令和3年3月25日 |
ロビーコンサート/duo F clef 低弦の調べ |
3月21日(日)、チェロとコントラバスのロビーコンサートを13時30分からと15時30分からの2回に分けて開催しました。当日は強い雨が降る中、たくさんのお客様にお越しいただきありがとうございました。
さて、弘前交響楽団の団員として活躍する菊地謙太郎さん(チェロ)と鈴木愛理さん(コントラバス)によるduo F clef(デュオ エフ クレフ)が当館のロビーコンサートで演奏するは今回で3度目です。 “F clef”とは低音部の楽譜に用いられるヘ音記号のことで、同じ低音の楽器であるチェロとコントラバスのデュオ(二重奏)は、バロック期(18世紀頃)にはかなり普及していたそうですが、現代ではとても珍しいそうです。 二人が目標としているのは、長年埋もれていた作品や、チェロとコントラバスという楽器編成に光を当てた“ベルリン・フィルハーモニック・デュオ”で、CDを参考にしているというお話もありました。
第一部は「イタリア・ドイツ・フランス聞きくらべの旅 ~バロックを中心に~」ということで、3つの国の国民性、民俗性、言語や発音の違いや特徴が、その国の音楽にも表れているという、曲の合間の鈴木さんの解釈のもと、各国のバロック音楽を聞き比べました。わかりやすい解釈のおかげで違いや特徴を楽しむことができました。
第二部は「ソロの楽しみ」です。ベートーベン以降、記録が残っている限り、初めて作曲・演奏されたとても貴重なコントラバスのソロ曲を、鈴木さんが演奏しました。 次に、イギリスのミュージシャンの伝記映画を見て演奏することを決めた一曲を、菊地さんがチェロで演奏しました。
第三部は、イギリスのリヴァプール・ロックの世界を二人で演奏しました。お母さんに抱っこされたお子様が、一緒にリズムをとりながら聴いている様子が微笑ましかったです。 毎回新鮮な解釈で音楽の楽しさを伝えてくれるduo F clefの活躍を、今後も楽しみにしています。
(月) |
令和3年3月17日 |
歴史館講座「江戸時代の旅と仙台藩・弘前藩―旅行者・街道・領主―」の講演 |
3月13日の歴史館講座は、「江戸時代の旅と仙台藩・弘前藩―旅行者・街道・領主―」と題して、宮城学院女子大学の高橋陽一先生にお話していただきました。
江戸時代、庶民も旅ができるようになりました。旅の目的地は様々ですが、全国的な傾向を見ると伊勢まいりに行く人が多かったそうです。弘前藩では伊勢まいりを藩領全域から1~2人にしぼる領内代表制をとっていたとのことです。その村や町を代表して行く人に願いを託すと聞いて、託された人は旅を楽しむというよりは、大きな任務を背負って旅をしたのではないかと思いました。
また、江戸時代、弘前に来た旅行者の日記には「岩木山はすばらしい」と書かれているものがたくさんあると知りました。 津軽に生まれ育った私にとって、岩木山は特別な存在です。どこに行っても岩木山が見えないかと探しますし、旅行から帰ってきて岩木山が見えるとホッとします。 このように岩木山が褒められることは、自分が褒められたようにうれしく、昔の人も岩木山を美しいと感じたのだと思うと感動します。
道路の雪も消え、ずいぶん暖かくなりました。 岩木山を眺めながら、歴史館へいらっしゃいませんか。
(ハイジ) |
令和3年2月26日 |
歴史館に広がる景色 |
