弘前市は、樋の口浄水場と津軽広域水道企業団の二つの浄水場の水で、市内中心部に給水しています。
そのほかに、湧水や井戸水といった、地下水を水源とした区域で、弘前市全体の水道をまかなっています。
市内を流れる岩木川からの水と、黒石市の浅瀬石川ダムの水(津軽広域水道企業団からの受水)を主な水源としており、この他に地下水を合わせると、全体で1日あたり86,878立方メートルの取水能力を有しています。
弘前市は、大小12箇所の浄水施設で水を作っており、代表的な樋の口浄水場では1日あたり60,000立方メートルの浄水能力があります。
これに津軽広域水道企業団からの受水、岩木・相馬などの浄水場を合わせると、弘前市全体で1日あたり102,884立方メートルの浄水能力があります。
現在、弘前市の配水池は20箇所(25池)あり、総有効容量は47,721.6立方メートルを有しています。
主な配水池としては、常盤坂配水池(二層式12,000立方メートルが1池)、原ヶ平配水池(4,000立方メートルが1池、8,000立方メートルが1池)、富士見台配水場(7,000立方メートルが1池、8,000立方メートルが1池)で、これら3箇所(5池)の合計有効量は39,000立方メートルと全体の約80パーセントを占めています。
弘前市は公共下水道事業、特定環境保全公共下水道事業、農業集落排水事業、小規模集合排水処理施設整備事業により、汚水処理を行っています。
公共下水道事業
○流域関連公共下水道ー市街地および周辺地域の下水道
計画処理人口 133,966人
計画処理水量 1日あたり66,809立方メートル
(1日最大) 【標準的小学校用25メートルプールの約185杯分】
汚水処理施設 岩木川浄化センター(青森県管理の施設)
※弘前市下水処理場は、雨水滞水池として運用しています。
【写真】弘前市下水処理場(雨水滞水池)
特定環境保全公共下水道事業
○特定環境保全公共下水道ー百沢・常盤野地区
計画処理人口 710人
計画処理水量 1日あたり472立方メートル
(1日最大) 【標準的小学校用25メートルプールの約1杯分】
汚水処理施設 百沢浄化センター、常盤野浄化センター
【写真】百沢浄化センター(左)、常盤野浄化センター(右)
農業集落排水事業
○農業集落排水処理施設ー主に農村地域
計画処理人口 29,717人
計画処理水量 1日あたり約9,811立方メートル
(1日最大) 【標準的小学校用25メートルプールの約30杯分】
汚水処理施設 農業集落排水処理施設(13施設)
(東目屋・高杉・船沢・新和鬼楢・裾野新和北・八幡・新岡・
大久保・鳥井野・新法師・紙漉沢・一丁木・藍内)
【写真】農業集落排水処理施設(左:東目屋、中:新法師、右:紙漉沢)
小規模集合排水処理施設整備事業
○小規模集合排水処理施設ー沢田地区
計画処理人口 60人
計画処理水量 1日あたり20立方メートル
(1日最大) 【500ミリリットルのペットボトル約4万本分】
汚水処理施設 沢田地区小規模集合排水処理施設
【写真】沢田地区小規模集合排水処理施設