「水安全計画」は、食品製造分野で確立されているHACCP(ハサップ)の考え方を
取り入れた、安全な水の供給を確実にするための計画・手引書であり、環境省でも
策定が推奨されています。
水源から給水栓に至るすべての段階で存在する危害を未然に防ぐため、想定される危
害を抽出し、水質への影響の程度などから5段階に分類して、さらに内容に応じた水質
項目に整理します。その項目ごとに、監視方法と危害発生時の対応をあらかじめ設定し
たマニュアルを作成しました。
水安全計画の運用により、水道水のリスクに対する安全性が向上し、職員の技術力向
上にもつながります。また、水道システムの状況変化や運用状況などを元にPDCAサ
イクルを用いた継続的なマニュアルの見直しを行い、水道水の安全性と技術力のさらな
る向上に努めていきます。
<用語説明>
用語 | 説明 |
HACCP(ハサップ) |
Hazard Analysis and Critical Control Point 食品業界で用いられる管理手法。原料入荷から製品出荷まで、 危害分析し(HA)、危害の原因を排除する重要管理点(CCP) を継続的に監視することで衛生管理するもの。 |
水道システム |
水道水を供給するための水源~浄水場~給水栓に至るまでの 水道施設のこと。 |
危害 |
損害又は損失が発生すること、又はそのおそれがあること 「シアンが水道に混入した」とする事例では、「シアンが混入 した水道水によって利用者に健康被害又はそのおそれが生じ ること」 |
PDCAサイクル |
生産や品質などの管理を円滑に進めるための業務管理手法の 一つ。 |
担当 上下水道部上水道施設課 水質係
電話 0172-33-0552