まだまだ寒い日が続いていますが、皆様どのようにお過ごしでしょうか。 高岡の森では、しばれるような寒さの中、雪が降ったり止んだり、時にはお日様が顔を出したりなど、その時によっていろいろな景色を見ることができます。 歴史館は雪に囲まれ、そして木々に積もった雪は風が吹くとサラサラとやさしく舞い降りるような世界が広がっています。(まるで桜の花びらのよう・・・)
さて、そんな中2月23日(火)高岡の森弘前藩歴史館では、劇団『ひろさき演人』の方々による「青森県にまつわる不思議な物語の朗読会 ショートファンタジア」のロビーコンサートが開かれ、2つの物語が朗読されました。どちらの作品もロビーいっぱいに広がる迫力ある躍動感みなぎるような物語で、皆様も真剣に聞かれていたようです。(私もドキドキしながら聞いておりました。)
物語の中の人の心情や行動を細かく朗読で表現する様子は、いろいろな背景が鮮明に想像でき、とても興味深く聞くことができました。それから劇団の方によるコンサートの前後にお話下さった楽しいトークに、お客様の笑い声も聞かれ、昔の津軽に改めて興味が持てた時間でもありました。
お客様:真剣に聞いているようです。
そして、劇団「ひろさき演人」の鎌田様、三浦様、お忙しい中素敵な朗読会をありがとうございました。ご来館された皆様、寒い中のご来館ありがとうございました。 歴史館で『新春の絵馬』展を3月28日(日)まで開催中です。思わずお願いごとをしたくなるような迫力ある絵馬が展示されております。
(みつばち) |
令和3年2月17日 |
ロビーコンサート |
今回は2月14日(日)に行われた歴史館ロビーコンサート「薩摩琵琶の弾き語りと弘前藩に伝わる錦流尺八独奏」の様子を紹介します。 奏者は平尾鶴朋さんです。
平尾さんの力強い語りと、館内中に響きわたる張りのある薩摩琵琶や錦風流尺八の音色に、観客の皆様もじっくりと聞き入っていました。
普段、なかなか接する機会が少ない琵琶や尺八の特徴や由来、そして平尾さんの語りを通じて歴史に関する様々なお話を聞く貴重な時間となりました。
さて、歴史館では「新春の絵馬」開催中です。人々の様々な願いがこめられた勇壮な大絵馬から愛らしさを感じる小絵馬などをご覧いただけます。
ずらりと並ぶ大絵馬、圧巻ですね!
(えくぼ) |
令和3年2月5日 |
絵馬展と琵琶の弾き語り |
前回のブログでは絵馬のタッチパネルを紹介しましたが、当館には全部で3台のタッチパネルがあります。その中の一つ「絵巻アーカイブ」は、画面を指で動かすと10メートル以上の「信政公葬送図絵巻」を初めから最後まで見ることができます。隣には本物の絵巻を展示しています。
タッチパネルの画像
この絵巻を描いたのは、弘前市賀田に住んで、狩野派に学び鷹の絵を得意とした今井玉慶(1770~1834)です。現在開催中の企画展「新春の絵馬」では、弘前市高屋の愛宕神社からお借りした玉慶が描いた3枚の絵馬を展示しています。
その中の一つ、「源平合戦図」は四国の屋島の場面です。
向かって左側の馬に乗った人物が那須与一(なすのよいち)です。右上には、平家側の小舟の先に女性と日の丸の扇が見えます。この場面は、その扇を射てみよという平家側の挑戦に対して、源義経から命じられた那須与一が、まさに矢を射ぬこうとしているところが描かれています。結果は見事、矢を扇に命中させました。
来週2月14日(日)には琵琶と尺八のロビーコンサートを開催します。薩摩琵琶の弾き語りによる、この平家物語の「那須与一」も演奏される予定ですので、絵馬の展示とあわせてぜひお楽しみください。
