでは、積極的にその施設を利用しましょう。
道路を斜めに横断すること(斜め横断)や、車両等の直前または直後を横断することは大変危険であり、禁止されています。
自らの安全を守るためには、自分でも交通ルールを守ることが大切です。
青森県警察では「ハンド&サンクス」を進めています。信号機の無い横断歩道等を横断する際は、手を上げて運転者に横断する意思を伝えたり、横断中も周りに気を付けるようにしましょう。
また、停まった車にお辞儀をするなど感謝の気持ちを伝えましょう。
〇横断歩行者等妨害等違反
・罰則:3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
・基礎点数:2点
・反則金:大型1万2千円、普通9千円、二輪7千円、原付6千円
(一社)日本自動車連盟が行った「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」(R5.8実施)によると、青森県は47.4%と全国26位、東北六県では最下位という結果になりました。(全国平均45.1%、全国1位:長野県84.4%)
【参考:【JAF】信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2023年調査結果)※外部サイトへリンク】
令和5年の調査では、令和4年の56.7%(全国トップ7位)から停止率が下がってしまいました。
横断歩道の歩行者優先はマナーではなく、ルールです!
安全・安心な社会の実現に向け、弘前市民一丸となって取り組みましょう!
歩行者の交通事故を減少させるために、自動車運転者に横断歩道に関する交通ルールの再認識と歩行者優先を徹底していただくとともに、運転者と歩行者双方の交通ルールの遵守が必要不可欠となります。
特に、運転者においては、下記について、充分に注意・配慮をお願いいたします。
青森県警察作成パンフレット※弘前市長メッセージ入り(1041KB)
青森県警パンフレット(うら)
令和3年4月に、交通の方法に関する教則及び交通安全教育指針が改正され、道路を横断するとき、歩行者は「手を上げるなどして運転者に対して横断する意思を明確に伝えるようにすること」とされました。
そこで青森県警察では、
「ハンド&サンクス」で安全横断~渡る合図とありがとう~
を合言葉に「手上げ横断運動」を推進することとしております。
「ハンド」:手を上げる、手を差し出すことで横断する意思表示をしましょう!
「サンクス」:止まった車にお辞儀するなどして、感謝の気持ちを伝えましょう!
歩行者も交通ルールをしっかり守り、安全に道路を横断するなど、道路を横断するときは、自らの安全を守るための行動を取りましょう。
【参考:青森県警察 交通企画課 安全教育係 ※外部サイトへリンク】
横断歩行者の事故防止及び自動車の一時停止率向上のために、車に貼って周知を図る「横断歩道歩行者優先啓発マグネットシート」を製作しています。
製作したシートは弘前市の公用車に掲示するとともに、弘前市交通安全対策連絡会の団体に配布し、横断歩道歩行者優先を促す啓発活動に活用しています。
運転中にこのマグネットシートを見かけたら、歩行者を守るやさしい運転ができているかを今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
横断歩道歩行者優先啓発マグネットシート【サイズ:縦21cm×横29.5cm】
マグネットシート貼付外観①
マグネットシート貼付外観②
■問い合わせ先
担当:弘前市都市整備部地域交通課
電話:0172-35-1102(直通)