喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる死亡原因であることがわかっています。
また、喫煙者が吸っている煙だけではなくたばこから立ち昇る煙や喫煙者が吐き出す煙にも、多くの有害物質が含まれています。本人は喫煙しなくても身の回りのたばこの煙を吸いこむことを受動喫煙と言い、受動喫煙も健康への影響があります。
【健康影響について~慢性閉塞性肺疾患(COPD)~】
従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称で、たばこの煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病といえます。
【健康影響について~乳幼児突然死症候群(SIDS)~】
何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因の分からない病気で、窒息などの事故とは異なります。たばこもSIDSの発生要因のひとつであるといわれています。こどもに関わるすべての大人は喫煙をやめることが大切です。
加熱式たばこは、たばこ葉やその加工品を電気的に加熱し、発生させたニコチンを吸入するたばこ製品で、紙巻たばこに比べて健康影響が少ないかどうかはまだ明らかになっていません。
厚生労働省のホームページでは、化学成分を分析した結果から、加熱式たばこの主流煙には、多くの種類の有害化学物質が含まれるものの、ニコチン以外の有害化学物質の量は少なかったと報告されています。しかし、販売開始からの年月が浅いため、長期使用に伴う健康影響は明らかになっていません。また、量が少ないとしても、たばこ煙にさらされることについては安全レベルというものがなく、喫煙者と受動喫煙者の健康に悪影響を及ぼす可能性が否定できないと考えられています。
長年たばこを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。また、禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った方も禁煙することが大切です。
【禁煙の効果】
・禁煙後24時間で心臓発作のリスク低下がみられ、その後、咳や痰などの呼吸器症状の改善やインフルエンザなどの呼吸器感染症にかかる危険が低下するといわれています。さらに、禁煙後1年経つと肺機能が改善し、禁煙2~4年後には虚血性心疾患や脳梗塞のリスクが約1/3減少します。
・その他、ニコチン切れでイライラしたり、周囲からたばこ臭いと非難されるストレスが無くなる等心理的な健康改善もみられる方がいます。
【禁煙相談】
・禁煙したいと考えている方やそのご家族に対して、保健師による禁煙相談を行っています。事前に下記のお問い合わせ先までお電話でご予約が必要です。
・禁煙相談の他、市内に禁煙治療実施医療機関があります。なお、禁煙治療の保険適用は一定の条件を満たした方が対象となります。
青森県内の禁煙治療医療機関はこちらから(青森県庁ホームページ)![]()
講座名は「みんなで取り組もう!たばこの健康被害防止対策」です。内容は、市の取り組み状況や改正健康増進法の内容、たばこの健康への影響等について保健師がご説明します。
お申し込み等については、こちらをご覧ください。
市では受動喫煙防止のため、店内を禁煙とする店舗等が出入口など外から見える場所に貼り付ける「禁煙ミニポスター」を作成し、希望者に無料で差し上げております。ミニポスター提示にご協力いただける方は、事前に下記のお問い合わせ先までご連絡ください。なお、ミニポスターは市ホームページから画像をダウンロードして使用することもできます。

担当 健康増進課 健康づくり総合推進係
住所 弘前市大字野田二丁目7-1
電話 0172-37-3750(平日8時30分~17時00分)