(月) |
令和3年1月29日 |
絵馬アーカイブ |
晴れた日の岩木山 穏やかで暖かな日が続き、積もった雪もだいぶ少なくなっていましたが、今日からまた雪が降りだしましたね。
さて、今日は現在開催中の企画展『新春の絵馬』にあわせて、展示室に設置されているタッチパネルの1つ「絵馬アーカイブ」について紹介します。
本企画展で高照神社奉納の大絵馬は54枚のうち12枚を展示していますが、「絵馬アーカイブ」では高照神社の絵馬を全て見ることができます。 これまでに歴史館に来館された方であれば、色々な絵馬を眺めたり、絵の細部を拡大するなど、きっと一度は触ったことがあるのではないかと思います。
それぞれの絵馬には説明が書かれているのですが、今回からより詳しい内容になっています。
左上にある「説明」をタッチすると・・・ 詳しい説明が見れます。
絵師や奉納者の情報のほか、その絵にまつわる話なども加えられています。 奉納者がどんな思いで絵馬を描かせたのか想像してみるのも楽しいかもしれません。
なお、タッチパネルは新型コロナウイルス感染予防のため、定期的に清掃しております。
またしばらく雪の日が続きそうですが、皆様のご来館をお待ちしています。
(ハイジ) |
令和3年1月14日 |
新年 高岡の森より |
あけましておめでとうございます。 しばれるような寒さの中のお正月、皆様はどのようにお過ごしでしたか? 昨年はコロナウィルスの影響で生活や行動など、様々なことが変わっていき、いろいろと考えさせられる年でもありました。今までできていたことができなくなったのがきっかけとなり、新しいことにチャレンジした方もいらっしゃるかもしれません。
時折、木々の枝から雪が舞い降り、神秘的な世界が広がる高岡の森
さて、高岡の森では1月8日(金)より企画展『新春の絵馬』が始まりました。 「絵馬」というとやはり「お願い事」が浮かぶような気がします。家内安全、交通安全祈願など願い事は多岐に渡ると思いますが、お願い事をされた方はどんなお願い事だったのでしょうか。 今回の絵馬展は時代が変わっても人々を思う願いのこもった絵馬を多数展示しております。
色鮮やかな絵馬が並んでいます
絵馬はどのようにして時代を渡ってきたのでしょうか。当時の描かれている絵馬にはどんな願い事がされているのか想像しながら見てみると、いま大切なことが自分なりに何か見えてくるかもしれません。 私は数年前、絵馬の絵を描くイベントに参加しました。実際に描き終えると不思議と「自分の願い事」を背景にしたような絵に仕上がっていたのに気付きました。絵は描いている人の心を映すのでしょうか。 展示室の絵馬を見ていると、身の引き締まるような絵や暖かい感じがする絵など様々に展示されています。ぜひ、ご覧になってみてはいかがでしょうか。 2021年皆様にとって良い年でありますように
(みつばち) |
令和2年12月14日 |
企画展『災害を読み解く』の閉幕まであと少し! |
師走に入り、2020年もあとわずかです。 冷たい風が身に染みる季節となり、津軽は雪景色に様変わりしました。
さて、現在の企画展『災害を読み解く』は、12月20日(日)までとなります。
まもなく年の瀬を迎えるにあたり、多忙な毎日を過ごされている方々も多いのではないでしょうか。 少しだけ時間を見つけて、高岡の森弘前藩歴史館に足を運んでみませんか?
普段の生活から少しだけ離れた空間で、ゆっくりと観覧するのもいいですね。有意義な時間を過ごせるかもしれません。
(えくぼ) |
令和2年12月2日 |
ロビー・コンサート/低弦の調べ |
11月29日(日)、高岡の森弘前藩歴史館のロビーで、duo F clef(デュオ エフ クレフ)の菊地謙太郎さん(チェロ)と鈴木愛理さん(コントラバス)(ともに弘前交響楽団団員)による二重奏のコンサートが行われました。 当初は14時からの1回公演の予定でしたが、好評につき早々に定員に達しました。そこで急遽、15時30分からの追加公演も行いました。お2人には急なお願いにもかかわらず、快諾いただきありがとうございました。
当日のプログラムは3部構成です。 はじめに、17世紀から19世紀初頭のヨーロッパの5人の作曲家によるクラシック音楽≪バロック&古典派の世界≫です。2人の息の合った演奏は素晴らしかったです。 その中のバッハの教会カンタータは、聖書の物語を音楽(歌)で再現したもので、プログラムには歌詞も記載されていました。歌の部分をチェロ、通奏低音部をコントラバスが演奏しました。
続いて、≪オペラ・アリアの楽しみ≫では、他パートの録音音源を伴奏にして、オペラの独唱で歌う部分を1曲目はチェロが、2曲目はコントラバスがそれぞれ単独で演奏しました。 最後に、≪低弦で聴くポップス≫では、映画やミュージカル音楽など8曲を演奏しました。
2台の低弦の楽器で、音楽のジャンルや時代を越えた幅広い演奏が可能であることや、楽器による歌の表現といった音楽の可能性を再認識したコンサートでした。
(月) |
令和2年11月24日 |
フュージョングループのロビーコンサート |
今回は、11月22日に行われたロビーコンサート「フュージョングループによるウィンドシンセサイザーの演奏」の様子を紹介します。 M-Sessionの二人は、ウィンドシンセサイザーとベースで全11曲を演奏してくれました。
演奏を聴いていると理由もなく涙があふれてきました。 今、「新型コロナウィルス感染」という単語がニュースや新聞に出ない日はありません。 特に、この1ヶ月半は、ウィルス感染という見えない恐怖にピリピリとした生活をしてきた方も多いのではないでしょうか。 二人の演奏は、そんな中で暮らす私たちの心に潤いをくれたと私は思うのです。
29日のロビーコンサートは、「チェロとコントラバスによる二重奏」です。 あいにく定員は満席となってしまいましたが、きっとすてきなコンサートになることでしょう。
今日、24日の岩木山です。かなり下の方まで真っ白ですね。冷え込みも厳しくなり、雪の季節が近づいているのがわかります。 岩木山を眺めながら、歴史館にいらしてみませんか。
(ハイジ) |
令和2年11月11日 |
「災害」から思うこと |
高岡の森では、鮮やかな紅葉の色どりが美しく広がりながらも、時折雪化粧に包まれる時期となりました。そして、リンゴの収穫も段々と終わりに近づいているようです。
歴史館では、現在「災害を読み解く」をテーマに展示を開催しており、弘前で昔おきた時地震や飢饉などの災害についてのことを知ることができます。
それからロビーには、大正、昭和時代の災害について写真での当時の状況がわかるようになっております。昔から人々をおびやかす自然災害は今も同じで、災害にあたりこれから気をつけるべき点などを考えると、『後世に伝えていくことの重要さ』を改めて実感しました。
「災害」と聞くととても怖いですが、それと同時に大切なことも浮かんでくるような気がします。皆様にとっての大切なことはどんなことでしょうか。 「災害を読み解く」の展示は、12月20日(日)までとなっております。
(みつばち) |
令和2年10月28日 |
歴史館の近況 |
朝夕の冷え込みで歴史館周辺の紅葉が鮮やかさを増してきました。
現在、歴史館では企画展「災害を読み解く」が開催されています。
江戸時代に津軽で発生したとされる災害を中心に様々な古文書などから、当時の状況を読み解き、現代の私たちにも防災意識や日ごろの災害に対する心構えなどを改めて考える良い機会になるかと思います。
地震
飢饉
会期は12月20日(日)までとなります。当館では新型コロナウィルスの感染対策を行って皆様のご来館をお待ちしております。 なお、10月31日(土)に開催を予定していた歴史館講座「津軽の災害」は新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止となりました。
(えくぼ) |
令和2年10月11日 |
第3回 流鏑馬(やぶさめ)のイベント |
10月3日(土)、曇り時々小雨の中、高照神社馬場跡で流鏑馬のイベントが行われました。 今年はコロナ対策として、午前・お昼・午後の部に分散して行い、お客様には入場口で検温・手の消毒・マスク着用・連絡先の記入にご協力頂きました。
はじめに、大きい弓で遠くに音をたてて飛ばす鳴鏑(なりかぶら)が放たれました。馬場元と馬場末から相互に矢が放たれのは今年が初めてです。 高照神社の馬場は江戸時代後期に弘前藩が構築し、神社祭祀「神馬奉納」が行われた場でしたが、廃藩後は使用されなくなりました。 3年前、当館の開館にあわせて、歴史的に貴重な遺産を保存・活用するために馬場跡も復元・整備されました。馬場跡の活用イベントとして流鏑馬を開催しており、今年で3回目になります。
流鏑馬 笠懸
続いて、疾走する馬上から二つの木の板に向かって矢を放つ流鏑馬と、被り物の笠一つを的にして3騎による連射を披露した笠懸(かさがけ)、最後に2騎による馬上武芸が行われました。
馬上武芸
的に矢が当たる度に、お客さまからは大きな拍手が何度もありました。流鏑馬では的のど真ん中に矢を命中させた射手もいました。 昔は、矢が的の中心を射抜くと願いが成就されると言われていたそうです。皆さんの願いが成就されるといいですね。
(月) |
令和2年9月24日 |
古武道 |
例年になく暑い日が続いた夏でしたが、季節は少しずつ移り変わり、気がつけば実りの秋となっていました。
今日は、9月20日に行われた『弘前藩に伝わる古武道in高岡の森弘前藩歴史館』の様子を紹介します。 今回は、弘前藩に伝わってきた武道のうち、5つの流派の方々に演武していただきました。 青空の下に木刀の打ち合う音が響き、観ている私たちも背すじがピンと伸びるような気がしました。
そして歴史館では企画展「津軽の刀剣」も終了し、次の企画展「災害を読み解く」に向けて展示替えの真っ最中です。皆様楽しみにお待ち下さい。
(ハイジ) |
令和2年9月15日 |
少しずつ秋の気配に・・・ |
夏の暑さもようやく落ち着き、夜には鈴虫の鳴き声が心地よく響き渡る時期となりました。同時に、津軽地域の周辺ではリンゴも徐々に赤く色づき始めいよいよリンゴの収穫も始まっているようです。私も家では先週からリンゴもぎが始まり、取り終えた木に少し寂しさを感じております。リンゴが市場へ行ってしまう時はもっとさみしいです。 リンゴの品種は「つがる」
さて、高岡の森では、「津軽の刀剣」をテーマに刀剣展を開催中です。どの刀剣もそれぞれに歴史があり、魅力あるものばかりです。流れゆく時代の中で作刀した職人さん達はどんな思いで刀を作っていたのでしょうか。刀を作る人、手にする人など様々な思いが詰まった刀剣展は9月22日までです。皆様はご覧になりましたか。
刀 銘 奉納津軽住人國俊造之 薙刀 銘 相模守藤原来國
そして、9月12日より、吉澤秀香先生の書が展示され、先生の力強く心のこもった作品が館内ロビーに広がっています。五穀豊穣と家内安全を願ったお山参詣を高岡の森で感じてみませんか。皆様のご来館をお待ちしております。
(みつばち) |
令和2年9月2日 |
抜刀術演武 |
8月30日(日)に開催された抜刀術公開演武in高岡の森弘前藩歴史館の様子を紹介します。演武は青森県抜刀道連盟です。 当日の天気は、降水確率が高めの予報でしたが、午前の部は予定どおり、屋外(歴史館前)で行われました。
日本刀(真剣)を扱う緊張感の中、凛とした風格のある演武、ワザと力のこもった据物斬り。素晴らしかったです! 午後の部は雨が強くなり、歴史館内ロビーでの開催でした。
お客様が、お帰りの際に「見に来て良かったです!」とのあたたかいお言葉をいただきました。嬉しい限りです。 雨模様の天気ではありましたが、午前の部、午後の部、共にたくさんの方々のご来場ありがとうございました。
(えくぼ) |
令和2年8月19日 |
展示紹介 |
今年も「嶽(だけ)きみ」(嶽高原で収穫されるとうもろこし)が甘くて美味しい季節になりました。旬は8月中旬から約1ヶ月です。
企画展「津軽の刀剣」は9月22日まで開催しています。今年度の重要文化財の「太刀 銘 友成作」と「太刀 銘 真守」の展示は、本会期のみです。この機会にぜひお越し下さい。 太刀 銘 友成作
太刀 銘 真守
今年は高岡集落ができて300年目になります。当集落の方たちは現在も朝晩の神社拝殿の開閉や境内の掃除などを行っています。本展では、「高岡御社参之節図式」(1758年)などを展示しています。
高岡御社参之節図式 同上高岡集落部分
高照神社一の鳥居から高岡集落方面
こちらの平三角槍(やり)を所用していたのは、津軽為信の身代りとなって討死(うちじに)した田中太郎五郎という人物です。「津軽一統志」という古文書に討死を遂げた場面が書かれています。
奉納品や古文書から人物が浮び上がる展示になっています。
(月) |
令和2年8月7日 |
なぬか日 |
遅ればせながら、歴史館のねぷたにもやっと火が灯りました。
あっという間のねぷた期間でしたね。
「ねぷたのもんどりこ。やァれやれやァれや」
この機会にぜひご来館ください。
(ま) |
令和2年8月4日 |
ねぷた出陣 |
大きいねぷたは後から、と言いますが、いよいよ歴史館ねぷたの出陣です。 これも8月7日までとなっております。 ぜひご来館ください。 やァやどゥ
(ま) |
令和2年8月2日 |
ねぷたまつり |
例年8月1日からは、弘前ねぷたまつりですが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止です。
ねぷた期間の8月7日金曜日までの限定です。
(ま) |
令和2年7月22日 |
紫陽花 |
こんにちは。 紫陽花が咲く季節になりました。高照神社の紫陽花もとてもきれいです。梅雨空で気分も憂鬱になりがちですが、こんもりと咲いている紫陽花は、ほんの少し爽やかな気持ちにさせてくれます。
さて、歴史館は明日23日の「津軽の刀剣」展に向けて、展示替え作業も大詰めを迎えています。重要文化財の「友成作」と「真守」は展示されますが、今回初めて展示される刀剣もあります。 眠りから覚めた美しい刀剣類を鑑賞にいらして下さい。
(ハイジ) |
令和2年7月3日 |
高岡の森の梅雨入り |
梅雨の時期となり、ジメジメとしてきましたが皆様どのようにお過ごしでしょうか。高岡の森では、アジサイの花が咲く準備を始めているようです。カタツムリもそろそろかもしれません。昨年、出勤の際に小さなカタツムリが水たまりで溺れかけていたので救出しました。帰りにはそのカタツムリが見当たらなく無事に移動していたことにホッとしたのを覚えています。
さて、歴史館での「お殿様たちの書画」は7月12日(日)まで開催しております。皆様ご覧になられましたか。
お殿様たちの書や絵はとても力強く優しさがあり、それは津軽を守るというお殿様の熱い気持ちが表れているように私は感じました。強く、時には寄り添うような「ロマンあふれる」お殿様たちの作品をぜひご覧いただけたらと思います。
(みつばち) |
令和2年6月16日 |
ほのかな香り |
通勤時に少しだけ車の窓を開けて運転をしていると歴史館周辺に近づくにつれて、車内が花々の甘い香りに包まれます。
香りには心身共にストレスの緩和作用やリラックス効果などの効能があると一般的にいわれていますが、この時期の甘い香りは通勤時の楽しみのひとつになっています。新型コロナウィルスの影響で当面、外出には警戒が必要かと思われますが、皆さんも自分なりのささやかな楽しみを岩木山周辺に見つけに来ませんか?
先週の暑さで岩木山も雪解けが進みました(6月14日 撮影)。そして歴史館では引き続き、『お殿様たちの書画』開催中です!こちらも、ぜひ、お立ち寄りください。
(えくぼ) |
令和2年6月6日 |
ベンチで一休み |
山では採れたてのタケノコが美味しい季節になりました。岩木山周辺は山菜と温泉の宝庫です。旬の食と温泉と散歩で免疫力も高まりそうです。 はじめに、ドライブや散策などで疲れた時に一休みできる、高照神社境内のベンチからの風景を紹介します。
神社境内の参道脇には、津軽地方に特有の、自然石を組み合わせた野夜灯(やどう)が目印の庭園があります。
次に、歴史館で現在展示している武士の鎧兜(よろいかぶと)です。ベンチに腰かけて観ると、座敷で座って観る目線であることに気づきます。
展示中の掛軸も、床の間の前に座って観るのと同じ目線になります。 少し目線を変えて一休みすると、新たな発見がありそうです。
(月) |
令和2年5月22日 |
開館しました!! |
新型コロナウィルスの感染防止のために外出や移動の自粛を求められた約1ヶ月。皆さんはどんな日々を過ごしましたでしょうか。今まで普通にできていたことができない生活は、自分にとって大切なものは何なのかを考える機会にもなりました。
緊急事態宣言解除を受け歴史館も開館しています。閉めていた展示室が開き、ライトが点けられると、展示室も生き生きとしてくる気がします。
季節は新緑、日の光を浴びる木々はとても美しいです。まだまだ緊張する生活が続きますが、心を癒しにいらっしゃいませんか?
(ハイジ) |
令和2年5月8日 |
5月の高岡の森から |
朝・晩とまだ少し肌寒い日が続きますが、皆様どのようにお過ごしでしょうか? 高岡の森の周辺では木を切るチェンソーの音や、岩木山の雪解けからくる豪快な川の流れの音など様々な春の音が聞こえてくる時期となりました。
現在、コロナウィルスの影響で心落ちつかない日が続いている中ではありますが、そのような中でも普段気が付かなかったことや物を見つけた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
ちなみに私は絶対できないと思っていたミシンでのマスク作り、昔のカメラ(フィルムを入れて撮影)で写真撮影するという楽しみが見つかり、その「楽しみ」を見つけることができたのも周りの方の教えがあってのことで「感謝」の気持ちの大切さも深く実感しました。昔の時代は今の時代と比べると便利さに差はあると思いますが、人から人への教えが「密」だったのでは・・・?と歴史館に勤めて気付けたことも沢山あります。
歴史館はまだ休館中ですが、皆様にお会いできる日を楽しみにしております。
(みつばち) |
令和2年4月15日 |
春景 |
世界的に新型コロナウィルスが流行し、先が見えない不安な日々が続いています。 歴史館の外に目を向けると、たくさんの植物たちが芽吹き始め、さまざまな生物たちの命の育みが変わらずに営まれている様を間近に感じることができます。
また、歴史館内では、お殿様たちなどの書画を展示しています。では、展示の一部をご紹介します。
現在の企画展のポスターの題材にもなっている5代藩主津軽信寿筆「翁図」です。 福々しい柔和な表情にほのぼのします。
(えくぼ) |
令和2年4月8日 |
令和2年度 春の企画展 |
4月3日(金)から『お殿様たちの書画』展を開催しています。
2代藩主信枚から12代藩主承昭まで、藩主たちの書画を歴代順に展示しています。
受付では、当館の名品図録を販売しております。ほかに、ポストカードやポスターもあります。
ロビーには、「岩木山麓の歴史と文化財散歩」を掲示しました。ぜひご覧ください。
(月) |
これまでのブログは、こちらをご覧ください。 → 令和元年度のblog 平成30年度のblog
担当 高岡の森弘前藩歴史館
電話 0172-83-3110